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《新古今和歌集・巻第十二・恋歌二》1142定家朝臣年も経(へ)ぬ祈る契りは初瀬山(はつせやま)尾(を)の上(へ)の鐘のよその夕暮(ゆふぐれ)☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆定家朝臣祈り続けて年も移ってしまった。恋の成就を祈る約束はかいなく終わってしまうらしい。初瀬山の峰でつく鐘の告げる、ほかの恋人達の逢う夕暮よ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先週17日から20日まで、京都旅行の際、駅の観光案内所の掲示板には、どの観光スポットも梅は咲いていないとありました。2月に入ってから、大寒波が襲来して、梅もつぼみを開けないのでしょうか。今朝、ネットを観たら、24日、京都市北部では雪が結構降ったようです。僕がいた時も、晴れ間がのぞいているにもかかわらず、雪がちらほらと舞い散ることが連日ありました。こういうことはよくあるのでしょうか。さて、式子内親王の梅の歌を取り上げる前に、新古今時代の和歌を代表する歌人、藤原定家の名歌を鑑賞してみたいと思い
着いた時には2人書いてて、そのうち2人とも帰ってって、自分も4枚書いておしまい常よりも篠屋の軒ぞ埋づもるる今日は都に初雪や降る雪って文字はこの時期毎年必ず書いてるなー。"冬"よりも確実に登場回数は多い。"春夏秋冬"よりもその季節を表すことばがたくさんあるってことやと思います日本語の美しさよ片付けてたら先生がソファの陰から何やらおっきな包みを取り出して座卓に置いた。これ持って帰って〜ん?なになに?昨日作ったやつなんやけどね。えっいいのめっちゃステキ〜〜〜え〜こんな立
《新古今和歌集・巻第十三・恋歌三》1196西行法師、人々に百首歌よませ侍りけるに藤原定家朝臣あぢきなくつらき嵐(あらし)の声も憂(う)しなど夕暮に待ちならひけん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆西行法師が人々に百首の歌を詠ませました時に藤原定家朝臣興(きょう)がなく、薄情に聞こえる嵐の音もいやだ。どうして、夕暮に人を待つならわしになったのであろうか。☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1373題知らず読人しらずわれもしか泣きてぞ人に恋ひられし今こそよそに声をのみ聞け☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆題知らず読人しらず今、牡鹿が妻を恋うて鳴いていますが、わたしも、あなたから、そのように泣いて恋い慕われたものでした。でも、今は、よそになった間柄で、声だけを聞いていることです。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1361中納言家持(やかもち)に遣はしける山口女王(やまぐちのおほきみ)塩竈(しほがま)の前に浮きたる浮島(うきしま)の浮きて思ひのある世(よ)なりけり☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆中納言家持に詠み贈った歌山口女王火の絶えない塩竈の前の波に浮いている浮島ではないのですが、心が落ち着かないで、思いという火の絶えないでいる、あなたとの仲であ
《新古今和歌集・巻第十二・恋歌二》1082摂政太政大臣家百首歌合に藤原定家朝臣なびかじな海人(あま)の藻塩火(もしほび)焚(た)き初(そ)めて煙は空にくゆりわぶとも☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆摂政太政大臣の家の百首の歌合に藤原定家朝臣なびかないであろうよ。海人が藻塩火を焚きはじめて、その煙は空にくすぶり乱れても。ーーー私に心を許してくれないであろうよ。私が恋い焦が