ブログ記事12,441件
先日の川崎大師(平間寺)で開催された「川崎大師ご供茶式とお茶会」で、淡交会川崎支部の薄茶席の後に回ったのは平間寺茶道教室の濃茶席川崎大師のお茶会は、多くがお寺の信徒会館などの広い座敷席だが、平間寺茶道教室の濃茶席は中書院といって、独立のお茶室この席は、僧籍にある方の茶道教室だけに、亭主役、半東役、案内役その他の方々も男性の簡易な僧服姿床には、霊元天皇の御宸翰(ごしんかん)の詠早春和歌宸翰(しんかん)というのは、天皇,上皇が自ら筆をとって書いた文書
猿丸太夫とは、小野小町と同様に誰なのかが特定出来ていないにもかかわらず、三十六歌仙に選ばれるなど、知名度は随一の人物です。小説では井沢元彦氏の「猿丸幻視行」(これは面白い小説です。)などが知られていますが、ですが私の知る限り猿丸太夫の謎を解いている本などは知りません。私は先祖に「小野猿麻呂」がいるので、実は避けては通れない難問でしたから、ポチポチとは情報を集めていましたが、柳田国男の先行研究からおよその筋道が見えたので、今回はその謎を解いてみようと思います。(100点ではなく、
本日もご訪問いただきありがとうございます。今日も夫の通院治療中で着物が着れないので、2週間近く前の出来事をご紹介。その日の朝は、研修会の申し込みがあったので配布資料を印刷して送付し、動画視聴のURLやパスワードをお送りしました。お昼は、ロールパンサンド。ウインナーとチーズのロールサンド・ローストビーフのロールサン・ゆで卵のロールサンド、バナナとブルーベリージャム添え、アールグレーのミルクティー。今回は前回のお稽古から1週間しかありませんでしたが、源宗于朝臣(28番)の和歌『古今集』
肌寒い朝でしたが、外は新緑の輝きがいっぱい!◉感覚と感情は「世界を開く扉」若葉輝く日に、成人障がい者クラスのオイリュトミーがありました。感覚と感情は、世界を開く大切な扉。感覚は、神経系の働きを通して、外なる世界を知覚し、感情は、リズム系の働きを通して、内なる情感を感じ取る。ハンディがある方は、感覚がうまく繋がっていないことが多く、身体の動きがバラバラで、不自然さがあったり、バランスを取るのが苦手だったり、上半身は動いても、下半身ー足は棒のままだったりする
式子内親王と藤原定家には、相聞歌(そうもんか。恋人同士の間で詠みかわされた歌)と思われる歌があります。恋ひ恋ひてそなたに靡(なび)く煙あらば云ひし契の果てとながめよ(恋し過ぎて、あなたの方へなびいていく煙があったら、あなたとの愛の約束に燃え尽きた私の命の果てだと思ってください。)(前小斎院御百首85・『新後撰集』恋四1113)式子かげばかり見てかへりける道にて、火のあるよし、人のいふに、恋ひ恋ひてあふともなしに燃えまさる胸のけ
題しらず素性法師音にのみきくの白露夜はおきて昼は思ひにあへずけぬべし〈古今和歌集巻第十一恋歌一470〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++噂に聞くばかりで実は知らない私、夜は白露が置くように寝ずに起きて過ごし、昼は白露が陽に耐えきれずに消えるように、まさに消え入らんばかりの有様です。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□
★Instagram11月笠間教室茶道稽古炉が開きました『10月茶道稽古~開炉~/海老澤宗香茶道教室』夏にお世話になった蓮こんなにきれいなドライフラワーになりました10月21日海老澤宗香茶道教室のお稽古急に寒くなりましたね茨城ではもう美しい紅葉が街中で見ら…ameblo.jp『【ぜんざい】なぜ先生が【炉開き】に振る舞うの?男の茶道/沼尻宗真』【炉開き】の日になると大きな鍋に粒餡の汁を作り先生がぜんざいを、お弟子さんに振る舞ってくれますね。私も美味しく頂
この投稿をInstagramで見るアイウィルビー(@iwillbe.co.jp)がシェアした投稿2回目の開催は「宮中祭祀と和歌の世界」をテーマに開催言葉は、人を作るという。私たちは日本語(大和言葉)を学ぶことにより日本人になる。日本人だから日本語をしゃべる訳ではなく、日本語を学ぶことで、日本人として成長するのだ。大和言葉には、私たちの先祖の経験が詰まっている。その言葉を学ぶ(まねる)ことによって、先祖の経験を追体験して、段
《新古今和歌集・巻第三・夏歌》260家百首歌合に摂政太政大臣重ねても涼しかりけり夏衣うすき袂(たもと)に宿る月影☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆家の百首の歌合に摂政太政大臣重ねても涼しいことだ。夏の着物の薄い袖に重なって映る月の光よ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎《和歌コードで読み解いた新訳》
NHK大河ドラマ『光る君へ』脚本/大石静音楽/冬野ユミ語り/伊東敏恵演出/中島由貴×佐々木善春×黛りんたろう×中泉慧──────────────────────────────────────────お久しぶりの『光る君へ』です。「乱」とか「変」とか起きないと筆が進まない質なのをご容赦ください。待ってんですけどねえ、「長徳の変」まで今少しかかりそうですねえ…。そんなこんなしてる間にまひろと三郎は別れるわ(想定内)三郎が結婚するわ、然も源氏の姫二人と(史実)道隆んとこの息子・
(JR中央線)あら楽し思ひは晴るる身は捨つる浮世の月にかかる雲なし(あらたのしおもいははるるみはすつるうきよのつきにかかるくもなし)大石内蔵助(伝)今日は東京都大田区大森の「新山王句会」。欠席者1名、出席者9名、一時期、かなり人数が減ったが、少しずつ増えて来た。新しく会を運営してくれる人が、実に人当たりがよく、新規参加者を大切にしてくださっているからだろう。新規参加者が定着してくれているのが大きい。ここは上手な俳人、ユニークな俳人がいるので、どんどん発展しても
遅くなりました昨日は家が揺れているような感じがしましたが台風並みの風だったらしいですそんな様子には見えませんでした昨日は何故かお薬を飲み忘れて4月からなので油断したかもうありがたいことにほぼ100%に近い回復『言葉検定』によれば5月16日は「旅の日」ということで元禄2年(1689)3月27日(新暦5月16日)芭蕉翁は千住から奥の細道の旅へと出立若葉の爽やかな時期『NHK俳句』のいけばな今年度は草月流な
今朝も爽やかです空気がキラキラしてました昨日夕方の虹大きな虹でした昨日は帰宅時晩御飯にお寿司食べました食べ終わった頃に来た赤だし熱々をおつゆだけ無心に飲む美味しい😋塾に孫たちをお迎えに行きました突然パラパラと雨が降り出し少しして孫たちが勉強終わって出て来ると大きな虹が出てました皆んな上向いて写真撮ってた左↑私が撮った夕焼け下手右↑孫が撮った同じ時同じ場所上手虹を見た孫が虹が出てる所(虹の根元?)まで行けそうって言ってました↓赤まるの所ホンマやな!あの
大河ドラマ光る君へは、まだ二回と始まったばかりで、まひろも紫式部とは呼ばれていません。しかし、相関図で発表された清少納言は、ファーストサマーウイカさんが演じられるそうです。よく、清少納言について、紫式部はあまり良い印象を持っていなかったようだといわれています。さて、もう一人の女流歌人で、和泉式部がいますが、こちらはまだ誰が演じるのか、発表されていません。調べて見ると、清少納言は紫式部より5~10歳年上で、宮中に出ていたのも、紫式部より早かったので、実際は接点はなかったのではないかとの説も
『古今和歌集』291番のこの歌☝️には「縦糸」と「横糸」で編んだ「錦」が読み込まれています。中島みゆきさんの名曲「糸」では、「縦の糸はあなた🧵横の糸は私🧵」と歌われていますが…🎵この和歌の場合は何に例えられているか想像してみてください✨答えは…「縦糸(たて)」は、家系図の縦=親子関係を、「横糸(ぬき)」は、家系図の横=兄弟姉妹を比喩しています❣️ぜひ、「和歌コード訳」でご鑑賞ください⭐️
藤原公任は関白太政大臣・藤原頼忠の長男として生まれ、若い時には秀才の名を欲しいままにし、百人一首にも和歌を残している人物である。藤原公任のその後と最期を詳しく見ていこう。藤原公任は966年康保3年、関白藤原頼忠の長男として生まれたが、彼の母は醍醐天皇の孫で、妻は村上天皇の孫という家柄であった。そして家系は藤原北家の嫡流であった小野宮流で、従兄弟には藤原実資や歌人の藤原高遠などがいた。公任と藤原道長は同い年生まれだが、二人が青年の頃、小野宮流と九条流は激しい権力争いを始める。982年天元
海原の道遠みかも月読の光少なき夜は降ちつつ雑の歌月よみ人しらず萬葉集巻第七(1075)夜の海原はゆるやかにうねり、──月明かりは淡く、波の形も定かではない。波音は、夜闇のかなたから寄せている、──月読の言の葉も、定かではないままに。夜は更けてゆく、──旅路の果ては遠いまま、漆黒に覆われてゆく。──生ける者たちの息吹き、──旅人たちは立ち止まり、いまは安らぐときなのだ。
出所)makieniさんの作品に海棠が歌を追記どうにかして、しばらく物思いを忘れよう。恋死にせずに命さえあれば、いつか逢う時もあるだろうから。(恋心を忘れられるなら、恋死にしなくてすむ。)出所)「拾遺和歌集」小町谷照彦,倉田実校注(岩波文庫)登場人物紹介はここを見てね二郎太そういえば、ここしばらくずっと姫のお姿を見ておらぬ・・・ちょっとでも御簾の隙間からでもお姿を垣間見るチャンスがあればなあ・・・
しぐれの雲五音ないし七音を六音あるいは八音にする工夫は、一つ調子をはずした、ゆったりした節回しをもたらしているようだそれはいかにも帝王調にふさわしい仕掛けで、哀愁も、悲壮美も、そして場合によってはユーモアと呼んで差し支えないような何かも、それゆえに一層高まるのである。隠岐を夢見る折口信夫が自分を後鳥羽院に見立てたくなった動機・この帝が和歌に長けていた。・後鳥羽院が豪奢な宮廷にあって宴遊を楽しみ歓楽にふけった。・国王から囚人への没落、孤島に配流されてついに都に帰ることのなかった悲
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*一条院御時、皇后宮かくれたまひてのち、帳の帷(かたびら)の紐に結びつけられたる文を見つけたりければ、内にもご覧ぜさせよとおぼし顔に、歌三つ書き付けられたりける中に夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき藤原定子後拾遺和歌集哀傷536【現代語
「やまとうたは、人の心を種(たね)としてよろづの言(こと)の葉(は)とぞなれりける」紀貫之(きのつらゆき)≪古今和歌集仮名序(かなじょ)≫(和歌は、人の心という種から生じたさまざまな葉「言の葉」から成っている。)*******今日は5月18日で「言葉の日」なのだそうです。「言葉という葉の種は、心である」とは、日本人らしい美しい表現ですね。ほほえみの種をあちらにもこちらにもまいて美しい言の葉を茂らせたいものです。
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》835前大僧正慈円われもいつぞあらましかばと見し人をしのぶとすればいとど添ひゆく☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆わたしもいつ死ぬことか。この世に生きていてくれたらうれしいだろうに、残念だ、と思って見た人を思い慕うとすると、そういうひとの数がいよいよ増していく。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎✴︎✴
[1228]足引一山二山三山越五重山所越久方雨零敷家此夕公住里宵月清在可青丹吉平城大野雨雖零あしひきのひとやまふたやまみやまごへいほへやまこゆひさかたのあめふりしけるこのゆふにきみすむさとによひつきはさやけくあるかあをによしならのおほのにあめはふるとも反歌:[1229]久方應照月与吾背子二人之見者幾許嬉毛ひさかたのてるべくつきをわがせことふたりしみればここだうれしも
【桐壺】(9首)■限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり■宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ■鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜あかずふる涙かな■いとどしく虫の音しげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人■荒き風ふせぎし蔭の枯れしより小萩がうへぞ静心なき■尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく■雲の上も涙に暮るる秋の月いかで澄むらむ浅茅生の宿■いときなき初元結いに長き世を契る心は結びこめつや■結びつる心
夜もすがら契りし事を忘れずはこひむ涙の色ぞゆかしき知る人もなき別れ路に今はとて心細くも急ぎ立つかな煙とも雲ともならぬ身なりとも草葉の露をそれとながめよ中宮定子(遺詠)定子は不遇のうちに、3人目の子を出産して直後に崩御します。満24才。中宮定子の遺詠から、一条天皇への一途な愛と、無念の心情が汲み取れます。一首目は、一晩中愛し合ったことを忘れないでほしい。2首目は、天皇も、清少納言もいないあの世に旅立つ心細さ。3首目は、愛する天皇、
24此(この)たびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山(たむけやま)紅葉(もみぢ)の錦(にしき)神のまにまに菅家(かんけ)【出典】『古今和歌集』巻九・羈旅の歌・420・菅原道真「朱雀院の奈良におはしましける時に手向山にて詠める」すがはらの朝臣++【口語訳】(『最新全訳古語辞典』・東京書籍より)++今度の旅は急な出発だったので、幣を用意する暇もありませんでした。錦さながらの手向山のもみじをお供えしますので、神様、どうかみ心のままにお受け取りください。+
藤原行成の和歌について。調べるだけ調べてそのままになっておりました。まとめます。極めて、マニアックな、研究メモ。***三蹟として名高い彼の「うた」(和歌)作品について勅撰集に一桁しか入集していない、というこの事実に着目し、この入集する作品についての個別の分析と解釈を行います。全く個人的な作業です。先行研究等々その他、全く未確認の状態。追々機会が許す際に確認していく予定。勅撰集それぞれの編纂立場の観点はもとよりその時代における彼の作品への評価
◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆「チャットGPT」、もうお使いになりましたか。本日は、「チャットGPT」先生に、掌編を作っていただきました。これが……なかなか悶絶の出来で、こんなに短いのにツッコミどころ満載過ぎたので、ご紹介してみたいと思います。◆「藤原公任と具平親王の梅を題材にした仲の良い小説を作って」書道の社中展に出したかな作品で、わが敬愛する藤原公任サマと、具平親王とによる、梅の和歌のやりとりが素敵でした。⇒過去記事というわけで……試しに上
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*小式部内侍なくなりてうまごどもの侍りけるを見てよみ侍りける留め置きて誰(たれ)をあはれと思ひけん子はまさるらん子はまさりけり和泉式部後拾遺和歌集哀傷568【口語訳】この世に私たちを留め置いて、あの子は親である私と子であるこの子たちとどちらのことをより深く離れがたく哀しく思ったこと
5月の季語を見ると、これに季節の花である杜若(かきつばた)、菖蒲、八つ橋があり、このうち八つ橋の銘は、在原業平の東下りに元があるのは分かっていた。季節の道具にも、「八つ橋図」の茶碗が挙げられているので、至極ごもっともで、これといって疑問ももたなかった。ただ、その他の季語に「唐衣」が挙げられていて、正直なところをいえば、黄瀬戸(きせと)茶碗の名品のことばかりが頭に浮かんで余り考えもせず、ついうっかり、「衣更」と並べてしまっていた。どうしてそうなのかとい