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空を見上げるのがクセになっていた。季節は瞬くうちに秋になりそして深まり吐く息も白くなった。夏の星座から冬の星座に変わってしまって貴方に会えない時間が貴方の側に居ないことが当たり前になっていく・・・だけどこの東京の空の下、貴方もそこにいるそう思うだけで、乗り越えていける・・・と、思っていた。渋谷の空も、新宿の空も多角形だ。あの人、渋谷のハンズにも新宿の世界堂にもひとりで行くって言ってたな・・・素敵な人だから・・・皆、大野さんのこと、大好きになる。僕の存在なんてちっ
『ねぇにのちゃん、オレ彼女できちゃった!一緒に喜んでよ!!』昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る直前、雅紀が満面の笑みでもって教室に飛び込んできた。どうやら決死の告白にOKをもらえたらしい。後ろから羽交い絞めにされた和也は、やっとのことで『あ、そ、そう。』と言ったものの二の句が告げない。『なんだよ!?あ、そうって。あ、そうって言ったらそれで終わりになっちゃうじゃん?もっとさぁ、おめでとうとか幸せになれよとかないわけ???』デレ顔の雅紀
智「中島敦が執筆したという南の島を知っているか?」和「パラオ、でしょ?」智「物書きは南の島を好むんだ」和「中島敦は病気の療養を兼ねていたんですよね。イギリスのスティーブンソンは南太平洋のサモアを、ゲーテはイタリアのシチリア島を愛したし、ヘミングウェイはキューバのバハマを舞台に『老人と海』を著した」智「な」和「・・・もう、こっちに住みますか?」智「いいのか?」和「だって・・・こっちまで智を追いかけてくる女の子達はいないから、いや、それだけじゃないけど」智「俺、こっちに来てから調子が
大野さんへの切ない想いが高まって出口を求めて渦巻き胸が痛んで苦しかった。・・・恋煩いっていうんだよ・・・大野さんの小説の中の主人公が僕に囁く。またひとつ、ため息をつく。櫻井「おーい、帰ってこーい」和「・・・あ・・・翔さん」櫻井「アウトプットが大切です」和「もう。翔さん、僕のカウンセラーになっちゃったの?」櫻井「和くんの為ならカウンセラーにもお兄さんにも恋人にもなりますよ」和「・・・ありがとうございます。いつも気にしてくださって」櫻井「だけど。暫くは先生です。翔センセって呼
☆*:.。.o(南半球の熱い二人)o.。.:*☆櫻井翔どこまでも続く青い空に蒼い海。南の楽園に二人生まれたままの姿で魚🐟になって愛し合う、サトシとカズ。空から見守るのは、シリウスだ。ここ南の楽園ではシリウスは沈まない。南十字星のまわりを忠実な犬のようにずっとまわり続けている。サトシ「もうここに永住するか」カズ「・・・ふふっ・・・」サトシ「一日中釣り🎣をして」カズ「うんうん」サトシ「たまに小説書いて」カズ「・・・うん」サトシ「お前と愛し合って」カズ「ん・・
(翔)ピンポン・・・・・ピンポン・・・・・ピンポンピンポンピンポンピンポン翔「いや、ちょっと相葉さん。そんな連打しなくても」相葉「いや。大宮だからね。これくらいしないと!」翔「大宮」相葉「そう。大の先生とにの宮くんで、大宮。もう。くっつく時は一瞬なんだから」翔「ハラハラしたねー」相葉「ドキドキしましたよ。昨夜なんてアイツ、授賞式出ませんでしたからね」翔「あ。気付いていました?」相葉「はい。独特の文章のクセがあるんですよ。本人は自覚していないけれど」スイートルームなんて
智「お前、TOEIC何点?」和「720くらい」智「じゃあ、お前はそれをここに書け」フィジー🇫🇯の移民局に来ていた。聞かれていることは。英語力、特技、収入源。それから預金残高。なんだか簡単に移民の手続きが済んでしまうことに、ここに来てちょっと躊躇った。和「だけどさ、漱石は道後温泉に滞在して『坊ちゃん』を、川端康成は湯の島温泉で『伊豆の踊り子』を執筆したでしょ」智「うん」和「創作意欲、というか。季節の変化や地形の持つ美しさが小説を書くのに必要なのではないかなぁ・・・なんて思う」
キスをしながら鍵とカードを受け取ると最上階のスイートルームへ連れ込んだ。カズナリを窓辺へ連れて行き俺が必死であの星を探していると和「この向きじゃ、この時間には見えない」澄ました顔で言う。智「長い間、俺を放って置いた罰」そんな言い分が通るのか・・・?いや。お前は間違いなく罪びとだ。何故なら俺の心を盗んだから。それでキスをしながらボタンをプチンプチンと外していった。智「・・・抵抗しないのか?」和「ずっと後悔していた。ずっと・・・あの日に戻れるなら、抱いてもらおうと・・・」
翌朝のスポーツ新聞、ワイドショーを大きく賑わしたのは無名の新人、現れず!!智「おい、お前のことだぞ」和「だって・・・智が口説くから」・・・そう。俺はあの時、必死だった。唇で唇を塞ぎ手で手を押さえ足で🦶コイツの股を弄った。言葉じゃなくてカラダで口説いたんだ。ボディトークだ。🌼もえこさんの絵です💛しかし・・・さっきから・・・・・・長い。・・・誰だ。・・・イライラする。和📱「はい。・・・はい。・・・えー?・・・はい。あ、すぐに行きます。・・・そうです。まだ横浜のロイヤルパ
(和)・・・あ・・・携帯電話が振動していた。・・・誰・・・?僕は携帯を開いて時間を確認した。・・・12時を少し過ぎている。母さんから一回だけLINEが入ってた。母LINE「大野さんから連絡を貰いました。お言葉に甘えて休ませてもらってください」え?・・・えええ?👀❣️僕は飛び起きた。・・・大野さんの部屋だ・・・智「大丈夫?」大野さんが冷たい水を持ってきてくれた。和「母さんからLINEが来て」智「あぁ、昨夜、LINEを交換したんだ」・・・・・・・・僕、まだ交換して
奥嵯峨の山荘は日本での常宿となった。静かで落ち着いた風情で、俺とカズナリをいろんなものから隠してくれる。だから集中してお話を書けた。特にカズナリの小説の艶出しのために俺は頑張った!!!褒めてくれ。んふっ。紅葉🍁の季節、正月🎍そして節分👹辺りまでをこちらで過ごし春のお彼岸の前に南へ飛び立つ。あの輝く一等星に導かれて。これは先日二人で訪れた京都丸善でのこと。和「梶井先生の『檸檬』🍋だよ!」智「あの、檸檬を爆弾に見立てて丸善に置いてくる話ね」和「ねぇ・・・見て。小説の新刊コー
あの人・・・女だけじゃなくて男もたらしこむからなぁ・・・太陽よりも強い光を出して太陽よりも強い引力で引っ張って男も女も大野さんの周りをグルグル回ってる。皆が自分に夢中になってることあの人、それを分かってて平気でちゅう💋するんだ。誰にでも。ほっぺや額にちゅ💋って。僕の反応見ながら・・・🌼もえこさんの絵です💛僕の胸が痛むなんて思ってもないんだ・・・誰もなんとも思っちゃいない。僕と大野さんが会わなくなったって月は昇るし日は沈む。いつも通り。半蔵門線だって通常運転だ。櫻
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。先日のよにのでひっくり返ったわ!いや、セクシーだよ?セクシーだけどさ!女子巻きを崩さず徹底してしっかり隠してるのは、ゆっちのこの言葉でも分かる。この後ちょっとだけ(一瞬)タオルをずり下げられちゃうけれどすぐに引き上げちゃうところを見ると、公で上半身を晒すのが本当に嫌なんだね。(下半身は言わずもがな。(`・ω・´)ゞ)そう言えばしやがれ最終回でも女子巻きして、(*.゚꒳゚*)『裸NG』って言ってた~。
櫻井「それで、ちょっとは落ち着いたの?」和「いいえ。全然です」櫻井「だけど東京の家にあった荷物をさ」和「そうなんです。いくらミニマリストだからって、柳行李(やなぎごうり)二つまでって・・・ね?くふ♡」櫻井「幸せそう」和「えー?そうですかぁ?」櫻井「俺の担当になってくれた頃に比べたら、肌艶が全然違うよ」カズナリの頬に伸びてきた手を払い落として智「おい、神社⛩。次の縁結びが待ってるぞ」櫻井「貴方ね、俺をネタにして先に賞を取っちゃったでしょ」和「すみません💦翔さん。いつも感謝して
(回想)あの日、いつもはきちんとしているお前が無防備にソファーでうたた寝していた。夏の星座に変わる頃だ。俺の担当になって一年が経ち俺の作品は全部暗唱したお前が次を読みたがるから俺はお前に応えたくて・・・筆をすすめた。・・・寝ちゃったのか・・・こんなところじゃカラダも痛くなるそう思って抱き上げて俺のベッドへ運んだ。マットに沈むお前のカラダの真上に重なるように俺も横たわり何度も味わったことのある唇を何の遠慮もなく、奪った。顎の黒子を押して唇を開き俺の舌で口内を犯す。
(和)僕はあの後、熱を出していた。智「ちょっと我慢しろ」和「・・・ん・・・」大野さんがお世話をしてくれる。身体を拭いて着替えをさせてくれておでこには冷えピタまで貼ってくれる。智「ゼリー飲料、飲める?」和「・・・ん・・・」あまり好きじゃないけれど薬を持って待ってくれてるから頑張ってふた口くらい飲んだ。智「痛み止め、飲んで」薬とお水を受け取り、飲んだ。・・・にがっ・・・智「よし。もうちょっと、寝ろ」エアコンで除湿をつけて快適にしてくれて薄い布団を掛けてくれる。・・
(和)手元の薔薇を冷蔵室に戻そうとしてポタっと涙が零れた。パートさん「嫌な女ね。謝りもしないで」僕の涙を見て見ぬフリをしてくれたパートさんがその花をしまってくれた。僕の言えないことを言ってくれて嬉しかった・・・優しい人なんだな。大野さんと、一昨日の女性が去っていった隣の建物を哀しく見つめていると・・・パートさん「それにしてもイイ男よね。私が十歳若かったら、どんな手段を使ってもモノにして離さない♫」前言撤回。・・・やはり女性は、怖い。・・それでも、女に生まれたかった
(智)事務所に帰ると電話が立て続けに鳴った。仕事の依頼は増え続けて有難いことだ。花売場へ行くチャンスを狙ったけれど持ち帰る仕事ばかり増えてなかなか手がすかない。とうとう19時になってしまう!!!二宮さんが選んでくれたあの薔薇をどうしてもどうしても迎えに行きたかった。*ララァさんのお写真です*中華を取り分けながら食事が始まった。イケメン(潤)と花屋のいつもの人(雅紀)が競って二宮さんの世話をする。・・・面白くない・・・潤「お前、これ食べられないよ」相葉「いや。イケる辛
(智)朝一番、車を渋谷まで走らせた。道玄坂のデパート前で二宮さんを下ろし宮益坂のパン屋に寄ってデニッシュを購入。うちの分と、二宮さんのご実家の分。ニヤニヤしながら二子(ふたこ)へ戻った。こんなにも洗濯が楽しいとは知らなかった♩新しいシーツ・タオルに取り替えてできれば今夜もここに泊めたくてルンバに手伝ってもらいながら掃除した。昼は簡単にお茶漬けを食べた。俺の実家からは男の一人暮らしを心配して米、味噌、野菜が届く。簡単に火を通して、出汁茶漬けにした。午後は持ち帰った仕事を
翌朝、登校した和也が自分の席に座るや否や、雅紀が駆け込んできた。『かずちゃん既読スルーなんて冷たくない?オレが可哀想と思わないわけ?』和也を羽交い絞めにして文句を言う割に顔は嬉しそうだ。――なんでオレがオレ以外とまーくんの幸せを喜ばなくちゃいかんのよ?朝からやるせない気持ちでいっぱいだ。昨晩はあれから"智さん"とメールのやり取りをしていた。LINEよりまどろっこしいが、スマホの番号を教えるにはまだ警戒心があったし、なんとなくメールのレトロさがしっくりと
(智)二宮が櫻井の担当になったと聞いた。なんだよ、それ。無性にイライラして眠れない。ベランダにタバコを吸いに出ると・・・シリウスが輝いていた。まるでカズナリに見つめられているみたいだ。あんな遠くから。手が届かないじゃんか。タバコはちっとも美味くなくて冷たい風が俺の頬を容赦なく叩く。なんでこんなにイライラする?・・・イライラはおさまらないまましなくていいのに、櫻井のネット小説を毎晩チェックするようになった。その文章に二宮のクセを見つけるとここ、手を入れたんだなと分か
(和)僕が受難に遭ってる間、休憩に行かずに待っていてくれた相葉さんの休憩は早番の僕が上がる時間になっていた。和「すみません」相葉「いいの、いいの」優しいんだ、相葉さんも、パートさんも。相葉「和くん、笑顔がとても良くなったよ」和「・・・笑顔、ですか?」相葉「うん。ここに異動になってすぐは笑顔に無理があったけれど・・・なんていうのかなぁ。今日の笑顔は、花が咲いたみたいなんだ」花が咲いたみたいな・・・そう言えば、ずっと笑顔を心掛けていたのにいつのまにか考えなくなっていた。
相葉「え?どういうこと?」和「だからね、毎年ほんの4ヶ月ほど海外に」相葉「は?」和「・・・もう決まってるんです♡」潤「原稿は?」和「櫻井先生方式なら、世界の何処からでも大丈夫でしょう?」(智)南半球からだと反対向きに見えるんだ。ほら、リゲルとベテルギウスが逆だろ?日本で見られないほんの少しの間南半球へ行かないか?ずっと南では、シリウスは周極星*なんだ。(和)もしかして・・・追いかけて行くの?あの星を・・・(智)うん。行こう、二人で。(和)周極星*ってことは、夜
(智)夢にまで出て来るなんていい根性してるじゃねーか。🌼もえこさんの絵です💛あの黒子・・・エッチぃんだよなぁ・・・ひとつだけ光る・・・俺の・・・松本「今日から担当になりました松本です。宜しくお願いします」・・・ん・・・微妙に・・位置が違う・・松本「大野先生?」智「・・・あ。よろしく」松本「・・・僕の顔に、何か?」智「いや・・・なんでもない。それ、原稿、持ってって。来月の分もそこにあるから」松本「え?2か月分も?凄いなぁ。流石だ」智「で、悪いけど、暫く籠るから。電話やメー
(和)僕の書いたお話の第一話からずっとずっと読み続けてくれていたのは本当に、大野さんだった・・・僕の妄想が本当になっちゃった・・・和「大野さん・・・僕のね」智「おい。なんだ、その呼び方は」・・・え?なんで怒ってるの?智「さっきの、智♡は何処へ行った?」恥ずかしい💦和「・・・智♡・・・?」智「よしよし。カズナリ。なんだ?」和「僕のね・・・想いは叶ったの?」その時、ベッドの上で智が綺麗に正座して智「・・・おい、お前も正座しろ」腰がまだジンジン痛むのに・・・和「こう?」
摩天楼を背景に今日も船上のパーティーは続いていた。酔い止めが切れてしまったかな・・・フラフラとしながらボーイが持ってきてくれたウォーターを笑顔で受け取って夜風にあたりに行った。僕は貧しいバイオリン🎻弾きで今月は船上のパーティーしか仕事がなくて船は酔うから苦手なんだけど・・・真っ白なブラウスの胸のヒラヒラを緩めて大きくため息をついた・・・・・・・・・・・その時、視線を感じて見つめ返したその先には・・・あ・・・逸らされた。その人は仮面の向こうから僕をじっと見つめて
(智母)和ちゃんと蓮の退院の日。智が運転して、産院まで迎えに行った。息子の運転の助手席は初めてでいろいろドキドキした。この日の為に、いろいろ準備を楽しみ久しぶりに息子と二人で買い物にも行った。家の中も綺麗に片付けて、危険を排除。それから車に赤ちゃんシートを取り付けた。新生児から使えるタイプのもの。紙オムツは、パンパース、メリーズ、ムーニー他にもたくさんあるけれど。とりあえずパンパースの新生児用を用意した。粉ミルクはどうなのかな?和ちゃんの母乳を1日でも長く貰うのがいい
家に着いた和也は無言で玄関のドアを開けた。『おかえりなさい。和也。』『…。』迎えた母と目を合わさずに、黙ったまま2階の自分の部屋へ駆けあがる。いつの頃からか母は、開業医である父の跡を和也に継がせるため過度な干渉をするようになっていた。毎日の塾、帰宅後の勉強、遊びの牽制…野球をしたいと言った時も、成績が下がることを理由に大反対された。雅紀達とゲーセンへ行った時もそうだった。帰宅した自分と友達(雅紀含む)の前であからさまに嫌な顔をして見せたのだ。
乳児期の僕、幼少期の僕、学童期の僕中学生の僕を回復させるプログラムまでを無事に終えた頃。ちょうどクリスマスでサンタさんは、その夜に大野くんに会わせてくれた。そして、大野くんからキス💋をもらった。・・・凄いプレゼントだった・・・どうやら、僕の方が後から生まれた人格で影だと思ってる人が生来の人格のようだ。あれから3ヶ月が経っても・・・もうひとりの僕が必死に閉じて守っている記憶に、なかなか辿り着けずにいた。セラピストの先生が「Youareallright,(君なら大
喉を痛めちゃいけないから声を我慢した。智が色っぽい目で見つめるから負けずに見つめ返して絡まり合う視線の中に二人だけの空間が存在するんだ。指を交互に絡めてエレベーターの中ため息が出ちゃうよだって、智が大好きなんだもん。マライヒもバンコランが大好きなんだ。だから役作りなんてほとんど要らない。マライヒ用のカツラを被りレースのついたブラウスを羽織るだけでもうマライヒだった。舞台の上で愛されるのとは全然違う。だって二人きりなんだもん。お客さんの目線を気にしなくてもいいし智にこ