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以前から、その良さが、よく分からない陶磁器がありました。グシャリとつぶれ、耐えきれずひび割れ、亀裂の入った胴体下部。実際、そのままでは水漏れするといいます。「破れ袋」と呼ばれる、桃山〜江戸初期の伊賀焼らしいのですが、なぜ、なんのため、そんな異様につぶれた形をとる必要があったのか。茶陶というものは、訳の分からない美意識に基づくものが多いのですが、これはその最高峰でした。写真はすべて、マンガ「へうげもの」です。©︎山田芳裕/講談社このつぶれた形状が、すべて古田織部の美意識に基づく、ひょ
皆様新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。一年の計は元旦にあり。お正月恒例企画、2024年に私が訪れたい展覧会、美術館をご紹介させていただきます。展覧会本阿弥光悦の大宇宙東京国立博物館平成館2024年1月16日〜3月10日日本美術の展覧会に本阿弥光悦の作品は欠かせません。しかし光悦をメインに据えた展覧会は意外に少ない。大物を一時期に集結するのが難しいからでしょうか。とにかく東京国立博物館の企画展ですから期待大です。中尊寺金
嵯峨本を出版した豪商は誰か?本阿弥光悦と共に嵯峨本を出版したのは、江戸初期の京都の豪商・角倉素庵で、角倉船による海外貿易や大堰川掘削などの土木事業で知られる角倉了以の長男である。豪商としての活動の一方、儒学や和歌、書・能・茶道など幅広い教養人でもあった。当時、代表的文化人だった本阿弥光悦と協力し、豪華で美しい装飾・文様で彩った『伊勢物語』『方丈記』『観世流謡本』等の嵯峨本を刊行した。
本日もお読みいただきありがとうございます。😊茶友に誘っていただき、光悦会へ行ってまいりました。第106回だそうです。大好きな菱健さんの付下げです。訪問着にしようか迷いましたが、自分自身の「場」の居心地も含め、結果これで良かったと思います👇こちらは、昔々東京美術倶楽部で開催された、呉服屋さんの合同展示会で。小紋の着尺を選んで道行に仕立てていただきました。何十年も着用していますハデ?イイノヨイイノヨこれに黒のちりめんのショール花輪の相良刺繍が施されています。光悦