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ある本を読んでいましたら、マザー・テレサの次の言葉に出会う事が出来ました。「自分は、いわゆる偉大なことはできないが、小さなことの一つひとつに、大きな愛をこめることはできます。」私が乳がん診療を行う上で一つひとつの事柄に、正にその様な気持ちを込めて行っている事に改めて気付かされました。もちろん早期乳がん診療に対してもそうではありますが、殊更進行乳がんの根治を目指す為には、ありとあらゆる事に対して最大限に神経を研ぎ澄まさなければ、到底根治に辿り着く事は叶いません。(※あくまでも私の診療の場合
最近まで可能な限り患者さんを受け入れてきて、ちょっと(だいぶ?)精神的肉体的疲労のピークを迎えています。以前の主要都市の病院から、少し閑静な住宅街の中にある中規模病院に移り、少し落ち着けるかなと思っていました。引き続き私の治療をご希望される患者さん方の異動は何とか無事に済みましたが、今度は以前おられた先生の患者さんの引き継ぎ、これが申し送りがほぼ無い状態で20数人の転移・再発乳がんの方の受け入れ、それ以外の数百人の方々も引き継ぎ、何とか近医の先生方も頼って私の治療が必要な方々に時間を割ける状
40歳代前半ルミナルタイプ肝・骨・内胸リンパ節転移再発の方が転院して来られました。それまでの内分泌療法は良く奏功していました。この方は延命ではなく、出来る事なら無病状態到達からの根治を望まれました。『向かいたいゴールへ向かう為にベストな治療を選択する事』40歳代前半、右乳がん術後の方がお越しになられました。30歳代半ばに根治手術を受けておられました。ルミナルタイプ乳がんで、術後補助内分泌療法としてタモキシフェ…ameblo.jp内胸リンパ節転移と骨転移は完全寛解に到達と判断しました。
40歳代前半、ルミナルタイプ、胸骨転移、多発リンパ節転院の方がセカンドオピニオン外来を受診されました。denovoStageⅣ乳がん(無治療の転移乳がん)で、もう治らない、延命治療になると告げられておられました。「もう治らない。」「あとは延命」とてもよく耳にするフレーズです。まだまだ小さなお子さまがお2人おられました。告げられた余命では、中学生になられたお2人の姿は見る事が出来ません。私がこれまでに治療させていただいた方々の中では、7臓器転移再発までの方が長期無病状態に到達さ
頭の中の引き出しには、皆誰でも、様々な知識や技術、経験がそれぞれ整理されて仕舞われていると思います。何かを考える時には、各々の知識が独立して出てくるのではなくて、必要な情報が全て飛び出てきて、それらが夜空の星座の様に複雑に繋がって、1つの明確な形を作り上げます。星座と異なるのは、状況の変化や新たな気づきが生じた瞬間にまた必要な別のセットが飛び出てきて繋がり、瞬時に別の星座を形作ります。セカンドオピニオンの紹介状の、「StageⅣ,肝転移,ルミナルA、AI剤(アロマターゼ阻害薬)
今年の12月にフルマラソンを走れる様になれるのかどうか挑戦してみる事にしました。およそ8ヶ月後です。マラソンの素人です。フルマラソンどころかハーフマラソンすら経験が無く、何なら大学6年生以降の数十年間、急いでいる時以外の小走り以外に走った事が無かったかもしれません。マラソンに何の興味も無くこれまで生きてきましたが、タイミングなのでしょうか、この身一つ、新たな事に挑戦してみたいと言う気持ちが湧いてきました。大学では漕艇部で本気でやっていましたので、基本的に運動に必要な部分はあるのかなと思
左乳癌術後、60歳代半ば、多発皮膚転移再発、対側リンパ節転移再発の方が、2年ぶりに来院されました。幸いその他の臓器への転移はありませんでした。この方は出来れば治る事を希望されました。皮膚生検の結果は、乳がん皮膚転移、NGⅢ,HG2,ER+(99%),PgR+(87%),HER2-(1+),Ki6722%でした。再診時の胸部造影CT画像です。向かって左の3本の矢印は、多発皮膚転移結節です。向かって右の3本の矢印は、乳房表面に広がる肥厚した皮膚です。皮内リンパ
40歳台女性、肝転移再発、骨転移再発、ルミナルHER2タイプの方が、出来れば治りたいと転院して来られました。前施設で再発発覚時に、ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル+ランマークを投与されました。投与4ヶ月後の再評価で、肝転移は縮小(部分寛解)、骨転移は多くが縮小も一部は増悪していました。『40歳台肝転移・骨転移再発ルミナルHER2タイプ奏功と増悪に思う次の手』40歳代、乳がん術後肝転移再発・骨転移再発LuminalHER2typeの方が転院して来られました。転院前
昨年進行乳がん治療中の患者さん方と屋形船から花見をしました。『観桜の想い出』今年は私の大切な方々と船上から夜桜を観る事が出来ました。前日雨が少し降りましたが殆ど影響無く、当日も当初は雨予報でしたが良い天気に恵まれました。参加された皆さ…ameblo.jp満開でした。進行乳がん治療は本気で根治を目指すつもりなら、患者さんも医師もそれなりにとても大変です。全ての方が、本来殆ど治らないとされている病気に立ち向かう訳ですから、その精神的負担は尋常ではありません。来院された時の病状によっては、無
いつもありがとうございます。あけみんですゴールデンウィークも今日で終わり!皆さま、いかがでしたか?私は、仕事以外は家に引きこもって、内省しながら充電してましたで…ある方のnoteを読んで、言霊について考えてました(笑)大坂先生の言薬講座の中でも言薬と言霊の違いは?というテーマがあったし…言霊って聞くと、ちょっとスピリチュアルっぽく感じるかもしれへんけど、でも実は、めっちゃ日常にあるものやと思う。私たちって、「もう無理…」「できない」「私なんて」って、無意
大学6年生以降これまでの数十年間、まともに走った事がありませんでしたが、ある70歳代の患者さんからの一言で、人生初の挑戦を始めてみる事にしました。『進行乳がんを乗り越えた方々の人生ホノルルマラソンのエピローグのエピローグ』70歳の記念にホノルルマラソンを走られた、進行乳がん術後の患者さんが居られました。広範囲皮膚転移再発のため、全身治療を行った後、広範囲皮膚転移根治切除術+…ameblo.jp「先生がもし来年一緒に出てくれるなら、私ももう一度ホノルルマラソンに挑戦します!是非出てくだ
60歳代女性、左乳がん、Luminaltype手術からおよそ20年後、術後補助療法を終えてからおよそ15年後に多発骨転移再発。内分泌療法の1次治療(アロマターゼ阻害薬)投与開始から12ヶ月後にPD(増悪)。2次治療(フルベストラント+パルボシクリブ)に変更し、1年10ヶ月後にPDも同じ治療を継続中。再発治療を開始されてから既に4年2ヶ月が経過しています。『骨転移再発乳がん治療譲れること譲れないこと』60歳代女性、左乳がん40歳代でT1N0M0StageⅠの診断Bp+Ax
※40歳代前半Bp+SNBpT1N0M0StageⅠIDC+DCIS,f,ly0,v0,NG2,切除断端不明瞭ER+(90%),PgR+(80%),HER2-(1+),Ki67の情報なし術後治療:TC(ドセタキセル+エンドキサン)療法×4→残存乳房に接線照射50Gy+断端不明瞭のためboost照射10Gy追加+TAM(タモキシフェン)私はこの様な場合、残存乳房への術後放射線照射は賛成しますが、TC療法を提案する事はあ
左乳がん、ルミナルタイプ、根治手術を受けられてから10年目、術後内分泌療法を自己中断されてから2年後の60歳代半ばに、多発皮膚転移および右(対側)腋窩リンパ節転移再発された方がお越しになられました。初発時の診断は、T1N1M0StageⅡAlt.Bp+Ax(左乳房部分切除術および腋窩リンパ節郭清術)施行浸潤性乳管がん、硬がん、ly1,v0,ER+(95%),PgR+(5%),HER2-(0),NG3,HGⅢ,n=5/22(levelⅠ4/14,le
50歳代半ば、左乳癌、T1N1M0StageⅡA、ルミナルタイプの方が来院されました。lt.Bp+Ax(左乳房部分切除術および腋窩リンパ節郭清術)施行浸潤性乳管がん、硬がん、ly1,v0,ER+(95%),PgR+(5%),HER2-(0),NG3,HGⅢ,n=5/22(levelⅠ4/14,levelⅡ1/8)、切除断端陰性術後補助化学療法としてFEC×4サイクル→パクリタキセル毎週投与×12サイクルを行いました。左乳房、左腋窩
私は進行乳がんの根治を目指した治療を行う際にはCT画像、特に造影CT画像をとても重要視しています。その理由の1つが、①単純CT画像では、リンパ節と血管の見分けがつき難く、頚部や鎖骨上・下、縦隔、腹部リンパ節転移を見落とす可能性が高い。からです。『進行乳がん治療における単純CT画像と造影CT画像』50歳代で、切除不能、縦隔リンパ節転移陽性の方が転院して来られました。「もう治ることはない、あとは延命治療、原発巣を切除することは出来ない」と主治医に伝えられ…ameblo.jpまた、②単純
トリプルネガティブ乳がんは、いくつかあるサブタイプのうち相対的に、特に進行乳がんで増殖速度が速く、治療困難例が多いと感じています。もちろんトリプルネガティブ乳がんでも比較的大人しいタイプがあったり、逆に他のサブタイプで増殖速度の速い乳がんも沢山あります。進行トリプルネガティブ乳がんの中でも治療に良く奏功し、一直線に完全寛解にまで到達する例もあります。この様なタイプは、たとえ進行乳がんであっても、その多くが長期無病状態から根治を充分に目指せると考えています。一旦治療に良く奏功して、一気に原
乳がんの治療をされている方で、食事制限をされておられそうな方に時に出会います。表題の如く、食事で乳がんが治るとは考えていませんが、進行乳がんで無病状態を目指したい方には、必要であれば事細かに食事や水分摂取の種類や方法のアドバイスをさせていただきます。乳がんが食事では治らないと考えているのに、何故食事指導をするんだと一見矛盾に思われるかもしれません。昔むかし、私が乳がんの手術をさせていただいた方で、乳がんの再発予防の為に、ニンジン🥕ジュースを毎日2リットル飲まれていた方が居られました。私は
再度コメントより「今流行りの、よしりん先生の4毒抜きは、小麦粉、乳製品、砂糖、植物油ですよね⁉︎乳癌に乳製品は良くないとよく言われているので、元々大好きでしたが、2年前に患ってからはアイスクリームやケーキなどやめてました。パンも大好きで、毎朝食べていました。美味しいパン屋さんを見つけるのが楽しみでした。パンも、しばらくの間、遠ざけていました。」基本的に「食事」と「食事療法」は考え方・コンセプトが全く異なると思います。基本的に「食事」は何を摂っても良いと思っています。「食事」は大切な