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A-2新傾向半波長ダイポールアンテナの短縮率に関する問題は直近でFB507A-3で出題されており、過去問にも頻出の短縮率を考慮した素子の長さを求める問題でした。『FB507一陸技無線工学B(1回目)A-3』<過去問数値違いFB402A-5>半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスであるが、その特性上素子の長さを実際の波長に応じた長さより少し短縮させた…ameblo.jp私の記憶が確かならば、今回は短縮率から使用した周波数を求めるという「新傾向」の問題です。まずは復
A-19過去問ありほぼ同じ:令和4年8月期A-18令和4年8月期A-18で初出のスイッチング・レギュレータの文章問題ですが、今回は選択枝「5」を改変して出題されています。1〇正しい(前回は文末が「損失が大きい」・・・誤りとして出題されました)2〇正しい3〇正しい4〇正しい5×誤りスイッチングパルスの周波数は数十KHzから数MHzである。正確な周波数が分からなくても、数十MHzではアマチュアのHF帯や50MHz帯に重なって妨害を生じる恐れがあり、アマチュ
A-2頻出の過去問では一般解を求める問題でした。磁場内を移動する導線Dはコイルになっているので、コイルの誘導起電力e=ーdφ/dtとφ=BSを使って求めれば良さそうだということは分かると思います。(1)上図は図1を上から見たもので、コイルの辺dcがMの面pp'q'qに達した時間をt=0[s]とすると磁界(上図灰色領域)が貫くコイルの面積SはS=lvtで表されるからコイルを貫く磁束φ=BS=Blvtである。従ってコイルに生じる起電力の大きさ|e|=dφ/dt=dBlvt/dt=Blvである
A-9新傾向(類似過去問ありFA212A-11,FA307A-10)FA212A-11やFA307A-10でもシリコン太陽電池についての一般的な設問がありましたが、今回は一歩進んで更に深い知識が必要な問題でした。1〇空乏層の説明であり正しい。2〇正しい。過去問(FA307A-10)ではpn接合の”界面”ではなく「”電極”にできた空乏層」という表記が誤りとされたことがある。3×実行変換効率と真性変換効率の説明が逆で、単結晶シリコン太陽電池ははその純度の高さ
入力電圧Vi、出力電圧Voとすると下図のように考えて、Vo=(1/2)Viであることがわかる。従って電圧減衰量は1/2である。電力は電圧の二乗に比例する(電力∝電圧^2)から、電力減衰量は電圧減衰量の二乗に比例する。従ってこの回路における電力減衰量は(1/2)^2=1/4となる。すなわちL=10log(1/4)=-6dBが求める答え・・・選択肢は「4」となります。さて、この問題ですが入出力の抵抗値(インピーダンス)が予め与えられている(75Ω)ので計算も簡単ですが、T形抵抗減衰器の部
A-22過去問ありほぼ同じ:令和2年12月期A-221〇正しい2×LF・MFは比較的電子密度の小さな下層の電離層で反射する。HF帯では電子密度の大きな上層の電離層でなければ反射しない。VHF帯以上では通常電離層を突き抜けてしまう。3〇正しい4〇正しい前回HZ212A-22では「2」の選択肢が「周波数を一定にして地上から上空に向かって電波を入射させたとき、電波の進行方向と電離層の角度が垂直に近くなるほど電子密度の大きな層まで侵入して反射される」が正しいとして出
A-10過去問あり同じFK307A-10ダイオードの特性に関する問題ですね。(1)図1のDの等価回路であるが、図2の電圧−電流特性から考えるとVDがV1になるまで電流が流れないことからV1に相当する逆方向電圧がかかっていると考えてよい。従って「ア」の等価回路となる。(2)抵抗RDについては図2におけるV1より大きい領域での電圧−電流特性から求められる。電圧V1→V2のとき電流0→I2であるから、RD=(V2−V1)/(I2−0)=(V2−V1)/I2(3)(1)で述べ
B-2新傾向アHcosecθイコセカント2乗特性ウ無関係にほぼ一定となる航空機で反射されレーダーアンテナに戻る電力がレーダーと航空機の角度のコセカントの2乗に応じて減少することから、これをアンテナで補正すれば受信電力はほぼ一定になる。エ狭いオCバンドこの問題は初出と思われる。ASRについては工学Aで詳しく学ぶが、2800MHz帯でCバンドである(ついでにいえばASRS:1300MHz帯、SSR:1030/1090MHz、DME:962-1213MHzとこれらはLバンドに
A-10新問Aまずは普通のレーダーにおける最小分解能について復習しておこう。下図の2点A・BにおいてAでは送信波はパルス幅t[s]の間反射されるから、このt[s]の間でBからの反射波がAに届くことになるとA・Bの反射波は重なり合ってしまうのでレーダーでは分離して探知できないことになる。従ってA・Bを分離するにはAB間でレーダー波がBで反射してAに戻るまでの時間がt[s]より大きくなければならない。自由空間の電波の速度は光速c[m/s]であるから、AB間の距離をr[m]とすると2r>ctで
A-10類似過去問あり令和3年12月期A-8令和3年12月期A-8はオペアンプの反転増幅回路で電圧利得がdBで与えられ、このときのR1・R2の値を求めよという問題でしたが、今回はその逆ですね。【HZ312A-8】電圧利得Av(真数)は容易に35×10^3/(5×10^3)=7と計算できるのであとは真数をdBに変換するだけです。Av[dB]=20log7=20×0.85=17が得られます。A-11類似過去問あり令和2年12月期A-81〇雑音指数F、入力の信号
B-2(1)G/Tは受信機の低雑音増幅器の入力端で測定されるアンテナの利得G[dB]と低雑音増幅器の入力端で換算した雑音温度T[K]との比である。(2)低雑音増幅器の等価雑音温度Te[K]と周囲温度To[K]の和が受信系全体の(入力端換算)雑音温度と考えられるから出力端の雑音電力はk(To+Te)Bgである。(3)雑音指数Fは入力・出力のS/NをそれぞれSi/Ni・So/Noとし、増幅度Gとすると・・・・・①(k:ボルツマン定数、To:周囲温度、B:帯域幅)とできる。一方で
A-16新問見た目には敬遠したい問題のようですが、問題文をゆっくり読み進めると行列の計算問題であることが分かります。問題文を読むことでハミング符号の生成から誤り訂正の仕組みについてより深い知識が得られ、こういう問題こそ最高峰の「一陸技」に相応しいように思いましたが、受験生にとってはそれどころではなかったかもしれませんね。それでは解いていきましょう。A題意よりw=xGなので行列計算するとが得られます。BAと同様に行列計算をするととなり、題意よりs^Tと一致するHの列位
A-1類似過去問あり(令和4年1月期2回目FA402B-5)まず過去問を見てみよう。過去問を覚えていれば解ける問題でしたが、何を隠そう小生は全く内容が理解できていません(笑)。折角の機会なのでしっかり勉強して後日改めて解説をする予定です。問題(2)ODFM変調の原理を覚えていればDFT(拡散フーリエ変換)は時間領域の信号系列を周波数領域の信号系列へ変換IDFT(逆拡散フーリエ変換)は周波数領域の信号系列を時間領域の信号系列へ変換することは分かると思います。FFT(
A-15類似過去問ありFA408A-16、FA508A-14「またFIRフィルタの数式問題か」と見ただけでやる気をなくす方もいらっしゃるかも知れませんが、安心して下さい。過去問FA408A-16やFA508A-14とは違い今回は単なる計算問題です。題意よりM=3、h(0)=1、h(1)=ー2、h(2)=1であるからである。①n=1のとき表よりx(-1)=0(n=-1はその他)であるから①n=2のとき①n=3のとき表よりx(3)=0(n=3はその他)であるからが得られ
A-11過去問ありFA308A-11令和3年7月期2回目FA308A-11に同様の過去問があります。『令和3年度7月期一陸技無線工学A7/15(木)A-6からA-11』A-6・・・【2】ピーク電力は過去問で何度か出ていますね。これも過去問で解説しましたが(FA107A-3は平均電力を求める問題です)『FA107A-3…ameblo.jp1〇電離圏遅延量D=40.3N/f^2(N:電子数、f;周波数)であるから、2周波以上の測定で遅延量を測定できこれを補正でき
A-15新傾向類似FB508A-14など直接波と大地反射波の合成電界強度を表す公式を用いて計算する問題です。過去問(FB508A-14)では電界強度が極大になる点で、考えを導く図が提示されていたのですが、今回は電界強度が零になる点を求める問題となっていますね。それでは解いてみましょう。合成電界の大きさEは直接波の電界の大きさE0、直接波と大地反射波の伝播通路長差をℓとすると(β=2π/λ:位相定数)・・・①である。①式は送信アンテナ高h1[m]、受信アンテナ高h2[m]
A-12類似過去問有り令和3年7月期(1回目)A-12に類似問題があります。一般的なレーダー方程式には波長λが含まれる式になっていますが、導出の過程でλではなくアンテナの実効面積Aeを用いて表すとλは不要になります。『レーダー方程式・・・範囲は無線工学Aだが無線工学Bの知識も必要』レーダーから送信されるパルス電力をP[W]とする。この電力Pが等方性アンテナより無指向性に発射されるとすると電力は球面状に広がり、レーダーから距離R[m]離れ…ameblo.jp最大探知距離Rmaxは最小
まずは円形電流が作る磁場についての解説をご覧下さい。『FK107A2解答』円形電流が作る磁場の問題です。平成20年1月期A1に類似問題が出ています。繰り返し勉強してしっかりと覚えましょう。ameblo.jp円形電流が作る磁界の強さHの一般解はですね。従ってXによってOに生じる磁界の強さはとなります。X及びYによってOに生じる磁場の向きは「同じ」になるので、合成磁界の強さはI/2√2aとなります。
B-11-2-3-9-5(既出)B-2(新傾向)6-2-8-4-10周波数分解能と時間分解能はトレードオフの関係にあり、周波数分解能を高くするには時間分解能は下げる必要がある。被測定信号からさまざまな情報が得られるが、必要とする適切な情報データに絞って効率的なサンプリングを行うために窓関数を用いる。B-31-6-3-8-4(既出)B-45-2-3-9-6(既出)B-5(新出)7-8-1-10-4回路としてプレエンファシス回路は既出だが、ディエンファシス回路は初だと思いま
今回の試験「無線工学の基礎」で「フリップフロップ」が出たとのことで、過去問を調べたら平成23年1月期A-15に出題がありました(平成19年にもあります)ので掲載します。JKフリップフロップ(JK-FF)回路の動作を理解していれば簡単な問題ですね。JK-FFの真理値表はであり、題意にある「エッジトリガ:立ち下がり型」を考えるとck(クロック)バルスの立ち下がりで上記真理値表の出力動作をすることになります。同じく題意よりt=0ではすべてのFFはリセットされているので、FF1・FF2・FF3の
LR直列回路の過渡現象上図のようなLC直列回路でSWをonにした瞬間をt=0としたとき、t秒後の電流i(t)を求めてみましょう。電源電圧E、抵抗R[Ω]、コイルL[H]とします。t秒後の時点でのコイル両端の電圧VL=Ldi(t)/dtですから、となります。ここから変数分離法を用いて式を解いていきましょう。積分定数をAとするとここでt=0のときi(t)=0ですからが得られるので、上式はが得られます。この数式をグラフ化するとと書くことができます。eの乗数が-1になるとき、t=L/Rとなり
A-19過去問ありFA308A-18FA201A-19これも過去問頻出ですね。解説は以下のブログをご参照下さい。『令和2年1月期1陸技工学AA-19』A-19A与えられた時間電圧グラフ(中段)より、正の入力電圧Ei[V]をミラー積分回路にt0〜t1[s]の間入力すると、Ei×(t1ーt0)[V・s]に比例…ameblo.jp
CR直列回路の過渡現象上図のようなRC直列回路でSWをonにした瞬間をt=0としたとき、t秒後の電流i(t)を求めてみましょう。電源電圧E、抵抗R[Ω]、コンデンサC[F]とします。t秒後の時点でコンデンサに蓄えられる電荷をQ[C]とすると、コンデンサ両端の電圧VC=Q/Cであり、また流れる電流i(t)=dQ/dtですからとなります。ここから変数分離法を用いて式を解いていきましょう。積分定数をAとするとここでt=0のとき電荷Q=0ですからが得られるので、上式はとなります。ここで元に戻っ
A-19計算式が与えられているので楽勝のように思いますが、パラボラアンテナの開口直径Dが分かりません。絶対利得G=46[dB]が分かっているので、等方向性アンテナの実効面積λ^2/4πを用いてパラボラアンテナの実効面積Aeを計算し、そこからDを求めればあとは簡単です。まずG=46[dB]を真数に変換する。46=10logG(真)よりlogG(真)=4.6=4+(2×0.3)=4log10+2log2=log(10^4×2^2)=log(4×10^4)G(真)=4×10^4実
A-6新問扱い(類似過去問ありF212A-7FA408A-5)前回FA212A-7で類似問題が出されましたが、このときはe=A(1+msinpt)sinωtで出題されていますので、今回とは計算式が異なります。しかも求める低周波出力電圧は高調波成分を含むひずみ波なんです・・・「無線工学の基礎」で勉強したところですが、覚えているでしょうか。【2024.1.26追加】令和4年7月期2回目FA408A-5で信号波成分と信号波の第2高調波成分の振幅を求める問題が出されていましたが、
A-4絶対利得Gのアンテナにおける電界強度Eを求める式は距離d[m]、放射電力P[W]とすると・・・・・①であるから、まずパラボラアンテナの絶対利得を求めてみよう。パラボラアンテナの実効面積をAe[m^2]とすると幾何学的面積A[m^2]、開口効率ηとの間にAe=ηAという関係が成立するので、幾何学的面積Aを直径D[m]で表せば・・・・・②となる。このときパラボラアンテナの絶対利得Gとすると等方性アンテナの実効面積=λ^2/4πであるから・・・・・③となり、②③式よりが得ら
A-6二乗検波器にeを入力すると出力電流iは(比例定数k)となる。このうち第1項kE^2{1+(m^2/2)}/2は直流成分、第2項(sinpt)は信号波成分、第3項(cos2pt)が第二高調波成分であるから、ひずみ率=第二高調波振幅/信号波振幅よりひずみ率=(kA^2m^2/4)/kA^2m=m/4である。従って題意より0.15=m/4よりm=0.6・・・60[%]となる。
●概要海上特殊無線技士とは、海上関係の無線局の無線設備の操作を行うためのものであり、この資格には、第一級から第四級までの海上無線通信士、第一級から第三級までの海上特殊無線技士とレーダー級海上特殊無線技士があります。海上無線技士を取得するには、【国家試験】と【養成講座】を受講する2パターンの取得方法があります。私は公益財団法人日本無線協会の養成講座にお世話になりました。【養成講座】受講料:41,350円(税込)受講資格:どなたでも受講できます講習時間:法規8時間無線工学5時間(2日
A-7過去問あり令和3年1月期(2回目)A-7とほぼ同じ問題ですね。(1)(f0/2)±fIF(2)2f0±fIF(3)f0±(fIF/2)周波数混合器の非直線性により混合器で2f0と2fSPが発生し、混合されてfIFに変換されるので上図のようになる。A-8新問?(減衰器の入った回路の雑音指数は初めてのような気がします)減衰器Aが入っていますが、減衰器も増幅器同様に雑音指数FA、利得GAを求めることで多段接続の増幅器の雑音指数を求めることができます(雑音指
A-7新傾向(類似過去問ありFA407A-8)過去問は初段が減衰器の3段構成で総合雑音指数を求める問題でしたが、今回は同じ3段構成ではあるものの初段は増幅器であり求めるのは所定のC/Nを満たすための所要入力電力という点で新しい設問となっていますね。問題を見ると与えられた数値はほとんどがdB表示(等価雑音帯域幅Bのみ真数)ですが、雑音指数を求める式は真数で計算しなければならないこと、問題文の最後に中途半端な真数(1.83)のdB値が与えられていることから、この問題はまずは真数で計算