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『君が怖いもの2』もらったチケットでデートしておいて、文句を言える立場ではないが「悪かった。」「な、なんで謝るの?」「なんでって、そりゃあ…」映画の内容をきちんと把握しておかなかったことを後悔している俺に気を使って「ちょっと刺激的な映画だったけど、そんなに怖くなくて面白かったよ。」彼女はそう言ってくれたが、絶対嘘に決まっているたしかに、ジャンルとしたらホラーだったのかもしれないが成人指定にされていた理由は過激な暴力や流血シーンだけでなく、際
※またもや、お久しぶりになってしまいました本日は5月5日ということで『子どもの日』っぽいお話…にしたかったのですがハテ?『hero2』ゴールデンウィーク最終日「着いたぁ!」珍しく丸一日予定がないと言う彼と、電車に乗って訪れたのは「なに考えてんだよ?めちゃくちゃいい天気なのに。」郊外にある、緑に囲まれた大きな図書館で「だって、行楽地はどこに行ったって人が多いでしょ?それに…」わたしの行きたいところでいいって言うから、デートの場所にここを
※今回のお話はいつもの高校時代ではなくプロポーズから後のお話になります。『midnight2』あれっ?もしかして何か誤解させちゃった?部屋に敷かれた一組のお布団の上でいつものように彼の腕に抱かれつい口にしたわたしの一言で固まってしまった彼の言葉は何故かこちらの体調を気遣うもので「ううん、ちょっとだけ眠いけどわたしは大丈夫。」焦って正直に答えたのがまたいけなかった「…疲れてるんだったら今日はやめとこう。」そう言うと彼は体を離してわたしの隣
えっと卓の誕生日も終わったしなーって、カレンダーをぼーっと眺めててふと思ったのは、9月生まれの愛良ちゃんを懐妊した時の蘭世ママちょうど今頃(2月)が1番つわりがきつかったんじゃないだろうか、という余計なお節介極まりない妄想が頭を離れなくなり今回はそんなお話ですので、その辺(どの辺?)をご理解の上で興味ある方は読んでいただけると嬉しいです。もちろん原作とは一切関係ない個人の勝手な妄想です『can'twait』「こらっ、起こせって言っただろう。」
『13日の金曜日3』えっと『それはない』ってどういう意味?いつのまにか草の上に寝転んでいたおとうさんは、眉間にしわを寄せぎゅっと目を閉じている「あいつとはもうすぐ別れるんだから、そんなこと絶対にありえないんだよ。」あああたしをちゃんと、おかあさんの娘だって認識してくれたんだだから、おとうさんは未来の自分におかあさんによく似た娘なんているわけないって思っちゃったのか「ねぇ、ほんとにおかあさんと別れちゃうの?種族が違うからってだけで、なんでダメだ
※このお話は「chocolate3」から20年後の設定になっていますので苦手な方はご注意を私個人の勝手な妄想で原作とは一切関係ありません『chocolateおまけ』「…ったく、なんで俺が隠れなきゃいけないんだよ。」日が暮れ始めた頃、トレーナーの仕事が終わって家の前までたどり着くとおそらく、デートの帰りなんだろう庭を囲っている柵の外で中学生の娘とそのボーイフレンドが話し込んでいるのが目に入った邪魔をしたくない…というより、どんな顔でふたりの横を通
『longroad4』周囲の人間に言わせればこの年齢での結婚は早い方なのかもしれないがここに辿り着くまで、ずいぶん長い道のりだった気がするのはきっとひんやりとしたシーツの上で、複雑な表情を見せている彼女も同じに違いないから「わかったよ。」あと3日くらい我慢できないわけはないそう、自分に言い聞かせた数分前「なんで、ジーンズ…」思わず声に出してしまった俺に組み敷かれたまま「なんでって、今日もここで片付けやお掃除をしていたからに決まっ
『emotional』「さすが…ガキには好かれるんだな。」彼の部屋で夕食を一緒に食べている時差し入れを持って彼のアパートに向かう途中で、中学生の男の子にナンパされそうになったことを話すと「何考えてんだ、そいつ…」と言いながらも、彼は興味なさそうに食事を続けていたから「中学生なんだけど、すごく大人びた子だったの…ちょっと不良っぽくて。」間違いなく中学の制服を着ていたけれど、背が高くてハンサムな男の子だった『お姉さん、俺と遊ばない?』な
『longroad2』「いやー、マジでめでたいよな。」「もうそれくらいにしとけ、2日酔いになるぞ。」「いいから、おまえももっと飲めよ。」「春休み中の大学生と違って暇じゃねぇんだよ、俺は。」めんどくさいヤツに捕まってしまった新居への引っ越しを終え、彼女を送った帰りにばったり出会ったのは「おまえの門出を祝ってやってんのに、野暮なこと言うなよな。」高校時代の部活仲間だった友人で、前祝いと称して勝手に杯を重ね続けている「冗談抜きでやることがたく
えっと本日はひな祭り🍑ですねてなわけで、今回は愛良ちゃんの初節句話です🎎まあ、どんな設定でもどうせふたりがイチャイチャするだけなのですがちなみに卓ちゃんは幼稚園に行っててお家にいないだけですので…決して忘れていたわけではありません『yawn』「ただいまぁ。」小さな声で言いながら、リビングのドアをそおっと開けると「やっぱり寝てる…」カーペットの上に敷かれたお昼寝用のベビーマットその上でぐっすりと眠っている娘に添い寝するように、彼も静
えっと今日(5/5)も仕事だったのですが、『子供の日』っぽいお話を書きたくて隙間時間で悪あがきした結果の小話です💧ほんっとに大した内容ではないのですが良ければ読んでいただけるととっても嬉しいです↓ねねちゃん再び、ということでこのシチュエーションが苦手な方はご注意を!(今回のねねちゃんは5歳くらいの設定です。)『devilorangel』大型連休中のとんでもなく混み合っている遊園地のフードコートで「『子供の日』ってのはいつから孫の子守りをする日にな
『longroad3』『それは、おまえがやりたいことだろ?』呆れたような顔で笑った彼に言われた通りわたしが結婚に夢や希望を持ち過ぎているのはわかってるけどあまりにも普段と変わらない様子で新居での生活を始めた彼を見て、余計に気持ちがざわついてしまうやっぱり男の人って結婚に対してそんなに思い入れがなかったりするんだろうか?結婚式まで3日に迫った今夜も「電気もガスも来てるんだから…そろそろここのキッチンも使えよ。」うちから作って持って来た
えっと本日4月13日は『彼』のお誕生日なので、あらためておめでとうございます💕を言いたくて。超蛇足なんですが、追加でお誕生日話をちょこっと書いてしまいましたお暇な方がいらっしゃいましたら読んでいただけると嬉しいです。一応、結婚式直後のお誕生日という設定ですがもちろん原作とは一切関係のない私のくだらない妄想です。いつも読んでくださってほんとうにありがとうございます『happybirthday』「ああっ!」結婚式から数日後の深夜「今度はどうした?」寝室に
※個人の勝手な妄想ですので、原作とは一切関係ありません『花嫁衣装』「欲しいの?雛人形。」結婚式まであと1か月ちょっとに迫った、3月最初の週末新居で使う雑貨やキッチン用品を買いたいと言う彼女につきあって、午後からデパートに来たのはいいのだが「んなわけないだろ、おまえがあんまり待たせるから暇つぶしに見てただけだ。」女の買い物は、とにかく長いスプーンだの調味料入れだのを選ぶのに理解に苦しむくらい時間がかかるので、エレベーター近くの休憩ス
『lastchristmas6』たしかに体の芯まで冷え切っているわたしに抱きつかれた彼もきっとすごく寒かったよねあれっ?思いがけずクリスマスに彼に会えた嬉しさと余計な心配をさせてしまった申し訳なさとで感情が忙しくて冷静に事態を把握できてなかったけど良く考えたら、この展開って「泊まっても…いいの?」「今さら帰るなんて言うんじゃないだろうな。」眉間にしわを寄せてそう言った彼を見て、ようやく肩の力が抜け「帰っちゃおうかなぁ。』冗談を言う余裕が出てきたわたしに、すかさず彼が反撃し
※今回はプロポーズ後、ふたりの独身最後のクリスマスのお話になります。原作とは一切関係のない個人の妄想ですのでご理解の上でお読みください『lastchristmas1』冷え込みが強さを増してきた明け方ふと目を覚ますと彼女が俺にしがみつくようにして眠っていた寒さのせいだろうか、両手で俺のパジャマをしわが寄るほど握りしめ縋り付くように胸に顔を埋めているひょっとすると怖い夢でも見ているのか、あるいは体調がすぐれないのかまぁ、起こすほどのことでもないだ
『propose6(白雪姫)』「あっま…」ひとりの部屋で冷蔵庫にあったリンゴジュースを口にしてその甘さに驚いた彼女が最近気に入っていたためなんとなく買い置きしていたのだが、自分で飲むのは初めてだった「なんでこんな甘ったるいもん平気で飲めるんだ?」女というのはつくづく理解出来ない生き物だと思う指輪のサイズは奇跡的に測ることができ、すでに注文を済ませて彼女の誕生日までには間に合いそうだしかし肝心のプロポーズ当日
※今回はふたりが結婚して初めての夏のお話です。原作とは一切関係ない個人の妄想ですのでご理解の上でお読みください『notalone』「なに見てるの?」夕食の下ごしらえが一段落した日曜の昼下がりエアコンの効いたリビングのソファで、テレビに釘付けになっている彼の隣に腰を下ろすと「高校野球?」「ああ」9回裏を迎えている試合は逆転のチャンスで盛り上がっているらしく真剣な表情で見つめていて「知ってる学校なの?」「べつに、そういうんじゃねぇけど…
『propose〜afterstory〜3』ほんとうは今夜、彼に抱きしめられた瞬間から普段なら怖くて仕方ない雷の音でさえ、全く気にならなくなっていたそんなことよりも躊躇うことなくわたしのすべてを暴いていく、熱い手のひらがもたらすゾクゾクするような感覚から逃れようと身体を捩るたびに「頼むから、じっとしてろ。」耳朶を甘噛みしながら懇願する掠れた声すら、どうしようもないくらい愛おしくてこれ以上彼を好きになったら心が破裂してしまいそうで怖かったでも「ううん
『rain』「今日はバイトは無いから。」お昼休みにそう聞いていたから急に降り出した夕立の中、彼をジムまで迎えに行くことにした途中で何人もの可愛らしい小学生とすれ違い、思わず見とれしまう色とりどりの傘に大きなランドセル雨降りでも子供たちは元気にはしゃぎながら下校している「迎えに来てくれたのか。」ぼんやりしていたらいつのまにか彼がジムから出て来ていた「お疲れ様、傘持ってないんじゃないかと思って。」家から持って来たお父さんの傘を彼に手渡
『淡雪』「悪い、遅くなって。」久しぶりにバイト帰りに彼女の家に行く約束をしていたのに、かなり遅い時間になってしまい謝ると「ううん、それはいいんだけどなにかあったの?」「急に残業頼まれて…っていうか。」3月になって以降ずっと暖かかった気候が今日は一転、雪が舞っているほど冷え込んできたというのに「なんで家の中にいないんだよ?」彼女は門の外に出て俺が来るのを待っていた「あのね、雪が降ってたから…」「雪が降ってんだから、こんなとこに突っ立っ
『sister』「いいかげんに機嫌直せよ。」梅雨の晴れ間中庭で昼食を取りながら話しかけても「な、なんのこと?」しらばっくれたまま、黙々と弁当を食べ続けている恋人が「べつに、わたしはなんとも思ってないってば。」口ではそう言っているが、穏やかではない表情をしている理由はたぶん今朝「おはよう。」登校途中に彼女と一緒になった直後交差点で信号待ちをしている軽トラックの窓が開き、運転席から見覚えのある中年の男が顔を出した「よお、あんちゃん。今か
『lastchristmas4』「ありがとうございました。」12月24日の午後7時を過ぎたころようやく最後のクリスマスケーキがお客様の手に渡りほぼ一日中、屋外で働いていたわたしの体は氷のように冷え切っていた「さて、と。」感覚の無くなった両手を吐く息で温めながら雪がちらつき出した夜道をわたしが向かった先は「おじゃまします…」主のいない彼のアパートの部屋だった一昨日の朝『悪いことは言わないから、クリスマスは家族とゆっくりしてろ。』見送る時
※とりあえず、お誕生日企画第一弾(は?)ただし内容は誕生日とは関係なくて、よくある結婚前夜っぽいお話になる…かも(安定のノープラン)特に内容はありませんが暇つぶしに読んでいただけたら嬉しいですふたりが結婚した1990年4月の設定になっています💍『longroad1』「おいっ、呼んでるぞ。」「えっ?」寝室のクローゼットで荷解きをしていた彼が、ベッドメイクをしていたわたしの腕を軽く引っ張った「奥さーん、冷蔵庫の位置を確認してもらえますか?」階
※やっぱり日本語のタイトルって難し過ぎるかと言って、英語のタイトルもネタ切れですところで真壁くんっていつ、お部屋に電話引いたんですかね?『〜事情』でジムの公衆電話から蘭世にかけてたからアパートにはなかったのかと思いきや『〜悶々』では部屋から電話してたからびっくり!どのタイミングで!?もしかしたら高校在学中とか?わからない…わからないから勝手に想像(妄想)して書きました『call2』「いいかげん、泣きやめよ。」「だって…」卒業式を終えての帰
※今回はもう何度目か分からない『あれっ?この話、前にも読んだよ!?シリーズ』ですだいぶ前に消しちゃったけど一昨年の七夕にやったネタをバレンタインバージョンでリメイクです(そんなのばっかりですみません)『chocolate1』「チョコレートを売る?食うんじゃなくて?」登校途中に大きなあくびをしながら、彼が不思議そうに聞き返してきた「うん、もうすぐバレンタインでしょ?デパートの催事コーナーでアルバイトするの。」2月に入って学年末試験も終わり学校もほぼ
『propose1(取り調べ)』「えっ…」ランチタイムの混雑しているイタリアンレストランで親友はパスタを絡ませたフォークを手に持ったまま固まってしまったわたし、そんなに変なこと言ったっけ?例年よりもずいぶん早く梅雨が明けた7月の休日中学時代からの親友と、久しぶりに映画を見に行こうということになり軽い昼食も兼ねて待ち合わせていたレストランで、陽当たりの良い窓際の席に座った途端「なんだか眠そうね、もしかしてゆうべは彼のと
※まだ書いてない学校行事ってなんかあったっけ?と悩んだ末の修学旅行(高校2年の設定です)原作とは一切関係ない個人の『妄想』ですのでご理解の上でお読みください『lonelytrip1』彼の部屋に差し入れを持って訪れたある日の夜「そろそろ帰る時間だろ。」わたしを送るために立ち上がった彼の腕をそっと掴んで「やっぱり、行かないの?」一縷の望みをかけて聞いてみたのは「修学旅行。」数ヶ月前「修学旅行?」「うん、うちの学校は秋だったよね?」2年に進
『propose〜afterstory〜1』「結婚式…してくれるの?」死んじゃいそうなくらい幸せなプロポーズをされた誕生日から数日後仕事帰りに訪れた彼の部屋で夕食を食べていると、おのずと結婚の話となり「するに決まってるだろう。一生に一回なんだし、親父さんたちに花嫁姿を見せてやりたいだろ?」照れ屋な彼のことだから、結婚式や披露宴なんて嫌がるんじゃないかと予想していたのに「う、うん。」意外と積極的でちょっと驚いちゃったしかも一生に一回、なんていうロマンチ
『longroad6』結婚式を明日に控えた夜なかなか寝つけずに来てしまった、通い慣れた洋館の前で桜を散らす夜風に吹かれながら佇んでいると平和な家族から引き離したくなくて、何度も突き放しては泣かせてしまったことを思い出したあのころとは全く事情が異なっているとはいえ明日になれば、今まで大切に育ててきた両親から彼女を奪ってしまうことになるそれでも裸足のまま腕の中に飛び込んできた、この世にたったひとつの温もりを手放すことなんて出来ない俺は「朝