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皆様に支えられながら、私一人でスタートした池田美術ですが、もう直ぐ丸7年に成ろうとしております。現在は株式会社池田美術として、名前だけは立派に成り、スタッフも増えました。これも、一重に皆様方のご指導ご鞭撻のおかげと、心よりお礼申し上げます。そして今般、既に取得していた隣地に、やっと「店舗」と呼べる様な新店舗をオープンさせることが出来る運びとなりました。お礼と共に、皆様にご報告させて頂きたく、書面をもってお知らせさせて頂きたいと思います。株式会社池田美
こんな仕事をしていると、居合仲間にもいろいろ頼み事をされます。今回は、鍔鳴りを抑えて欲しいと言うお願いをされたので、簡単なやり方を書いてみたいと思います。本来、鍔を刀身に合わせる場合、銅で隙間を埋めますが、銅の加工は少しく一般の方には難しいと思うので、代わりに使える簡単なものとして、釣りに使う板重りを用意します。柄を外して、鍔のどの辺が隙間があるのか確認します。板重りを鍔の厚み以下程度の細さで、間が埋まるのに十分な位にハサミで切ります。切った板重りを、二つ折りにしたり、中央だけ二重に成
この所、柄作成と柄巻きの依頼が、もの凄い勢いで入って来ています。拵の依頼も相変わらず多いのですが、それ以上に、柄の関係の依頼が、あまりに多く、取引の有る職人さんは全て山の様にお願いしているところです。居合拵えの柄は、基本的には、居合刀メーカーでも、納期の早いメーカーに依頼して来ましたので、値段はともかく、早さは一番早いのですが、最近、柄巻き修行を続けて居る、自社のスタッフがかなり上手くく成ってくると、ハッキリと見劣りするのです。あちこち、工房を当たって、価格交渉等行いま
お客様から照会が有って、試斬を行わない道場で居合をされている様ですが、「斬らないから刃切れ刀でも良いかと思うので、安く取り扱いしてくれないか。」とのお話でした。どうでしょう。皆さんはどう思われますか、私自身は、「居合は相手が居ない様で、居るもの」だと思っています。なので、基本的には斬り合いの稽古をしていると思ってやっています。あくまで、「武道」、他人と戦う為のものだと思います。なので、斬れる前提のお刀を中心に販売をしています。しかし、考えようによ
大きな目釘穴が開いている刀に、柄の目穴を細めに作れば、当然の如く、刀身が動いてきます。周りの柄木がしっかりしていれば、最初は動きませんが、何度も振っている内に、だんだんとずれて隙間が生じてきます。そのため、頭身の目穴に合わせる形で目釘を作り直しています。しかし、持ち込まれるお刀や買ってきたお刀で、ぴったりと合っているものの方が少ない位です。居合や抜刀道をされている方の方にもそういうものをよく見かけます。皆さんも、鍔鳴りがしだしたら、少し確認してみてくださ
2017年7月の記事に、娘が既に手伝ってくれていた跡を発見しました。懐かしさと、ありがたみを思い出したので、もう一度載せて見る事にします。居合人口の拡大を図りたいと、地元の小学校(私は娘で五代はこの小学校に通っています)の体育館を借りて居合教室を始めました。自宅の前(うちの村では昔からのメインストリート)に大きなポスターを張り出して、一ヶ月、やはり中々人は来ませんねー。位置づけとしては、私が会長をしている居合団体の稽古場の一つとしていますので、そちらの会員で
この新装開店にあたっては、多くの方から、胡蝶蘭の豪華な鉢植えをいただきました。ただ、私も含め、、スタッフに花のお世話をする心得のあるものが居りませんでした。そこで、お客様に差し上げようか、どういう風にしようか考えていたところ、胡蝶蘭を回収して、老人ホームや介護施設に寄付している団体を見つけました。連絡を入れて早速きれいなうちにお願いをしました。お金にはならない話ですが、皆様のお気持ちを、生かせる道と思いましたので、そのようにさせていただきました。これは、私た
かなり使い込んだ刀の鯉口ですが、ここまで傷む前にまめに補修してあげると、簡単に補修出来るのですが。写真の鯉口は、抜刀道の方が長く使われた刀の鯉口です。こちらの鞘もかなり酷い状態ですね。そんなに長期間使われた訳では無いようなのですが。ここまで傷めると鯉口の補修もかなり面倒に成りますが、早め早めに補修していたら、物の5分で終わる作業なんですが。こちらは、私が普段の稽古に使っている刀の鞘です。替鞘でもなく、本歌の鞘でもなく、模擬
日本刀を見ると、樋(刀身に掘られた溝)のある刀と、樋の無い刀が有ります。私の店では、圧倒的に樋の無い刀が多いです。何故かと言うと、私自身が斬るからです。知識と言うよりは、経験則なのですが、樋の無い刀は、刀が曲がっても、研師さん等のプロに任せると、ほぼ完全に真直ぐに戻してくれます。しかし、樋のある刀は、曲げてしまうと、捩れが生じやすく、捩れるとプロの研ぎ師さんでも完全には元に戻せなくなります。なので、斬る人は、樋の無い刀を使う事が多いのです。刀が曲がると言うと、「あんな堅
(写真は、長船助光刀匠の新作刀です)今朝、事務所に来て仕事中に何気なく、ユ―チューブを見ていると、次の様な動画が、流れて居ました。もしかして、今日到着予定の刀の事かな?と思って、、助光刀匠にメールで確認した所、「そうです」という回答。待ちに待った物がやってきました。助光刀匠は、修行中と言って、大変安い料金で作刀を請け負っていた付けが未だ会って、更には、実用刀剣を打つ刀匠として売れっ子刀匠に成ってしまって、二年待ち位で無いとなかなか売ってもらえない様に成っ
居合刀には、大きく分けて、標準刀身の比較的軽いお刀と、幅広、あるいは厚口刀身と呼ばれる重量のある刀身に分けられます。それ以外にも、女性や子供用として、薄口刀身もありますが、基本的には標準刀身と厚口刀身があると理解していただければ良いと思います。当店の場合、標準刀身として、雲竜拵と厚口刀身を使うものの、金具を安く設定した、練武刀池田美術モデルの2種類を中心に商品展開しています。(標準刀身の雲竜拵)(厚口刀身の練武刀)主に、男性で、私の所属する団体に入ってきた人
写真にある海軍軍刀拵は、お客様の依頼で、当店で作成したものです。勿論金具は、お客様が当時の物を用意頂きました。刀身は「高山刀」です。この後、研ぎに出して、お客様に引き渡しと成ります。鞘は、サメ巻仕様では無く、本漆の石目仕様です。ただ、現在一般に行われている乾漆の石目仕上げでは無く、戦時中の軍刀の石目を再現して欲しいとの事でした。現在やっている所が無いとの事で、岐阜におられる上撰の職人さんと会い(その人以外、誰も引き受けてくれなかったので)、職
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
5月2日、3日と、京都のみやこめっせで開催される、第26回京都刀剣祭りに、池田美術も出店させていただきます。【会場】京都市勧業館「みやこめっせ」特別展示場(地下1階)京都市左京区岡崎成勝寺町9-1(二条通東大路東入)【開催期間】2024年5月3日(金)~4日(土)午前10時~午後5時〈※最終日は午後4時閉場〉1ブースなので持っていけるお刀も数が限られるのですが、切れ味保障のお刀や、訳あり特価のお刀など20数振りを選んで、店開きさせていただく予定です。
先日お客様にお納めした、赤松太郎の清磨写しの大刀です。勿論、美術刀剣として打って頂いて、研ぎも上研ぎで仕上げさせていただきました。大変美しく出来てきまして、お客様にも大満足を頂きました。何はともあれ、写真を見て下さい。地肌も良く出ていて、刃中の働きも盛んで、兎に角美しい一振りと成りました。お客さのーまにも大変喜んで頂きました。刀
「薙刀」とよく似ていて、同じ物と言うという先生も居られますが、基本的には成り立ちや拵が大きく変わります。まず「長巻きと聞いても、見た事が無い。」と思われている方も多いかと思います。「薙刀」は時代劇の好きな人なら、女性の使う道具の様に描かれて、大抵の人がピン!と来ると思うのですが、長巻きは見ることがあまりないかも知れませんが、私と同年齢以上の方なら「子連れ狼」のドラマで見た事が有ると思います。大五郎の乗る、手押し車の作面に付いている竹の棒から、刀身が飛び出すやつです。
こんにちは☺スタッフSです(*^^*)実は私事ですが...ここ3か月程ダイエットに取り組んでいます‼3か月で約9㎏落とすことができましたが...元々が太っているのでなかなか瘦せた事に気がついてもらうことができず...みんなに気が付いてもらえるまでまだまだ瘦せてやる~‼‼と更にダイエットに火が付いております😂😂(体系を隠す服装ばかりしていたから気が付かない⁈と思いたい私もいます😂😂)ダイエットをする事にしたきっかけは、実は7月に私...やばい病気かも...。とゆう事がおき体調
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
刀関係の長い物を送り合うのは、私の様に刀を仕事にしている所では、日常の作業で道具も揃っているので、良いのですが、一般のお客様からすれば、「どうやって送ったらよいか。」「宅急便に持っていったら断られた」と言った話を良く聞きます。(皆さんの苦労の跡です)確かに私も、以前は結構困っていました。まず、刀を入れるのにちょうどよい箱が売っていないのです。ゴルフクラブ用の箱は、販売されていたので、それを買ったり、工作を居合刀メーカー系の会社に出すと、大抵、そこのまともな箱に入っ
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
今日は、東大阪市の石切劔箭神社に宝物の石切丸を見に行ってきました。昔、母が生きていた頃は、毎月お参りさせていただいていたのですが、母が亡くなってからは数えるほどしか言っていませんでした。たまたま、宝物展をやっていることを妻が教えてくれて、仕事漬けの気分転換も兼ねて行ってきました。大変よかったです。河内國平刀匠の石切丸写も良かったですが、オリジナルの石切丸は、何とも言えない優美な太刀姿で、非常に存在感のあるお方でした。その他にも、三条宗近等、多数の刀剣
居合刀練武刀池田美術モデル孫六仕様(入門者から高段者まで、十分使用可)(2尺3寸)模造刀【幕末シリーズ】土方歳三少々微妙な話ではあるのですが、広い意味では、居合刀は、居合の稽古に使う刀全てを居合刀と言うことがあります。つまり、真剣も含めて居合に使う場合は全て居合刀と呼ぶ場合です。模造刀は、広い意味では、真剣ではない刀の事で、一般的に言われる、稽古用の居合刀も含めた、真剣以外の刀の事を言います。ここでは、狭い意味で、真剣ではなく居合の稽古に使う居合刀