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↓前回はコチラこのままもっと《番外編》後輩のつとめ中編。。。。。「…アレっ?雅紀っ?」「え?」振り向くと、櫻井さんが走ってくるところで。「翔ちゃん!」彼もそれを見て嬉しそうに声を上げる。「雅紀。こんなとこでどうしたんだ?」少しだけ息を切らしながら櫻井さんがその彼に問いかける。「翔ちゃん、コレ、忘れて行ったでしょ?」彼が手にした封筒を櫻井さんの目の前に差し出す。「え?……あー、コレ!昼からの会議に必要なヤツ!」「間に合った?」「じゅーぶん間に合った!!ありがとな、雅
櫻葉のお話。BLなのでご注意ください。「まーくん、それじゃあ少しだけ翔くんお願いね?」「うん、だいじょーぶだよ!」「すぐに帰って来るから!」『今日はまーくんの大好きな唐揚げよ』保育園の帰りに寄ったスーパーでそう言ってくれたお母さんだったけど、肝心なお肉を忘れたらしく眠る翔くんとアニメを観るぼくを確認してから、お肉を買うべくお財布と自転車の鍵を持ってお家を飛び出した。「行っちゃったねぇー?」ラグの上に敷いたお布団でぐっすり眠る翔くんの頭を優しく撫でて。いつもこの時間は翔くん寝て
↓この物語の初めは……このままもっとvol.1今回はおおちゃん目線。読みたいな、と言ってくれたパン屋さんでの天然さん。。。。。。「い~い、天気、だなぁ……」おいらは朝のピークが過ぎてやっと腰を落ちつけることができた。レジの前に座りながらガラス越しに太陽の光を受ける。外は寒いんだろうけど、ガラス越しに日向ぼっこしてたらあったけぇなぁ。思わず眠たくなってくるよなぁ……。なぁ……。…………。…………。「おはよーございまーっす!」今日もいつもの元気のいい声が店内に響いて、お
櫻葉のお話。※Aくんにょた化なのでご注意♡翔ちゃんから、たくさん幸せを貰ったハジメテを終えてテストも無事に赤点回避は勿論、前回よりも良い点が取れてて後は冬休みを待つばかりの中、今日は翔ちゃんと初めてのデート♡「うぅ〜髪巻いてたら時間ギリギリになっちゃった…!」お気に入りのブーツで走って行くと待ち合わせ場所には何故か、女の人がたくさん居るような…?「えぇ?何…何かあるのかな?」折角、人混みで解らない事がないようにって駅前を避けた裏通りのカフェ前で待ち合わせたのにこれじゃあ意味がな
「え!ええっ?えええっ?保志さん、人間じゃないんですか!?」思わず大声を上げると、松本さんはにっこりと微笑む。「そうですよね。そう言っていただけると、我々も嬉しいです。彼は私たちが作り上げた「ヒト」なんです。私たちも、相葉くんに言われるまで意識していなかったくらいですし。彼の冷静な判断や、櫻井さんに対する忠誠心は本当に素晴らしい。」下のフロアを案内しながら、松本さんはそう言ってからちょっと遠い目をする。「元はといえば、私たち4人は、櫻井の学生時代の仲間なんですよ。経営
櫻葉のお話。BLなのでご注意くださいーSsideー「でね、この間はじめて彼の部屋に行ったの!」「おー!毎回、自分の家に呼んでばっかって言ってたもんね」「そーなの!嫌って訳じゃないけどさ…やっぱり招くばっかりじゃモヤっとするでしょ?だからさー…ふふっ」「そっかぁ!ふふ、良かったねぇ」バイト先でたまたま耳にしたそんな会話で、ふと過ぎった雅紀の顔…そういや、俺は雅紀の家に行ってるけど俺の家に雅紀を呼んだ事は一回もないよな?だから軽い気持ちで雅紀に「いつも雅紀の家に行かせて貰っ
櫻葉のお話BLなのでご注意ください録画してた雅紀の新番組を1人で鑑賞して「ふはは、すげぇ楽しそうだな」ビール片手にお気に入りのツマミを添えて楽しく観てたのは、本当に最初の方だけで雅紀が喋れば喋る程、どれだけ慕ってるのかもそれガチでデートっぽくね?なんて思うしかない公園でお散歩エピソードも『これ言うとめっちゃ怒るんだよな』そう言いながらも笑いながら話すその姿は普段から甘えてるのが丸わかりで、お陰で俺はすっかり不機嫌モードに変わっていく。「チッ。なに楽しそうにしてんだか」そん
櫻葉のお話。BLなのでご注意ください。〝翔ちゃんに抱かれたい〟なんて可笑しな願望を抱いたせいなのか最近は翔ちゃんの躰を見なくてもドキドキして益々自分が可笑しくなってる。今だって「ふふ、本当ですか?」「いやいやマジなんだって」スタッフの女の子と二人で仲良く話してるのを見てもやもや…嫌な気持ちになってるもん。それ所か「…しょーちゃん、あーゆー子がタイプなのかなぁ」翔ちゃんの女の子のタイプなんか気になりだしていよいよ本格的にマズイ気がする。「あーいばちゃんっ」「あ。
モデルズ前提の櫻葉*智潤のお話BLなのでご注意ください「あれ、どういう乗り合わせ?」店先に出て来ると翔ちゃんが手配してくれていたタクシーが来てて、2台の内1人ずつ乗ってるのを見て松潤が問い掛けた。「え?何か兄さんが松本と乗るつってたけど…」「は?え、何で俺…?」「この後に約束してたんじゃねぇの?」「いやいや、俺なんも知らねぇんだけど…ちょっと!リーダー!!」ムッとした顔で、リーダーの方へ向かう松潤をモヤモヤする気持ちで見届けてればポンポン。優しく叩かれた腕の方へ視線を向けると、
↓前回はコチラこのままもっとvol.32。。。。。S-sideふふ、雅紀のヤツ、ビックリしてる。俺は春風園の前でポカンと口を開けたまま立ち尽くしてる雅紀を見て口元が緩むのを感じた。「ほら、ボーッと突っ立ってないで入るよ?」雅紀の腰を支えて一緒に中に入っていく。と、言ってもここに来るのは二回目なんだけど。一回目は、雅紀に内緒で二宮さんと一緒に園長先生に会いに来た時。「翔ちゃん……なんで、」「ま、とりあえず中に入ろ?」建物の中に入ると一斉に子供たちが雅紀やカズを取り囲んだ。
モデルズ前提の櫻葉*智潤のお話BLなのでご注意ください「おっす」「おはよぉ」翌日。約束通りわざわざ迎えに来てくれた翔ちゃんの車に乗り込んで、向かったのは互いに世話になってるショップ2人で服をいくつか物色してる最中も、頭の中は松潤の事でいっぱいで…「お前、ずっと携帯気にしてんな」「えっ!?」「誰かからの連絡待ってんの?」ショップを出て翔ちゃんお薦めのカフェで一息吐いてると、不意に掛けられた言葉にグッ。と口を閉じてしまう「そういや、お前大丈夫だったのかよ?」「何が?」「何っ
昨日、番外編あるよって書いたら多分大半の人がその後の櫻葉さんを期待してたみたいで……ゴメン今回は違うのm(・ω・m)ソーリィ↓前回はコチラこのままもっとvol.36last↓このおはなしのはじめは……このままもっとvol.1。。。。。まーくんが櫻井さんの元へ嫁いで早3ヶ月。ようやく幸せを手に入れたまーくんに嬉しい気持ちでいっぱいなんだけど、やっぱり淋しいのも正直な話しで。なんだか心にポッカリと穴が空いてる。世の父親は、娘を嫁に出したあとこんな感傷に浸ってんのかなぁとま
櫻葉のお話BLなのでご注意ください。頬っぺがズキズキ痛くて大好きなご飯も食べるのやだなぁ…と思って中々食べれずに居ると「ほら」「う?」「食べ辛いんだろ?食わしてやるから、痛くない程度に口あけろ」ん、とボクの口元にご飯を運んでくれる翔ちゃんえ…えぇーーー!!?あーんしてくれるって事!?「あ…えと…」「…嫌ならいいけど」「あー!ううん!ちがぁっ、いやじゃないの!」「本当かよ」「いやちがぁくてぇっ…んと、しょーちゃんがね?あーんってしてくれるのが嬉しくてびっくりしたの!」
「お仕事は簡単です。ここにずっと住み込んで生活してくださること。そして、櫻井が話す予定の原稿を、『添削』してくださること。それだけです。あとは、このビルの中で好きなように過ごしてくだされば。」「え?それですか?文字起こしとかではないんですか?」募集要領とは全く違う松本の申し入れに、呆然とする。しかし、松本は秘書ではなく、執事と言っていた。保志のような秘書ではないから、俺に、自分のような執事見習いをして欲しいと言っているのだろうか。「そうです。文字起こしも含めての添削
櫻葉のお話BLなのでご注意。部活やら塾やらで録り溜めしてた番組を観てるんだけど「ねぇねぇ、にぃにー?」「…雅紀、ちょっと静かにして」「どぉして、おねぇさんとおにぃさんはちゅーってしてるのぉ?」内容を理解してるのか定かではないけど俺と同じようにドラマを観る雅紀は、さっきから「どぉして?どぉして?」って聞いて来てぶっちゃけ、全然集中できねぇ!!「…何でだろうなー?」「きゃはは!もっかいちゅーってしたぁ!」「雅紀、お口チャック」「ちゃっく?」「ん。兄ちゃんテレビ観てるから、雅
「じゃ、あとはよろしくお願いします。」昨日と同じように、秘書の保志さんを従えて、櫻井さんが政治家としての仕事をしに、外へ出ていく。俺の仕事は直接の上司に当たる執事の松本さんから指示をもらうことになるのだろう。「松本さん。これから僕はどうしたら?」松本さんにすがるように聞くと、「先ほどから申し上げている通りです。あなたは作家。保志の書いた文字を「櫻井翔の血のかよった言葉」にしていただきたい。ここにある原稿を読んでいただき、万人にわかりやすく、心に響く言葉に添削をし
一頻り飲んだ後、後輩たちを部屋に帰し一人になった。明日の為にもそろそろ眠らないと……。ベッドに身体を預け天井を見上げる。あまりにも静かだ…。眠れば良い。そう思えば思う程に感情が冴えていく。一度沈ませた重い身体を再び起こし、カードキーを持って部屋を出た。時計を見る。3:36立ち止まった先、携帯を鳴らすと少しして掠れた声。『……しょおちゃん……?』「……ごめん…。もう寝てた?」『どうしたの?』「……開けて……?」目の前のドアが開く。開いた瞬間に部屋の中に滑り込むとその腕
「ごめんなさいっっ!ごめんなさいっっ!!」上擦った声で叫ぶように繰り返す。事務所の1室で俺らと関係者のみが極秘に集まっていた。大人達の真ん中で細い身体を小さく丸め必死に謝る姿を、俺達はただ後ろで立ち竦み、拳を握り締め、唇を噛み見つめていた。机の上に今週発売予定の週刊誌……。その広げられたページには既に過去となった筈のプライベートな写真が数枚、大きく掲載されていた。あの時のモデルだ…。俺は、、にのと顔を見合わせた。やっと吹っ切れて前を向いているコイツの気持ちを踏み躙る行為に心底腹
モデルズ前提の櫻葉*智潤のお話BLなのでご注意くださいーMsideーそしてやって来たあの日翔くんのもしかして、な気持ちに気付いてからそんなに日も経たない内にやって来たニノを除く4人でのご飯。斜め前に座る翔くんの表情は、嫌と言う程に良く見える「あっ!お前それ俺が狙ってたのにっ…」「ひゃははっ!早い者勝ちだもんね〜」「くそっ…はい!こっち取ったー!!」「あー!!それオレが世話してたのにっ…!」「あん?早い者勝ちなんだろ?」「ぐぬぬっ…」鉄板で焼かれた肉を相葉くんと取り合う
*続編企画story(にぃにとまーくん)櫻葉のお話BLなのでご注意ください。雅紀から初めて言われた『きらい』の言葉は思ってた以上に、でかいダメージを食らってあんな事があった翌日の昼に帰って来た親には『…あんた、体調でも崩したの?顔色最悪だけど』なんて心配されたけど、当の雅紀からは「あ、雅紀…おは…」「………」もう二日も無視されてて辛い。無理。しんどい。「はぁ……」「お、翔くん溜め息なんて吐いてどーしたのー!」「斗真…」「あ、さては狙ってた子に振られたとか?だからさー女の
櫻葉のお話。BLなのでご注意ください。「ほら、可愛いでしょ?」そう言ってぼくに見せて来たのは、お母さんの腕に抱かれた生まれて間もない赤ん坊で初めて出来た弟。「うわあぁっ…!かわいーねぇ…」「ふふ、翔くんお兄ちゃんですよー」「しょおくん?」「うん、翔くんってお名前になったのよ」「しょおくん!しょおくんかわいい!」お母さんの腕の中ですやすや眠るその寝顔も、ふくふく柔らかそうな頬っぺたも、小さな鼻も唇も躰も。翔くんを表す全てが可愛いくて可愛いくて「あのねあのね!」「ふふ、なーに?
*続編企画story(にぃにとまーくん)櫻葉のお話。BLなのでご注意ください「え〜、翔は本当に行かないの?」「バイト入ってんだよなー」「休んじゃえば?ほら、おばあちゃんが入院してて〜とか言ってさ!」「…親の言うセリフとは思えねぇけど」「だって!沖縄よ?家族で行きたいじゃない」じゃん!とパンフレットを見せるおかん。大学生になってから、ただでさえ家族で行動なんてどっか恥ずかしさすら感じるのにその上「いや。親の結婚記念日の旅行とか遠慮したい要素しかねぇわ」そんな小っ恥ずかしい記
↓前回はコチラこのままもっとvol.25。。。。。A-sideオレはいつも通りの帰り道をのんびりと歩いていた。ふー、今日も疲れたなー。今日はカズは接待だって言ってたから晩御飯はオレひとりか。じゃあ冷蔵庫に入ってる残り物でテキトーに済ませるかな。そんなことを考えながら家路についていた。翔さんと駅で出会った日から、カズはいつもなにか言いたげにオレを見ていて……オレはいつもその話題から逃げていた。今日は、カズには申し訳ないけど、そんなことを考えずにのんびりできそう。冷蔵庫の中
櫻葉のお話BLなのでご注意くださいー…ピーンポーン「あ!来た!!」ポテトサラダにラップを掛けたその時、部屋に響いたチャイム音に慌ててモニターの通話ボタンを押す「しょーちゃんお疲れさま!入って来てー!」そう言ってエントランスの鍵を開ければ、翔ちゃんは画面越しに柔らかい笑顔を向けた再び聞こえたチャイム音に、出迎えようとして気付いた白い布の存在慌てて紙袋から取り出してから、ニットの上に着けて「くふふっ!しょーちゃん爆笑するかなぁ」なんてわくわくしながら玄関の扉を開けた「しょーちゃ
櫻葉のお話BLなのでご注意ください翔ちゃんがお風呂に入ってる間に、タオルと翔ちゃんが着る用のスウェットを脱衣所の籠に置いてそのまま寝室に来客用の布団をベッドの横に敷いた。「ツマミは…ナッツとスナック菓子でいいか」何か作ってもいいかな?って思ったけどあんまりあれこれやると逆に気を遣わせちゃうかも知んないもんなぁ…そんな事を考えてるとリビングの扉が開いた「お風呂お先でしたー」「湯加減大丈夫だった?」「すげー丁度良かった」「くふふ!じゃあオレも風呂いってこよっかな」晩酌の用意もう
櫻葉のお話。BLなのでご注意ください。「あっ!まーたお前ジロジロ見んなよ」撮影衣装から着替える時、隣の露になった躰に思わず釘付けになってるとそれに気付いた本人翔ちゃんから注意が入る。「は、はぁ!?見てないよ!」「はい嘘ー。お前今すっげぇ見てたじゃん」「だっ…だってそんな躰さ、見てって言ってるようなもんじゃんか!」「あっははは!どう言う事だよ」「うぅ〜……」だって…だってだって!!その逞しい腕も、厚い胸板も、綺麗に割れたお腹もそれに何より!その背中!!そんな綺麗に筋肉って
櫻葉のお話。BLなのでご注意ください。「あれ、まーちゃん?」「あ。さとちゃん」羽根をぱたぱたさせながら来たのはしょーちゃんと仲良しのさとちゃんで勿論見習いなんかじゃなくて立派な妖精。「どしたんだ?こんな所で」「んー考えてるの」「どんな魚が釣れるかって?」「それはさとちゃんでしょ?」「んふふ」隣に座って目の前の湖にシュッ、と釣り糸を放り込む。「…ここ釣れるの?」「ん?まぁ調子よかったらな」「ふぅん」二人並んで特に会話するでもなくぼーっと目の前に広がる湖を眺めてれば
『アイドルは恋人を作っちゃいけない。』昔から言われてきた暗黙の了解のような決め事だが、俺らの歳でそんなルールを守れる事の方が奇跡だ。お互いに大っぴらにする事はしないが、それぞれに今彼女がいるとか、いないとかは大体雰囲気で感じ取れた。楽屋での空き時間、帰りの車、携帯を離す事は皆無だった。事務所もある程度掌握していたが、節度ある範囲である事を条件に黙認してくれているようだった。時々、個々で呼び出され釘を刺される程度に。そんな中5人で揃っている時、事務所にアイツが呼ばれた。アイツは、呼ば
↓前回はコチラこのままもっと《番外編》初めてのプレゼントvol.5。。。。。また表情がこわくなったカズに慌てた。「ちょ、カズ……」「あ、いや……その……」「ホントにまだ言ってねーことがあんなら早めに言った方がいいんじゃねーか?翔くん」どもる翔ちゃんに大野さんが優しく声をかける。「まだ……なにか隠してるの?翔ちゃん……」オレがボソッとそう言うと翔ちゃんが覚悟を決めたような顔を向ける。「あの、さ……さっき言ってた女子社員が、さ……」そこまで言ってまた沈黙。「さっさと口割れや
↓前回はコチラこのままもっとvol.23。。。。。A-sideオレは、夢中で歩いていた。もしかしたら走ってたかも。頭の中ではずっと「なんで?」って言葉が反芻してた。なんでカズと一緒にいたの?なんでまた出会ってしまったの?なんでオレを引き止めたの?なんであんな表情(かお)してたの?なんでオレ…そんな翔さんでも、少しでも顔が見れて、嬉しかった…なんて思ってんの?翔さんに掴まれた手首が熱を帯びてる。……気づくとオレは自分のアパートの玄関を入ってその場に座り込んでた。「なん