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ジュウンはサトシとチェスを指している。腕に覚えのあるジュウンは、このフニャンと力の抜けた錬金術師に連敗していることが気に食わない。だからヴェーマへ来た時は必ずと言って良いほどサトシを訪ね、対戦を申し出ていた。『潤はホントに負けず嫌いだなぁ。連敗記録更新だね。』チェックメイト。サトシはくふくふ笑った。『もう1回だ。』潤は不器用な手つきで駒を並べた。チェスはいい。勝負に血が流れないのが本当に良いと思う。『でも結局王様は打ち倒される歩兵や騎士の
image辺境の町ヴェーマの名は、その大半を占める樹海の名前に由来する。『どう?釣れる?』川に糸を垂れるサトシの隣にマサキが腰を下ろした。『大地震からこっち、釣果は散々だよ。』サトシはもともと丸い頬を膨らませた。『地震…立て続けだったもんね。』『雅紀はヴェーマの領主さまだから、ホント大変だったよね。』『まぁね。でもさ、翔ちゃんも大ちゃんも色々手伝ってくれたからね助かった。その節はどうも。』マサキはちょっとおどけてお辞儀をしてみせ
ヴェーマは国境都市である。ウダナとの狭境は広大な樹海であるため城壁はなく曖昧だ。しかし深すぎる森は隣国の侵攻を簡単には赦さない。それでも夜陰に紛れて招かれざる者たちの侵入,侵出は絶えなかった。騎士の称号を持つシ・ヨウは西の国境守備を託されていた。森へ分け入って北へ少し進むと、大きなナツツバキの樹が、焚火を挟んで対峙するサトシとシ・ヨウを護るように枝を広げていた。薄い淡黄色の5枚花弁の小さな花は満開で、辺りにはジャスミンのような香りが漂っている。シ・ヨウはヴ
(智)車内で食事を済ませ病院で下ろして貰い足早に病室に戻ると爺さんが和の手を握っていたから智「爺ちゃん、和の手、返して」そんな子どもみたいなことを言って俺は両手で和也の手を握った。トクントクン・・・生きてる・・・温かくて・・・再び涙が溢れた。婆さんがタオルで和也を綺麗に拭いて婆さん「和さんが目を覚ましたら祝言を挙げさせてあげようね」祝言(しゅうげん)・・・結婚式か。俺と生きてくれるかな。こんな目に遭わせて・・・
(翔)小さな頃からあまり感情を出してこなかった智さんがこんなになるなんて・・・人は愛を知ることでこんなにも情緒的になるんだな・・・そう思っていた。中華屋さんに持ち帰り用の折を注文して潤を店に残し智さんを車に促した。智「いつもすまないね」翔「智さん、無事を喜ぼう」🌼もえこさんの絵です💛(潤)!!!・・・和姐さんだ・・・持ち帰り用の折を待っている間に店内を見ているとさっき智さんが蹲(うずくま)ったところで和姐さんの絵を見つけた。相葉「・・・あの・・・」潤「あ。お弁
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。先日のよにのでひっくり返ったわ!いや、セクシーだよ?セクシーだけどさ!女子巻きを崩さず徹底してしっかり隠してるのは、ゆっちのこの言葉でも分かる。この後ちょっとだけ(一瞬)タオルをずり下げられちゃうけれどすぐに引き上げちゃうところを見ると、公で上半身を晒すのが本当に嫌なんだね。(下半身は言わずもがな。(`・ω・´)ゞ)そう言えばしやがれ最終回でも女子巻きして、(*.゚꒳゚*)『裸NG』って言ってた~。
(和)僕は大野さんの部屋に引き取られてひとりバイオリン🎻の手入れをしながら大野さんの帰りを待っていた。あの結ばれた翌日。僕の借りていたアパートに大野さんともうひとり、櫻井さんという人と一緒に荷物を取りに行ったんだ。櫻井さんは、船の中からバイオリン🎻を探して持って来てくださった方。櫻井「このスーツケースに入る分は持って行って大丈夫ですよ」だけど、そんなに荷物なんてなかった。楽譜は殆ど頭に入っていたけれどショパンとバッハだけは荷物に入れた。着替えなんて殆どなかった。備
(智)・・・しまった。俺としたことが・・・腹違いの弟からの連絡を受けて弟を説得しようとしてたったひとりで乗り込んだ俺は・・・自分の甘さを思い知った。妾腹の弟「組を俺に譲ってくれたらそれだけでいいんだ。兄貴はカタギでやっていけるだろう?頼むよ」隣組の幹部「兄弟喧嘩が終わったら教えてくれ」酒やツマミを用意してくれた部屋は外から鍵をかけられた。・・・罠だと知ったのは、この時だった。携帯の電波も届かない。俺ら二人、まとめて始末する気だ。このまま火でも放たれたら・・・🌼もえ
(雅紀)和くんの病室は特別室だった。マダムは昨日のお客さんのお母さんなのか。警察へは何の用事だろう。免許証の更新とか?病室の手前で俺は待たされてマダムだけが先に入って行った。そのドアの先に少し見えた和くんは驚くほど白く綺麗になっていた・・・何か・・・オーラのようなものを艶やかに纏って・・・🌼もえこさんの絵です💛(智母)病室では和さんが放心状態で和「お母さん・・智が行っちゃった・・・」まるで捨てられた子犬のように切ない声を上げて泣く。智母「大丈夫よ。うちには弁護士
(智)いよいよ和也を銀座の店に連れて行く。極道の妻が主人だなんて分からないくらい表向きちゃんとした店。今日はVIPな客の予約があると言う。政界・経済界・芸能界、どの方面かな。俺までドキドキしていた。だけど・・・この日の為に稽古を重ねた和也は婆ちゃんに可愛がられてふっくらして驚くほど健康的になっていたしお茶もお花もバッチリになっていた。質素な着物で店に入ったから美咲さんをはじめ女性陣は皆和也をノーマークだった。俺は和也をエスコートしていろんなことから守ろうと必
(翔)その忙しかった日々を忘れることはない。まず親父(智父)さん、それから智さんの面会をしてお二人の拘束を解くための手続きを迅速に行った。智父「私はね、病室のままだから後回しで大丈夫だ」いや。そんな訳にはいきませんから。智「いつもすまないね・・・」智さんは千鳥ヶ淵の桜をカメラにおさめ病室の和姐さんに見せていた。残念ながら力及ばずで、ファミリーの中には無期等厳しい判決の出てしまった者も居た。その全ての弁護を引き受けた為弁護以外の仕事は潤に引き継いだ。大野庵へも警察の目
ご無沙汰しております。前回のお話、㊤㊥のあと㊦をアップするまで3ヶ月も空けてしまって本当にごめんなさいどんな話だったか読み返さなきゃわからない労力を皆さまにお掛けしたこと、マジなにも言い訳できません画像遊びです。∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞「雅紀」「なに翔ちゃん」「これ」「悪い、あとじゃダメ?今モーレツねみーんだよね」「じゃちょうどいいよ、眠気吹っ飛ぶから」「もー💚はいはい、え、と……ん?」『熱愛スクープ!深夜のお泊りデート発覚!』「写真は早朝、相葉のマンション
(和)僕の意識が回復したのを知った警察の方が二人一組で病室に来られた。そこで僕の仕事のこと、美咲さんとの若女将の勝負の話について聞かれた。僕は質問にありのまま答えた。智も同じ部屋にいたけれどそのまま話は進み・・・警察「ご両親が亡くなられた時のことも、少しよろしいでしょうか」・・・え・・・?警察「ご両親は近隣のマンション事業に反対されていた。理由は隣接する幼稚園、小学校の校庭が影になってしまうから、ということでしたね?」和「・・・はい・・・」警察「だけど、ある日座り込みで抗議
和也が銀座の若女将となって俺の家族に受け入れられて嬉しい一方で・・・俺はあの部屋にいつまでもいつまでも最愛の和也を閉じ込めておきたかった。毎晩必ず誰かが和也を口説こうとする。イライラ💢して・・・俺はとうとうお袋の店の一室で仕事の一切をすることにした。二階の一番奥の個室を有無を言わさず智「ここ、事務所で使うから」パソコン💻や私物を持ち込んだ。智母「その部屋を希望されるお客様もいらっしゃるのだけど」この部屋には・・・寝具がある。智「ダメです。お断りします✋」俺は和也を守
あれからすぐに救急に運ばれた和也は一命を取り留めた。ホッとしたのも束の間警察からの事情聴取が始まった。俺も擦り傷だけど背中を切られていてその写真を撮られてそれから美咲さんとの関係を聞かれた。俺は全て正直に答えた。縁談があったこと、和也との恋、若女将の座をかけての勝負のこと・・・その結果等。実行犯は美咲さんの弟で「姉は大野兄弟に弄ばれた末に捨てられた」とにかく俺と義弟への怨みから姉の代わりにやったとのことだった・・・襲撃された時の様子は二台のカメラに写っていた。見せて
(潤)箱根の大広間に全従業員が集まっていた。俺ら銀座組も呼ばれて黒服がズラリと並ぶ。畳の上に膳がどんどん運ばれて樽酒もいくつも積まれていた。智さんと和姐さんの祝言だと思い込んで御祝儀も用意してきたのに(翔)ふたりはイチャイチャしながら誰よりも働いてビール瓶やらなんやら運んでいる。いや、正確には和姐さんが智さんに何かを渡して智さんが黙々と並べる。いつまでも見ていられるから不思議だ。見ているうちに皆が笑顔になる。翔「智さんも和姐さんも座って」智「いやいや。気にしないで
智「・・・これは、罠だな・・・」妾腹の弟「美咲がいるから大丈夫だ」智「どういうことだ?」妾腹の弟「美咲を隣組の組長に差し出した。俺の身は安全だ」智「・・・美咲さんの気持ちを考えてみろ。そんなことをされて・・・お前の為に動いてはくれないぞ」妾腹の弟「女は関係ない。これは、俺と隣組の男の取引だ。うちの若いのも連れて来ている」智「お前も・・・考えが甘いな」夜明けが近付いていた。妾腹の弟は隣組の幹部に、俺との話し合いに埒があかないと、言いに行こうとして・・・妾腹の弟「おい
(和)東京に戻って毎晩見ていた智の夢を見なくなって俺は心のバランスを崩していた。元々、引きこもっていた。本当なら、大学4年生の夏就職活動を終える頃なのに一社も内定をもらえないままひとりぼっちの部屋で膝を抱えていた。残暑厳しいというのにエアコンもつけずあまり喉も乾かなかった。智から連絡があったのはあの目眩く一夜から5日目のこと。智「今から会いに行く」・・・ここに来るの?・・・智「おい、返事しろ」・・・もう、力が出ない・・・暑い日なのに、汗ひとつ出なかった。夢で智
(雅紀)幕張本郷からJRに乗って東京まで出てきた。有楽町の駅で降りて銀座の街を歩く。劇場やホテル、有名デパートが並び皇居にも東京駅にも近い。ジーパンにスニーカーを履いた自分の姿が綺麗に磨かれたガラスに写り場違いなところに来てしまったとちょっと落ち着かなかった。和くんが襲われたらしい料亭大野庵の前には多くのカメラが来ていた。正面玄関というか入り口が分からなくて料理人の俺はお勝手からピンポンを押した。板前「はい。・・・なんでしょう?」相葉「あ、すみません。僕、相葉といいま
せっかく「ただいま」って打ったのになんだか邪魔されたような気分になって俺はとうとう電話📱をかけた。智📱「二宮、今何処?」和也📱「ビッグサイトのツリー🎄の下です」!!!智📱「すぐに行くから」俺はエレベーターのボタンを連打した。足踏みして乗り込んだら周りの人に白い目で見られた。はやる気持ちを抑えられない。あと少し、もう少しこの距離がどうにかならないかなこの歌、どこで聴いたかな?そうだ、国民的アイドルの歌だよ。仕事終わりの人でごった返すビルのホールをまっすぐ走って智「
設定(5W1H)when・・・現代where・・東京都内の高校&甲子園who・・・とある高校生達と周りの人々智・高校生・野球部捕手和・高校生・野球部サウスポー投手翔ちゃん・管弦楽部の部長潤くん・応援部→野球部へ雅紀・応援部の部長what・・・部活動と勉強、高校生活why・・・それぞれの葛藤、見えない未来への不安、失敗・挫折、若い煌めき✨などhow・・・起甲子園への切符を手に入れた!承それぞれの壁に打ち当たる→転やるだけやった結それぞれの未来*・゜゚・
(智)イベント会場は多くの人で溢れていた。和也のプレゼンの番になり俺は話し掛けてくる人に黙礼をしてカラダを和也のプレゼンに向けた。言葉を慎重に選びながらニューモデルの説明をしている。部長「若手の中でも二宮は将来が楽しみだ」智「新人の時からよく出来ました」部長「二人は、、、そうか。二宮の新人研修のコーチ役は大野だったな」智「・・・はい・・・」プレゼンが無事に終わり、労いの言葉を掛けてやろうとして俺は色んな人に捕まってしまった。和也は和也で、直属の上長・・・課長は櫻井翔く
(和)目覚めた時には病院のベッドの上だった。僕に突っ伏して眠っているのは・・・・・・智・・・その奥にバイオリン🎻が見えた・・・ドアをノックする音が聞こえて慌てて眠ったフリをした。翔「智さん。ご隠居と大奥さまです」智「お。・・・爺ちゃん婆ちゃんか」爺さん「また何をしでかして病院に?」婆さん「おやまぁ。綺麗な子ね」智「和也っていうんだ。俺の嫁」(和)!!!!!爺さん「なるほど。で、・・・この子の首は、どうしたのかな」智「バイオリン🎻の弦が切れたんだ」爺さん「可哀想に。痛
(智)和「どうしてこんなこと・・・」・・・・・・自分への戒めとしてやったんだ。和「手当てをさせてくれる?」・・・・・・いや。これは自分に科した罰なんだ。和「・・・んもう!言うこと聞いて」肘のあたりできゅっと布を巻いてまるで母親みたいに俺を説教してそのうちにガラスを取り上げてしまって🌼もえこさんの絵です💛・・・そんな怖い顔、すんなや・・・和「怪我が治るまでエッチしないから」智「あ、待って・・・それだけは」和「ダメ!」・・・叱られて・・・俺は膝を抱えてシュンとしてい
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。4月始動でお潤プロデュースでSTARTOお披露目ライブがあるとかないとか?(~_~;)どんな選択にも不均等であれメリット、デメリットはあるよね。これまでは全体的に、事務所を超えた交友関係をあまり公にはしていなかったんだ。。。とここにきて感じている。(もちろん皆無ではないんだろうけど。)超党派での関わりが以前より可視化できる、とは思うもの。_(:3」∠)_ヌーン。。。そうなるとタレントさん達にとっては少し制限が減ったのかな
(智)ドキドキしながらその部屋のドアを開けると美しい音で溢れていた。・・・和也の音だ・・・心が洗われるような美しさの中にそれは俺を求めて寂しそうに切なそうに弦を震わせて泣いていて・・・俺はそっと近付いて・・・抱きしめた。和「・・・ぁ・・・」俺に身を委ねてくれる和也のうなじにキスをして・・・そしてバイオリン🎻を手から放させると膝に手を入れて抱き上げ智「抱かせろ」有無を言わさずベッドへ運んだ。🌼もえこさんの絵です💛(和)智が僕のズボンのチャックを下ろしてそのふわふ
全裸にされた僕はシャワーに連れ込まれてカラダ中をゴシゴシと洗われた。智「ちょっと我慢して」頭から熱いお湯をかけられてカラダはとっくに奥から熱くなって胸はドキドキドキドキしていたのに智「ゆっくりお湯に入ってて」ジャグジーにお湯を張ってくれて僕はお風呂に放置されて・・・・・・・・本当に放置されて・・・・・・・・・・・あのまま抱いて欲しかった・・・甘いキスとか力強い抱擁とかそういうの・・・期待してた・・・あ・・・僕、涙が・・・バイオリン🎻取りに行かなくちゃ。あと、お
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆はじめてその地に触れたときに感じた不思議な感覚は今でも鮮明に思い出すことができるだけど、それがどんな風だったかを表現するぴったりの日本語がオレの中で見つからない話したところでオレの言語解析家のニノですら首を傾げるくらいだから、他の人には到底理解できないだろう強いていえば……身体中に電気が走ったような力が抜けたような感じ?とでも言うか……ふははっ、やっぱうまく言えないでも目に見えないそれがすごく気持ちよくてなぜだか懐かしい感じすらもしたんだよ
あの奥多摩の旅行から帰ってきて俺とニノは変わらず仲良く暮らしてた。ニノ「智。折角買ったから、キャンプしよ」そう。テントも寝袋もランタンも買ったんだ。暖かな風が吹き始めた頃俺らはマンションの屋上にテントを張った。周りを汚さない携帯カセットコンロで肉🍖を焼いて食べる。ビール🍺🍺が美味い。ランタンを灯して。ニノの目が琥珀色に輝いている。その頬に手を伸ばした。ん?と見上げる顔の可愛いこと。智「ずっとこのままで居てほしい」ニノ「うん」智「ずっと琥珀の瞳で俺を見ていて」ニノ
夢のように幸せなマレーシアからの空の旅が終わって日本に帰国してすぐにノエルから着信があった。📱ノエル「到着口におりますが、専務の奥さまがいらしています」📱和「・・・そう・・・」鏡が割れる音がして・・・それが鏡ではなく自分の心だと気付いた。智に、「先に出ていて。ちょっとトイレ」と嘘をついて、俺は京成本線に飛び乗った。まーくん💚家に泊めてもらおう。佐久間「和さま、足速いですね」あ。しまった。佐久間を忘れていた・・・さすが護衛のプロだ。佐久間がノエルに連絡をして俺の動きは既