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2015年8月の記事の改訂版です。台湾華語独特の語彙、ナンバーワンは何と言っても台湾語由来のことば。その次が日本語由来のもの。でも英語由来の語彙もある。中国語は英語系外来語も漢字になることも多いから、わかりにくいこともあるが、次のことばは漢字からも意味がぐぐっと迫ってくるね。霸凌(bàlíng)⇨いじめ英語のbullyingからきているらしい。日本語にすると、パワハラとかアカハラとかそういう言葉に近い場合もある。例えば“軍中霸凌”とか、“職場霸凌”とか。でも一番多いのはやはり“学園霸
最後は、実際に注音符号をどういう風に書くのかということと、声調記号のつけかたのお話です。台湾の読みものは基本的に縦書き。日本のパターンと非常に近いです。雑誌は横書きのものも多いけど、国語の教科書、新聞、小説などの読み物系は基本的に縦書きです(ただ専門書は横書きが多い気が…)。ということもあり、注音符号をルビとしてつける場合、普通は漢字の横に、縦に並べて書きます。私はこのブログで仕方なしに横に並べて書いていますが、普通は文章が横書きでも、ルビ(注音符号)は漢字の右横に、縦に並べて書くようです
※2020年の記事に加筆しました。台湾と中国の「中国語」の違い、文法編です。これはあくまで両者の違いやコトバの多様性を楽しむための企画。どちらが正しいとか正しくないとか、いいとか悪いとか、そういうことではないので宜しくお願いしますです♡台湾華語独特の文法的特徴について書いた記事、整理してみました。中国の普通話の教科書的な表現ではまず見られないものばかり。台湾華語についても教科書には載っていない表現も多いですが、巷ではフツーに使われています。例外もありますが、やはり、台湾語の影響が大きいですね。
台湾で正式に採用されている音標システムは注音符号なので、台湾でのローマ字の扱いは日本での扱いとほぼ同じ。基本的に漢字や注音符号を読めない外国人のために、地名や氏名を表すときに使う。日々使用するわけではないし、学校でそれほど一生懸命教わるわけではないので、はっきり言うとかなり適当である。いろいろな表記法が混在している。日本もヘボン式とか何式とかいろいろあって決まりはよくわからないのが現状。「しゃしゅしょ」の書き方とか、伸ばす音とか、学校で習う表記法もコロコロ変わる。時代によって人によって「しゃ」
民国時代、国共内戦の時代から共産党は労働者つまり一般庶民もわかる使える「国語」をめざし、国民党は中華の伝統を頑なに守り保守的な「国語」のままであろうとしていた。国民党の保守性を象徴するのが、漢字(繁体字)と文言文(古文)へのこだわり。例えば一度は「注音字母」という名前で発表されたものを、1930年に「注音符号」という名前に変えたのは国民党。つまり「注音」はあくまでも「符号」であって「文字」ではない、ただの補助記号に過ぎないと言いたかったのだ。漢字こそが、中華民国の「国語」における唯一無二の
※2015年8月の記事に加筆意味もニュアンスもよーくわかるのに、なんとも日本語にしにくい「好人卡(hǎorénkǎ)」。「(ただの)いい人カード」か「いい人だけどカード」でどうかな?好人卡(hǎorénkǎ)⇨ただのいい人カード、いい人だけどカード、拒絶そう、もともとは女性が男性のアタックに対して使う婉曲な拒絶のことば。日本語もまったく同じように使いますね。你是個好人,但我想我們不適合……(あなたはいい人だけど、でも私たちは合わないと思うの……)「好人」、いい人とは言って
と言っても言葉の歴史です。手書きノートシリーズのために(まだやるか!?)昔のノートパラパラしてたら、おお!となった「便當」の歴史…。台湾華語の「便當(biàndāng)」は日本語の「弁当(べんとう)」からきている、というのはよく知られていますね。でも現在の「便當」に至るまでの歴史はあまり知られていないかも。曹銘宗著『台灣國語』によると、元々台湾(台湾語)では「飯包(pn̄g-pau)」と言っていたそう。「便」の字には「便飯(piān-pn̄g)」や「便菜(piān-chhài)」の使い
宅男(zháinán)、女子の場合は宅女(zháinü3)。日本語の「オタク」が起源の外来語だが、日本語の「オタク」の意味とはちょっと違ってきているので注意が必要。そのことに私は台湾朋友Aさんと話をしていて気がついた。彼は日本語の「オタク」のことを「家からほとんど出ずにゲームばっかりやってる人」「准ネトゲ廃人」みたいに理解していて、話がイマイチ噛み合わなかったのだ。中国語の「宅男」がそんな感じの意味だから勘違いしていたらしい。台湾の「両岸詞典」にはちゃんとそのあたりのことも書いてある。ち
台湾の中国語(台湾華語)と中国の中国語(普通話)、基本的には同じだが実際には随分違う。目に見える(?)漢字(繁体字/簡体字)、音標(注音符号/漢語ピンイン)の違い以外にも、語彙や文法、発音にもけっこう違いがある。※本当に申し訳ないのですが、中国語初学者の方が読まれると混乱なさると思うので読まれないほうがいいかと思います。中国語上級者の方みの閲覧をお願いいたします。上からで本当にすみません💦『台湾華語発音の特徴今までの記事を集めてみた』➀台湾と中国、漢字の読み方の違い(規範)『
按呢喔(án-neo/あんねお)➡そっか、そうなんだ台湾語だがほぼ台湾華語化しており、台湾ではごく普通に使われる。↓は『獅子王強大』第1集。このように字幕は"這樣喔"になっていることも多い。
➀です。2020年7月更新。語句の詳しい意味などはそれぞれのリンク先過去記事を見てくださいね。②(新しいもの)③(最新)もあります!!こちらの➀も時々情報をアップデートしています。伯伯(pek-pek)➡おじさん阿母(a-bú)➡お母さん卡哇伊(かわいい)➡かわいい啊哪達(アナタ)➡ダーリンアタマコンクリ➡頭が固いアタマショート➡頭がおかしくなる〜很大(~hěndà)➡めちゃめちゃ〜する寒蟬效應(hánchánxiàoyìng)➡萎縮効果荷包(hébāo)➡
台湾の辞書にも載ってない「梗」のこの意味。もともとは中国の漫才、相聲の用語で、本来の字は「哏(gén)」だと言われている。「哏(gén)」を辞書でひくと、面白い、滑稽な、等と書かれているので、まあ納得。梗(gěng)ギャグ、ネタ↓は台湾ドラマ『我的男孩』第1集。ベロベロに酔っ払った羅小菲が安慶輝に「あんたのおじさんのネタはねえ」。中国語字幕は「哏」となっているが、新聞等では「梗」もよく見る。↓は、ちょっと古いが2017の自由時報電子版。ピコ太郎が新ネタ出してきた、というニュース。
日本で中国語を勉強したことのある方や、中国で中国語を学んだ方は、接続詞&前置詞「和」の発音は「hé」だと習われたはず。これが台湾で「hàn」と発音されていることに気づいている方は案外少ないかもしれない。私が知ったのは20年ほど前、今も仲良しの台湾朋友Bちゃんが話す中国語を聞いたときだった。そのときは台湾のことについてホント何にも知らないときだったから、かなり驚いた。「チョチョちょっと待って、今『はん』って言った?」という感じ・・・。もちろん、台湾でも「hé」という人はいる(実は中国でも「hàn
中国語の「隨便(suíbiàn)」は、便(利)に随す(したがう)という動詞+目的語構造の離合詞なので、普通話の教科書的には後ろに目的語はとれません。だから「あなたの好きにして」、シチュエーションや言い方によっては「勝手にしろ」、と言いたいときには「隨你的便」と言うのが辞書的な言い方。でも台湾では実に高い確率で「隨便你」が聞かれます。この、離合詞が離れない使い方も台湾独特で、「回去日本」については以前書いています。『台湾華語1)文法篇⑬方向補語の使い方“回去台湾”』方向補語の“來”と“
台湾華語の文法部門の2大スターが「有」(助動詞化した“有”/“有”と“要”で習慣と近い未来の動作を区別する)と、この「會」。「會」も「有」同様、やっぱり台湾語の影響がとっても大きい。ので、ぜひ台湾語の記事、助動詞「會」の方も合わせて読んでいただければ。と思います。まず、1)形容詞に「會」がつくパターン。まさに台湾語の文法そのままである。「寒いですか?」は、普通話の教科書的な言い方だとフツーに「你冷嗎?」でいいはず。しかし台湾華語だとどうしても「會」がついてしまい、你會冷嗎?(寒いですか?
太扯、太扯了、太扯了吧……応用形もいろいろ。日本語訳は文脈にもよるし、「んなバカな!?」とか「ヤバくね!?」とか「なんじゃこりゃあ!?」とか色々考えてみたけど、やっぱりこれが一番シックリでオールマイティ。扯(ㄔㄜˇ/chě)ありえねー「扯」のもともとの意味は「引っ張る」とか「引き裂く」とか。辞書を引くとくだらん話をするデタラメを言うとかの意味もある。「ありえねー」の定着度はかなり高く、昨日もりんごニュースで見た。扯!台企銀行員挪用客戶資金2千萬(ありえねー!台企銀行の行員