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物語には香りがあると思う。読み進めるうちにふわっと包まれていくような、その物語だけが持っている独特の香り。この作品に出会ったのはもう10年以上前になるけれど、今でも表紙を見るとあっという間にその世界を思い出す、森の中にいるような、清々しい香りがする小説だった。表紙が草原だから単純にそう感じたのか?青春がテーマだから?草木や風の描写?中学生になったばかりの「荒野」。お父さんが恋愛小説家で、大きな古い平屋に住んでいて、一緒に住んでいる女性はお父さんの恋人で、、
ピンポーン朝6:30インターホンが鳴った。「おはよう。」ドアを開けると準備万端の智くんが立っていた。「ごめん、上がって。潤、今準備してるから。朝ちょっと弱いんだ。」「いーよいーよ。」「さとしー、ごめんね。あと5分!」「おーう。」「潤、日焼け止め塗るんだよ。帽子も。」「はーい。」智くんと顔を見合わせて笑う。「智くん、ありがとうね。急に。」「いいよ。俺ちょうど今日は何も予定なかったから。松潤と釣りなんて楽しみだなー。」「潤も楽しみにしてたよ。」「でも元気そうで安心したよ
こんにちは。ももこですあと何日、あと何日…とカウントしている中、ついにきてしまった、座敷わらしのちえちゃんの旅立ちの日。朝からソワソワするし複雑な気持ちでした昨日は、いちと私は家から離れた場所で仕事の日。ちえちゃんたちとは、いつも通り帰ってから会うと思っていたら、昨日は童子三姉妹も行くとの事で、一緒に車で仕事に向かいました(少しでも一緒にいる時間作ってくれたんだね)近くに公園があったので、ちえちゃんは公園の東屋で本を読んで、ゆきちゃんとはるちゃんは遊んで待っていました。昨日は、今
ひつぞうの偏愛的読書【17】泉鏡花著『日本橋』(岩波文庫)1953年(1914年初刊/千章館)(画像はすべてネットより拝借いたしました)こんばんは。在宅勤務はむしろ働きすぎの呼び水になると実感しているひつぞうです。おかげでだらだら仕事の日々。ぜんぜんブログの更新ができませんな。ま、記すべき話題もないというのが本音だけど。性懲りもなく今夜も本の備忘録。取り上げるのは泉鏡花の花柳小説『日本橋』。※興味のない方申し訳ないです。スルーしてちょ。★★★記憶が定かならば鏡花
私と娘は読書が趣味。娘は少しずつ大人向けの小説も読めるようになったので最近は娘が好きそうな小説を選んで一緒に読んでます。この前ラジオで聞いた小説がすごく面白そうで、一緒に聞いてた娘と私が同時に「気になる!」と意見が合い、張り切ってこの前買ったのです。テスト前に買ったことを言うと勉強しないで読みたがると思って内緒にしてるんだけど、さっき娘が長風呂ならぬ長シャワーしてる間に読んでみたらびっくり。しょっぱなから性描写。ネットで数ページ試し読みしたときはそんな描写なかったのに、試し読みは途中の
sideYカタン。パチン。「ごちそうさまでした。」夕飯にした野菜炒めを半分くらい食べて、お箸を置く。残りは明日食べようとラップをして冷蔵庫へ。最近は料理を作っても食べきれない。けれど、毎朝おばあちゃんがおにぎりを持ってくるほど、痩せたのは自覚していて。食欲がなくても、何かを口にするようにはしてる。「ふぅ…、もう寝ようかなー」痩せた影響か、勉強を朝するように変えたからか、まだ19時くらいなのにもう眠い。でも夜は考え込んでしまうから早々に寝てしまった方が健康的。
悪役のエンディングは死のみ(ノベル)|無料漫画(まんが)ならピッコマ|GwonGyeoeul【⼤人気作品のノベル版が登場!マンガより先の展開が読める!】大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好…piccoma.com漫画版(144話)の続
Part.1第1章再会(1)再び彼を目にしたのは、7年後、週末の買い物客でごった返す超満員のスーパーマーケットだった。チャオ・モーションは1人ショッピングカートを押し、人波を縫って進むのに苦労していた。外国から帰って来たばかりの彼女は、まだこんな人混みに免疫がついていない。しかし、こういう活気に満ちて慣れ親しんだ場面は自然と彼女を笑顔にさせ、このかしましい故郷の言葉を耳にすると心を強く動かされる。他の人たちも自分と同じように帰国したばかりなのかどうかは知らないが、心の中の興奮と喜びは抑え
sideY…グツグツ…「ん。できた」玉子雑炊を作るのに、さほど時間はかからない。火を止めて、お鍋に蓋をすると、彼の様子を伺うように、ベッドに近づく。少し薬が効いてきたのか、穏やかな寝息を立てている岡田くん。だけど、まだ頬も赤いし、熱はありそうだ。ツー…汗か、涙か、彼の頬を伝う滴。そっ、自然と手が伸びて、それを拭う。「きつい、ね、」『ん、』「、ぁ、
sideNいつもならテレビを見ながらの食事も、今日は一段と会話に華が咲いて。笑ったり、驚いたり、楽しくて忙しい。目移りするほどのご馳走とデザートまで食べ終えれば、ポッコリお腹が出ちゃうのはしょうがない。『たべたぁーーー』「食べたねー」ちょっと休憩とソファに腰掛けて。ポンポンとお腹を叩いて満腹を表現する私と、くるしぃーと天を仰いで笑う隣のゆうちゃん。『お腹いっぱいは幸せだね』「だね?」『幸せだぁー』「そのまま寝ないでよー??」『まだ寝ないもーん』と言いながら、
ある日、次生は掃除をしていた。26歳の時のメモノートが出てきた。黒革のコム・デ・ギャルソンのノートである。こんなことを書いていた。腹黒い人の特徴は一見、人が良さそうに振る舞うまず、人をコントロールしようとする!所有欲が異常に強い!自分が正しい!と病的に思い込んでいる!マウントを取りたがる。自分より上にいる立場の者に異常に弱い!有名人に特に弱い。与える振りをして、奪う!お世話好きだが、見返りを必ず要求する!自己中なので電話しまくり呼び出す!他人の気持ちが理解で
今日は、リモートの日。と言っても、お仕事ではなく、趣味の集い。十数年前、ひょっこり入った「小説の書き方講座」。原稿用紙の使い方から国語の勉強のような初歩的なことから始まって、ものがたりのイロハを教わりました。で、、おかげでプロデビューしました!‥‥なんてこともなくただの主婦を貫いています。とほほ。そのかわりと言ってはなんですが、そこで出会った仲間たちと、小説グループを組み、作品を持ちより、合評をする、を繰り返しています。もう10年になりま
怖いトモダチAmazon(アマゾン)1,436円あらすじ私はとある『トモダチ』について関係者の聞き取りを行いました。彼女と関わった16人の証言。ある人は聖女のように優しい心の持ち主だというある人は話が通じない、悪魔のような人だという彼女とはエッセイリスト、中井ルミン。オンラインサロンは会員数4桁のカリスマを持ち、彼女の紡ぐ言葉が胸に来ると話題の人物。その言葉に魅了された人は信者のように彼女を崇め、彼女に翻弄された人は彼女を怖れる。彼女は一体どん
私なりの見えない糸の解釈ファイナルストーリーでキャンディはアルバートさんとの関係を『今なら見えない糸につながれた絆の意味がわかる』と言いました。そしてテリィとの関係は『魂の故郷が同じかもしれない』と言いました。今回私はこの2つの言葉をキャンディはどういう意味で言ったのかなどを検証することではなく、この2つの言葉を調べていくうちに、別の視点で捉えることなり、私なりの解釈になったというお話になります。キャンディがアルバートさんとの関係について語った『今なら〜』について、はじめ私は
sideNバタバタ!!!ガララ!!!茂「岡田!退部ってどういうことだ!」放課後、分かってた時間、思ってたタイミングで、トレーニング着を着崩して怒鳴り込んでくる茂木。『そのままの意味だけど』茂「理由は!なんだよ!一緒にプロ目指す約束だろ!」相変わらず熱い男。『夢が、変わったんだ。だから、部活やめて、勉強に専念したい』これまでの教訓を生
しかしながら。私の確信が、やはり、間違っていなかったと悟るまで、時間はそうかからなかった。むしろ、岡田さんは、予想を超える機械式執事。『彩希お嬢様、おはようございます』シワひとつないシャツに、定規で測ったかのようなタイの角度。そして、毎日ピタリと同じ時間に起床の挨拶。私の斜め45°、半径1.5メートル程度の決まった距離を歩き、常に周囲を警戒し、私の一挙一動を見る。「岡田さんって、真面目だね」『いいえ』「岡田さんって、いくつ」『…彩希お嬢様と同い年です』「岡田さ
「じゃあ、今から連絡してみる」『え!?今から?…よし!じゃあ、応援します!』目の前で、頑張って!そう言いながらもやっぱりどこか悲しそうな、なぁちゃん。申し訳ないけど、その悲しみに、私は期待していた。私はなぁちゃんの目の前で、携帯を手に取ると、彼女に見えないように、ラインの画面を開く。タタタ、タタ、タタタタン、タタタ「送る、ね。」『…うん。』想いを込めて、送信ボタンをタップした。ピコン♪"好きです。付き合ってくれませんか?"『へ?え?ゆうちゃん
〈新報インタビュー〉詩人・向坂くじらさん詩を通し、「生きづらさ」に価値を見いだす2024年3月20日すぐに“答え”は出なくていい「詩」と聞くと、「難しそう」「かたいもの」と思う人もいるでしょう。詩人の向坂くじらさんは、詩のワークショップや朗読ライブなどを通し、普段、詩に触れない幅広い層の人にその魅力を伝えています。また、2022年には「国語教室ことぱ舎」を設立。受験勉強のサポートとともに、生徒たちが「詩」を身近に感じられる環境をつくりました。「詩」の魅力、また「生きづらさ」を抱える若
sideNピーピーピーピー……ガチャ。「!、、ごめんっ、寝てたっ」『ふふ、気にしないで?でも良かった!ちょうど着いたよ』合流から約一時間と少しの運転。最初はお話してたけれど、ウトウトしてそのまま寝ちゃったゆうちゃん。寝顔を見つめていられないのは残念なところだったが、仕事終わりで疲れてる彼女にそっとブランケットを掛けてからぶっ飛ばして目的地に車を走らせた私。「え、もう着いたの?!ごめんね??」ゆうちゃんには車で2時間くらい走るよとだけしか伝えていない今日のデ
愛しのみなさま☆お元気でしたでしょうか❤またまた、またまた、ずいぶんと・・・wwお久しぶりになっちゃいました(ΦωΦ)★――――――――――――――★―☆。.:*:・゜―こちらで上げていました「ついておいで」をfujossyのほうで再アップしていきたいと思います☆*こちらのブログでの「ついておいで」は一旦、下げてます第四回小説大賞に・・・まにあうのか・・・まにあわな
花城の魅力をレビューします。(新しく書き直しました)アニメ2期までと日本語版小説2巻までのネタバレ込みで話します。↓かっこいい💕私は鬼市での登場シーンが大好き。この方、本当に誠実で純粋で愛おしい方ですね。そして深い愛を持った人。そんな彼は最も恐れられる鬼の王様。離れ離れになり800年後に謝憐を見つけてから、少年の姿で現れるけど、いやいや、なんなの?あのかわいさは!「兄さん、兄さん」ずっと言ってくるし、謝憐もうれしそうです(三郎の魅力も書きましたのでよかったら)『三郎
今日は好きな登場人物、三郎(サンラン)のレビューです。ネタバレで書いてます。なんかとっても、可愛いなと思って。↓楓が舞うなかの三郎はとても美しい。●彼は誰?突然、謝憐の目の前に現れた16.7歳くらいの少年。彼は鬼王・花城の化身です。●なんで現れた?800年間探し続けた謝憐をついに見つけて、ちょっと会いに(笑)だよね?たぶん、いきなり血雨探花の姿で行くとめちゃ怪しまれると思ったから、気を許してくれそうな謝憐より年下の少年としてやってきたんでしょうね。●彼のいいところ💕
こんにちは!今日は素敵な鬼王、花城のお誕生日ですねー💕一体何歳なのは分かりませんが(笑)今日は世界中のファンがお祝いしてると思います✨花城と言えば、あの私たちをときめかせるセリフですよね💕お祝いがわりに今日はきゅんなセリフ集です。今日はアニメ1期2期多めで、台湾版5巻までを少し入れました。だから今回はそこまでのネタバレです。(アニメを何回も観てるから、そっちのほうが覚えてるってだけですが)アニメ勢の方も楽しんでください!「どんな目が出ても、俺にたどり着く」→仙楽宮で禁
もはや…。誰が覚えているというのだろう…。アニメの第一話の感想を公開したのが、2022.1.18。『アニメ『魔道祖師』<前塵編>~第一話「禁断の召喚」しちゃったら。』アニメ『魔道祖師』ファンの方々、お待たせいたしました実は私の記事の中でも根強くアクセスされ続けている、アニメ『魔道祖師』の<完結編>最終話と第9話のネタバレ…ameblo.jpえ…っとぉ…。( ̄∇ ̄;)ハッハッハもう四ヶ月も経ってるぞ~。本当は第二話をすぐに書く予定だったのよ。でもね…。『陳情令』
今回は「代理母」に「卵子提供」という難しいテーマかつ448ページもあるのに、あっという間に読めてしまう不思議な一冊をレビューします。<あらすじ>この身体こそ、文明の最後の利器。29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者。子宮・自由・尊厳を赤の他人に差し出し、東京で「代理母」となった彼女に、失うものなどあるはずがなかった――。北海道での介護職を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧め
〈御聖訓に学ぶ御供養の精神〉2022年11月8日日蓮大聖人の御遺命である広宣流布のため“広布のために”との真心で御供養をお届けした門下の志を、最大に賛嘆された日蓮大聖人。ここでは、御書新版に新たに収録された御聖訓を拝しながら、御供養の根本精神について学びます。小説『新・人間革命』第4巻「凱旋」の章から山本伸一は、手元にあった御書を開いた。供養の本義を、御書に照らして、熟慮したかったからである。彼は、まず「白米一俵御書」を拝した。身延にいらした日蓮大聖人に、一人の信徒が白米などを供
〈読書は人生を開く扉――創価大学「池田文庫」をひもとく〉第10回「激動の時代」を生き抜いた3人の文豪の思想に学ぶ2023年10月22日創価大学大学院教授京都大学名誉教授福谷茂〈記念講演〉文学における『時間』と『空間』――モンテーニュ・セルバンテス・トルストイ“創立者の若き日の読書”をテーマに創価大学での授業を巡る本連載。第10回は西洋近世の哲学史、わけてもカント研究で名高い福谷茂・創価大学大学院教授に、記念講演「文学における時間と空間モンテーニュ・セルバンテス・トルス
読書日記2024-90地雷グリコ青崎有吾(著)[角川書店2023年11月発行]あらすじミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル
ちょっと急なんですけど昨日読んだ本が超!面白かったのでご紹介しても良いですか?成瀬は天下を取りにいく「成瀬」シリーズAmazon(アマゾン)1,534円これ、これです。けっこう本屋さんの目立つところに置いてありますよね、今もまだ。全国書店員が選んだいちばん!売りたい本本屋大賞「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」
普段緩くテキトーなブログばかり書いている僕ですが、今日は真剣なお話を。僕の大き過ぎる夢の第一歩なので、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。さて、タイトルにもあるように、この度僕は小説を出版することとなりました。出版社ではなく、アマゾンから本を出します。紙媒体の単行本も電子書籍も両方あります。印刷代の関係で紙のほうは少し値段が高いですが、許してください。これでも殆ど手取りはないのです……。タイトルは『地獄の門』。今回はその内容よりも小説を出版しますというのがメインなのであらす