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フランスの春の映画です。辛気臭い「社会派映画」から程遠い、豊饒な春の空気が充溢しているお話です。『春のソナタ』(1989)監督エリック・ロメール主演アンヌ・ティセードル、フロランス・ダレル撮影リック・パジェス【あらすじ】恋人が出張中のため1人では落ち着かない高校教師のジャンヌは知り合いのナターシャの家に居候する。ナターシャの父親は、自分の娘ぐらいの歳の女性エーブと同棲していた。エーブを気に入っていないナターシャは、ジャンヌを父の恋人にしようと画策するが、出会った彼らの
10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの80歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。■ドヌーヴは、1980年の『終電車』により大きな興行的な成功を収めました。作品的にも充実した内容であったため、1970年代のスランプから復活したかのように見えました。その後、あまりにもひどい企画を持ち込まれたこと、そして、監督たちの逝去(ヒッチコック、トリュフォー、ブニュエル)、ドゥミとの仲違いと言ったことからでしょうか、ドヌーヴは引退を考えたそうです。■しかしながら、アン
来る5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後41周年となります。(1938年9月23日生誕-1982年5月29日死没)それを記念して、ロミーの作品を紹介いたします。なお、昨年は没後40周年ということで、フランスでも日本でもレトロスペクティブが開催されました。『恋ひとすじに』(1958)監督エール・ガスパール=ユイ共演アラン・ドロン、ミシュリーヌ・プレールジャン=クロード・ブリアリ撮影クリスチャン・マトラ※EastmanColor【あらすじ】1906年、
来る5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。(1901年12月27日-1992年5月6日,90歳没)それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介しています。(以前の投稿の再掲となります)■この作品は、ホリデーシーズンにふさわしい楽しいコメディです。製作は、かのコメディの巨匠ルビッチ製で、監督は『第七天国』『歴史は夜作られる』で知られる名匠フランク・ボーゼージです。Amazonプライムで無料で視聴可能です。Amazon.co.jp:真珠の首飾り(字幕版
本日9月27日は、伝説的な女優クララ・ボウの没後58周年です。(1905年7月29日生誕-1965年9月27日死去)それを記念して、クララ・ボウの作品を紹介いたします。■クララ・ボウは、ニューヨーク市ブルックリンに生まれました。16歳の時に雑誌の美人コンテストで優勝し、翌年、映画デビュー。『酒』(1924年)で初の主役になり、当時流行していた‟フラッパー”スタイルを代表する女優の1人として人気を博しました。パラマウント映画と契約し、『あれ』(1927年)が大ヒットする
作家としての成功を夢見て、恋人とも別れ、親友リンジーとLAへ越してきたブリジット。しかし一文無しの生活で厳しい現実の壁に直面していた。そんなある日、気晴らしにとリンジーに勧められ、マッチングアプリの相手と初めてのデートへ。約束の店に姿を現わさない相手に暇を持て余した彼女は、隣にいた会社経営者の男性アンソニーと会話を楽しむ。「希望する会社がダメなら、うちで秘書を」と、名刺を渡されたブリジット。翌日、彼に連絡すると、すぐさま採用が決定。高額な給料が約束され順調すぎる事態に
本日9月28日は、ブリジット・バルドーの生誕89周年です。(1934年9月28日-)それを記念して、彼女の作品を紹介いたします。『軽蔑』(1963)監督ジャン=リュック・ゴダール共演ミシェル・ピッコリ、ジャック・パランス、フリッツ・ラング撮影ラウール・クタール音楽ジョルジュ・ドルリュー製作カルロ・ポンティ他【あらすじ】劇作家のポールのもとに、辣腕プロデューサーのプロコシュがシナリオの書き直しを依頼しに来た。フリッツ・ラングが監督する新作『オデュッセイア』があま
1月23日は、ジャンヌ・モローの生誕96周年でした。(1928年1月23日生誕-2017年7月31日死没)それを記念してジャンヌ・モローの作品を紹介しています。■こちらは、モローのベスト3に入るトリュフォーの作品です。『突然炎のごとく』(1961)監督フランソワ・トリュフォー共演オスカー・ウェルナー、アンリ・セール撮影ラウール・クタール【あらすじ】モンパルナスで出会ったジムとジュール。文学青年同士の二人はやがて無二の親友となり、美しい娘カトリーヌと知りあ
6月3日は、フランソワーズ・アルヌールの生誕92周年でした。それを記念して、フランソワーズの作品を紹介しています。(1931年6月3日生誕-2021年7月20日死去)『ヘッドライト』(1955)監督アンリ・ヴェルヌイユ共演ジャン・ギャバン撮影ルイ・パージュ【あらすじ】パリとボルドー間を走る初老のトラック運転手ジャンはこの日、街道筋の常宿でふと1年前の出来事に思いを馳せた。あの日もこの宿を訪れた彼は、そこで年若い女中クロチルドと出会い、恋に落ちた。冷たく暗い家
来る3月22日はファニー・アルダンの75歳の誕生日です。(1949年3月22日、仏ソミュール生まれ)それを記念して、アルダンの作品をご紹介しています。■今日ご紹介するのは、アルダン+トリュフォーの最後の作品です。『日曜日が待ち遠しい!』(1982)監督フランソワ・トリュフォー撮影ネストール・アルメンドロス他共演ジャン=ルイ・トランティニャン【あらすじ】不動産会社の秘書であるバルバラは、殺人の疑惑をかけられた上司を助けるべく、にわか探偵となって事件の解明に乗り出す。
本日11月5日に生誕110周年を迎えたヴィヴィアン・リーについて、紹介しています。(1913年11月5日生誕-1967年7月7日死没)■映画史に残るメロドラマの傑作です。ヴィヴィアン自身もこの作品がいちばん好きだとしています:『哀愁』(1940)監督マーヴィン・ルロイ共演ロバート・テイラー撮影ジョゼフ・ルッテンバーグ【あらすじ】舞台は第1次世界大戦下のロンドン。ウォータールー橋で出会った英国将校クローニンとバレエの踊り子マイラ。ふたりは瞬く間に惹か
5月4日は、オードリー・ヘップバーンの生誕95周年でした。(1929年5月4日-1993年1月20日)それを記念してオードリーの作品を紹介しています。(過去の投稿の再掲となります)『昼下りの情事』(1957)共演ゲーリー・クーパー、モーリス・シュヴァリエ撮影ウィリアム・C・メラー※『陽の当たる場所』美術アレクサンドル・トローネル【あらすじ】アリアーヌは、探偵である父の調査書を盗み見て、フラナガンというハンサムな男性に憧れを抱く。彼女は、素性を隠してフラナガンに
10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの79歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。■ドヌーヴは、1980年の『終電車』により大きな興行的な成功を収めました。作品的にも充実した内容であったため、1970年代のスランプから復活したかのように見えました。しかし、その後、あまりにもひどい企画を持ち込まれたこと、そして、監督たちの逝去(ヒッチコック、トリュフォー、ブニュエル)、ドゥミとの仲違いと言ったことからでしょうか、ドヌーヴは引退を考えたそうです。ドヌーヴは、映
10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの80歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。■ドヌーヴの問題作であり、転換点となる作品です。『昼顔』(1967)監督ルイス・ブニュエル共演ジャン・ソレル、ミシェル・ピッコリ衣裳イヴ・サン=ローラン撮影サッシャ・ヴィエルニ【あらすじ】若く美しいセヴリーヌは、医師の妻として貞淑にふるまっていたが、心の内にはマゾヒスティックな性的欲望が渦巻いていた。友人の話から上流の婦人が客を取る売春宿の存在を知った
来る5月4日は、オードリー・ヘップバーンの生誕95周年となります。(1929年5月4日-1993年1月20日)それを記念してオードリーの作品を紹介しています。(過去の投稿の再掲となります)『おしゃれ泥棒』(1966)監督ウィリアム・ワイラー共演ピーター・オトゥール撮影チャールズ・ラング美術アレクサンドル・トローネル衣裳ジヴァンシー【あらすじ】贋作画家シャルル・ボネの家に、内偵中の私立探偵シモンが忍び込んだ。ところがたちまち、画家の娘ニコルに発見されてしま
本日5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。(1901年12月27日-1992年5月6日,90歳没)それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介しています。(以前の投稿の再掲となります)■こちらは、ディートリッヒのベストNo.2です。Amazonプライムで無料で視聴可能の作品でもあります:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09KQGNZ6M/ref=atv_dp_share_cu_r『天使』(1937)監督
本日11月12日のグレース・ケリーの生誕94周年を記念して、彼女の作品を紹介いたします。(1929年11月12日生誕-1982年9月14日死没)画像をBlu-rayから再度キャプチャし直しました。Blu-rayでないと味わい尽くせないと思う、数少ない映画です。ヒッチコックの映画の中で最も官能的で享楽的な作品でもあります。■グレース・ケリーベストのNo.1の作品はこちらです:『泥棒成金』(1955)監督アルフレッド・ヒッチコック共演ケーリー・グラント衣裳イーディ
12月27日はマレーネ・ディートリッヒの生誕122周年でした。(1901年12月27日-1992年5月6日,90歳没)それを記念して、ディートリッヒの代表作品を年代順に紹介しています。■今日は、ハリウッドベテラン監督によるディートリッヒの傑作を紹介いたします。『大雷雨』(1941)監督ラオール・ウォルシュ共演エドワード・G・ロビンソン、ジョージ・ラフト、アラン・ヘイル撮影アーネスト・ホーラー【あらすじ】ハンクとジョニイはカリフォルニアの電力会社に勤める保線工夫
3月7日は、イタリアの伝説的な女優アンナ・マニャーニの生誕116周年です。(1908年3月7日生誕-1973年9月26日死去,65歳没)それを記念して、アンナ・マニャーニの作品を紹介しています。■アンナ・マニャーニは、ローマ生まれ、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で学びました。その後演劇に転向し、ウェイトレスや歌手という端役を務めた後、1934年映画デビュー。ロッセリーニ、ルノワール、ヴィスコンティらの作品に出演した。1955年の『バラの刺青』ではアカデミー主演女優賞を受賞し
4月27日は、アヌーク・エーメの92歳の誕生日でした。それを記念して、アヌークの作品を紹介しています。『愛よもう一度』(1976)監督クロード・ルルーシュ共演カトリーヌ・ドヌーヴ撮影ジャック・ルフランソワ【あらすじ】恋人の犯した殺人の現場に居合わせただけで16年を獄中に過ごしたカトリーヌ。出獄後の彼女にはしかし大きな希望があった。それは彼女が第2の人生を賭けて、自らの身体をわざと傷つけて収容された病院で看護人を誘惑して宿した、息子シモンとの再会だった……。■アヌー
10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの80歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』の監督ジャック・ドゥミによる、3本目の作品です。『ロバと王女』(1970)監督ジャック・ドゥミ共演ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・マレー吹き替えアン・ジェルマン 音楽ミシェル・ルグラン原作シャルル・ペロー撮影ギスラン・クロケ美術ジャック・デュギー【あらすじ】病床の王妃は夫である王に
1月24日は、ナスターシャ・キンスキーの生誕61周年でした。(1961年1月24日西独ベルリン生まれ)本日は、ナスターシャの久々のイタリア映画です。『ムーンリットナイト』(1989)監督リナ・ウェルトミューラー共演ルトガー・ハウアー、ドミニク・サンダ、フェイ・ダナウェイ、ピーター・オトゥール撮影カルロ・タファーニ【あらすじ】自らエイズ感染者だと偽って差別意識を調査している新聞記者ジョン・ノットはベニスに立ち寄った際古い友人ザクに偶然出会った。感染者だと打ち明ける
クラシックなハリウッド映画とヨーロッパ映画の女優を中心に取り上げます。クラシック・ハリウッド映画オードリー・ヘプバーンhttps://ameblo.jp/cinemaclassic/theme-10112787737.htmマリリン・モンローhttps://ameblo.jp/cinemaclassic/theme-10112787743.htmlグレタ・ガルボhttps://ameblo.jp/cinemaclassic/theme-10113075247.htmlマレーネ
4月15日はクラウディア・カルディナーレの86歳の誕生日です。それを記念して、クラウディア・カルディナーレの映画を紹介しています。『山猫』(1963)監督ルキノ・ヴィスコンティ共演バート・ランカスター、アラン・ドロン音楽ニーノ・ロータ撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ※テクニカラー【あらすじ】1860年春、統一戦争下のイタリア。シチリアを300年の長きに渡って統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家だった。自らの終焉を感じながらも、これまで通り優雅に振
5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後41周年でした。(1938年9月23日生誕-1982年5月29日死没)それを記念して、ロミーの作品を紹介しています。なお、昨年は没後40周年ということで、フランスでも日本でもレトロスペクティブが開催されました。『暗殺者のメロディ』(1972)監督ジョセフ・ロージー共演アラン・ドロン、リチャード・バートン撮影パスクァリーノ・デ・サンティス美術リチャード・マクドナルド【あらすじ】1929年、スターリンによってソ連から追放され
3月7日は、イタリアの伝説的な女優アンナ・マニャーニの生誕116周年です。(1908年3月7日生誕-1973年9月26日死去,65歳没)それを記念して、アンナ・マニャーニの作品を紹介しています。■ロッセリーニによるアンナ・マニャーニ作品は、『無防備都市』よりこちらの作品を挙げざるを得ません。『アモーレ』(1948)監督ロベルト・ロッセリーニ撮影ロベール・ジュイヤール、アルド・トンティ共演フェデリコ・フェリーニ第1話「人間の声」愛人と別れの電話をしている女の物語
10月7日はジューン・アリソンの生誕106周年です。(1917年10月7日生誕-2006年7月8日死没)それを記念して、彼女の作品を紹介します。『グレン・ミラー物語』(1954)監督アンソニー・マン撮影ウィリアム・H・ダニエルズ共演ジェームズ・スチュワート【あらすじ】若きトロンボーン奏者、グレン・ミラーは常に新しいサウンドを目指していた。名門楽団に参加したものの、編曲に専念するために退団。彼の音楽に転機をもたらしたのは最愛なる妻ヘレンだった。彼女の助言で自
5月12日は、キャサリン・ヘプバーンの生誕116周年です。(1907年5月12日-2003年6月29日)それを記念して、彼女の作品を紹介いたします。キャサリン・ヘプバーンKatharineHepburn1907年アメリカコネティカット州生まれ。12歳より劇団に所属し、大学卒業後ブロードウェイでデビュー。1932年RKO社で映画デビューし、1933年3作目『勝利の朝』でアカデミー賞主演女優賞。1940年『フィラデルフィア物語』までは客の呼べない「ボックス・オフィス・ポ
1月24日は、ナスターシャ・キンスキーの生誕63周年でした。(1961年1月24日、旧西ベルリン生まれ)それを記念して彼女の作品を紹介しています。■今日紹介するのは、初期の当たり役で知られる映画です『キャット・ピープル』(1982)監督ポール・シュレイダー共演ジョン・ハード、マルコム・マクダウェル音楽ジョルジオ・モロダー撮影ジョン・ベイリー【あらすじ】兄のポールを訪ねてニューオリンズへやって来たアイリーナ。兄と喜びの再会を果たした彼女は、この地で新生活を始める
1月24日は、ナスターシャ・キンスキーの生誕63周年でした。(1961年1月24日、旧西ベルリン生まれ)それを記念して彼女の作品を紹介しています。■こちらは、2022年1月13日に逝去したベネックスによるナスターシャの絶頂期の映画です『溝の中の月』(1983)監督ジャン=ジャック・ベネックス共演ジェラール・ドパルデュー衣裳クリスチャン・ディオール撮影フィリップ・ルースロ【あらすじ】とある港のドックの立ち並ぶ一角。路地の奥で、ある日、若い娘がカミソリで喉をかき切