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秀吉の鳴く蛍あるとき、太閤秀吉が奥山にもみぢ踏分(ふみわけ)なく蛍と詠んだ。古今和歌集の「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」(よみ人しらず)を踏まえているが、それにしても紅葉を踏んで鳴く蛍とは面妖というか妖怪じみている。困ったのは太閤を囲んでいた連歌師たちである。細川護貞著『細川幽斎』(中公文庫)によると、幽斎は鹿ともみえぬよるのともしびと付けたらしい。この付け句の意味は、鳴く蛍と見えたのは実は鹿ではなくて夜の暗闇を行くともしびだ、という
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1400忠盛(ただもり)朝臣、かれがれになりて後(のち)、いかが思ひけん、「久しくおとづれぬことを恨めしくや」など言ひて侍りければ、返事(かへりごと)に前中納言教盛(のりもり)母ならはねば人の訪(と)はぬもつらからで悔(くや)しきにこそ袖は濡れけれ☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆忠盛朝臣が、遠ざかりがちになってのち、どのように思ったので
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今日は、寒さが募って、冬らしい一日でした。朝ご飯です。和歌のおじさんが写真とお歌を送ってくれました。遥かなる宇(そら)より放つ神(み)ひかりにひれふすこころいつしか湧き来返し歌です。宇宙には遥か旅して舟来たり伝言を待つ地球の吾らそうなんです。この19日、あの3Iアトラスが最接近するのです。隕石に見える人工飛行物。シュメールは大変楽しみにしています。人類の目覚めにつながるんでしょうか。チーズとショウガ湯です。このあと、母のとこ
今回もオリジナル万葉和歌九首を新たにご紹介します。私自身未だ修行中の身ですので、おかしな点があるかもしれません。ご了承くだされば幸いです。今後しばらくは「末の戀ひ」と題したオリジナル和歌をご紹介します。「末」には未来、最後といった意味が込められています。「戀」は恋の旧字体で、「戀ひ」は連用形が名詞化された形となります。私が詠んだ和歌は青色で表記いたします。書き下し文→万葉仮名→現代語訳の順でお送りします。また、今回詠んだ九首はいずれも二句切れか四句切れとなります。それで
こんにちはご訪問ありがとうございます私の街のクリスマスイルミネーション🎄ちょっとショボいですけどね(^^;;ペデストリアンデッキクリスマスカラー?に色づいた多肉ちゃんベランダの多肉ちゃん、花たち4月から習い始めた仮名書道、ようやく作品らしきものができました!今年最後の演奏会は師弟コンビによる二台ピアノ🎹💖特にラヴェルのラ・ヴァルスが好きなので
句会の前史もっとも、江戸時代の連句の座以前に句会は盛んに行われていた。豊臣秀吉、明智光秀なども行った連歌の興行である。連歌はいわゆる中世(鎌倉・室町時代)の時代の詩歌であった。雪ながら山本(やまもと)かすむ夕べかな宗祇行水(ゆくみず)とほく梅にほうさと肖白川風に一(ひと)むら柳春見えて宋長舟さす音もしるきあけがた宗祇月や猶(なお)霧わたる夜に残るらん肖白霜おく野はら秋は暮れけり宗長「水無瀬三吟百韻」の冒
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1399久しく音(おと)せぬ人に大納言経信母(つねのぶのはは)おのづからさこそはあれと思ふ間(ま)にまことに人の訪(と)はずなりぬる☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆久しく訪れない人に大納言経信母偶然のなりゆきで、そのように訪れてくださらないのだ、と思っていますうちに、本当に、あなたは訪れてくださらなくなってしまったことです。☆
雪ふりて人もかよはぬ道なれやあとはかもなく思ひきゆらん雪のふれるを見てよめる凡河内みつね古今和歌集巻第六冬歌(329)振り続ける雪、──この思いは、歩む人もいない雪降る道のようなものなのか。歩んできた跡は、とうになにも残ってはおらず、──この身はただ冷えた白に覆われてゆく。──この思いもまた、なにも残ることもなく、冷えた白の中にただ消え失せてゆくのか。PinkFloyd-Cym
今日も素晴らしい青空でした。うっとり見上げながら過ごしました。朝ご飯です。和歌のおじさんが写真とお歌を送ってくれました。昨日今日幾度も見せし朝彩を繰り返し焼くまなこの奥に返し歌です。代え難き美しき娘の生誕や真澄の空に祈り捧げつはい、今日は娘の誕生日でした。チーズとショウガ湯です。今日の生姜湯はショウガがきつくてひりひりしました。今日は母といつもの内科に健診でした。先日より、お客が多くて、4人目でしたが、すぐに順番がやってきまし
⸻1.はじめに:なぜ「エロい」と感じるのか📖『源氏物語』(げんじものがたり)(平安時代の宮廷文学作品で、約54帖から成る長編物語)は、現代の読者にも強い性的・情緒的な魅力を放つ。ここで言う「エロさ」は露骨な描写の多さだけを指すのではない。むしろ、抑制された表現、含み、視線の扱い、言葉の選択が、読者の想像力を刺激し続ける点にある。平安の美意識(当時の美的規範や感受性)と物語技法が結び付き、読者の心理を揺さぶる複合的な効果を生んでいる。2.テクストの抑制と余白が生む官能性🔍平安の表現様式
連句の座から句会へでは、句会はどのように始まったのか。『現代俳句大辞典』(三省堂)による句会の歴史の解説を写す。これの執筆者は片山由美子さんである。「数人が集まってその場で句をつくることは、江戸時代の連句(俳諧之連歌)に発する。連句は複数の参加者が共同して一つの作品を完成させてゆくものであるが、蕪村(一七一六~八三)の頃になると、個人の発句、つまり独立した五・七・五の作品を出句して競う句会(句合・発句合)が盛んになった。これは、和歌の歌合のように左右に
こんばんは今日はお休み。最近毎日忙しくて疲れが蓄積してます。ということで今日はメンテナンスデー午前中から鍼灸院へ。年末に向けて、乗り越えれるように絶不調ではないけど早めに整えてもらうことに。終わったら、明治神宮へ。給料日の返済日行くのが恒例ですが、行けなさそうなので早めに行くことに。明治天皇と昭憲皇太后の御製と御歌。御製の意味御製は「ぎょせい」または「おおみうた」と読みます。元々は天皇や皇族が書いた文書や作品、言葉全般を指しましたが、現在では特に天皇が詠んだ和歌や詩
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1398年ごろ絶え侍りける女の、くれといふもの尋ねたりける、遣はすとて藤原仲文(なかぶみ)花咲かぬ朽木(くちき)の杣(そま)の杣人(そまびと)のいかなるくれに思ひ出(い)づらん☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆年来交際の絶えてしまっていた女が、榑(くれ)というものを求めてきましたので、それを贈るというので藤原仲文あなたから忘れられて、
今日も良く晴れた冬らしい日でした。朝ご飯です。今日は和歌のおじさんはお歌を送ってくれました。こずえ先消え行かんとす残り月美し国からまた眺めしを返し歌です。雲一つ無き空の下深呼吸心の中のくすみも消してチーズとショウガ湯です。この後母のところに行って母の買い物をしてきました。昼ご飯です。お日様の光がまぶしくて見えにくい・・・クリニックにお出かけです。本当に今日は雲一つない素晴らしい青空。シュメールの住む3番館。Kさんの
【「目に見えない世界」をなんとなく感じること】修養団・元伊勢道場長、中山靖雄氏の心に響く言葉より…私が恵まれていたのは、多くの先人から「目に見えない世界」の中にまことの喜びを見出すことを教えていただいたことです。そのことをみなさんにもお伝えできたらと思います。「天が喜ぶ生き方」は「目に見えない世界」の中に見出すことができます。私たちは、普段「目に見える世界」を中心に生きています。「目に見える世界」では、何かが「できる」「できない」、「うまい」「下手」などが、はっきりわかり
今回は、後鳥羽院御製の和歌より、私が好きな歌を選ばさせて頂きましたー後鳥羽院の和歌15首ーほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく春ゆけば霞のうへに霞みして月に果つらし小野の山道小野の山道が、霞の霞のその向こう、、、月まで続いているよ、と云う~絶景か?春はただ軒端の花を眺めつついづ
私はもっとこの世界のことが知りたい。日本のことが知りたい。今は福沢諭吉の学問のすすめを読んでいる。とても志の高い本だと思う。激動の明治維新を生きた人達の考え方だろうから、現代の私達にも参考になるのではないかと思う。もっと知りたいなと思ったら、鼻をつんつんされて教えてあげるよ、協力するよと言われたの。新渡戸稲造の武士道を読みたくなる。高田郁のあきないせいでん金と銀も読みたくなる。みをつくし料理帖はとても面白くて全て読んだけれど、商いの話はあまり興味が惹かれなかった。ただドラマ化
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1397昔見ける人、「賀茂祭(かものまつり)の次第司(しだいし)に出(い)で立ちてなんまかりわたる」と言ひて侍りければ馬内侍(うまのないし)君しまれ道の往(ゆ)き来(き)を定(さだ)むらん過ぎにし人をかつ忘れつつ☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆昔逢っていた人が、「賀茂の祭の次第司に出仕して通って参ります」と言ってよこしましたので馬内侍
#五七五七七和歌山とはまさに文字通り和歌の聖地が由来だって知ってましたか?はるか昔の古今和歌集に登場する歌人や時の天皇そして徳川家や夏目漱石まで多くの人らがこの地を愛し詔し句を詠いました俳句や和歌ピンとこないかもですが日本人にとって1番身近なそれが君が代だということ平安の時代の『古今和歌集』に「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」として収録されそれが祝賀の歌として歌われる中で初句が「君が代は」へと変化したのだとか…歴史って壮大ですよね
サンクスギビングのための塗り絵でしたが、気がつかなかったので今日アップします。今日はひたすら空が美しく澄んでいて、ほれぼれしながら歩きました。朝ご飯です。今日のお歌です。急行でおしくらまんじゅう済ませたら雲一つない青空を飛ぶおじさんは今日お休みでした。チーズとショウガ湯です。青葉台の駅前では、ポップコーンのお店が出ていました・・・休憩中ですけど・・・マーガリンとか使用していない健康志向のパン屋さんも出ていました。藤岡から田子の月という和菓子屋さんも来
京都検定2級1級では、社寺と人物・文化史を結びつけて理解する力が問われます。今回は、京都新聞「社寺・伝統文化」(旧連載「ふるさと昔語り」)の記事から、**京都市東山区・高台寺円徳院の「歌仙堂」**を取り上げ、人物史・文学史の観点で整理します。引用|京都新聞(2007年6月19日付朝刊/再掲載:2025年12月10日)【京都の歴史】京都市東山区の「歌仙堂」漂う風流人の思い美しい山河と長い歴史にはぐくまれた京都は、伝説や民話の宝庫です。現代まで人々に伝承された話のゆかりの地を紹
《新古今和歌集・巻第十五・恋歌五》1396男の久しくおとづれざりけるが、「忘れてや」と申し侍りければよめる馬内侍(うまのないし)つらからば恋しきことは忘れなで添へてはなどかしづ心(ごころ)なき☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆久しく訪れなかった男が、「忘れていることであろうか」と申しましたので、詠みました歌馬内侍もしあなたが薄情であるならば、わたしが、このように、恋しいこと
昨日に比べたら、6度も暖かい今日です。なのに、寒かったです。朝ご飯です。和歌のおじさんが写真とお歌を送ってくれました。明けやらぬ雨あと空に渡り来るあかね光に樹々の影濃く返し歌です。晴れ渡る真冬の空の蒼澄みてくまなく照らす御光清しチーズとショウガ湯です。このあと、母のところに行きました。母の買い物をしてきました。昼ご飯はおそばでした。かき揚げのおそばでした。小さなお稲荷さんも付けてくれました。よく晴れた空の下、クリニックに出かけま
日が落ちてきましたお疲れ様です日本語は美しいですね和歌などでもその言葉だけで情景が浮かんだり伝わったりと柔らかさの中に意思を感じることができます『口に出して伝えたい美しい日本語』美しいですね日々使っているのは7つでした『花の最期を表す言葉』こちらは4つしか言えませんでした朝顔の《しぼむ》は正解だとはつゆ知らずしぼんでいる《状態》なので使っていた…だけです落ち着いて丁寧に言葉を紡いでいかれたら豊かですね皆さまはいかがでしたか!?年内最後のデト
本日は旧暦10月26日ですが、安和元年十月二十六日(968年11月29日)は冷泉天皇の第一皇子師貞親王が誕生された日です。師貞親王は後に17歳で即位されました(花山天皇)。しかし即位された時有力な外戚がなく、一年八カ月後、孫である皇太子懐仁(やすひと)親王の即位を早めたい藤原兼家の画策により、寵愛した女御の薨去を悲しまれていた花山天皇は出家のため退位をしてしまいました。兼家の息子道兼が一緒に出家をしようと勧めたのです。しかし道兼は天皇の出家を見届けて出奔し天皇は欺かれていたことを知りました