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好きなシンデレラストーリーはある?いきなりのはぐらかしになりますが、今から四百年ほど昔のフランスに誕生したシャルル・ペロー(CharlesPerrault1628年~1703年)は詩人であり、アカデミー・フランセーズの会員でもあり、さらには『ペロー童話集』の作者として知られる人物でございます。そんな彼ペローの散文による童話のひとつに「Cendrillon,oulaPetitePantoufledeverre(シンデレラまたはガラスの靴)」があるのですね。
宮尾登美子の『序の舞』を読み終えました。男社会の京都画壇で、女流画家として絵一筋に生きた津也こと島村松翠(上村松園がモデル)。最初の師高木松溪(鈴木松年)と男女の関係になり、生まれた子供は里子に出す。松渓の塾を辞めて、2人目の師福野魁嶺(幸野楳嶺)に入門。ここまでの感想(?)は既に書きました。『『序の舞』と大津坂本』宮尾の小説は展開が急。『序の舞』も然り。絵一筋だった津也は最初の師松溪に誘われるまま男女の関係を持ち、妊娠してしまう。母勢以の助言に従い、出
新装版和宮様御留(講談社文庫)Amazon(アマゾン)880円ドラマ版の方をちょっと前みました。う・・・・・・・・・・うぅぅぅぅ・・・・・・猛烈に鬱気分になるドラマで・・・・・・全く救いようもない展開でしばらく感想を書けませんでした。原作は未読です。以下、ネタバレありの感想です。ざっくりと時代背景もあわせて説明しますと、江戸時代の末期有栖川熾仁親王と婚約状態にあった、仁徳天皇の皇女和宮は「公武合体」のために、徳川家茂に降嫁させられる。
太閤記のねね役の名取裕子が素晴らしかったので早速この作品も鑑賞しました。名取裕子は和田勉演出のNHKドラマの『けものみち』(1982年)で悪女役を演じてお嬢様女優から脱皮している。たしかに『けものみち』のヒロイン民子役は色気があり素晴らしかった。本人は事務所のトラブルで暫く活動できない時期だったため思い切って挑戦したのが良かったようだ。そして『序の舞』では少女から大人の女性そして母親に変化する大役を演じきっている。『吉原炎上』と並ぶ代表作であることに間違いなさそうだ。
「陽暉楼」「陽暉楼」予告編1983年9月10日公開。宮尾登美子の同名小説の映画化。土佐の高知随一の遊郭・陽暉楼を舞台に様々な人間模様を描く異色作。受賞歴:1983年第8回報知映画賞助演女優賞(倍賞美津子)1984年第7回日本アカデミー賞最優秀監督賞(五社英雄)最優秀脚本賞(高田宏治)最優秀主演男優賞(緒形拳)優秀主演女優賞(池上季実子)優秀助演男優賞(風間杜夫)最優秀主演女優賞(浅野温子)優秀助演女優賞(倍賞美津子)脚本:
2000年代の「おんな」大河、最初にして現在のところ最後の成功作である『篤姫』。脚本家としては最悪レベルの評判を持つかの田淵久美子が、初めて大河ドラマにおいてクローズアップされた作品、そして歴代の大河ドラマを通じて、幕末大河最大のヒット作となった作品…『篤姫』には制作・放送から9年経過した現在でも、多種多様なる評価がついてまわる。2000年代に制作された大河ドラマの中でも、やはり宮崎あおいの演じた篤姫の卓越した演技力、美しさ…これらは目を見張るモノがあったし、他ならぬ宮崎あおいの存
こんばんは。今日は夏目雅子さんの名ゼリフで有名な映画、【鬼龍院花子の生涯】です。【鬼龍院花子の生涯】は、宮尾登美子さんの著した長編小説が元になっています。『別冊文藝春秋』に連載されていました。大正、昭和の高知を舞台に、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)とその娘花子の波乱万丈の生涯を、12歳で鬼政のもとへ養女に出され、約50年にわたりその興亡を見守った松恵の目線から描いた激しくも切ない作品でした。映画は私が19歳の頃(*´艸`)1982年(昭和57年)に封切り公開されました。製作は東映。宮尾登美
「櫂」(かい)櫂プレビュー1985年1月15日公開。宮尾登美子三部作のひとつ。興行収入:7.5億円脚本:高田宏治監督:五社英雄キャスト:富田岩伍-緒形拳女衒で芸妓娼妓紹介業を営む。かつては青年相撲の力士で、力士だった岩伍を喜和が見初める。女衒の仕事に対し「貧乏が人を腐らせてるから、人を買って人助けしてる」と誇りを持っている。森山大蔵という大きな後ろ盾を得て、後に高知市立城北診療所の建設資金を半分寄付するまでに大成する。巴吉に自分の子を孕ませて別れた後
鬼龍院花子の生涯鬼龍院花子の生涯予告編1982年6月5日公開。夏目雅子の不朽の名作。土佐の侠客・鬼龍院政五郎とその周辺の女たちの生き方を描いた作品。高知出身の直木賞作家・宮尾登美子の同名小説の映画化。配給収入:11億円。脚本:高田宏治監督:五社英雄キャスト:鬼龍院政五郎演-仲代達矢鬼龍院一家の親分。松恵演-夏目雅子政五郎の養女。学業に優秀で県立の高等女学校に入学し、後に小学校教師となる。少女時代の松恵演-仙道敦子当
神保町シアター女たちの街より製作:東映監督:五社英雄脚本:高田宏冶原作:宮尾登美子撮影:森田富士郎美術:西岡善信山下謙爾音楽:佐藤勝出演:緒形拳池上季実子浅野温子倍賞美津子仙道敦子風間杜夫丹波哲郎1983年9月10日公開太田勝造(緒形拳)は義太夫の豊竹呂鶴(池上季実子)と駆け落ちしたものの、呂鶴は追手の手にかかり死亡します。それから20年後、二人の間に生まれた房子は、陽暉楼の芸妓・桃若(池上季実子:二役)として店一番の売れっ子になっていました。陽
五社英雄監督宮尾登美子さんの長編小説の映画化大正、昭和の高知を舞台に侠客・鬼龍院政五郎(仲代達矢)とその娘・花子(高杉かおり)の波乱万丈の生涯を12歳で政五郎のもとへ養女に出されその興亡を見守った松恵(夏目雅子)の目線から描いた作品宮尾登美子さんの土佐の花街を舞台にした小説は置屋の紹介人だった宮尾さんの父親が残した日記、営業日記を参考として取材し創作されたそうで鬼龍院政五郎も実在の親分でその人物が当時まだ存命で聞かせて頂いた話
「序の舞」「序の舞」プレビュー1984年1月14日公開。実在の著名画家をモデルにした宮尾登美子の同名小説の映画化。名取裕子の出世作となった作品。原作:宮尾登美子「序の舞」脚本:松田寛夫監督:中島貞夫キャスト:島村勢以(せい)演-岡田茉莉子(少女時代:小林綾子)津也の母。島村津也(つや)演-名取裕子(少女時代:野口一美)勢以の次女。子供の頃から絵を描くことが得意で、16歳ぐらいから“島村松翠(しょうすい)”の名で主に美人画を描き始める。
NHK大河ドラマランキング歴代の大河ドラマのランキングを、独断と偏見で進めています。前回のブログはこちら:https://ameblo.jp/southerncrossagency/entry-12619070549.html?frm=theme第1位とした「篤姫」を特集します。「篤姫」篤姫名場面プレビュー2008年1月6日から同年12月14日にかけて放送された47作目のNHK大河ドラマ。視聴率は、初回から20%以上をキープしており、最終的
宮尾登美子4部作『櫂』『春燈』『朱夏』『仁淀川』。始めに『朱夏』を読み、次に『仁淀川』、そして『櫂』を読んだ。『櫂』は綾子の実父・岩伍、育ての母・喜和の物語なので戦前。読む順番が年代順ではなく、自分にとって『春燈』が4部作のトリを飾る作品。裏表紙土佐の高知で芸妓娼妓紹介業を営む家に生れ育ち、複雑な家庭事情のもと、多感な少女期を送る綾子。育ての母喜和と、実父岩伍の離縁という破局の中にあって、若くみずみずしい心は激しく葛藤し、やがて束の間の淡い青春を迎える・・・・・・。両親の側か
皆様、お元気ですか。本日は予約投稿です。─────────────────────────────────────────────2021(4)1/8観:GYAO!配信『櫂(かい)』1985年日本映画134分監督/五社英雄原作/宮尾登美子脚本/高田宏治音楽/長戸大幸撮影/森田富士郎編集/市田勇【キャスト】富田岩伍(女衒)/緒形拳富田喜和(岩伍の妻)/十朱幸代菊(岩伍が買った少女)/石原真理子竜太郎(夫妻の長男)/井上純一健太郎(夫妻の次男)/田中隆三
宮尾登美子原作の映画化。今回も高知ものだが、東映の岡田社長が『今回は降旗康男でいく。五社は『吉原炎上』だとの鶴の一声で決まった。結局監督は降旗から山下耕作に代わった。カメラは木村大作。映像は文句なしの素晴らしさである。夜汽車[DVD]Amazon(アマゾン)1,650〜6,279円あらすじ岡崎露子(十朱幸代)は幼い頃両親を失い。芸妓をしながら幼い妹:里子(秋吉久美子)の面倒をみていた。十四年振りに故郷の高知に戻ってきた露子は田村(萩原健一)と恋に落ちるが里子
上村松園をモデルにした宮尾登美子の小説「序の舞」。たしかどこかのミュージアムショップの本棚で見つけて数年積読にしていました。最近の文庫はだいぶ文字が大きいものが多いですがこの中公文庫の「序の舞」は字が小さい!ページも700ページほどあったので、惹きこまれる内容ではあったものの、遅読なこともあり読み終えるまで1か月半位かかりました。上村松園さんの絵は20代の頃に島根県松江市に住んでいた時、庭園と横山大観コレクションで有名な足立美術館の年間パスポートを持っていて週末することがなかったのでよく通って
「夜汽車」「夜汽車」予告編1987年1月17日公開。宮尾登美子原作を基にした女の哀しみを描いた作品。土佐のやくざを演じるショーケンがカッコいい。原作:宮尾登美子「夜汽車」、「岩伍覚え書」脚本:松田寛夫、長田紀生監督:山下耕作キャスト:岡崎露子:十朱幸代岡崎里子:秋吉久美子むら咲の蔦江:萬田久子花勇:白都真理お辰:新藤恵美牡丹:速水典子政代:水野久美撃剣の浜田:内田勝正竜王山:荒勢小龍:須藤正裕捨吉:丹波義隆ジャガラの敬:片桐竜次筆の
「寒椿」「寒椿」予告編1992年5月30日公開。東映のドル箱路線"宮尾登美子原作シリーズ"第6弾。昭和初期の土佐高知の色街を舞台にした愛と侠気の世界。原作:宮尾登美子脚本:那須真知子監督:降旗康男キャスト:富田岩伍演-西田敏行芸妓小妓を売買する女衒をしており、陽暉楼と付き合いを持つなど忙しくしている。サイドカー付きのバイクを愛用している。昔は関東にまで名の知れた博打打ちで手のつけられない暴れん坊として“火の玉のヤゴ”の異名もあったが、現在は人の心
2015年2月20日夏目雅子様、モノローグもよかったなあ・・・ご生存中に、これだけの当たり役に巡り合われて、せめて、よかった。凛として生きるかつて記事で書いたように、「鬼龍院花子」様は主人公ではありません。http://ameblo.jp/irusutyuu/entry-11236547356.html(過去記事)大正・昭和と生きた、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)の元に引き取られた、松恵の目を通して描かれた、鬼龍院一家の50年に渡る興亡。宮尾登美子様原作、