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辻村深月さんの「傲慢と善良」(朝日新聞出版)東京生まれの東京育ち、一流大卒後、名のある広告代理店に就職、三鷹に広壮な実家があるにも関わらず、新築マンションを購入済み、エリート会社員生活を謳歌していた西澤架(にしざわかける)。ところが、30代になったころ、父親が急死。父の経営する会社が残されます。趣味の延長で父が始めたイギリス地ビールの輸入会社でしたが、業績は極めて順調。顧客層は首都圏内の一流レストランのオーナーたち。新卒のときには父の会社への入社を考えもしなかった架ですが、さすが
ヨシタケシンスケ著『あるかしら書店』。初読みの作家さん。町のはずれの一角にある〘あるかしら書店〙。店主に「こんな本あるかしら?」とたずねると、奥から出してくれる。面白かったなぁ。『カリスマ書店員養成所の1日』これはめちゃくちゃ大変だわ^^;一日だけ経験してみたい気もする。『文庫犬』いいねぇ〜。こんな犬がいたらすごく助かる。『お墓の中の本棚』このお話が一番好き。死んで終わりではないって事。ずっと続いてる。亡くなってもなお何かを与える事ができる。亡くなった人から受け取
読書日記2024-77犬は知っている大倉崇裕(著)[双葉社2024年1月発行]あらすじ癒やしのファシリティードッグ〈ピーボ〉とわけあり警察官が知られざる重大事件を鮮やかに解決!ピーボは警察病院の小児病棟に常勤して患者の治療計画にも介入するのだが、実は密命を帯びていた。特別病棟に入院する受刑者と接し、彼らから事件の秘密や真犯人の情報などを聞き出すこと。死を前にした犯罪者はピーボに癒やされ、語り出すのだった。そしてピーボとコンビを組むハンドラーの笠門巡査部長は捜査を開始する
あす谷川俊太郎さんの「はる」を高校一年生と学習することになってしまった。二十億光年の孤独(集英社文庫)Amazon(アマゾン)100〜4,830円二十億光年の孤独Amazon(アマゾン)550〜12,600円「はる」は計算されていない訂正をしなかったそのままの詩詩人の口をついてあらわれたもの谷川さんが18頃に書いた詩でほとんど手をいれなかった詩と言っていた。紡いだのではなくあふれでたものなのかな勝手な解釈なのだけれど
読書日記2023-188夜が明ける西加奈子(著)[新潮社2021年10月発行]✩✩✩あらすじ15歳の時、高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。普通の家庭で育った「俺」と、母親にネグレクトされていた吃音のアキは、共有できることなんて何一つないのに、互いにかけがえのない存在になっていった。大学卒業後、「俺」はテレビ制作会社に就職し、アキは劇団に所属する。しかし、焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、俺たちは少しずつ、心も身体も、壊してい
読書日記2024-76ひまわりは恋の形宇山佳佑(著)[小学館2022年3月発行]あらすじ『桜の花びら集めてみませんか?』大学四年生の春、就職試験に全滅した日向(ひなた)は、友人から不思議なアルバイトを紹介される。怪しいと思いつつも、彼はそこで出逢った依頼主・雫(しずく)に一目惚れをする。彼女がくれた「ありがとう」という言葉は、希望をなくしていた日向の心を鮮やかな色に染めた。しかし雫には、大きな大きな秘密があった…。雫は一年のほとんどを眠り続けるという不思議な体質の持ち主だっ
いまいち・・・とは言いながら続きが気になって読んでしまった。サーベル警視庁の続編。刑事ものの明治時代バージョンて感じです。あらためて思ったのが、このチームのボスである鳥居部長が「太陽にほえろ」の石原裕次郎ポジだな〜(また歳がばれる)ちなみに鳥居部長は江戸弁をしゃべる、粋でいなせなボス。あの鳥居耀蔵の縁者という噂だが、真相は定かではない。鳥居部長の部下である若手巡査や角袖(刑事)のメンツは皆、東北出身なので薩長藩閥の政府にはちょっと反抗精神あり。何よりもまた藤田五郎さ
読書日記2022-183笑うマトリョーシカ早見和真(著)[文藝春秋2021年11月発行]✩✩✩あらすじ親しい人だけでなく、この国さえも操ろうとした、愚か者がいた。四国・松山の名門高校に通う二人の青年の「友情と裏切り」の物語。27歳の若さで代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。総理への階段を駆け上がるカリスマ政治家。「この男が、もしも誰かの操り人形だったら?」最初のインタビューでそう感じた女性記者は
小説(読書感想)ランキングにほんブログ村※今回の記事は『薔薇王の葬列』に興味のない方以外は全く意味不明な記事なのでスミマセンm(__)m先に謝りますm(__)m☆最新記事NEW⇒【薔薇王の葬列最終回(78話)月間プリンセス2月号2022年1月6日発売】【薔薇王の葬列最新話(76話)月間プリンセス12月号2021年11月6日発売】【薔薇王の葬列(75話)月間プリンセス11月号2021年10月6日発売】☆薔薇王の葬列ネタバレその一主要登場人物
夫がリビングに置いて行ったこの本。『面白かったよ。ママも読んでくれると嬉しいな』という、強烈なメッセージを放っている🤣。"さだまさし教"のコアな信者だもんねぇ。うちは一緒に家にいる時もお互い完全にそれぞれが好きなことをして過ごす。ブロガーさんの中には『一緒に家にいる時はお互いに1人の世界に入るものはしない(読書とか?)』という暗黙のルールがあったりするご夫婦もいらっしゃって、可愛いらしなぁと微笑ましく思ったりもするのだけど、私も夫もそれは無理。でも。私は自分が興味が
池波正太郎の「剣客商売」をたしなむ~冬木立の巻~みなさん、こんにちは。管理人の佐藤有です。さて、今回紹介する「冬木立」は、陰暦の冬には珍しい雷雨の日に出会った少女のその後と、変わり果てた飯屋に隠されたある事件に小兵衛が迫る短編です。剣客商売・冬木立のあらすじネタバレあらすじ1)陰暦11月(現在の12月)も半ばを過ぎた頃、その日の秋山小兵衛は、深川・島田町の又六の裏長屋に居ました。又六の母・おせきが重い病気にかかり、近所の町医者に見せても一向に回復の兆しが見えず、困り果て
読書日記2024-75君が残した贈りもの藤本ひとみ(著)[講談社2023年2月発行]あらすじ数学界に自分の頭脳を捧げたいと思っている上杉和典は、互い才能を認め合っていた野球部エースの早逝に触れ、彼が命を削っても成し遂げたかった真の目的を探し始める。それが自分の人生を揺るがせるものになるとは知らずにーー。《野球は、そんな底の浅いものじゃない。大事なのは、高校生が自分で考え、全力を投入し、勝敗という形でその結果を受け止め、自分の心身に反映させて、さらに考え、ぶつけ、その繰り返しで心
今年度は、各月にどんな仕事をしたかを書いていこうと思ったんだけどあまりに良い本に出会えて、これはぜひ紹介したいと、書き出してしまった。私が考える学校図書館にあって欲しい本、特に調べ学習の本というのはぱっとみてパッとわかるが基本(入り口)で、その次に深めるために読み込める本。小学校、中学校、高校を問わず、まず、パッと見てパッとわかる本は必要。先に進みたくて、もう、何言ってんだかわからないけど💦昨今、あっちこっちで戦争があって朝夕のニュースで取り上げられているけどじ
読書感想になります。「根っからの悪人っているの?被害と加害の間」私、対談形式の本は、あまり好きじゃなくて普段は読まないんですけど、今回はパラパラめくったら目が釘つけになっちゃって・・・最後まで読んでしまった本です。前半は、犯罪加害者と高校生たちとの対談。後半は、犯罪被害者と高校生たちとの対談。前半については、犯罪加害者の生い立ちや、刑務所の生活、刑務所で受刑者が受ける教育支援の紹介。支援と言っても、特別なプログラムで、日本でそれを行なっている刑務所は2箇所しか無い
坂木司著『アンと幸福』。シリーズ第4弾。椿店長が異動して新しい店長がやってきた!しかし不審な言動が気になる杏子。一方、乙女の立花さんは何やら悩んでるようで…。今回、一大決心をした杏子。着実に成長してる姿が見れるのは嬉しいですね。作中に出てきた南紀白浜。行ってみたいなぁ!美味しいお菓子がたくさん登場してきて、食べたくなる。次回はどんな杏子が見れるのか楽しみです。やっぱりこのシリーズ好きです♪アンと幸福[坂木司]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT
石田祥『猫を処方いたします。』です。私の好きさレベル5段階評価の『4』です。★第11回京都本大賞受賞!(2023/10/30)猫好きさんから大反響!シリーズ累計17万部突破!!京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころのびょういん」。心の不調を抱えてこの病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫だった!?戸惑いながらも、決められた日数、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすこと
日本海に来た低気圧のせいで、頭痛とかだいぶ往生していました。あんまり気圧にやられない人なのですが、今回は参ったなあ。本の感想が溜まってしまいました。久々のアガサ・クリスティです。ノン・シリーズって言うんですかね?ポアロとかミス・マープルとかのお馴染み探偵が出てこないやつ。そのうちの一冊です。たまたまネットの片隅にて見つけ、「名作だ」との書評を目にして読んでみました。うん、確かに名作、、、という感想ですが、評価が分かれるのではないかなぁとの気もしました。というのはこれ
辻堂ゆめ『十の輪をくぐる』です。私の好きさレベル5段階評価の『4.5』です。スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は・・・・・・東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。51年前――。紡績工場で女工として働いていた万津子は
ミュージカルとしてかの有名な''Wicked''。劇団員の友人が、何気なく「オズの魔法使いの世界が舞台のミュージカルがあって、何年か前に劇団四季がやってたんだけど、その時は見れなかった」と話していて、私は「なになに、それ!オズの魔法使いとは違うんですか?」「エルフィーとグリンダ?」「西の悪い魔女と?南の良い魔女が?友達?」と質問責めしました。友人は、私の食いつきに若干引きながらもあらすじを話してくれて、それ以来私はWickedに心惹かれておりました。ついにアマゾンで中古品を購入。
読書日記2022-205鎮魂染井為人(著)[双葉社2022年5月発行]✩✩✩✩✩あらすじ世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが殺された。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査をはじめるが、それを嘲笑うかのように次々にメンバーが殺害されていく。疑心暗鬼になっていくメンバーたち。そして、犯人を持ち上げるSNSの住民たち。『正体』で注目を集める著者が放つ社会派サスペンス。感想いつも社会問題を織り込んだ小説で度肝を抜かれる染井作品。私の好きな作家
石田梓『猫を処方いたします。2』です。私の好きさレベル5段階評価の『4.5』です。累計17万部突破!第11回京都本大賞受賞シリーズ第2弾!京都市中京区、薄暗い雑居ビルにある「中京こころのびょういん」。評判を聞きつけ、メンタルの悩みを持った人々が訪れるが、そこで処方されるのは薬ではなく、なんと本物の猫だった!彼氏との関係に悩む女子大生、妻に先立たれた老人、保護猫センターで働く男……。「処方猫」と過ごす時間によって、患者達の心の傷は少しずつ癒えていく。一
池井戸潤『俺たちの箱根駅伝』(上)(下)です。私の好きさレベル5段階評価の『5』です!!!池井戸潤の最新長編の舞台は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。若人たちの熱き戦いが、いま始まる!(上)古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かる
角田光代『方舟を燃やす』です。私の好きさレベル5段階評価の『4.5』です。口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。でも疫病が流行し、今日も戦争は続いている。オカルト、宗教、デマ、噂、フェイクニュース、SNS。誰もが何かを信じたいこの世界で、信じることの意味を問う傑作長篇小説。1967年生まれの飛馬が育った時代は、みんなノストラダムスの大予言を信じてUFOを待ち、コックリさんに夢中になった昭和のオカルトブーム真っ最中だった。戦後