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ひとつ前の当ブログで、『新・網走番外地流人岬の決斗』(1969降旗康男監督)について触れました。冒頭で、由利徹さんが「えー、これからこの高倉に代わりまして、私が主役になりました」という、とぼけた口上を映画館に座っている観客に言う冒頭が爆笑ものでした。この『新・網走番外地流人岬の決斗』で思い出したことがあります。2018年の4月、刑務所から逃走した受刑者が3週間あまりも潜伏しているという事件がありました。空き家になっている家屋に潜んだり、島から本州へ泳いで渡っていたりで捜査網をかいくぐって
「悪い奴ほどよく眠る」★★★★悪い奴ほどよく眠るAmazon(アマゾン)1960年9月15日/モノクロシネスコ/150分/製作-東宝・黒澤プロダクション/製作田中友幸・黒澤明脚本小國英雄・久板栄二郎・黒澤明・菊島隆三・橋本忍監督黒澤明撮影逢沢譲音楽佐藤勝美術村木与四郎出演-三船敏郎・香川京子・森雅之・藤原釜足・西村晃・志村喬・加藤武・三橋達也・三井弘次・宮口精二・山茶花究・菅井きん・賀原夏子・笠智衆・中村伸郎・田島義文黒澤
おすすめの邦画は?そりゃぁ、当然黒澤明監督作品の『七人の侍』ですわねぇ。オープニングから「つかみ」はバッチリ。戦国時代、乱世期の山間に在る農村は、戦のあぶれ者たちである野武士(野伏せり)たちに収穫時期が来るたびに襲われていました。野武士達が村へ略奪に来ることを耳にした村人たちは合議して、「食い詰めて腹を空かせた侍」たちを雇うことに決めます。それでも侍探しに村を出た利吉(演者:土屋嘉男さん)ら四人の百姓たちは、声をかけた侍たちには相手にされず、前金代わりに用意していた手持ちの米
またまたお顔の経過はおいといて・・・NHKでやっていた、黒澤明監督映画「生きる」を観た。黒澤明監督の作品は「羅生門」「七人の侍」「夢」くらいしか観たことなかった。「生きる」を録画したのは、古い映画なので昔の生活の様子を垣間見ることができるかな、と思ったからだ。序盤は、なんだかもぅはっきりしないおじさんだなあと、スマホいじりながら観ていた。あの頃は、どこでもタバコスパスパ吸ってたし、男性は帽子にコートで通勤。街もあまり整備されていなかった。私が生まれる前の話なので、懐かしいまではいか
花ひとつ。指先が切れるような美貌の弟を持って兄弟揃って年端のいかぬうちから名だたる映画に出演し(当初こそ『月下の若武者』のような美少年揃い踏みのようなこともしますが)まあそんなことで盤石でいられるほど甘い世界でもなければ兄はへちゃむくれの方に役者の生き残りを賭けて長門裕之です。水も滴る立ち姿で勝負をしない以上適度な深さ、程よい広がり、濃すぎない味わいを身の丈にして何にせよ勘よく小器用に動いては役者の風格を醸すわけで実際私なども長門をそう見てきたわけです。『盗まれた欲情』から『豚と軍艦』へと突っ
『男はつらいよ』映画トーキー91分白黒・カラー昭和四十四年(1969年)八月二十七日公開製作国日本配給松竹渥美清(車寅次郎)倍賞千恵子(車さくら後に諏訪さくら)光本幸子(坪内冬子)笠智衆(御前様)志村喬(諏訪飈一郎)森川信(車竜造)前田吟(諏訪博)津坂匡章(川又登)佐藤蛾次郎(源公)関敬六(司会者)三崎千恵子(車つね)太宰久雄(小倉梅太郎社長)近江俊輔(部長)広川太一郎(鎌倉道男)
リメイクを見るか、オリジナルを見るか。丁度CSで放送があったので見た。予告👇Ikiru|1952|AkiraKurosawa|ModernTrailerThefilmexaminesthestrugglesofaterminallyillTokyobureaucratandhisfinalquestformeaning.Themajorthemesofthefilmincludelearninghowtoli...yo
神保町シアター新春時代劇傑作選より製作:東映監督:マキノ雅弘脚本:観世光太原作:村上元三撮影:三村明美術:川島泰三音楽:鈴木静一出演:中村錦之助丘さとみ田崎潤原健策加賀邦男東千代之介中原ひとみ志村喬1958年6月29日公開遠州森の石松(中村錦之助)は、次郎長(加賀邦男)の命令で金比羅の代参に出立します。次郎長から、道中は酒・ケンカ・バクチを禁じられますが、石松の嫌いな女を買うことだけは許されていました。石松は野宿を重ねて伊勢路へと向かう中、中仙
『雨のシーン』という括りで語るならば、本作『七人の侍』は外すことができないでしょう。『七人の侍』あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。さて、2010年も本格的に稼動しだした感じですね。私の、2010年冒頭にレビューさせていただ…ameblo.jpジョン・フォード監督を尊敬する黒澤明監督が、フォードの作品に効果的に使われる砂埃に対抗して、クライマックスの野武士たちとの闘いに土砂降りの雨のシーンを演出しました。そしてこのシーンは、当時画期的だったマル