キプロスの第一の興味は、東地中海の東北隅にあってアナトリア、メソポタミア上流域、レヴァント、エジプトとの関係がずっと強かったはずという点。この感覚の裏には、汎ギリシア史観と言うか(去年2022年3月に訪れたアテネ考古学博物館に見られたミケーネ重視と、そこから東地中海を見る姿勢)、19世紀から20世紀にかけてのトルコとの因縁からアナトリアをスルーし、アッティカ中心主義的に現在のギリシア共和国の領域(去年訪れているドデカネス諸島なんかギリシア共和国に入ったのは1947年)を説明するバイアスの胡散臭さ