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※2018年の記事に加筆宅男(zháinán)、女子の場合は宅女(zháinü3)。日本語の「オタク」が起源の外来語だが、日本語の「オタク」の意味とはちょっと違ってきているので注意が必要。そのことに私は台湾朋友Aさんと話をしていて気がついた。彼は日本語の「オタク」のことを「家からほとんど出ずにゲームばっかりやってる人」「准ネトゲ廃人」みたいに理解していて、話がイマイチ噛み合わなかったのだ。中国語の「宅男」がそんな感じの意味だから勘違いしていたらしい。台湾の《両岸詞典》にはちゃんとそのあた
台湾のㄠが「ao」ではなくて「au」なワケ。という記事のタイトルを変えてのアゲイン記事です。手抜きが続く。「你好」を漢語ピンインで書くと「nǐhǎo」。台湾の注音符号では「ㄋㄧˇㄏㄠˇ」。でもって、この「好(ㄏㄠˇ)」は実は「hǎo」ではなく「hǎu」。まー、言うてもビミョーな差なんすけどね。そして、台湾の方の発音が「au」だと決めつけてるわけではなくて、おかみが正式に公布したものではそうなってる、という話です。で、例のごとく無駄にマニアックな話なので、みなさま読まなくていいです。いや、読ま
文法的には中国語検定4級くらいかな。特筆すべきは次の2点。まず台湾の『國語』教科書には小学校4年生まで全文に注音符号がついている。5年生以上は新出漢字のみ。中国大陸の教科書で全文ピンインがついているのは1年生の教科書だけ…というのに比べると随分過保護な気もするが、これは戦後(1945年以降)からずっと続いている「伝統」。というかその名残り。戦後突然『國語』が日本語から中国語に変わった時、中国語を普通話の発音で読める人はごく少数、学齢期の子供に関して言えばほぼ皆無だったのだ。(過去記事)もう一
➀です。2020年7月更新。語句の詳しい意味などはそれぞれのリンク先過去記事を見てくださいね。②(新しいもの)③(最新)もあります!!こちらの➀も時々情報をアップデートしています。伯伯(pek-pek)➡おじさん阿母(a-bú)➡お母さん卡哇伊(かわいい)➡かわいい啊哪達(アナタ)➡ダーリンアタマコンクリ➡頭が固いアタマショート➡頭がおかしくなる〜很大(~hěndà)➡めちゃめちゃ〜する寒蟬效應(hánchánxiàoyìng)➡萎縮効果荷包(hébāo)➡
※2020年8月の記事に加筆台湾華語独特の語彙、ナンバーワンは何と言っても台湾語由来のことば。その次が日本語由来のもの。でも英語由来の語彙もある。中国語は英語系外来語も漢字になることも多いから、わかりにくいこともあるが、次のことばは漢字からも意味がぐぐっと迫ってくるね。霸凌(bàlíng)➡️いじめ英語のbullyingからきているらしい。日本語にすると、パワハラとかアカハラとかそういう言葉に近い場合もある。例えば「軍中霸凌」とか「職場霸凌」とか。でも一番多いのはやはり「学園霸凌」かも
台湾語のあいづち。微妙なニュアンスの違いがよくわからず、なかなか使いこなせない。特にこの諾!hiò!/ひょ(うん、そう)吓仔!hē-á/へあ(へえ)と辞書には書いてあるのだが、先生が教えてくれた意味は逆のような感じで。それもあって、いっつもどっちかわからなくてうまく使えない。以前鬼コーチに聞いてみたら、コーチは「へあ」は使うけど「ひょ」はあまり使わないと言ってた。で、二人の意見やいろんな人の台湾語の会話を盗み聞きして私が独自に出した結論、それは、台湾語の「吓仔!(hē-
初めての「和(hàn)」との出会い日本で中国語を勉強したことのある方や、中国で中国語を学んだ方は、接続詞&前置詞「和」の発音は「hé」だと習われたはず。これが台湾で「hàn」と発音されていることに気づいている方は案外少ないかもしれない。私が知ったのは20年ほど前、今も仲良しの台湾朋友Bちゃんが話す中国語を聞いたときだった。そのときは台湾のことについてホント何にも知らないときだったから、かなり驚いた。「チョチョちょっと待って、今『はん』って言った?」という感じ...。「和(hàn)」オンリーで
※2018年7月の記事に加筆しています。台湾華語学習者の方には百害あって一利なしの記事です。上からで本当に申し訳ないのですが、専門家の方のみの閲覧をお願いします、すみません!台湾独特の「台湾華語」中国の普通話とはちょっと違う、台湾華語の文法部門の2大スターが「有」(助動詞化した“有”/“有”と“要”で習慣と近い未来の動作を区別する)と、この「會」。「會」も「有」同様、やっぱり台湾語の影響がとっても大きい。ので、ぜひ台湾語の記事、助動詞「會」の方も合わせて読んでいただければ。と思います。會+
1950年代までは中国でも繁体字中国における簡体字の歴史は意外と浅い。簡体字が正式に公布されたのは1956年(簡体字方案)。それ以前は中国でも普通に繁体字が使われていたし、公布後しばらくはまだ定着せず、50年代の出版物には繁体字簡体字まぜまぜで表記されているものも多い。中国では簡体字に変わったが台湾では繁体字のままつまり、中国では1950年代に規範が簡体字に変わったが、台湾では繁体字のまま現在に至る...ということなのだ。それはなぜか。一言で言うと、戦後、中国語を台湾の「國語」に決めた国民
先日の繁体字の記事で、台湾の学校教科書はどこで買うの?という質問をいただき、わたしが買ったときのことを思い出してお答えしましたが、なにぶん10年以上前のことで記憶がだいぶ曖昧になっているし状況も変わっているかもしれない。っつうことで、ちょっとまた調べてみました。前からずっと注音符号や繁体字など台湾のモノは小学生の「国語」教科書を使って覚えるといいですよ。とか書いてきましたが、その教科書、どうやって手に入れるのかとかまったく書いていませんでした。それはなぜか。はっきり申し上げましょう。
と言っても言葉の歴史です。手書きノートシリーズのために(まだやるか!?)昔のノートパラパラしてたら、おお!となった「便當」の歴史…。台湾華語の「便當(biàndāng)」は日本語の「弁当(べんとう)」からきている、というのはよく知られていますね。でも現在の「便當」に至るまでの歴史はあまり知られていないかも。曹銘宗著『台灣國語』によると、元々台湾(台湾語)では「飯包(pn̄g-pau)」と言っていたそう。「便」の字には「便飯(piān-pn̄g)」や「便菜(piān-chhài)」の使い
クリスマス3連休、すがすがしいほど何の予定もないわたくし、家でのんびーりブログ書いてます♡クリスマスイブには愛する人に「ありがとう」と伝えたい。そんなあなたにお届けする本日の一言↓金多蝦(jīnduōxiā/じんどーしあ)本当にありがとう♡なぜ金のたくさんのエビが、ありがとうという意味になるのか。それはお約束、台湾語の音訳だから。でございます。真多謝(chintosiā/じんどーしあ)本当にありがとう♡例文は五月天の♬金多蝦で。
※2020年4月の記事に加筆しました。台湾でのローマ字の扱い台湾で正式に採用されている音標システムは「注音符号」(ボポモフォとも言う。詳しくは🈁)なので、台湾でのローマ字の扱いは日本での扱いとほぼ同じ。基本的に漢字や注音符号を読めない外国人のために、地名や氏名を表すときに使う。日々使用するわけではないし、学校でそれほど一生懸命教わるわけではないので、はっきり言うとかなり適当である。いろいろな表記法が混在している。台湾は日本の状況と似ている日本もヘボン式とか何式とかいろいろあって決まりはよく
※2020年7月の記事に加筆しました。台湾華語と中国普通話台湾華語と中国の普通話、発音にも違いは多い。台湾華語は捲舌音や軽声が少ないとかほぼㄦ化しないとか。漢字の読み方の違いもある。例えば「ごみ」の“垃圾”は中国では“lājī”、台湾では“lèsè”、「週」の"星期"は中国では“xīngqī”、台湾は“xīngqí”。これらは中国語ができて少しでも台湾に興味のある方ならご存知だろう。規範自体が違う両者でも、漢字の読み方の規範自体が異なっているものがけっこうあることは意外と知られていない。