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「定冠詞」はもともとフランス語が標準語の規範を定める時に創作された用語です。言語を固定化して「1つの正しい用法」を決めるためのです。フランス語の定冠詞よりも幅広い用法をもつ英語のtheにそのままあてはめることはできません。工夫しようと努める参考書の著者は「特定」を「1つに決まる」とか「せ~ので指せる」とか大和言葉に置き換えます。しかしこれでは「特定」という範囲から出ていません。theの本質を大和言葉で示すなら「他と違って、他に無い」を推したいと思います。家庭内でfatherと呼べる人が
学校文法のルール「時・条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形を使う」は旧い受験英語では未だに信じている人がいます。反例の1つに、ピーターセンの記述があります。それに関する論文の記述があったので紹介します。(ⅰ)IfIamlate(forthelasttrain),Iwillcallyou.(ピーターセン1990:124)(ⅱ)IfIwillbelate,I’llcallyou.(ピーターセン
there構文は、thereis/areの後に置く語の存在を強調するために定形化した文ととらえることができます。つまり、強調構文と言われる[Itis~that…]がitisの直後の~を強調していると解されるのと同じというわけです。そのことは、古英語では今日の存在構文の文頭のthereと同じ構造・文脈でitが使用されていたという歴史的変遷からも裏付けられます。論文の記述を引用します。(下に拙訳を付しています)初めの(31)に見慣れない文字を含むのは古英語で、現代語訳と対比しています。
《学習文法の説明は多様な解釈があってもいいと考えて、やり直し学習の参考にするための記事にしています。》be動詞の文型をどう解釈するかは人によって分かれます。文法的な位置づけに1つの正しい正解は無いという好例と言えます。伝統的な学校文法ではbeには「存在する」という意味があると認めます。記述文法ではbeはほぼ意味を失った形式的な語という立場もあります。学参の記述をポイントになるところを抜粋して引用します。【第1文型】(420頁)SとVだけで成り立つのが「第1文型」SVだけ
英語の時制をどう見るかによって、時・条件を表す副詞節中で現在形で使うことをどう説明するかが異なります。学参のこの説明について述べた論文から引用します。「時・条件を表す副詞節においてwillを使わない」ことについての学習参考書での説明は様々である。A.whenやifなどに導かれた時や条件を表す副詞節の中では、未来のことでもwillを使わず、現在形を用いる。予測ではなく、実際に起こりうることと考えるからである。野村『ビジョン・クエスト総合英語』2013(70頁)B.