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初めての「和(hàn)」との出会い日本で中国語を勉強したことのある方や、中国で中国語を学んだ方は、接続詞&前置詞「和」の発音は「hé」だと習われたはず。これが台湾で「hàn」と発音されていることに気づいている方は案外少ないかもしれない。私が知ったのは20年ほど前、今も仲良しの台湾朋友Bちゃんが話す中国語を聞いたときだった。そのときは台湾のことについてホント何にも知らないときだったから、かなり驚いた。「チョチョちょっと待って、今『はん』って言った?」という感じ...。「和(hàn)」オンリーで
※2020年8月の記事に加筆台湾華語独特の語彙、ナンバーワンは何と言っても台湾語由来のことば。その次が日本語由来のもの。でも英語由来の語彙もある。中国語は英語系外来語も漢字になることも多いから、わかりにくいこともあるが、次のことばは漢字からも意味がぐぐっと迫ってくるね。霸凌(bàlíng)➡️いじめ英語のbullyingからきているらしい。日本語にすると、パワハラとかアカハラとかそういう言葉に近い場合もある。例えば「軍中霸凌」とか「職場霸凌」とか。でも一番多いのはやはり「学園霸凌」かも
1950年代までは中国でも繁体字中国における簡体字の歴史は意外と浅い。簡体字が正式に公布されたのは1956年(簡体字方案)。それ以前は中国でも普通に繁体字が使われていたし、公布後しばらくはまだ定着せず、50年代の出版物には繁体字簡体字まぜまぜで表記されているものも多い。中国では簡体字に変わったが台湾では繁体字のままつまり、中国では1950年代に規範が簡体字に変わったが、台湾では繁体字のまま現在に至る...ということなのだ。それはなぜか。一言で言うと、戦後、中国語を台湾の「國語」に決めた国民
※2018年の記事に加筆宅男(zháinán)、女子の場合は宅女(zháinü3)。日本語の「オタク」が起源の外来語だが、日本語の「オタク」の意味とはちょっと違ってきているので注意が必要。そのことに私は台湾朋友Aさんと話をしていて気がついた。彼は日本語の「オタク」のことを「家からほとんど出ずにゲームばっかりやってる人」「准ネトゲ廃人」みたいに理解していて、話がイマイチ噛み合わなかったのだ。中国語の「宅男」がそんな感じの意味だから勘違いしていたらしい。台湾の《両岸詞典》にはちゃんとそのあた
夯(hāng/ㄏㄤ)➡あつい、ホットな、いけてる台湾語「烘(hang)」(あぶる、焼く)の音訳系台湾華語スラングと思われる。なので中国語辞書には載ってない。注音符号でㄏㄤと書くこともある。↓は『艾蜜麗的五件事』第10集。戴芊惠が艾偉力に「このゲーム今めちゃめちゃ人気なんだから」周杰倫(ジェイ・チョウ)主演の『カンフーダンク』でもいっちばん最初にこんなキャッチフレーズがドドーンと出てくる。還是灌籃最夯「やっぱりダンクがいけている!」
※2018年7月の記事に加筆しています。台湾華語学習者の方には百害あって一利なしの記事です。上からで本当に申し訳ないのですが、専門家の方のみの閲覧をお願いします、すみません!台湾独特の「台湾華語」中国の普通話とはちょっと違う、台湾華語の文法部門の2大スターが「有」(助動詞化した“有”/“有”と“要”で習慣と近い未来の動作を区別する)と、この「會」。「會」も「有」同様、やっぱり台湾語の影響がとっても大きい。ので、ぜひ台湾語の記事、助動詞「會」の方も合わせて読んでいただければ。と思います。會+
台湾語のあいづち。微妙なニュアンスの違いがよくわからず、なかなか使いこなせない。特にこの諾!hiò!/ひょ(うん、そう)吓仔!hē-á/へあ(へえ)と辞書には書いてあるのだが、先生が教えてくれた意味は逆のような感じで。それもあって、いっつもどっちかわからなくてうまく使えない。以前鬼コーチに聞いてみたら、コーチは「へあ」は使うけど「ひょ」はあまり使わないと言ってた。で、二人の意見やいろんな人の台湾語の会話を盗み聞きして私が独自に出した結論、それは、台湾語の「吓仔!(hē-
クリスマス3連休、すがすがしいほど何の予定もないわたくし、家でのんびーりブログ書いてます♡クリスマスイブには愛する人に「ありがとう」と伝えたい。そんなあなたにお届けする本日の一言↓金多蝦(jīnduōxiā/じんどーしあ)本当にありがとう♡なぜ金のたくさんのエビが、ありがとうという意味になるのか。それはお約束、台湾語の音訳だから。でございます。真多謝(chintosiā/じんどーしあ)本当にありがとう♡例文は五月天の♬金多蝦で。
台湾語の発音における最大の難関台湾語の難しさ、特に発音方面のわけわからなさについては随分愚痴もこぼしてきたが、どこが難しいのかをもう一度整理。私にとっての最大の難点はやはり声調である。が、声調が第8声まであるからではない。今は第6声はなくて実質7種類だし、第4声と第8声は入声と言っていわゆる「つまる音」で他の5種類とは全く違うので、中国語と比べてそれほど複雑なわけではない。発音するとその声調がいちいち変化する、というのも慣れればそれほど苦ではない。第何声が第何声に変化するかというのは規
※2020年4月の記事に加筆しました。台湾でのローマ字の扱い台湾で正式に採用されている音標システムは「注音符号」(ボポモフォとも言う。詳しくは🈁)なので、台湾でのローマ字の扱いは日本での扱いとほぼ同じ。基本的に漢字や注音符号を読めない外国人のために、地名や氏名を表すときに使う。日々使用するわけではないし、学校でそれほど一生懸命教わるわけではないので、はっきり言うとかなり適当である。いろいろな表記法が混在している。台湾は日本の状況と似ている日本もヘボン式とか何式とかいろいろあって決まりはよく
※2013年記事のリライトです。この記事のあともたくさんのスラング紹介しました。説明も充実させました。まとめたページがあるのでそちらもご覧くださいね,『台湾華語のスラング、今までの記事を集めてみた2020年7月更新版最新(後半)』2020年7月更新最新版です。語句の詳しい意味などはそれぞれのリンク先過去記事を見てくださいね。前編(新しいもの)もあります!!こちらの後編も時々情報をアップ…ameblo.jp昨日のレッスンでいくつかのスラング、先生に使い方とか確認した。例えば「三小」(「啥小」
➀です。2020年7月更新。語句の詳しい意味などはそれぞれのリンク先過去記事を見てくださいね。②(新しいもの)③(最新)もあります!!こちらの➀も時々情報をアップデートしています。伯伯(pek-pek)➡おじさん阿母(a-bú)➡お母さん卡哇伊(かわいい)➡かわいい啊哪達(アナタ)➡ダーリンアタマコンクリ➡頭が固いアタマショート➡頭がおかしくなる〜很大(~hěndà)➡めちゃめちゃ〜する寒蟬效應(hánchánxiàoyìng)➡萎縮効果荷包(hébāo)➡
中国語の「隨便(suíbiàn)」は、便(利)に随す(したがう)という動詞+目的語構造の離合詞なので、普通話の教科書的には後ろに目的語はとれません。だから「あなたの好きにして」、シチュエーションや言い方によっては「勝手にしろ」、と言いたいときには「隨你的便」と言うのが辞書的な言い方。でも台湾では実に高い確率で「隨便你」が聞かれます。この、離合詞が離れない使い方も台湾独特で、「回去日本」については以前書いています。『台湾華語1)文法篇⑬方向補語の使い方“回去台湾”』方向補語の“來”と“