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こんにちは、こんばんは。双龍です。書道作品で最も特徴的と言えるのが「落款(らっかん)」です。「落款」=自分の名前+印鑑のことをさします。左側にある「双龍書印」が落款です。双龍の次の文字の「虫」のような文字は「書」の草書体です。普通の「書」でもいいのですが、「双龍」の場合は「龍」の画数が多いので、次の文字の「書」は草書にすることで画数を減らしているのです。「書」は作品の余白によっては省略してもOKです。なお、名前無しで印だけでも「落款」と言います。ただし、印だけの場合は
こんにちは、こんばんは。双龍です。大筆を使って半紙に書く場合、筆を半紙に対してどの角度で立てるかが重要です。基本的には半紙に対して垂直に立てることが最も重要なのですが、それをわかっていたとしても、進行方向に対して逆側に筆管が倒れてしまうものです。そこで、生徒の皆さんに指導する場合、「進行方向に傾けて書いて下さい」と伝えてちょうど垂直を保つことができます。実は、筆管は、進行方向に向けて傾けていった方が強い筆圧となるという要素もあるのです。動画で確認しましょう。進行方向に傾けて書
こんにちは、こんばんは。双龍です。筋トレの後にランニングを取り入れることで、なんだか身体のキレが良くなった気がします♫有酸素運動での朝もまた気持ちのいいものですね。今まで登山で自然ばかり楽しんでいましたが、都会RUNも楽しい!今の時期だとイチョウが美しく、早朝や日暮れの紅葉を楽しんでいます。まぁ、、走りすぎて足首痛めてるんですけどね、、何かやり始めたら、ある程度上手くなるまでやりすぎてしまうのがダメなとこだなぁ。そりゃ、ケガするよ。本題です。ふたば書道会「高段位」(准4
こんにちは、こんばんは。双龍です。書道を普段やられない方は、小筆よりも筆ペンの方がカンタンだと思っているのかもしれません。昨日と一昨日の記事で「ボールペン」の持ち方になってはいけないとお話ししましたが、ボールペンの持ち方でマジックペンで書いたような文字でいいのであれば簡単かもしれません。ですが、ボールペンの持ち方だと筆が返らず、筆っぽさが出ません。そこで上の動画のように持つのですが、筆ペンは筆先が小筆より硬く、なかなか返ってくれません。筆先が柔らかい小筆の方がやはり書きやすい
こんにちは、こんばんは。双龍です。昨日の記事で、楷書と行書の形の違いをお伝えしました。今日は筆法の違いです。楷書…露鋒(ろほう)、三折法(さんせつほう)行書…中鋒(ちゅうほう)、二折法(にせつほう)「鋒」は筆の穂先のことを指し、露鋒は、"穂先が露わになる"の意味なので、筆先が外側を通すことをいいます。(横線では線の上側に穂先を向け、縦線では線の左側に穂先を向かせます)中鋒は、"穂先が中を通る"の意味なので、穂先が進行方向に対して逆側に向き直します。(横線では穂先が左を向き、縦
こんにちは、こんばんは。双龍です。先日の記事にて、筆ペンでの右払いの「急にボコッとさせない」をお伝えしました。筆ペンの右払いのコツの記事はこちら今日は深く掘り下げます!筆ペンは穂先が通常の書道の小筆より硬く、弾力が効きすぎてボコッとなったり、払い先がピンピン鋭くなってしまいがちです。この動画は大筆での右払いの書き方のコツをお伝えしていますが、筆ペンでも同じ感覚なのです。大筆科目を受講されていない方は、筆ペンでの穂先の向きはあまり意識しないですよね。筆ペンの穂先が進行方に対して逆
音楽やダンスなどの音楽性が含まれるものは、幼いときから始めないと、なかなか習得は難しいそうです。リズムは理屈で考えてもできるものではないですもんね。それでは、書道はどうでしょう(。・・。)先に結論を述べます。大人から始めても取得できます。ある程度、理論的な思考が可能な大人であれば、あっという間に子どもからやっている方を抜き去ることができます。むしろ、子どものときにやってない方が、クセがなく、スムーズに取得できることもあります。現に、うちの書道会では、50歳からやり始めて、60歳で教
こんにちは、こんばんは。双龍です。昨日の記事で、印鑑の押し方をお伝えしました。今日は様々な印鑑の種類を覚えましょう!①朱文(しゅぶん)→雅号印赤の面積が狭く、白っぽい印象になります。スマートな書体であるのが一般的です。②白文(はくぶん)→姓名印赤の面積が広く、赤の色味が強く出ます。作品の雰囲気によりますが、朱文より白文の方が使う頻度は高めです。次に朱文と白文の選択方法についてお伝えします。①カスレていない線の隣に、朱文を置くパターン朱の色が足りないので、弱い感じがします
こんにちは、こんばんは。双龍です。ふたば書道会認定の大筆師範試験において、見事に合格された方の作品のどこが評価されたのかを解説することで、大人書道をどのように考えていけばいいのかをお伝えします。素晴らしいデザインです!大筆師範試験では、「基本4種の変化」が必要となります。①字形の変化②疎密の変化③太細の変化④筆法の変化これ以外の変化は必要ではなく、上記の4種を徹底してデザインします。今日は、「字形の変化」を加える方法です。明日は「疎密の変化」をお伝えします\\\\
こんにちは、こんばんは。双龍です。ふたば書道会の手本では、大筆で古典臨書手本もあります。(臨書とは、昔の文字を書写することです)ふたば書道会の各教室、通信書道の情報はこちらからただお手本を写しても楽しいですが、特徴を理解して書くと更に楽しめますよね!右払いがない文字の場合は、左払いや横線を細く左方向に長くし、重さのバランスを取るためにトメや転折(曲がり角)後の太くするパターンが多いです。他の文字を抜粋してみましょう。おお!左に長く、右に短い、そしてトメ部分や転折部分が太いで
こんにちは、こんばんは。双龍です。書道で最も難解な仮名作品を、わかりやすく解説していきます。以下は、ふたば書道会認定試験で見事に合格されたお二人の作品です。素晴らしい、、考え尽くされていますね、、、!さてこのお二人の作品のどこが評価されて合格したのかを日を分けて解説していきます。今日は「散らし書き」についてです。散らし書きとは、①行頭から行尾にかけて徐々に右にずれていく※左の行にいくにつれ、そのずれ方が激しくなることが多いですが、決まりはなく自由です。②行間の余白を均等に
こんにちは、こんばんは。双龍です。書道の醍醐味の一つに、大きい作品を書くことにあります!大きな紙全般を「条幅(じょうふく)」といいます。条幅の様々な種類を説明した記事はこちら書道用品、墨、墨液、紙、筆のことなら書遊Online書道用品の通信販売は「書遊」にお任せください。初心者から専門家まで幅広くご利用いただける日本一の品揃えでお待ちいたしております。syoyu-e.com☆条幅を書くメリット①大きく書くので半紙より格段に体の使い方と余白の取り方が上達する②作品化しやすく、飾りや
こんにちは、こんばんは。双龍です。本日は楽しい仮名トレーニング方法をお伝えします。関戸本古今集を原本どうりに臨書します。※臨書…古典を書写することその後、"自分ルール"を設けてアレンジします。自分ルール1.文字の形はそのまま2.文字の大小と配置を変化仮名は特に、練習すればするほど上達します。質も大事ですが、量をこなす方が大切です。楽しみましょう!
こんにちは、こんばんは。双龍です。今日は仮名小筆の筆の持ち方について解説します!①鉛筆握りにしない②筆を立てる③指の力を常に抜く④ゆっくり書く⑤反復練習を楽しむ筆ペン、小筆の使い方の動画はこちら※筆ペンと仮名小筆は持ち方や使い方は同じです。筆ペンより仮名小筆の方が柔らかく、繊細な線が書きやすいです。さらに、弾力が弱いのでピンピンしない優しいハネが書けます。筆ペンで優しく書くのがとても難しいですが、こちらもお楽しみください!
こんにちは、こんばんは。双龍です。墨汁=質の悪い墨、と受け取ってる方もいると思いますが、職人さんが開発した墨汁は固形墨に引けを取りません。結論から言うと、特別にコダワリがなければ、墨汁で問題ありません。だからと言って、百均の墨汁はやめましょうね。品質が悪すぎて、練習にすらなりません。「開明書液」の価格が最低保障金額の墨汁です。そんなに高くないですよね(。・・。)さて、墨汁も擦る墨(固形墨)のそれぞれのメリットデメリットをお伝えしましょう。★固形墨メリット①墨の粒子が細かいの
こんにちは、こんばんは。双龍です。ふたば書道会では、正方形、均等、左右対称に書く「級」「習字」的に書く文字と、変化を加える「段」「書道」的に書く文字を分けて手本に掲載します。ふたば書道会の各教室、通信の情報はこちら小学生の頃に習う「習字」のメリットとデメリットをまとめます。〜メリット〜①読みやすい②誰が見てもキレイ③真面目な印象を与える〜デメリット〜①時間がとにかくかかる→一度でもミスをすると、そのミスが目立ってしまい、書き直ししなければいけないことが多いため。要する
こんにちは、こんばんは。双龍です。武田三兄弟は、似ているようで、似ていません。ちなみに、長兄・双雲、次兄・双鳳、三男・双龍です。8年前くらいの写真です。左:三男・双龍、中央:次兄・双鳳、右:長兄・双雲です。共通点は、①とにかく明るい②ポジティブ③身長が高いです笑双龍180cm、双鳳183cm、双雲185cmなんですよ。なぜかいつも小さく見られるんです。作品性の違い語ると長くなるので、指導者としての違いを語ります。双雲→ワークショップ型教える、というよりは、一緒
こんにちは、こんばんは。双龍です。雑談は後半にまわします!私の仕事の中で、重要なお仕事の一つが、「雅号命名」です。雅号とは、書道の通名(芸名)のようなものです。私の本名は将之で、書道の名前が双龍です。師匠の名前から一文字とってつけることが多いので、母の双葉の「双」を取ってこの名を頂きました。やはり、名前を頂くというのは人生が変わると言っても過言ではありません!19歳の時に母から頂いてから、私の人生は変わりました。責任感がつき、勉強や仕事へのモチベーションが向上しました。私
こんにちは、こんばんは。双龍です。草書をご存知でしょうか!昔は印刷技術がなかったので、書物に記す際、行書よりもさらに崩れた草書を使う必要があったのでこの書体が生まれました。最初は速書きとしての性質が強かったのですが、いつしか芸術性を帯びてくるようになりました。と、まぁ歴史的なことをこれくらいにして、草書の特徴をまとめます。双龍のインスタやフェイスブックでアップした作品です。インスタグラム〜作品集&揮毫動画〜フェイスブック〜双龍の作品集&揮毫動画〜右の「雙龍」が草書です。※「
こんにちは、こんばんは。双龍です。YouTubeに墨の付け方の解説動画があります。「墨の付け方」動画はこちらからよく質問されるのが、「先生が書くと、にじまないのはどうしてですか??」それには理由が二つあります。①墨の付け方毛先だけ墨汁をちょんちょんと付けてしまうと、半紙と墨汁がたっぷりついている穂先との距離が近すぎて、すぐに滲みに変わってしまうのです。正しくは、根本までしっかりと墨汁をつけ、穂先は硯や紙などで取ってあげます。②指の力指に力が入ってしまうと、根元に力がか
こんにちは、こんばんは。双龍です。子どもの頃に習う平仮名を大人になって使用すると、大人っぽい文章は書けません。上の平仮名は丸の部分が大きく、きれいではありますが、なんだか子どもっぽいですよね。いわゆる「習字的」な文字です。一方、下側の平仮名はシュッとしています。最近話題になった、中谷美紀さんの達筆なお手紙を見てみましょう。「は」「お」「ま」の丸の部分が小さいことがわかります。また、漢字に対し、平仮名が極端に小さいですね。もしこの2点が違う形であれば、まったく印象は変わってし
こんにちは、こんばんは。双龍です。ふたば書道会の試験のコンセプトは、手本がない文字を書ける能力を養うことです。当たり前に思えるこのコンセプト、実は他の書道会では珍しいことなのです!普通は、先生や師匠に手本を書いてもらい、その書写作品を提出します。ふたば書道会はまず、師匠が手本を書くこと自体禁止しています。双龍が作品を見れば、手本が存在する字なのか、しない字なのかは一目瞭然です。書道教室は本来、普段の文字を綺麗にするために通いますよね?手本を写すだけで美しい文字は絶対に書け
こんにちは、こんばんは。双龍です。☆2022年6月ふたば書道会大筆手本です。☆右側は「中段」「中級者」向け双雲揮毫の手本で、左側は「高段」「上級者」向け双龍揮毫の手本です。☆ふたば書道会の各教室、通信書道の情報はこちらから書道教室・通信講座で書を愉しもう|ふたば書道会武田双葉、武田双雲、武田双鳳、武田双龍が所属する書道会。通信講座では、手本を書く映像をPCやスマートフォンでご覧いただくことができます。各書道教室のご紹介も。www.futabasyodoukai.com今日は兄
こんにちは、こんばんは。双龍です。左の落款の書き方の法則をお伝えします。落款のルール①本文で書いた大筆を使って書く(小筆を使わない)→小筆を使うと墨色や書風が変わってしまい、落款部分が浮いてしまうため②本文と同じ崩し方、もしくはより崩した書体で書く→例えば、本文を行書、落款を楷書で書いてしまうと落款部分が目立ちすぎてしまう。※真面目な書体(楷書)は目が行き、崩した書体(草書)は目が行かない法則があります。落款部分は、あくまでも「本文」を引き立てるために書くので、目
こんにちは、こんばんは。双龍です。口、日、目、田などの四角い漢字はいろんな漢字の一部で使われていますので覚えておきたいところです。四角い漢字系は、書くのが面倒な上に、間違った書き方をすると文章全体が雑に見えてしまう箇所です。双龍個人的には、四角い漢字が最も難しいと思っています。1画目と2画目の起筆(左上の部分)を開けると柔らかい雰囲気になります。というよりも、ここを閉じてしまうと記号っぽい感じになります。かといって、全部開ける雑になります。少しの違いで大きく印象を変えてしまうの
こんにちは、こんばんは。双龍です(。・・。)私はありがたいことに、自分の教室の生徒の皆様だけでなく、ふたば書道会全国の先生方、そして先生方の生徒の皆様、通信の皆様に指導する機会を与えてもらっています。そこで、書道がいち早く上達する方の共通点をお話しいたします。まず前提として、音楽やスポーツと違い、書道はセンスや経験年数はさほど必要ないことを知っておいて下さいね。以前の記事の、書道師範資格、今から始めても取得できるの?にてそのことについて細かく記述しています。〜書道が上手になる
こんにちは、こんばんは。双龍です。偏を美しく見せるには、まず「壁」を意識する必要があります。右は、壁から右にはみ出ています。はみ出てしまうと、旁を右にどかしてしまいます。正しくは、、、偏の右側に壁を作り、その壁から右にはみ出させないようにして書きます。次に、「くびれ」を作ります。左は、下に行くにつれ太っていますが、右は「くびれ」があります。偏の右側のラインは壁に沿わせるようにして書き、左側のラインに変化を与えると、旁が美しく見えるのです。糸偏を整えるだけで、全体の見え方が