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宮尾登美子の『序の舞』を読み終えました。男社会の京都画壇で、女流画家として絵一筋に生きた津也こと島村松翠(上村松園がモデル)。最初の師高木松溪(鈴木松年)と男女の関係になり、生まれた子供は里子に出す。松渓の塾を辞めて、2人目の師福野魁嶺(幸野楳嶺)に入門。ここまでの感想(?)は既に書きました。『『序の舞』と大津坂本』宮尾の小説は展開が急。『序の舞』も然り。絵一筋だった津也は最初の師松溪に誘われるまま男女の関係を持ち、妊娠してしまう。母勢以の助言に従い、出
NHK大河ドラマ「篤姫」2008年1月6日から同年12月14日にかけて放送された47作目のNHK大河ドラマ。視聴率は、初回から20%以上をキープしており、最終的に、平均視聴率が、24.5%という素晴らしい記録をたたき出した大河ドラマの優秀作品。「幕末大河は当たらない」というジンクスを完全に覆したのだ。今でも「篤姫」の人気は歴代のトップクラス。ヒットの背景には、自ら人生を切り開く強い女性像が共感を呼んだことや、複雑な時代背景を分かりやすくした制作者の工夫
神保町シアター宮尾登美子と戦後女性作家の世界より製作:東映監督:五社英雄脚本:高田宏治原作:宮尾登美子撮影:森田富士郎美術:西岡善信音楽:佐藤勝出演:緒方拳十朱幸代名取裕子石原真理子高橋かおり草笛光子1985年1月15日公開大正3年、高知で芸妓・娼妓紹介業を商う富田岩伍(緒方拳)は、旅の途中で拾った少女・菊を連れて帰ってきました。富田の家には岩伍と喜和(十朱幸代)の間に病弱な長男・竜太郎、暴れん坊の次男・健太郎の息子がいます。金使いの荒い岩伍のせいで、人
ドラマ「一弦の琴」時代劇ロマン一絃の琴|番組|NHKアーカイブス幕末から明治へと時代が大きくうねっていく土佐で、”一絃琴”の音色に魅せられ、琴とともに時代の流れに翻ろうされながらも武家の品格を失わずに強く生きた一人の女性の物語。新シリーズ連続18回。www2.nhk.or.jp原作は、宮尾登美子の長編時代小説。講談社から書き下ろしで1978年10月20日に刊行された。南国土佐を舞台に、幕末から明治へ時代が大きく変わっていく中で、「一絃琴」の音色に魅せられた2人の女性
新装版和宮様御留(講談社文庫)Amazon(アマゾン)880円ドラマ版の方をちょっと前みました。う・・・・・・・・・・うぅぅぅぅ・・・・・・猛烈に鬱気分になるドラマで・・・・・・全く救いようもない展開でしばらく感想を書けませんでした。原作は未読です。以下、ネタバレありの感想です。ざっくりと時代背景もあわせて説明しますと、江戸時代の末期有栖川熾仁親王と婚約状態にあった、仁徳天皇の皇女和宮は「公武合体」のために、徳川家茂に降嫁させられる。
「陽暉楼」「陽暉楼」予告編1983年9月10日公開。宮尾登美子の同名小説の映画化。土佐の高知随一の遊郭・陽暉楼を舞台に様々な人間模様を描く異色作。受賞歴:1983年第8回報知映画賞助演女優賞(倍賞美津子)1984年第7回日本アカデミー賞最優秀監督賞(五社英雄)最優秀脚本賞(高田宏治)最優秀主演男優賞(緒形拳)優秀主演女優賞(池上季実子)優秀助演男優賞(風間杜夫)最優秀主演女優賞(浅野温子)優秀助演女優賞(倍賞美津子)脚本:
「夜汽車」「夜汽車」予告編1987年1月17日公開。宮尾登美子原作を基にした女の哀しみを描いた作品。土佐のやくざを演じるショーケンがカッコいい。原作:宮尾登美子「夜汽車」、「岩伍覚え書」脚本:松田寛夫、長田紀生監督:山下耕作キャスト:岡崎露子:十朱幸代岡崎里子:秋吉久美子むら咲の蔦江:萬田久子花勇:白都真理お辰:新藤恵美牡丹:速水典子政代:水野久美撃剣の浜田:内田勝正竜王山:荒勢小龍:須藤正裕捨吉:丹波義隆ジャガラの敬:片桐竜次筆の
太閤記のねね役の名取裕子が素晴らしかったので早速この作品も鑑賞しました。名取裕子は和田勉演出のNHKドラマの『けものみち』(1982年)で悪女役を演じてお嬢様女優から脱皮している。たしかに『けものみち』のヒロイン民子役は色気があり素晴らしかった。本人は事務所のトラブルで暫く活動できない時期だったため思い切って挑戦したのが良かったようだ。そして『序の舞』では少女から大人の女性そして母親に変化する大役を演じきっている。『吉原炎上』と並ぶ代表作であることに間違いなさそうだ。
「櫂」(かい)櫂プレビュー1985年1月15日公開。宮尾登美子三部作のひとつ。興行収入:7.5億円脚本:高田宏治監督:五社英雄キャスト:富田岩伍-緒形拳女衒で芸妓娼妓紹介業を営む。かつては青年相撲の力士で、力士だった岩伍を喜和が見初める。女衒の仕事に対し「貧乏が人を腐らせてるから、人を買って人助けしてる」と誇りを持っている。森山大蔵という大きな後ろ盾を得て、後に高知市立城北診療所の建設資金を半分寄付するまでに大成する。巴吉に自分の子を孕ませて別れた後
2019年7月26日記事実は、拝見した当初、『震える舌』は「知識」としてしか、頭に残らないのでは?とちらっと思ったんですよね。でも、これが、かなり印象強く、記憶されている。心というのはわからないものです。十朱幸代様を初めてしっかり拝見『櫂』五社英雄監督作品、日本、134分緒形拳様、十朱幸代様、真行寺君枝様、名取裕子様、ハナ肇様、白都真理様、島田正吾様、桜金造様、成田三樹夫様、草笛光子様他宮尾登美子原作、五社英雄監督の「高知三部作」の、『鬼龍院花子
人生って難しゅうございますね。こんにちは、渋谷です。昨日は一日子供サービスの日でございました。クライミングの施設に行ったり。科学博物館でリニアモーターカーの原理を学んでみたり。外食して買い物して遊ばせて。うちの子はひとりっ子なので、親に果てしなく大事にされて育っております。母33、父46の時の子なので、そりゃもう猫っかわいがりです。子供の喜ぶ顔を見るのは親の最上の喜びです。……と、気付いたのは子を育ててみたからで、自分が子供の頃には親なんか自分のことしか考えてない、と思
いつもご訪問・いいねを頂く皆さまお初の皆さまご訪問をありがとうございます沢山のブログの中からのご縁に感謝いたしますもし、よろしければ最後までお付き合いくださればブログ主も大変喜びます深夜にこんばんは😃🌃テレビを見ていたら寝てしまい深夜に更新です😆今日(月曜日)は暖かい一日でしたね❗朝はマイナス気温で睡蓮鉢も氷が張っていましたあっという間に気温が上がりましたね😉朝からバタバタと
上村松園をモデルにした宮尾登美子の小説「序の舞」。たしかどこかのミュージアムショップの本棚で見つけて数年積読にしていました。最近の文庫はだいぶ文字が大きいものが多いですがこの中公文庫の「序の舞」は字が小さい!ページも700ページほどあったので、惹きこまれる内容ではあったものの、遅読なこともあり読み終えるまで1か月半位かかりました。上村松園さんの絵は20代の頃に島根県松江市に住んでいた時、庭園と横山大観コレクションで有名な足立美術館の年間パスポートを持っていて週末することがなかったのでよく通って
こんばんは。今日は夏目雅子さんの名ゼリフで有名な映画、【鬼龍院花子の生涯】です。【鬼龍院花子の生涯】は、宮尾登美子さんの著した長編小説が元になっています。『別冊文藝春秋』に連載されていました。大正、昭和の高知を舞台に、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)とその娘花子の波乱万丈の生涯を、12歳で鬼政のもとへ養女に出され、約50年にわたりその興亡を見守った松恵の目線から描いた激しくも切ない作品でした。映画は私が19歳の頃(*´艸`)1982年(昭和57年)に封切り公開されました。製作は東映。宮尾登美
2015年2月20日夏目雅子様、モノローグもよかったなあ・・・ご生存中に、これだけの当たり役に巡り合われて、せめて、よかった。凛として生きるかつて記事で書いたように、「鬼龍院花子」様は主人公ではありません。http://ameblo.jp/irusutyuu/entry-11236547356.html(過去記事)大正・昭和と生きた、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)の元に引き取られた、松恵の目を通して描かれた、鬼龍院一家の50年に渡る興亡。宮尾登美子様原作、
ようこそ、毒魔女図書館へ。宮尾登美子作品といえば、「鬼龍院花子の生涯」やら、「蔵」を思い出すのだが、こちらは、ご本人の自伝的小説だそうな。映画で楽しんだ。櫂(かい)宮尾登美子氏が生まれる前、大正時代、場所は高知。○○がやきなんちゃーないき高知弁が素敵「JIN仁」の、野風を思い出すが、貧乏人の娘は、親の借金のかたに、遊郭へ売られる。あっせんをして、中間マージンを取っていたのが、娼婦紹介業宮尾登美子氏の、父である。父親は
「寒椿」「寒椿」予告編1992年5月30日公開。東映のドル箱路線"宮尾登美子原作シリーズ"第6弾。昭和初期の土佐高知の色街を舞台にした愛と侠気の世界。原作:宮尾登美子脚本:那須真知子監督:降旗康男キャスト:富田岩伍演-西田敏行芸妓小妓を売買する女衒をしており、陽暉楼と付き合いを持つなど忙しくしている。サイドカー付きのバイクを愛用している。昔は関東にまで名の知れた博打打ちで手のつけられない暴れん坊として“火の玉のヤゴ”の異名もあったが、現在は人の心
「序の舞」「序の舞」プレビュー1984年1月14日公開。実在の著名画家をモデルにした宮尾登美子の同名小説の映画化。名取裕子の出世作となった作品。原作:宮尾登美子「序の舞」脚本:松田寛夫監督:中島貞夫キャスト:島村勢以(せい)演-岡田茉莉子(少女時代:小林綾子)津也の母。島村津也(つや)演-名取裕子(少女時代:野口一美)勢以の次女。子供の頃から絵を描くことが得意で、16歳ぐらいから“島村松翠(しょうすい)”の名で主に美人画を描き始める。
いらっしゃいませ「なめたらいかんぜよ!!」夏目雅子のセリフで有名なこの作品。私はヤクザの暴力とやたら女性の裸を見せるだけの作品だと思い込んでいて、長い間観ていませんでした。初めてきちんと観て驚いた!!ジャパニーズゴッドファーザー。日本映画の傑作だと思う!観終わった後に思い出すだけでも涙が出るほどに。物語は大正末期の高知は土佐の侠客「鬼政」こと鬼龍院政五郎(仲代達矢)の組の盛衰を12歳で鬼龍院家に養子に取られた松恵の目を通して描かれます。組には多くの若い衆に、正妻の歌(岩下
五社英雄監督宮尾登美子さんの長編小説の映画化大正、昭和の高知を舞台に侠客・鬼龍院政五郎(仲代達矢)とその娘・花子(高杉かおり)の波乱万丈の生涯を12歳で政五郎のもとへ養女に出されその興亡を見守った松恵(夏目雅子)の目線から描いた作品宮尾登美子さんの土佐の花街を舞台にした小説は置屋の紹介人だった宮尾さんの父親が残した日記、営業日記を参考として取材し創作されたそうで鬼龍院政五郎も実在の親分でその人物が当時まだ存命で聞かせて頂いた話
新春映画劇場「寒椿」『寒椿』(かんつばき)は、宮尾登美子の小説。同作を原作とし、1992年5月30日に東映系にて公開された。東映のドル箱路線"宮尾登美子原作シリーズ"第6弾。ヒロイン・牡丹役の南野陽子が初めて濡れ場を演じたことで話題を呼んだ。昭和初期の高知を舞台に、元やくざで芸妓紹介業の岩伍(西田敏行)、岩伍の世話で売り出した芸妓・牡丹(南野陽子)、侠客志願の元力士で牡丹に恋する仁王山(髙嶋政宏)らを中心とした人間ドラマを、岩伍の長男にあたる少年(西野浩史)の目から視点を随