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堺の刃物屋さんこかじです。こんにちは。今日は堺の職人紹介三人目、刃付け屋(研ぎ)の野村祥太郎(のむらしょうたろう)さんです。野村さんは昭和の名人である伊野氏に師事し、上物(※)とは何たるかを叩き込まれました。並師(家庭用の包丁を作る職人)が質はほどほどで数をこなすのに対し、伊野氏は『一本でもよいので良い品を作りなさい』と言ったそうです。※上物・・・いわゆる料理長クラスが使う包丁野村さんは独立後もその教えを守り、どんな注文に対しても高いレベルの仕事(刃付け)をしてきました。
堺の刃物屋さん『こかじ』です。こんにちは。いきなりタイトルで、『包丁のアゴってどこ?』と聞きましたがが、どこか分かります?何となく雰囲気で分かるかもしれませんが、刃の一番下(ハンドル寄り)の角の部分の事を言います。『刃の一番下』と言っても良く分からないかもしれないので、包丁の部位名称の図を作ってみました。ご覧下さい。あご(Chin)と書いてある部分です。お分かりいただけましたか?アゴ以外にも包丁には細かく部分ごとに名前が付いています。ちなみ
堺の刃物屋さん『こかじ』です。こんにちは。『こじ棒』と聞いて、「あぁ、あれね」なんて言う人は1000人に1人くらいかと思います。私も包丁問屋で働き始めるまで、その存在すら知りませんでした。見た目はこんな感じ素材は樫(かし)、木の棒です。その棒に切り込みが入っています。どういう風に使うかというと、この切り込み(隙間)に歪んでいる包丁(刃)を差し込み、歪んでいるところをテコの原理で逆側にグィグィっと曲げて、包丁を真っ直ぐにします。包丁(特に片