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こんばんは。今回は、気象衛星画像の問題です。図中の雲域Aと雲域Bについて、雲の種類や、その判読した根拠などを表に穴埋めしていく形になっています。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1まず、図3の気象衛星画像は赤外画像であり、問題文では、「雲頂高度に言及して」とありますので、専門知識の復習として、雲頂高度による赤外画像の見え方について触れておきたいと思います。赤外画像は、地表面、海水面、雲から放射された赤外線、すなわち地球放射をとらえて画像化しています。一般知識で学習した「ステファン・ボルツマンの法則」では、ある物体が黒体であれば、その放射量は物体の絶対温度で決まる、ということでし
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問1今回は、佐渡付近から福島県にかけての積乱雲域と、黄海の積乱雲域について、水蒸気画像の暗域との位置関係に関して共通する特徴を述べよ、ということで図3(下)の気象衛星画像を見てみますと、佐渡付近から福島県にかけて対流圏の中・上層において水蒸気量が多く、可視・赤外の両画像で同じところを見ますと、両画像とも明白色であることから、積乱雲域と判断できます。そのすぐ南側に暗域Pが接していることがわかります。また
こんばんは。今回は、図2と図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題です。問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多く分布している。」ということでしたが、以降、16日9時の時点では雲頂高度及び雲の種類に着目してどのような変化が見られるのか、次回、一緒に考え
こんばんは。今回は、前問の問4(1)の強雨域の形状の特徴に関連して、図10の気象衛星赤外画像では雲域で見たところ形状にやや違いがみられ、上層雲の幅が強雨域よりも広くなっていることについて、その理由を述べよ、という内容の問題です。レーダーエコー合成図、赤外画像で見られる特徴から、強雨をもたらしている雲は何か、またそれが発達すると対流圏上層でどのような特徴が見られるようになるのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問1(2)今回は、図2の破線部の雲域内にある館野について図5の状態曲線を用いて、雲域の雲頂高度を推定せよ、ということで考えてみます。まず図5の状態曲線(エマグラム)において館野の上空の雲域に関連する何がわかるか、それは実線で表されている気温の分布と破線で示されている露点温度の分布によって空気の湿り気がわかるところにあります。気温と露点温度の差のことを「湿数」と呼んでいます。この湿数が大
昨日、気象衛星画像で九州の西の海上に幾何学的な模様の雲「カルマン渦」が見られましたカルマン渦は西高東低の冬型の気圧配置が強まり強い寒気が南下してきている時に現れるというものです九州の西に幾何学的な模様の雲「カルマン渦」強い冬型の気圧配置の時に現る(tenki.jp)-Yahoo!ニュースきょう24日(金)は気象衛星画像で、九州の西の海上に幾何学的な模様の雲、「カルマン渦」が見られました。西高東低の冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下してきている時に現れます。news.ya
こんばんは。今回は、レーダーエコー合成図の帯状エコーP-Q-Rについて、これを構成する雲の種類を設問の下枠内から選んで解答し、その根拠について気象衛星赤外画像に基づいて解答せよ、という問題です。専門知識の気象衛星画像の復習としてしっかりと確認しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、気象衛星画像の判読の問題です。温帯低気圧に変わりつつある本州付近の台風における、中心から半径500km程度の範囲で、赤外画像で見た雲の分布の特徴、水蒸気画像で見た暗域の分布の特徴についての記述です。次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、問1(1)で考察した佐渡付近から福島県にかけての積乱雲域と、黄海の積乱雲域について、水蒸気画像の暗域との位置関係に関して共通する特徴を述べよ、という問題です。これまでの考察を踏まえながら、水蒸気画像で読み取れる共通するところを解答欄へ素直に落とし込めばOKかと思います。次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。7日分の考察編は次回更新の予定です
こんばんは。今回は、図2の気象衛星赤外画像にある破線で囲まれた雲域についての問題です。図4を用いて、この雲域の発生に関連する925hPa面の風と850hPa面の鉛直流でどのような特徴が見られるかを、「雲域付近では、」の書き出しに続けて考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問1問1(1)では、図2の気象衛星赤外画像の破線に囲また関東地方から関東の東にある雲域について、「また、破線で囲まれた関東地方から関東の東には、東西に広がる雲域があり、図1によると、この雲域の下に位置する東京では、全雲量は8分量の8で下層雲の雲量は8分量の(⑨8)、気温は3℃、天気は(⑩弱い)雪となっている。」ということでした。この雲域が図4における925hPa面の風と850hPa面の鉛直流でみた場
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第43回試験・専門知識(a)まず、可視画像に着目しますと、「発達期の台風に見られる特徴的な積乱雲が形成されつつある」とあることから、エかオの雲域のいずれかと考えられ、すでに選択肢はエかオとなっています。そこで今度は水蒸気画像も併せて見てみますと、オの雲域はまだ雲域にまとまりがなく、「発達が予想されるじょう乱が存在する」とまでは判断がしにくい状況と考えられますがエの雲域は大気の中・上層がオの雲域よりも白く、円形にまとまりがあり
こんばんは。今回からは、図5の気象衛星赤外画像において、黄海から朝鮮半島北部にかけて破線で囲った雲域についての問題です。①では3つの問いを解答する形になっており、1つ目は図2の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、850hPa面でこの雲域付近の卓越する風向を解答する問い、2つ目は図6の300hPa天気図を用いて、同じく300hPaにおいて雲域付近での卓越する風向を解答する問い、3つ目は850hPa面と300hPa面との層間における温度移流について解答する問いとなっています。問
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1図5の気象衛星赤外画像において、黄海から朝鮮半島北部にかけて破線で囲った雲域について、1つ目は図2の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、850hPa面でこの雲域付近の卓越する風向を解答する問い、2つ目は図6の300hPa天気図を用いて、同じく300hPaにおいて雲域付近での卓越する風向を解答する問い、3つ目は1つ目と2つ目の問いの結果を受けて、850hPa面と300hPa面との層間における
こんばんは。今回は、引き続き図3(下)の水蒸気画像について、今度は華北から西日本にかけて長く延びる暗域Qについての問題です。この暗域Qについて図5の500hPa高度・渦度解析図を用いて、500hPa面の渦度場のどのようなところに位置しているのかを述べよ、という内容です。解くにあたっては、前問の問1(4)①と同じような視点で位置関係を落とし込むことになるかと思いますが…次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問1(4)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気
こんばんは。6月2日(火)より、(一財)気象業務支援センターでは、第54回気象予報士試験の受験資料の配布が開始されました。夏の試験の大阪会場は長い間、杉本町の大阪市大でしたが、今回は試験会場が変わっています。また試験につきましては「新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う受験申請者への対応とお願い」という別添の文書が加えられています。受験を予定されている方におきましては、不安を抱えながらの受験勉強で日々大変なこととお察し申し上げますが、無事に試験当日を迎え、よい結果を勝ち取れますよう、当
こんばんは。今回は、図4の初期時刻7月18日9時の300hPa天気図に基づいて、図3の気象衛星画像を参考にしながら300hPa強風軸を記入するという作図問題です。強風軸の解析のポイントを押さえながら次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問1(解答用紙)解答用紙はこちら→気象業務支援センターHP「過去の試験問題」または、東京堂出版の、気象予報士試験模範解答と解説53回令和元年度第2回Amazon(アマゾン)2,860〜7,141円
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は気象衛星画像から、可視画像と赤外画像に基づいて(a)~(d)で述べられている特徴からA~Dのどの雲域に当てはまるかを考える内容になっています。早速(a)から考えてみます。(a)まず初めに「トランスバースラインが発生している。」ということですが、①~⑤の選択肢を見ますと、AかCのいずれかになっています。(気象衛星センターHP:衛星画像の特徴的なパターン「トランスバースライン」より)
こんばんは。(気象記念日)今回は、図3の赤外画像を用いて黄海にある地上低気圧の中心とその周辺の雲域の特徴を雲頂高度と雲域の分布に言及して述べよ、という問題です。赤外画像から雲域についてどのような情報が得られるのか、専門知識の気象衛星画像の復習をしながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。2日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2今回も、本文を読んでいきながら、空欄にあてはまる数値や語句を考えてみます。(第1段落)まず、「図1の地上天気図によると、黄海付近に中心気圧1012hPaの低気圧があって、北東へ(①)ノットで進んでいる。」とあります。この低気圧に対して白抜きの矢印で北東に進行方向が示されているところの「35KT」が進行速度になりますので35ノット、したがって(①)は35となります。次に、「この低気圧から温暖前線が日本海西
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(3)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。雲域B、雲域Cとも、赤外画像ては白く写っており、雲頂高度が高い、あるいは雲頂温度が低いことを示唆していることから、ともに対流雲が発生していると判
こんばんは。今回は、図2の気象衛星赤外画像を用いて、地上の台風中心とその周辺における雲の特徴を、雲の種類および雲頂高度に言及しながら述べよ、という内容の問題です。気象衛星赤外画像の写り方の特徴を考え、台風の中心に対して対照的な雲の特徴を読み取ってみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。24日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の専門知識は気象衛星画像についての問題です。可視画像・赤外画像・水蒸気画像の3つの画像がありますが、(a)~(d)に書かれている文章は、3つの画像の中のA~Eの領域のうち、どの領域を判読して得られた知見なのかを解答する形になっています。各雲パターンの特徴を理解しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図2(下)の300hPa天気図と図3の水蒸気画像を用い、300hPaの強風軸のうち北側に位置する強風軸と、これに対応する暗域との位置関係を述べよ、という問題です。今回の水蒸気画像における判読の要素である明域と暗域とはどういう領域なのか、専門知識の復習も含めて、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。(気象記念日)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。赤外画像において雲域B、雲域Cとも白く写っている特徴が見られるわけですがこの白く写る雲域が850hPa面で見た場合にどのような状況の下で発生しているのか、それぞれの雲域に分けて次回一緒に考えてみたいと思います。第5
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問1(3)今回は、図4の赤外画像において、華南・華中から日本海にかけてみられる木の葉状の雲域と、前々問で解析した強風軸との位置関係はどうなっているか、という問いです。まずはじめに、専門知識の気象衛星画像の復習で、この「木の葉状の雲域」とは何かについて簡単に触れておきたいと思います。この「木の葉状の雲域」、すなわち帯状の厚い雲域が極側へ膨らみ高気圧性曲率を持ったものを「バルジ」とよんでいます。大気下層において
こんばんは。前回は初期時刻から6時間後の26日15時に予想される地上低気圧の中心位置と前線を解析する問題を考えてみましたが、今回はこれと同じ時刻の気象衛星画像を用いて領域A、領域Bの雲頂高度を比較する問題等を一緒に考えてみたいと思います。※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は4日23時更新予定です。
こんばんは。今回の専門知識は、気象衛星画像から、(a)~(d)の4枚の水蒸気画像を使って、日本付近で停滞前線上に発達した低気圧の発達から閉塞までの状況を観測時刻の早い方から順にならべよ、という内容の問題です。低気圧の発達過程と水蒸気画像における主な着目点は何かについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。13日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2図10(上)のP-Q-Rを構成している帯状エコーについて図11の赤外画像と併せて見ますと、明白色であることから雲頂高度の高い雲、あるいは雲頂温度の低い雲で団塊状になっており、さらに個々の団塊状の雲が帯状の雲列を形成していることから、雲は積乱雲で、その積乱雲で構成されている帯状の雲列であることがわかります。したがって、設問の下枠から選ばれるのは「積乱雲」、その根拠は、明白色の団塊状の雲が帯状の雲列を