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成瀬巳喜男監督の「あらくれ」を初めて観ました。日本映画黄金期の名匠監督の1人です。監督の写真とか見ると、貫禄と落ち着きのある雰囲気があるのですが、亡くなったのは、63歳だったと知り、驚きました。今の私の年齢じゃないですか。実は、私、成瀬巳喜男作品は、ほとんど観ていないんです。もちろん、「浮雲」「めし」など、数本の代表的な作品は観ているのですが、圧倒的に観ていない作品が多いです。映画ファンとしては、失格ですね。(反省しています)敢えて、言い訳させてもらえば、小津安二郎監督、黒澤明監督
本日8月20日は、司葉子の生誕91周年にあたります。それを記念して、司葉子の作品を紹介しています。『乱れ雲』(1967)監督成瀬巳喜男撮影逢沢譲美術中古智音楽武満徹共演加山雄三、草笛光子、森光子、浜美枝【あらすじ】自分が妊娠していることを知った由美子は、通産省に勤める夫の宏と幸せな生活を送っていた。夫はアメリカ派遣も決まり順風満帆に見えていたが、交通事故で命を落としてしまう。宏を轢いた三島史郎は無罪となったが、青森へ左遷させられ、常務の娘との婚約も破棄された。
成瀬巳喜男監督笠原良三さんのオリジナル脚本を成瀬監督自身が翻案を行った作品でこれが小品ながら素晴らしいのです。女性映画の多い成瀬監督唯一の「少年が主人公」の作品。大人たちの複雑な人間関係に翻弄される主人公の少年に監督ご本人の幼少時代が反映されているそうでそう思いながら観ると自身のことに寡黙だったという成瀬監督の半生が覗えるような作品です。主人公の少年には成瀬監督の秘蔵っ子・大沢健三郎君。健三郎君はこういう淋し気な少年の役