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こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。まず500hPa高度・渦度解析図の見方を簡単に説明しますと、「500hPa高度」とは、高度が何メートルのところで500hPaの気圧となるかを等高度線で結んで表現しています。実線は60mごと、太実線は300mごとに引かれています。500hPa高度が高い部分は高圧部、逆に低い部分は低圧部となります。一方、「渦度」というのは大気の流れの回転するありさまを数値化して表現した量をいいます。図の網かけ域は反時計回りの回転を示す正渦度域で北半
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、北半球の偏西風帯におけるジェット気流について、亜熱帯ジェット気流と寒帯前線ジェット気流の2種類のジェット気流の特徴や前線帯との対応などに関する問題です。早速、(a)から見ていきます。(a)まず初めは、ジェット気流の風速が下流ほど強くなっている領域、すなわち、ジェット気流が加速している領域と、ジェット気流の風速が下流ほど弱くなっている領域、すなわち、ジェット気流の風速が風下ほど減速している領
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識今回は、本文を読みながら(a)〜(d)に入る適切な語句・数値を考えていきます。まず、「数値予報モデルを用いてメソスケール現象による強い降水の予測精度を向上させるために、数値予報モデルの格子間隔を(a)とともに、(b)方程式系が用いられている。」とあります。気象庁では、取り扱う現象のスケールに応じて複数の数値予報モデルを使用しています。温帯低気圧や移動性高気圧など、水平スケールが3000km〜5000km、
こんばんは。今回の専門知識は、気象衛星画像から、(a)~(d)の4枚の水蒸気画像を使って、日本付近で停滞前線上に発達した低気圧の発達から閉塞までの状況を観測時刻の早い方から順にならべよ、という内容の問題です。低気圧の発達過程と水蒸気画像における主な着目点は何かについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。13日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)まず本文では、日本海北部の低気圧に伴う雲域について、「中心付近には中下層の雲渦がみられ、その北側にはバルジ状の厚い雲域がある。」とあります。文の後半にある「バルジ状の厚い雲域」が存在していることから、日本海北部の低気圧は発達期またはそれ以降の閉塞期(最盛期)のいずれかに絞られてきます。さらに、今度は水蒸気画像に着目しますとわかりやすいのですが、低気圧の中心に向かってその後面から暗域が入り込ん
こんばんは。早速ですが。考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(a)まずは、利用者Aの「気温が30℃を超えると、かき氷の需要が増えるので、翌日の最高気温の予報精度が高い方の気象会社と契約したい。」という要望にXとYどちらの予報会社と契約するのが適切か見てみます。このケースでは気温ですが、気温の他に、降水量、降雪量、風速といった具体的な数値で示す予報のことを、「量的予報」とよんでいます。この量的予報の精度評価には、平均誤差(ME)と二乗平均平方根誤差(RMS
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)今回は、本文を読みながら、空欄部分を考えてみます。まず、「ジェット気流うのうち、高緯度側に位置し、(a)hPa高度付近に中心を持つものが寒帯前線ジェット気流である。」とあります。(C.DonaldAhrens著古川武彦監訳椎野純一・伊藤朋之訳『最新気象百科』丸善2008p277図10.9を基に作成)図1の高度に着目しますと、高度が低いところで北極付近および沿海州、サハリン、オホー
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・専門知識《図ア》3枚の図を見て、いちばんわかりやすそうなアの図から見てみます。明らかな特徴としては太平洋から東シナ海にかけて、負の渦度域が広がっており、太平洋高気圧の勢力の目安となる5880mの等高度線が確認できるところにあります。ちなみに等高度線は60mごとに描かれています。このことから、「どうも梅雨期から夏の気圧配置だな。」と概ね見当がついたところで、(a)~(c)の文を読みますと、(b)かもということでも
ti-bo-109さんのプロフィールページhttps://profile.ameba.jp/me小売店パート従業員の私接客でお客さんから分からないこと聞かれてうーん自分も専門家じゃないし分からないっていうことが度々この前も水洗パーツの事でまるで分からなくて分からないなりにメーカーさんに電話入れてメーカーさんに教えて欲しいですとヘルプすると大概メーカーさんは親切に分かるように説明してくれるありがたいありがたい次の困った時に繋がるよう
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・専門知識長期予報では、空間スケールの大きな大気の流れに関わる偏西風や気圧の谷、シベリア高気圧や太平洋高気圧などの動向を予測の対象とし、この問題では1月の1か月平均の事例ですが、5日以上の期間における平均的な大気の状態が平年と比べてどうなるかを予測するため、「平均天気図」を用いています。では、問題のある年の1月の月平均における「500hPa高度・平年差」と「海面気圧・平年差」の2枚の図を用いて順に検討して
私には学生時代から長い付き合いになる司法書士の親友がいるのですが、その親友から「○○って人、知ってる?お前の事務所に相談したことが過去にあったって聞いたけど。」と電話で言われました。記憶を辿って思い出しました。懇意にしている不動産会社の社長から、投資用のマンション1棟のオーナーが賃貸にするのに相談したいとの話をいただいので相談に乗りました。しかし、このオーナーさんの言うことがメチャクチャで呆れました。家賃はいくらいくらにして、管理費もいくらにして、敷金も3か月分(しかも
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(第33回試験・実技試験1・図1より2008年5月12日21時黄海にある1012hPaの低気圧が寒冷低気圧)(a)中心付近において、周囲よりも気温が低い「寒気核」を持つ低気圧を「寒冷低気圧」とよんでいます。対流圏上層において、偏西風の蛇行が大きくなり、設問にあります北半球の場合では、南側に蛇行した部分が偏西風帯から切り離されて形成されます。本文の、「強い温度経度をもつ温暖前線と寒冷前線
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)まず、「一般気象学」p208の図8.4「積乱雲の生涯における各発達段階の特徴」を見ながら考えてみます。図中の高度5km付近の気温0℃および、高度9km付近の気温-40℃の、特に(a)成長期と(b)成熟期における鉛直方向の気温分布を見ますと、本文にあります通り、成長期で積乱雲が上方にのびていくとき、積乱雲の内部は、0℃の等温線が上昇流に伴って上方に盛り上がっていることから、雲の中の温度が周囲よりも高いこと