ブログ記事15,721件
残念ながら窓際の部屋はいっぱいだった。ま、いっか。あきらめも早く、しかし昔の病室より広い気がして、そこまで居心地は悪くなかった。ずっとここにいるかのように、看護師さんが当然のごとくルーティンをこなしてくれる。両腕から血液培養を採られたかと思えば、点滴用の針をぶっ刺される。しかし、昔から思っているけど、この点滴が皆さんなかなかうまくいかない。それだけ技術を要するものなのか、はたまた私の腕が取りづらいのかは不明だが、今回もブスブスと2回刺され結局うまく行かず。最終的には大ボス
さくらがずっと黙っていたので成がふっと目をやると、ハンカチを顔に充てている彼女がいた。「え、泣いてんの??」びっくりした。「もー・・やめてよー。なんか母になって子供の話になるとなんか泣けちゃうんだよね・・テレビで子供が一生懸命何かやってるの見たりするだけで。」さくらは鼻をすすった。「いやおれの知ってる鉄の女じゃねえのか、もう。」成はお気楽に笑った。「柚さんは。強いね・・なんかその境地に至るまでどれだけ泣いたんだろって思う。ナルだって、」メイクが落
熱はもう去ってくれたようだ。いまだに体はあの寒気を覚えているようで、ちょっと寒い感じがすると不安になる。第二次発熱から1週間以上は経過しただろうか。結局、約1週間仕事を休むことになってしまった。しかし、お陰様で熱も倦怠感もだいぶ和らいできた。あそこでまた無理に仕事をしていたら、この後遺症ももっと長引いていたであろう。グッと堪えてゆっくり静養して良かったと感じる。しかし、高熱の代償はデカく、肩の痛みや首から上の痛みがいまだにきつい。特に頭痛と、目の奥の痛みが激し
アナヅラさま四島祐之介アナヅラさま(宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)[四島祐之介]楽天市場あらすじ顔にぽっかり穴の空いたバケモノが人を攫って、穴の中に呑み込んでしまう。そのバケモノの名前は「アナヅラさま」。ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵の小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが…一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。感
EP6第10章ターニングポイントミッション名:降誕---闇の庭園---バラフ「さぁ。」リプカ「死ぬ覚悟はできたか?」ケルトイ「くっ…!」声「…こっち…こっちだよ。」ケルトイ「!?」ヨシュカ「今、声が…」[選択肢]①この噴水の中から声が!②飛び込もう![①も②も同じ会話]ケルトイ「おい、どうしたんだよ…うわっ!?」ヨシュカ「ま、待ってください!まさかここに飛び込むなんて…!」バラフ「…逃げられたな。追うか?」リプカ「不要。それよりも、ヴェーテンデス様に報告だ。
「子どもって、すごいよな。」成は伸びをしながらつぶやいた。「え?」もう小和も加治木も天音も帰ってしまいさくらと二人だけだった。受験で忙しいこの時期、葦切に仕事を都合してもらってここ1週間はホクトのフレックスタイムを利用して一楓の保育園の迎えや世話を頼んでいる。「赤ん坊の成長もすごいだろうけど。中学生の3年間の間でもすっごく変わる。伸びるって言うのかな。海斗はおれが担当したころはあんまりしゃべるのも得意じゃなくて。おとなしくて。自分の気持ち出すこともできなかった。あの
爆弾呉勝浩爆弾(講談社文庫)[呉勝浩]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}あらすじ東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!自称・スズキタゴサク。取調室に捕らわれた冴えない男が、突如「十時に爆発があります」と予言した。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。爆破は三度、続くと言う。ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。感想お酒に酔っ払って自動販売機を蹴り飛ばし、それを
わぁぁあ!ちょ、、すみません。なんか少ないなと思ったら!青天シリーズを入れ忘れていました少々お待ち下さい落花有意流水无情シリーズの下に徐々に追加していきますすみません!誤ってまとめを消してしまいまして…再度作成しています。。まぁね、カテゴリー『春花秋月』でも見れるんですけども。それでもここにまとめててさ、、私の可愛い春花ちゃんと秋月✨凄くショックが大きかったです…ってなった。天雷一部之春花秋月その後物語1天雷一部之春花秋月その後物語2天雷一部之春花秋月その後物語3天雷一部
診察室へと呼ばれた。その先生の名前は聞き覚えがある。自分の主治医のチームにはいなかったが、違うチームにいる先生だということは入院中から知っていた。休日の担当医は様々な部門の先生が交代で担うものだから、必ずしも血液内科の先生にあたるとは限らない。しかし、今日のその先生がいたことは自分にとってはかなりラッキーだった。お互い自己紹介を終えたら、まずは血液検査の結果を見る。そこには明らかに違和感のある数字が2カ所に記されていた。1つ目は白血球の値。最近は5000くらいで推移していたもの
アメリカの推理作家ピーター・スワンソンによる長編小説。不可解な人名リストに基づく連続殺人事件を描いたサスペンス・スリラーです。ある日、アメリカ各地に住む九人に、自分の名前を含む九つの名前だけが記されたリストが郵送された。―――差出人もその意図も不明の郵便物だったが、その後リストにあったホテル経営者の溺死体が発見される。するとその翌日、またひとり、早朝ランニング中の男性が射殺された・・・。自分も死んだ二人と同じリストを受け取っていたFBI捜査官のジェシカは、残りの
どこを見渡しても真っ白!人は一人もいない、いるのはわたし。誰にも踏みつけられていない純白に、ちいさな足跡を付けていく。お母さんが着せてくれたモコモコの上着とうぎちゃんのマフラーをしていても、はぁと息を吐けば、白いモヤがかかった。雪の上をただ歩いた。1人分の足跡が道に続いていた。寒くて、1人だから寂しかった。早く××に会いたかった。××は雪のように冷たい肌と、透き通った手足をしていて、髪の毛は真っ白だった。××の心には穴が空いていて、愛を探している。心に愛を嵌めることが生きている意
人間標本湊かなえ人間標本[湊かなえ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}あらすじ人間も一番美しい時に標本にできればいいのに。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその時間の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史郎は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちに手をかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には理解し難い欲求が記されていた。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる慟哭のミステ
この状態で10人に聞けば、9人はやめろと言ってくるだろう。私でもその立場だったら無理は禁物と言って止めていたであろう。しかし、何度も言う通り私は単細胞なので、一度決めたら絶対に実行しないと気が済まない。もっとも、このチャレンジについてはこの瞬間に必ず成功させなければいけないのだ。ってな、よくわからない使命感を持つことが得意だから、周囲が止めても私自信はノンストップで進んでしまっている。「ピンポーン」。息子が帰ってきた。家に入るやいなやテンション高々に「パパ、行くよ!
「え・・ここ・・?」二人が休みの良く晴れた秋の日。紅葉でも見に行こうかと成に誘われ柚も出かけた。そして黙って彼の行く先についてきて到着したのは。都内のとある教会だった。少し意外そうな表情の彼女に「こっち、」成はにっこり笑って教会の横にある格子の扉を開いて中に入って行った。「え・・」入った先には広い庭が広がり大きな大きな銀杏の木がわっさと黄金の葉を湛えものすごい存在感で立っていた。「・・すごい、」「樹齢500年くらいらしいよ。すごい
夜も更けた頃。「そうか。出来上がったか、」初音は父に電話を掛けた。「・・ありがとう。ほんま・・もう、びっくりしたわ、」口を開くだけで泣けてきそうだった。「おまえがいつか結婚式をする時は。風太に衣装作ってもらおうって、ずっと思ってたんや。」「さすが風太や。おれの趣味も全部わかってる。めっちゃ・・カッコええヤツや、」「そうか。」父の笑顔が浮かんでくる。「それで。明日婚姻届け役所に出してくるわ、」「・・うん。それがええ。明日は大安やしな。お嬢
昨日頑張った疲れなのか、とりあえず責任は果たした達成感なのか、夜中に目覚めたその体はとんでもなく重かった。熱は少し下がったような感覚があった。ビショビショになった体を洗いたく、サッとシャワーを浴び、久しぶりのご飯を少し食べる。思ったより食べられた。食事が取れるようになったということは、回復に向かっている証拠だろう。再び布団に戻り、目を閉じる。目を覚ましたのは6時。少し明るくなってきた外の景色に目をやりながら、体を起こそうとすると起こせない。それどころか、またもや猛烈な寒気が襲
藤沢周平さんによる時代小説集。「雪明かり」「闇の顔」「時雨(しぐれ)のあと」「意気地なし」「秘密」「果し合い」そして「鱗雲」の短編七篇を収めています。自分は本書を何度か読んでいるので、各篇ともにそのプロットはだいたい覚えています。もちろん結末についても。―――にもかかわらず、今までに何度か繰り返し再読してきました。それはこれらの物語に登場する男女たちの凛とした立振る舞いや、絶望のなかでほのかに明かりが見える結末などに、時代を越えて共感の思いを抱いてしまったせいかも
家では子ども達がそれなりに日々過ごしているようだ。入院している時のように毎日テレビ電話をしたり、離れ離れになった恋人のように会いたい会いたいとはならない。どこにいるかも分かっているし、命に別状は無いから、子ども達もだいぶ大人になったようだ。パパを連れて帰る!と言って大泣きしていた次女はいずこに。パパが言うなら遊びに行っても良いけどねーくらいな感じだ。さすが女子。それでも来てくれるだけ有難いか。その代わりと言ってはなんだが、いつもママママと騒いでいた息子が、パパのところに泊
今日ももう少し骨髄移植のお話を。そもそも骨髄移植とは何なのか。簡単に言えば、正常に働くなった骨髄(=血液を造る工場)を正常なものに入れ替えてしまおうという治療だ。厳密には、『造血幹細胞』という血液を造る細胞を、ドナーさん由来の健康な細胞に入れ替える。どこかのお医者さんが言っていたが、この治療はとんでもない荒治療だと。確かに、医学的なことはわからないが、骨髄の中を空っぽにしてそこに違う人の細胞を流し込もうと言うのだから、それはそれは凄い治療だと思う。骨髄の中を空っぽに
[社長side]潤のファンクラブが動き出し、ファンクラブイベントの第一回目として行われた握手会には、思った以上に沢山のファンが参加してくれて、しかも、潤を見た瞬間泣き出す子もいたりして、そんな泣き出すファンの子を見て素直で泣き虫な潤も、『ありがとう』って言いながら涙。勿論、その様子はカメラマンの和がバッチリ押さえていて、後に、その時撮った写真を潤に見せると、もう💢泣いてる写真なんか撮らないでよ、恥ずかしいでしょ!イヤイヤ、この涙ポロリの潤の顔、めちゃく
マイクロスパイ・アンサンブル伊坂幸太郎マイクロスパイ・アンサンブル(幻冬舎文庫)[伊坂幸太郎]楽天市場あらすじあなたってエンジン積んでないよねと恋人にダメ出しをされ振られて失恋したばかりの社会人。いじめられてやり返すこともできず、父親に暴力を振るわれ居場所がないいじめられっ子の少年。二人は様々な仕事やミッションに挑むが、うまくいくことばかりではなく失敗や困難も多い。それぞれが別々のところで別々のことをやっていても、それが誰かを幸せにしていたり、誰かの助けになっていたり、誰
終焉の先に新たな影が動き出す。香葬花の影、再び──第二の幕が静かに揺らめく。2026年物語は新たに息を吹く。紅月咲─𝚂𝚊𝚔𝚒𝙺𝚘𝚞𝚣𝚞𝚔𝚒➡🔗紅月咲/神咲みずほ『香葬花╶第1話香りの胎動╴』『香葬花╶第1話香りの胎動╴』結城凛花(ゆうきりんか)は静かな街の一角にひっそりと佇む花屋を営んでいる。店の中には色とりどりの花が並びその香りは通りを歩く人々を優しく包み込む。誰もが…ameblo.jp
今頃、月に1回の通院くらいになっているはずだったが、いまだに週1回の通院。退院してから5カ月近く経つのだが、なかなか思い通りにならないものだ。今日の外来は明らかに長くかかりそうな気がしている。というのも、まず3カ月に1回くらいの頻度で行われる、LTFU=ロングタームフォローアップと呼ばれる診察がある。その名の通り、長期に渡って病院がケアをしてくれるサービスで、看護師さんおよび担当医師から色々とヒアリングを受ける。これが1時間くらいかかるので、その時点で長期戦に覚悟を