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済州島の皇室リゾートで行われている皇太子の誕生会では、皇太子と皇太子妃のぎこちなさがあちらこちらで噂になっていた。先帝の遺言という伝家の宝刀を振りかざし、有無を言わさずに婚姻をしてしまった皇太子妃には、当然好意的な視線など向けられるはずもなく、粗探しをするような視線に晒されていたのだが、そこに皇太子の御学友達が追い打ちをかける。彼らは皇太子の作った乗馬クラブのメンバーとしてここ数年参加しているのだが、そこにはいつも1人の女性がいる。その女性が今年、事もあろうに主役である皇太子より遅れ、まる
ファン「シンは策士だね。既成事実でまわりから固めようとしてるでしょ。あんまりチェギョン本人には伝わってないみたいだけどさ(笑)」シン「あれは無意識だ。つい手が出てしまった。まあ、あれでまわりに伝わればいい。他の男への牽制にもなっただろう?」ギョン「シンはいいよなー。俺もあのガンヒョンの綺麗な髪に指を絡ませて、顔をうずめたいよ。いい香りがするんだろうな。なんだよ、一人でいい思いしやがって」ギョンがシンを小突くが、シンはチェギョンの髪に触れた手をジッと見ている。柔らかさや滑らかな感触や香りがま
ユルの誕生日を祝うために、皇室所有の別荘へと仲間達と集まった。ユルとシンも一緒に一泊できるなんて最初で最後かもしれないから思う存分楽しもうと、全員がワクワクしていた。そこにヒョリンも参加することを知り、少し不穏な空気が流れたが、イン達にとっては友達だからと渋々受け入れた。部屋割りでまた少し微妙な空気が流れたが、シンとチェギョンは同室ということで落ち着いた。部屋に荷物を置き、着替えをすませたら、テラスで昼食を食べようと、各自割り当てられた部屋へと移動する。友達と同室が良かったチェギョンは
微妙な雰囲気のままBBQの昼食が終わり、各自が自由に寛ぐ。シンとチェギョンは共に部屋に帰る。軽く昼寝をした後に、チェギョンはビデオカメラを抱え、ウキウキとリビングに顔を出す。そこにいた友達に大画面で映像を見せようとテレビにセットする。だが、シンにイタズラをした映像じゃなく、自分の寝顔が映りビックリしている。チェギョン「これ、誰が撮ったの?」ガンヒョン「どうなってんの?なんであんたが映ってんのよ?」シン「おい!やめろ!」部屋に入ってきたシンは映像をみて、慌てる。まあまあとギョンが
「ねえ」妻のチェギョンが、シンの耳元で小さく囁いた。珍しく何も予定のない休日。使用人たちも、「今日はのんびりするように」と臨時の休暇を与えた。ブランチをシェフに作り置きをしてもらい、自分たち夫婦の寝室へ運んだ。妙に静まり返った家で、シンは愛用のソファに腰を下ろし、前から読みたかった本を開いていた。すると、ほっそりとした腕が彼の背後から伸びてきて、背中に妻の重みを感じた。シンは口の端をあげて微笑んだ。そろそろ可愛い妻が甘えてくるだろと踏んでいたのだ。彼の思った通りの行動をするチェギョンが、