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志位氏の歪んだ綱領理解の根底にあるのは国民主権の軽視。志位氏は9中総で、「日本共産党は労働者階級の党であります」と言いきっているが、現行規約は、「日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党」と規定している。さらに現行綱領は、「労働者階級」の用語は過去の党の歴史(第一章)と現状分析(第三章)では1回ずつ出てくるが、民主主義革命論を扱った第四章でも、社会主義的変革論を主題とした第五章でも全く出てこない。その意味を志位氏は考えたことがないのだろう。
共産党の9中総では、来年1月の党大会で綱領の改定を行うことを打ち出した。社会主義論が中心とのことだが、志位氏の社会主義論は、資本主義を「モノ、カネ、自由な時間の搾取体制」として全否定し、その対極にあるものとして社会主義を賛美するものである。61年綱領の核心であり、04年綱領で全面的に具体化された民主主義革命への問題意識が欠けている。民主主義革命といっても「資本主義の枠内」という位置づけなのであるから、志位氏の社会主義論では全否定することになりかねないものなのだ。