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源氏物語では、様々な季節行事が取り上げられています。その一つが「追儺(ついな)」。旧暦の大みそかの前日に行われていた行事で、新しい年を迎えるにあたって、災いなどを取り除くという考え方になります。第40帖・幻では、光源氏の最後の姿の表現に使われていますね。※Top写真は、”吉田神社大元宮の節分”より<第41帖・幻での追儺の表現>「御仏名も、今年ばかりにこそは(訳:年末の御仏名の法会も、今年が最後だ)」と年が明けたら出家をしようと準備している光源氏。そんなところに匂宮がやってきて「儺やらはむ
小倉百人一首より31番『冬の歌』朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪あさぼらけありあけのつきとみるまでによしののさとにふれるしらゆき1、歌意夜がほの白くなって、有明の月かしらと思うほどに吉野の里に降り積っている白雪であることよ。2、文法の解説と単語の意味・朝ぼらけ:夜がほのぼのと明ける頃。・有明の月と見るまでに:有明の月かと思うほどに。・有明の月:明け方の空に残る月。・見る:わかる。理解する。・まで:程度を表す副助
昨日は立春でしたね。ちょうど出かける用事があったので、先日のブログでご紹介した「立春大福」を求めて、何軒か和菓子屋さんを覗いてみました。どうやら「旬の大福」は苺大福のようで、残念ながら「立春大福」には出会えませんでした。和菓子屋さんだけでは諦めきれず、コンビニまでリサーチしましたが、空振りに終わったというご報告です。どなたか「立春大福」を目撃された(!?)方、または、召し上がった方はいらっしゃいますか?和菓子リサーチの報告だけでは申し訳
世界で最初の小説。源氏物語。俺は岡野先生のネットでの講義を約4か月かけて原文で学んだ。一度は時間を掛けて向き合いたいと思っていたからだ。そしてご丁寧にもゆかりの土地へも訪れている。しかし今、この源氏物語も平安時代の作品ではなく明治以降に創られたということを確信している。なぜなら明治以前はまったく異なる文明だったからである。だから日記文学も和歌も明治の秀才たちが指令をうけて創作した、と考えている。原本がなくすべて写本というところに隠しきれなかった良心が垣間見える。作者は確定され
おはようございます本日みなさまのために現れたひめ神カードは✨⛩12.おとたちばなひめ💖膨らませるひめ神さまです✨📖ヤマトタケルの妻夫のヤマトタケルと共に東国征伐に行きます。途中、横須賀から千葉に渡る時に海の神の怒りに触れて船が沈没しそうになったときに身代わりとして海に飛び込んだひめ神さま。飛び込むときに和歌を残す。🌈✨本日のひめ神カードメッセージ✨⛩受けた愛を大きく膨らませる⛩愛が大きくなると相手のための行動を起こす⛩とても大事にしてくれる人がいる本日も素敵な一日をお
暦の上では今日から春❣️着物は冬に似合いの温かな結城紬ですし帯は塩瀬に雪持ち椿の意匠ですが、帯周りに柔らかピンクで少しだけ春を通わせました。『枕草子』に如月つごもりの雪の散らつく日の出来事が描かれた一節があります。すこしはるあるここちこそすれ(少し春の気配が感じられますね)中宮定子の局(つぼね)にそんな文(ふみ)が届けられてその場の女房たちを代表して清少納言が『白氏文集』の漢詩を踏まえて次のように応えました。そらさむみはなにまがへてふるゆきに(空が寒いので花
昨日、立春でしたねー毎年のことですが、お札を書いてー貼ってー笑っちゃうくらい寝不足、、超絶いい香り!たまに、アホみたいに愚直に、この時間、この日、いま!みたいに調香師としての私自身が納得する香りを作り出すのですが、あるんだよ、この納得するものが。微差かもしれないけど。ピーんっと張り詰めた矢が弓から放たれて的に当たる感覚。そして、空間ビジョン香セラピーは、これと一緒。過去にはとらわれない。掘り起こさない。観察しない。香りと、情報の書き換えで「もう二度と
朝になり追記しまくっております紅梅も咲きだしました~一時期組織活動までやってたものが(結婚を機にやめました)今どうなってるのか?急に知りたくなり検索してみました。二十数年経ってるななんとなく風の便りで(笑)知ってるつもりになってたのだけど情報としていろんな話を耳にしたり目にしてきたけどほんとうのところはどーなってるんだ?と今になりちゃんと知りたくなったので。いろんなものを拝見しました。いや~わたしはいいときにやめたのカモしれんとわたしがやめたあ
おはようございます、京やの勝也です。立春を過ぎましたので今日は春の兆しの話です。「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」藤原家隆の和歌ですが利休が茶の湯の境地を示した歌としても有名です。まさに「春の兆し」の歌で新鮮なエネルギーを感じますね。利休の師匠である武野紹鴎は藤原定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮」という歌で示したそうですがベクトルが逆で面白いです。いずれにしましても春の兆しも秋の風情も気付か
2月12日【知るらめや】知るらめや霞の空をながめつつ花もにほはぬ春をなげくと中務知っているのだろうか霞のかかった空を眺めながら、まだ花の匂いもない春を私が嘆いていることをーーーーーーーーーー春になっても咲かない梅の花を、自らの身の上に重ねて嘆いているという解釈もできる歌#和歌#知るらめや#中務
《新古今和歌集・巻第五・秋歌下》534百首歌奉りし時、秋歌式子内親王桐(きり)の葉も踏み分けがたくなりにけりかならず人を待つとなけれど☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆百首の歌をさしあげた時、秋の歌式子内親王桐の落ち葉も、踏み分けにくいほどに深く積もってしまったことだ。きっと来るにちがいないと思って、人を待っているというのではないのだけれど。☆☆☆☆☆☆☆☆
[Amebaグルっぽ]昨日は立春でした。「春は名のみの」と歌われているように、体感的にはこれからが一番寒い時。それでも、日本人は昔から、「春」という言葉に暖かさを見出す感性を持っていました。紀貫之の「古今和歌集」収録のこの歌などは、その感性を理知的に歌いあげたものとして、名高いですね。袖ひちて結びし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ去年の夏、袖を濡らして掬った水が秋を経て冬に凍り、その凍った水を、立春の今日の風が融かしているだろうかというような意味です
2月5日【春立ぬ】春立ぬ夢多き身はこの日より髪に薔薇の油をぞ塗る与謝野晶子ーーーーーーーーーー夢多き女が「春だから、美しくって棘のある薔薇の油を髪に塗るのよ」なんて、なんとも艶やか#和歌#春たちぬ#与謝野晶子
目次1.暦(こよみ)2.『和歌のお箸』3.やまとうた(大和和歌=歌道)~『今日の和歌』4.御所言葉(女房言葉)~『今日の御所言葉』5.PROFILE6.ACTIVITIES1.暦(こよみ)今日は…令和五年癸卯(みずのとう)新暦「2月5日」旧暦(陰暦)「1月15日」季節は…02月・03月・04月「春」05月・06月・07月「夏」08月・09月・10月「秋」11月・12月・01月「冬」そして…2月11日は🎌「建国記念の日」(けんこくき
立春です。暦の上では春。最近では日もだいぶ長くなり、17時半を回ってもまだ明るさが残っていて、気持ちも明るくなります。春には3つの春があります。「光の春」・「音の春」・「気温の春」です。徐々に日差しが強まってくる「光の春」。雪解け水が流れる川の音などが聞こえてくる「音の春」。実際に気温が高くなる「気温の春」です。今は最初の「光の春」です。すべてのものを包み込む阿弥陀様のような、あたたかい春の陽射しです。午後からは陽射しが降り注ぎ、気温も上昇しました。これまでは肌を刺す
今日は、小春日和の暖かい日だったので、梅の花を見に行きました。令和の元号のもとになった大伴旅人による梅花の宴で詠まれた序文初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉に披き、蘭は珮後の香を薫らすまさにこの歌のような光景でした。柔らかく暖かい風が吹いて、気がとても良かったです。人はたくさんいたのにも関わらず、なんともいえない静けさで、メジロの声が響き、なんとも美しかったです。大伴旅人の庭には、とてもたくさんの梅の花が咲いていたそうです。きっと甘酸っぱい梅の香りが漂っていたのだ
小倉百人一首より44番『恋の歌』逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらましあふ(う)ことのたえてしなくはなかなかにひとをもみをもうらみざらまし1、歌意もしあなたに逢うということが全くなかったならばかえってあなたの冷たさもわが身の憂さも恨んだりしなかったであろうに2、文法の解説と単語の意味・絶えて:副詞。全く。・し:強意の副助詞。・なく:無し。・なかなかに:寧ろ。かえって。・人をも身をも:冷たい相手も私の辛い
今日は、良く晴れた横浜です。冬だけど、日差しがあれば、何とかしのげるな。寒がりだけど・・・今日はお出かけしたんだ。朝ご飯は、シューマイ。和歌のおじさんは今日も写真がなかった。空仰ぐ枝の先ほどに白梅を貴美と観やれば薫りをともに返し歌です。梅の香に面影浮かぶかの人よ交わした言の葉甘く切なくお昼ご飯です。すき焼きをどんぶりの具にして、牛丼風にしました。赤魚の粕漬け焼き。シュメールが12時過ぎにお出かけするから、早お昼にしてくれまし
古典と楽しむ茶花森川宗春著「梅」初春の令月にして気淑く風和ぎ梅は鏡前の粉を抜き蘭は珮後の香を薫らす利休好み白粉解の棗と香合梅の蒔絵(棗の抹茶と香合の梅ヶ香、梅の花びら)お床に梅一輪和歌を詠み、梅花の茶席が始まる歳寒の三友松竹梅梅の別名好文木春告げ草香散見草清友清香君子の香香雪未開紅梅ヶ枝梅月棗の意匠の元になった北宋の詩人林和靖「疎影横斜水清浅暗香浮動月黄昏」冴え渡る寒月を想い、白梅を入れて梅の香りの
これは和泉式部の和歌です。貴船神社で詠まれたとなっています。今から千年以上前に詠まれたものです。好きな和歌の一つです。この和歌だけではないのですが、意味が直にわかります。使っている57577すべての言葉が現代と同じです。ここで日本語の継続性や歴史性を感じていたこともありました。しかし千年経ったには意味が「直」すぎる。百年前の小説でも意味不明、難解なところがあるのに、この和歌は何なのか?俺が下した結論は千年も経っていない。千年前に作られたように見せかける捏造だということだ。原
石(いは)走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも志貴皇子(万葉集)本ブログには、時々、和歌短歌をUPしているが、私が知っている、全部の和歌短歌の中で、最も好きな和歌がこの歌です。今日は、立春。なので、UPしました。明快、素朴、高潔。春の萌え立つ喜びを堂々と歌い上げて、格調の高い調べが美しい。斎藤茂吉のいう古代日本語の優秀さを実感します。歌意は、岩の面を音立てて流れ落ちる滝のほとりには、もう蕨が萌え出る春になったこと
立春です!新年です!春です!あさイチの景色ですが陽射しの強さを感じました風も強いけど陽射しは確実に強くなってる季節が変わっていくんだなあと感じられることに(心身の余裕があること)感謝です立春といえば私の中ではこの和歌袖ひちて結びし水の凍れるを春立つ今日の風やとくらむ紀貫之さんの和歌なにが?ってことはないけどずっと心にある和歌今年もこの和歌を思い出しながら立春やなあ春やなあと季節の移ろいを感じております今月は三田まちゼミで忙しくなりそうで
あなたの心に癒やしを届けるカウンセラーひなたぼっこです【東風吹かばにほひをこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな】菅原道真が、太宰府へ左遷される時に詠んだ和歌として有名ですね。とても悲しく切なくなる歌です。今日は、立春。旧暦では、今日がお正月です。新しい年の始まりですね。春は、梅や桜華やかな気持ちになる花が咲く季節なので嬉しいです。は~るよこい♫は~やくこい♫【クライアント様からの感想】モヤモヤしていましたが、考えが整理できました。もやもやが薄まり気持ちが明
あっという間に2月…。ブログ更新遅くなりました。ご葬儀のご縁が続いております。体調を整えつつ、法務に勤しんでおります。まだまだ寒い日々が続いていますが、梅の花をみるたびに祖母の存在を改めて思い出します。銀鼠色の夜空も春隣り飯田龍太(真珠のような光を発している夜空。もう霞みはじめているのだろう。)2月3日は🌼節分👹でした。いまから13年前に亡くなった坊守の祖母の命日でもありました。2月4日は🌼立春🌿この日から立夏の前日までが春とされていますね。「春隣(はるとなり)」と
立春になると紀貫之さんのこの歌を思い出します。思い返せば、2015年。某高校で国語の講師をしているとき、教科書に説明されている直訳に全然、納得がいかず、独自に調べ始めていた頃に出会った歌です。この歌は、「和歌って、スゴイ❣️」と気づかせてくれた歌デス🌸一つひとつの単語に様々な意味が含まれているのはもちろんのこと、感動するのは、「水のこほれるを(みづのこほれるを)」直訳=「水が凍っていたのを
2月4日【袖ひちて】袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ古今和歌集紀貫之ーーーーーーーーーー夏に袖を濡らし手を合わせすくった水が、冬になって冷たく凍ったのを、立春の今日の風が溶かしてくれるだろうか春の風が待ち遠しい…#和歌#袖ひちて#古今和歌集#紀貫之
目次1.暦(こよみ)2.『和歌のお箸』3.やまとうた(大和和歌=歌道)~『今日の和歌』4.御所言葉(女房言葉)~『今日の御所言葉』5.PROFILE6.ACTIVITIES1.暦(こよみ)今日は…令和五年癸卯(みずのとう)新暦「2月4日」旧暦(陰暦)「1月14日」「立春」(りっしゅん)季節は…02月・03月・04月「春」05月・06月・07月「夏」08月・09月・10月「秋」11月・12月・01月「冬」そして…2月11日は🎌「建
2/3マヤ暦では宇宙元旦といわれる節分に因んで今回は、目刺しを使った【地味飯】(じみめし)のご紹介です✨地味は、目立たない滋味あふれる質朴なという意味。(質朴と書いて、じみって読みます)節分といえば…豆まき恵方巻目刺し🐟いわしの頭と柊(ひいらぎ)を玄関に飾りませんか?直葉は、子どもの頃から玄関や車庫、護摩堂など家の至るところに、この目刺しが飾られ節分とはそういうものだ…!と思っておりました。めざしとは、節分にいわしの目に串を刺すことを指しています。※魚の
小倉百人一首より2番『夏の歌』春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山はるすぎてなつきにけらししろたへ(え)のころもほすてふ(ちょう)あまのかぐやま1、歌意春が過ぎて夏がやってきたらしい。夏になると白い衣を干すと昔から伝えられている天の香具山に、あのように白い衣がほしてあるよ。2、文法の解説と単語の意味・夏来「に」:完了の助動詞。・け:過去の助動詞。・らし:確定推量の助動詞。・白妙:衣にかかる枕詞。真っ白。・衣:衣替
今日は、雲の多い横浜でした。寒さも一段と厳しい。節分ですよね。豆まきをしているニュースがありましたが、我が家では無し。朝ご飯です。さつま揚げ、なすの煮物。和歌のおじさん、今日もお歌だけでした。朝の陽のほんの僅かのご挨拶吾れならで無き貴美がもとえも返し歌です。朝焼けやまだ覚めやらぬ街並みをヒヨドリ鳴いて飛び立ちて行く今日も主人は朝一番で歯医者さんでした。仮の詰め物が気に入らなくて、取ってしまい、新たに詰めてもらうそうです。