牟田一郎(小林桂樹)は、横浜山下署の刑事官。妻がサンパウロにいる娘のもとに長期滞在しているため、佗しい独り暮らしを余儀なくされている。ある日、宮崎県警の日高美津江警部補(剣幸)が、部下の黒木刑事(井上康)とともに山下署を訪ねてくる。横浜に住む沢辺久美子(西尾まり)という女性の絞殺体が発見され、所持品の中に山下署の岩城警部補(東幹久)の名刺があったというのだ。被害者は宮崎の出身だという。日高警部補は被害者の写真を持参していた。岩城はその写真の女性に見覚えがあった。一週間前、岩城は深夜の路上で男・女