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「前回と同じだから分かってると思うけど」と前置きされたうえで、略式請求に対する説明が始まりました。この説明と手続きは、検察官ではなく事務官により行われました。まずは「略式請求とは何か」の書類がプリントアウトされ、私の前に置かれました。罪を100%認めていて、定職についている被疑者にとっては(私のような人間)、略式はメリットしかありません。後日裁判所より送られてくる確定された罰金を納付すれば全てが終わります。裁判を受けることもなく、「懲役刑が求刑されるかも」という不安
いよいよ瀬藤弁護士が裁判官と対峙する日がやってきました。昨晩、2室のアメリカ人クリントンがやっと保釈されて出ていきました。外国人は色々と手続きが大変だったようです。特に身元引受人の選定が。ずっと保釈の手続きをしていたので、東京拘置所に移送されなかったのでしょう。クリントン(黄色い箱を持って笑顔で)「先生!またね!Facebookで友達申請するから、よろしくね!」保釈されるときって、警察官が黄色い大きな箱をもって迎えにくるんです。黄色い箱は、牢屋の外にある私物ロッカーのなかの荷物
元検察官さんから投稿して頂きました。専門的な立場で意見を頂いています。皆さん読んでみてください。石丸市長は、未払いとなっている選挙用ポスター等の請負代金の一部を請負業者の印刷会社に支払うように命じた一審判決を支持した控訴審判決(市長の控訴を棄却した。)を不服として、12月15日、最高裁判所に上告受理申立の手続をしました。本日、ネットでこの情報に接し、びっくりして、開いた口が塞がりませんでした。市長は、民事訴訟法を読み、そこに規定してある上告理由をしっかり検討したのでしょうか。皆さん、
執行猶予の判決が下る。「ああ、やっと死ねる。」警察に逮捕されるだけでなく報道メディアに自分が取り上げられるというのはなかなか経験できるものではないですよね。こんなキツイ状況は、閻魔様に舌を抜かれ地獄に落とされるということでしょうか「泣きっ面にハチ」「弱り目に祟(たた)り目」そんなことわざも思い浮かべますがでも、そんなものではなかったです。やはり奈落の底に落とされたというのが一番だと思います。これ以上の底はないところに突き落とされ上に這
最近、「三権分立」という言葉がトレンドになっている。検察官の定年を65歳に引き上げる法改正案が、本来、政治機能を監視すべき「検察官の独立性が脅かされる」と批判が起きている。「三権分立」の「行政」、「司法」、「立法」の「司法」の役割の一部を担う検察が「行政」にコントロールされては「三権分立」にならないということだ。さて、この「三権分立」という言葉、どこまで皆さんは理解できていますか?聞いたことはあるし、学校で勉強をしたし、何となく理解はしているだろう。しかし、実際、自分の住む自治
弁護士時代の思い出。裁判官からいじめやパワハラを受けました私たち国民は裁判官を選ぶことができず、ハズレを引いた場合には我慢するしかありません。だからこそ、私はブログを通じて有益な情報を多くの人々にお伝えしたいと思います。担当になった裁判官がパワハラ体質であるという事前情報があれば、心の準備ができますし、対応策を練ることができます。不意打ちの場合よりも、心の傷は軽くて済みます。刑事部の延廣丈嗣裁判官から完全無視された事件の後、別件で再び当たってしまいました『法廷で裁判官から
今日は、競馬の話しではなく、丁度一年前に経験した検察審査会の話しをしたいと思います。令和3年11月~令和4年4月末までの任期で、検察審査会の審査員に選ばれ、私の場合半年間で計9回の会議に出席しました。裁判員裁判は聞いたこともあるけれど、検察審査会って何?という方も多いと思いますが、私も初めは何をすればいいんだ、という感じでした。まさか、自分が選ばれるなんて……面倒なことになっちまったな😔というのが正直な気持ち。検察審査会とは何をするところかと言いますと、主に検察官が不起訴処分にした事件のう
注:平成26年司法試験刑事訴訟法のネタバレを若干含みます。訴因変更の要否とか可否というのは、私が受験生だったころ(特に予備校の入門講座を受けただけで問題演習を全然していなかった学部生の時)は、どういう論点なのかを全く分かっていませんでした。そういう論点を勉強するときに大事なのは、やはり、その論点が想定している典型的な場面を押さえて、イメージを掴むことです。このエントリーが、訴因変更の要否と可否についてイメージを掴む一助となれば嬉しいです。訴因変更の要否というのは、典型
黙秘権を行使する江口大和さんに対して、横浜地検特別刑事部の川村政史検事が、取調べと称して「僕ちゃん」、「お子ちゃま」、「ガキ」呼ばわりし、「うっとうしい」、「どうやったらこんな弁護士ができあがるんだ」、「嘘を付きやすい体質」などと言ったり、江口さんの弁護人の活動を侮辱したりする発言をし続けた問題。国家賠償訴訟の公開法廷における江口さんの原告本人質問において取調べの動画が一部上映されたのは前回のブログに書きましたが、法廷で公開された動画を一緒に見ながら江口さんと江口さん弁護団(宮村啓太弁護士