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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。()第61回試験・専門知識(a)土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、市町村長の避難指示の発令判断や住民の自主避難の判断を支援するよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、都道府県と気象庁が共同で発表しています。(気象庁HP:知識・解説>土砂災害警戒情報・土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)>土砂災害警戒情報
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)まず、気象衛星観測における水蒸気画像とは何か、ということですが、地上や大気から放射される赤外線のうち大気中の水蒸気よく吸収される6.5μm〜7.0μmの波長領域を観測して得られた気象衛星画像のことを言います。下の図にありますように、画像の明暗が対流圏上・中層の水蒸気の多寡に対応している部分は正しい内容です。一方、「大気の窓」につきましては、一般知識の大気における放射で学習した内容ですが、赤外線のうち
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)数値予報モデルで表現可能な現象は、水平スケールが格子間隔の5倍〜8倍以上の現象になります。例えば格子間隔が間隔が5kmのメソ数値予報モデルなら、水平スケールが格子間隔の5倍〜8倍ですから25km〜40km以上の現象で精度良く表現しうることになります。したがって、「同程度以上」とする下線部の内容は誤りということになります。(b)前問の問4では、数値予報モデルに使用される7つの基本方程式を
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第58回試験・一般知識(a)問題の冒頭にありますが、中高緯度偏西風帯のジェット気流が大きく南北に蛇行・分流し、その状態が概ね一週間以上の長い期間にわたって続くときに、大規模な高気圧が発生し、停滞することがあります。このような現象のことを「ブロッキング」といい、これに伴って発生する高気圧のことを「ブロッキング高気圧」といいます。このブロッキング高気圧は背が高く温暖な高気圧で、発生しますと、周辺を含めて同じような気圧配置が長期間続き、長雨
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)西日本以西の梅雨前線は、インドからチベット高原の南側を迂回する湿った南西風(アジア・モンスーン)と、チベット高原の北側を迂回する相対的に乾燥した気流とが、この付近に合流することで形成されます。このため、前線付近では、水蒸気量の南北傾度が大きくなります。一方、東日本以東の梅雨前線は太平洋高気圧の縁を回る暖かい南西の気流と、オホーツク海高気圧から南下する冷たい気流との間で形成されます。したがって、前線付近では、気温
こんばんは。今回は、気象予報士試験ではおなじみですが、一般の方でご存知の方はほとんどいらっしゃらないと思われます「500hPa高度・渦度解析図」の読み方について一緒に考えてみたいと思います。この3つの図から得られる情報で地上ではどんな天気分布を示していると考えられるでしょうか。第47回試験・専門知識・問9からです。「訳がわからない。」と思われた方も、こんな実際の天気予報ではこんな図を使うんだと思っていただけるだけでも思っています。ちなみに29日9時の地上予想図と500hPa高度・渦度
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います・第61回試験・専門知識(a)(気象庁HP:令和5年度数値予報解説資料集p45)より)地球大気において、風向・風速、気圧、水蒸気量などといった物理量は流体をなしており、連続的な分布をしています。しかし、数値予報を行うにあたって、この状態ではコンピュータで取り扱うことが困難です。そこで地球大気をコンピュータでどのようにして表現するのかというところで、「地球大気中において数多くの値が連続的に分布している」と考えて、東西・南北・鉛直の3
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識(a)(気象庁HP:雷ナウキャストとはより)(気象庁HP:雷監視システムより)(気象庁HP:雷監視システムより)「雷ナウキャスト」は、雷の激しさや雷の可能性を1km格子単位で解析し、その1時間後(10分~60分先)までの予測を行うもので、10分毎に更新されています。また「雷監視システム」は、雷により発生する電波を受信し、その位置、発生時刻等の情報を作成するシステムで、全国3
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)まず、台風に伴う風の接線成分と動径成分について、一般気象学p257、図8.30「台風に伴う接線速度と動径速度の2成分に分解する」の右側、「(b)下層の風」を見ますと、接線成分は、台風の中心を中心とした円周に接した成分、一方の動径成分は接線成分に対して直角で台風の中心に向かう成分のことをいいます。これを踏まえて、まず、風の接線成分について、一般気象学p238、図8.31「風の接線成分の鉛直断面図」を
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)冬にシベリア付近に現れるシベリア高気圧は、ユーラシア大陸北部において主として放射冷却によって形成される対流圏の下層1000〜2000m程度の背の低い寒冷な空気で満たされた高気圧です。したがって、本文の内容は誤りということになります。(b)春や秋に日本付近を西から東に移動する移動性高気圧は、高気圧の中心付近より東側では、下降気流により雲が発生しにくく晴天となりますが、西側に入りますと、南から暖かく湿った
こんにちは、リキュウコートです。#198今回も動画の解説を行います。今回の動画は前回の動画の続きで、雨染みだらけのボンネットを「塗装を削らない磨き」により除去し完成される動画です。※№135の動画でご確認下さい。前回の解説では、この様な状態になった経緯と材質や手磨き・機械磨きによる仕上がり具合について解説しました。また、前回の検証により手磨き・機械磨きにおいても磨く材質により、不純物の除去やコート成分(樹脂成分)の浸透力が大きく変わるという事が判ったと思います。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)本文の前半に、「東海地方に温帯低気圧に変わりつつある台風」とあります。ということは、温帯低気圧に変わりつつあるんだけど、台風の構造がまだ維持されているということですから、500hPa気温の予想で見られるその特徴に暖気核が見られるはずです。それではその暖気核が東海地方付近にありそうな図はどれか、3つの図を見比べますと、Wマークが東海地方付近にあって-3℃の等温線が取り囲んでいることから、アの図に見られることがわかります。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(ウィンドプロファイラ美浜観測局2019.02.04「美浜のウィンドプロファイラへゆく」より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラ観測網(平成26年4月現在)より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラの観測原理の概要より)(気象庁HP:名瀬の気圧の谷の通過をとらえた観測の例より)(a)ウィンドプロファイラの観測原理についてですが、ウィンドプロファイラは、上空に向かって発射された電
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は気象ドップラーレーダー観測の原理についての問題です。本文の前半は従来の気象ドップラーレーダーの観測原理について、後半は二重偏波気象ドップラーレーダーの特長についての内容になっています。早速、下線部(a)から見ていきます。大阪(高安山)の気象レーダー(「2018.3.22大阪・高安山の気象レーダーへゆく。」より)(a)本文にあります通り、気象ドップラーレーダーは、アンテナを回転させな
こんばんは。今回は数値予報の問題から数値予報プロダクトについての問題を一緒に考えてみたいと思います。(気象庁HPより引用)数値予報プロダクトとは数値予報モデルでの計算によって得られた段階の予想値のことです。図は数値予報の手順を表していますが、この図でいいますと真ん中の数値予報とあって、ここで計算された値にあたります。ここからその右の段階へ格子点値・画像作成・統計処理へと加工される、加工前の生データと考えるとわかりやすいかと思います。僕の受験時代、専門知識の中ではこの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)(第32回試験実技試験2図13より)図は過去問題から、2006年9月の台風13号に伴う竜巻による、宮崎県延岡市の被害域の例ですが、左図では、幅が約150m、長さが約4kmに達していることがわかります。気象庁HPの、「竜巻などの激しい突風とは」の解説にもあります通り、「被害域は、幅数十~数百mで、長さ数kmの範囲に集中しますが、数十kmに達したことがあります。」とあります。したがって、下線部は正しいということに
こんばんは。今回は高層気象観測からウィンドプロファイラーの観測について考えてみたいと思います。ウィンドプロファイラの観測原理の概要(気象庁HPより)ウィンドプロファイラ観測網(平成26年4月現在)(気象庁HPより)簡単にいいますと、地上から上空に電波を発射して観測地点の真上の風向・風速または上昇流や下降流といった鉛直速度を高度最大12km程度まで観測する装置のことです。基本的には観測装置や観測の特徴を問う内容が中心ですが、近年の問題は、この問題でいうところの数値
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)湿った雪が降りますと、ふだんは雪が積もりにくい場所に雪が付着することによる気象災害を着雪害とよんでいます。例えば、鉄道や電力施設、特に架線や電線などに着雪することにより重みが生じて切断されて通信障害や停電が発生したり、交通標識や信号に着雪することにより交通障害が発生したりします。一般的に着雪が起こりやすい条件として、季節風型着雪(弱風時)と低気圧型着雪(強風時)に分類され、季節風型着雪は風速3
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)問題にある予報区Aと予報区Bの表を基に、分割表を作成しますとこのようになります。適中率は予報回数の全体のうち、予報が当たった回数の割合、つまり「降水あり」と予報して実況で「降水あり」となった回数と、「降水なし」と予報して実況で「降水なし」となった回数の合計を予報を発表した回数全体で割って算出した値のことをいい、値が大きいほど予報精度が高いという評価になります。これにより算出してみますと、予報区Aの適中
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)まず初めに、気象官署とアメダスで行っている気温の観測には、日射や風雨の影響を受けない必要があるため、温度センサを通風筒の内部に設置して測定しています。(温度計「アメダスへゆく39東近江」より)(温度計(右)と雨量計(左)「アメダスへゆく25横浜地方気象台」より)(気象庁HP:気象観測ガイドブックp36より)通風筒の断面図を見ますと、通風筒は二重の
こんばんは。僕の地元に大きな書店がないのでまだ確認できてないんですが、おそらく東京堂出版の解答と解説が理工書のコーナーに今日から並んでいる所があると思います。どうも第47回版から表紙のデザインが変わったようで、従来の表紙のイメージが強いと見落としそうですね。ちなみに表紙はこんな感じだそうです。気象予報士試験模範解答と解説47回平成28年度第2回Amazon(第47回気象予報士試験模範解答と解説天気予報技術研究会編東京堂出版)一方の気象業務支援センター
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識今回も本文を読みながら、下線部の正誤を考えていきます。(日本海寒帯気団収束帯:JPCZ第44回試験・専門・問9より。朝鮮半島の東岸から山陰沖を経て北陸に達する帯状の雲域がJPCZ。)(a)まず、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)は、冬の日本海で、寒気の吹き出しに伴って形成される、(a)長さが1000km程度の収束帯である。」とあります。冬の日本海では、高度約1kmにおい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)気象レーダーは、上空の降水を捉えてそれを降水強度に変換して、広範囲を面的に連続して観測ができるという特徴があります。しかし、気象レーダーによる降水の観測は、アメダスなどに設置されている雨量計に比べると、観測の精度が高くないのもそうなんですが、地形(グランドクラッター)や海上の波(シークラッター)による反射をも降水として認識してしまうという欠点もあります。(大阪・高安山気象レーダー観測所2
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)領域Aの雲域を見てみますと、可視画像では明灰色、赤外画像で白いことから、上層の雲と判断できます。またこの問題では冒頭に、「総観規模の低気圧」とあることから、この極側に膨らんだ雲域は発達が進んでいる低気圧の特徴を示唆しています。この雲域の形をバルジとよんでいます。したがって、下線部は正しいということになります。(b)この問題では地上天気図との対比がありませんが、可視・赤外の画像とも低気圧後面から雲の少ない領域が回り
こんばんは。最近ブログを書くときなどのデスクワークのお供。コメダの味にホントそっくり忠実なんだな、これが。#サクマ×コメダ珈琲店#セブンイレブンで購入#コンビニのおばちゃんに「この人、この飴ばっかり買ってる」、なんて思われてるんだろうなぁ。瀬戸信行さん(@nobuyukiseto0412)がシェアした投稿-201710月284:44午前PDTと、長くサボっていたインスタに投稿したところで、今回は府県週間天気予報、いわゆる、皆さんも僕も毎日気になる週間天気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)気象庁HPによりますと、予報用語としての「集中豪雨」とは、「同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨。」と説明されています。それでは集中豪雨の水平スケールはどの程度の規模なのか、ここからは、「一般気象学」p159の図6.27「大気の運動の時間・空間スケール」の図を見ながら考えてみます。本文にあります、「数kmから10km程度」の水平スケールの大気の運動
こんばんは。いきなりですが、昨日の類似問題とはこんな問題でした。第15回試験・一般知識・問1水蒸気を含む未飽和空気塊が、周囲の空気と混合せずに、また凝固することなく断熱的に上昇するとき、その空気塊の水蒸気密度、相対湿度、混合比それぞれの増減について、次の(1)~(5)の中の正しい組み合わせを一つ選べ。水蒸気密度相対湿度混合比①増加増加増加②一定増加一定
こんばんは。ちょうどこの記事を書き始めた時間(20時)に雨が降り始め、風が強まってきました。さて今回は、数値予報プロダクトの利用にあたっての留意すべき事項についての問題を一緒に考えてみたいと思います。ところで、気象庁の中にある気象科学館には「数値予報モニター」というものがあるそうですが、土日を中心に説明員の活動をされている予報士の方々は数値予報について一般の方々へどうわかりやすく説明されているんだろう、なんて最近、数値予報の問題を採りあげていますと思ったりします。気象庁には
こんばんは。最近、不用不急の外出は控えているんですが、僕の場合は大雪のためではありません。この時期は車のことやら何やらで物入りで、そっちの方へお金をやり繰りしなければならず、もうこの際ということで、ぼちぼち部屋の片付けを始めました。それでは、考えてみたいと思います。(a)昨日もご紹介した、「気象観測の手引き」によりますと。ふぶきとは、「高い地ふぶきと雪とが同時に起こっている現象。」と定義されています。すなわち、風雪や暴風雪に加えて、高い地ふぶき、つまり一度積もった
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識まずはじめに、ラジオゾンデとはどういう観測機器なのか簡単に概要について触れておきたいと思います。ラジオゾンデは、気圧、気温、湿度等の気象要素を測定するセンサを搭載し、測定した情報を送信するための無線送信機を備えた気象観測器です。温度計と湿度計は、ラジオゾンデから突き出たアームに取り付けられており、気圧計や無線送信機、電池等は、ラジオゾンデの本体(白色発泡スチロールまたはプラスチックの収容箱)内部にありま