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〜side翔〜家に帰るとファイブは大興奮で、安藤先生にいよちゃんが声を出して笑ったことやしゃべったことを報告してた。安藤先生にとってはファイブが大興奮している様にしか見えてなくて、『散歩がよほど楽しかったんだなぁ』なんて言いながら優しく撫でていた。俺が後でゆっくりその話をすると安藤先生もすごく喜んで『早く母ちゃんにも知らせてあげなきゃ』と言っていた。土曜日が終わり日曜日が終わりそして月曜日になった。いつも通り、自分自身の授業の合間の時間に、安藤先生の教授室に行く。そして助
〜side翔〜「来週もまたフリスビーとサッカー見たい。」「もちろんだよ!ね!ファイブ!またやろうな!来週やろうな!!!」「ワンっ!!!」「おいらもまた来る!散歩みんなでしよ!」「ワンっ!!!」嬉しくて嬉しくて……有頂天になった!ファイブも《いよが喋った!久しぶりにいよが喋ったーーー!忠雄に教えてあげなきゃ!ママにも!!!やったぜ!やったー!》って嬉しそうにはしゃいでいた。俺も興奮が収まらなくって喉の渇きが激しくなった。水が足りなくなり……「あそこの自販機で買って
➖雅紀side➖日曜日。先生が週で唯一、診療のないこの日をあえて選び先日購入した車が納車された中古といえど見た目は新車洗車され中も外もピカピカに輝いているオレは少しだけ胸を弾ませながら助手席に周り、ドアを開いた「……どうぞ、先生」『え?はじめての助手席に?乗っていいの⁈』「もちろんです!そのために買ったんですから」先生はちょっと驚いたようにまばたきしたけどすぐに柔らかな笑みになり『では、お言葉に甘えて』ゆっくりと助手席に座ってくれた『今の軽って、スペースこんなに広
翔が振り向く。・・・目が合った。その瞬間翔の顔から、血の気が引いた。「・・・」俺も動けない。翔も動かない。ただ、見つめ合う。ーーー数秒。・・・翔が目を逸らした。そして俺の横を、そのまま通り過ぎた。「・・・え?」振り返って翔の背中を見るけど翔はそのまま止まることなく歩いている。「・・・翔!」もう一度呼んだ。それでも翔は止まらなかった。その時近くにいた女性が不思議そうに俺を見た。そして翔に話しかける。「竹本さんのお知り合いですか?」俺はその翔のことをじっと
櫻葉小説です苦手な方はこちらで回れー右、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです🌸+†+🌸――🌸+†+🌸――🌸+†+🌸昨日は記念日のお話UPしてますので、よろしかったらそちらもどうぞ〜「そういう事か⋯!いや、でも、それってフラれたになるのか??」「だって、男同士はないって言ってるんだぞ!!フラれたも同然だろ?それに⋯あんなに松本と2人になるなって言ってたのに⋯雅紀は優しすぎるから、そういう事をきちんと断れないっつーか⋯。」「はは〜ん、お前さ、雅紀と松本が2人っきりの空間
〜side翔〜笑った!!!いよちゃんが笑った!!!《翔!!!いよが笑ったぞ!!!笑ってるぞ!!!もっとやろう!フリスビー!やろやろ!!!》俺とファイブは同じ気持ちでフリスビーをまた手に取った。いよちゃんが笑ってる!声出して笑った!!!そのことに大興奮して続けてフリスビーをやった。でも俺とファイブは全く同じような感じで、どっちも下手で何度やっても1回もキャッチが成功することがなかった。そして失敗するたびにいよちゃんは声を出して笑ってた。だからそれが嬉しくて成功しなくて
〜side翔〜土曜日が来た。安藤先生のお宅にお邪魔し仕事の手伝いを行う。この頃になると、ますます安藤先生の忙しさはピークになってきていて、俺が手伝えることももちろん増えてはいるけれども、それでも安藤先生自身がしなくちゃいけないことも多く、必死になってしている姿を見ながら俺にできる事はしようと、自主的に声をかけていた。途中から休憩しようと言われリビングでコーヒーをいただくといよちゃんが車椅子に座ったままぼんやりと外を眺めている。……それが気になりつつも安藤先生とコーヒーをいた
何時間経ったのだろう?時々、施設の人から「まだやってるんですか?大変ですね〜」なんて言われながら・・・。でも俺も松潤もずっと紙とにらめっこした。違う。違う。違う。何ページめくっただろう。指先が痛くなってきた頃。「・・・あ」松潤の声がした。「まーくん」「何?」「これ」指差されたところを見る。そこには一人の名前が書かれていた。当然『櫻井翔』ではない。俺が知らない名前だった。名簿の横には、活動内容が書かれていた。泥出し物資運搬避難所清掃炊き出しその名
Side−Sあれから、相葉先輩から電話もメールも無く、流石に心配になって、オレからメールをした。やっと既読が付居たかと思うと『心配掛けてごめんね』というメールがひとつだけ…厚かましいとは思ったけれど、相葉先輩の家へと向かい、インターホンを押した。『あ、翔ちゃん…』力無い声がした。「すみません。心配になったんで、来ちゃいました」しばらくして玄関のドアが開き「どうぞ…上がって?」と、相葉先輩が顔を覗かせた。お父さんは留守で、オレは相葉先輩の部屋に通されると、沢山の段ボールが目に入っ
「相葉っ!」気付けば、三宅さんに強く抱き締められていた。「しっかりしろ!」その声だけが遠くで聞こえる。俺は何も返せなかった。翔。翔。頭の中はそれだけだった。「違う・・・」小さく呟く。「翔じゃない・・・」三宅さんの腕に力が入る。「相葉。」「翔じゃない・・・」「相葉!」何度呼ばれても。耳に入らない。ただあの日、船に乗ったまま遠のいていく翔の笑顔だけが浮かんでは消えていく。「・・・帰るぞ。」三宅さんが静かに言った。腕を掴まれる。俺は抵抗する力もなかった。い
注意:櫻葉小説です。〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜side雅紀ブ「いやー!マジで衝撃だわ〜」隆「本当に騙された」康「びっくりにもほどがあるよなー!」居酒屋。ブッキーさんと隆太さん、康介さんと松潤、翔ちゃんと俺、の6人で来ている。翔ちゃんが職場の部署のみんなに俺たちの関係をカミングアウトする…と言い出したため、今日この日が設けられた。俺が当初、櫻井先輩のことを大嫌いと言っていたのは、松潤はじめ、友達含めての作戦だった…と伝えると、3人はとにかく驚いて『騙された』を連呼して
こちらの画はひろゆきさんにお願いして描いていただきました。ひろゆきさん本当にありがとうございます。注意:櫻葉小説です。〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜⋰〜〜〜side雅紀ーーーオフィス裏のベンチ。昼下がりの光がまっすぐ差し込んでいる。平日の時のざわめきはなくて週末のビルは驚くほど静かだった。あれ以来来ることはなかったベンチ。それが今……目の前に懐かしくも広がっている。だけど懐かしさに酔いしれる暇はなかった。胸の奥がうるさいくらいに騒いでて立っているのがやっとみたい
その日は朝からついてなかった。家を出る時にコーヒーをこぼしたし移動してた時、別の部署の人に呼び止められて次の予定がずれた。少年課では急な対応が入って、昼食を食べ損ねたし後輩と警ら車(パトカー)に乗り込む時、後輩がキーを忘れて取りに戻り、ずいぶん待たされた。小さなことばかり。だけど立て続けに起こると『ついてない』と実感するに至ってしまう。そうなると胸の奥が落ち着かない。なにか悪いことが起きそうな気がしてしまう。そんな一日だった。仕事が終わり、署内の人も1人、また1人と帰っ
「ん、んんんっっ」ほんとに苦しくなってマサキから離れようとするけれどど正面からキスしてくるマサキはぐぐぐってオレの両腕をつかんでいるから、、、マジ動けねぇどっから力でてくんだよ。こんなにしなやかな手なのに。「むー、、、マサキ、苦しい、息、、、」わりと自由にできる指先でだらん、と下がった手。マサキの鳩尾あたりにとととん、とんって合図をした。「もうちょっと、だけ。」1回唇は離してくれたけどマサキはまだまだ物足りないってしとん、とした目と唇で訴えた。、、、マサキ、いっ
櫻葉小説です苦手な方はこちらで回れー右、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです🌸+†+🌸――🌸+†+🌸――🌸+†+🌸昨日はおそくなりましたが、お話1話UPしてます良かったら遊びに行ってね〜そして、1日目の文化祭が終わり、明日もあるから会場はそのまま。ちょっと壊れたところだけ修正すればいい。ぶっきーと隆ちゃんは、実行委員の集まりがあるから、修正は居る人達に任された。で、俺もそれぐらいの手伝いならしようかなって思ってたら、翔ちゃんがみんなに「あのさっ!!修正、ちょっ
〜side翔〜「はぁ……」「翔くんどうしたの?なんか、今日疲れてない?」食堂で昼ごはん食ってる時に大ちゃんにそう言われた。「実はさ……」俺は大ちゃんに相葉くんのことを話した。大ちゃんはめちゃくちゃ驚いてた。あの大ちゃんがここまで驚くってかなりなことで……人間の声が聞こえるってやはり相当インパクト強いよな。……って、改めて実感する。「……どう思う?」「大変だね、翔くん……」大ちゃんもやっぱり関わるべきではないと思う?そう聞こうとした時、大ちゃんが先に言った。「うん、
「ありがとうございました!本当にっ、本当にありがとうございました!」その男性に何度もお礼を言って別れた。翔に・・・翔に会えるかもしれないっ!!!はやる気持ちをなんとか押さえながら教えてもらった場所へ向かった。「竹本さんね、今はここにはいないけど・・・」と言われる。ここで一瞬落ちる。でも、「この時間、あそこにいるんで。」教えてもらった場所は小さな公園。心臓がずっとうるさく鳴り響いて・・・息苦しいくらい。翔に本当に会えるのかがどうしても現実じゃないみたいで今すぐに
「こんなにたくさんのお野菜、どうしたんですか?」裁縫箱の片付けに行った相葉さんが診療所の玄関の脇に置いてあったビニール袋を両手に抱えてやってきた『往診の帰りにお土産にもらったんです。キミさんちの息子さんの畑で採れた野菜なんですよ。トマトを一つご馳走になってきたけど、むちゃくちゃ水々しくて甘くて旨かったです。ちょっと形は歪だけど、鮮度は抜群なので相葉さん、それ良かったら全部どうぞ』「うわぁ〜、嬉しいぃ!ありがとうございます!でも全部、って、、先生は食べないんですか?野菜、苦手
櫻葉小説です苦手な方はこちらで回れー右、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです🌸+†+🌸――🌸+†+🌸――🌸+†+🌸雅紀が小峠と帰ったのを見届けたあと、カフェの裏手側に回った。そこには、ただひたすらにガムテープを切っては、空いてる机の端に貼っていくことを繰り返している翔の姿。ったく、しょうがねぇーな⋯。「泣いてたぞ⋯雅紀⋯。」「⋯⋯。」「何があった⋯?今だったら、聞いてやってもいいぞ⋯?」ビリッ⋯ペタッ⋯ビリッ⋯ペタッ⋯「まぁ、喋りたくねーなら無理にとは言わね