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【原文】「鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜あかずふる涙かな」えも乗りやらず。・・・・・・・・・・・・・・・今日は「靫負命婦の和歌」です☆ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】帝のご寵愛を独り占めにしていた桐壺更衣…。周囲の反感の中、彼女は幼子を1人遺してこの世を去りました。帝は、ある秋の夜、靫負命婦を更衣の実家へ遣わしました。母君のご返答を帝に伝えるため、靫負命婦は帰参の途につきます。ーーーーーーーーーーーーーーー宮中への帰路へつく靫負命婦(ゆげ
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル第零歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*百首の御歌の中にあやめふく茅(かや)が軒端に風過ぎてしどろに落つる村雨の露後鳥羽院玉葉和歌集夏345【現代語訳】端午の節句にあやめの葉を挿した茅葺(かやぶ)きの粗末な軒端に風が過ぎて行く。その風に誘われ、軒に溜まっていた雨粒がばらばらととり
『書道技法講座3和漢朗詠集粘葉本』(大石隆子編/二玄社)より選句、習字於き那可のえさると支なきつりふね者あまやさ支多ついをやさ支たつ和漢朗詠集おきなかの、えさるときなきつりふねは、あまやさきたつ、いをやさきたつFishingboatintheoffshoreseahasmanycatchoffishalldays.Well,thewomandiver‟Ama”comesoutfirst,orthefishcomesfirst.
<和歌>源氏物語和歌/現代口語訳全795首第24帖『胡蝶(こてふ)』14首358「風吹けば波の花さへ色見えてこや名に立てる山吹の崎」(中宮方の女房)(風が吹くと花と散る波も美しく彩られて、これが有名な山吹の崎なのしょうか)※「山吹の崎」は、近江、石山寺付近、歌枕※紫の上の御殿(春の町)の船楽での歌◆Thebreezesblow,thewaveflowersbrightlyblossom.WillitbetheCapeofYamabuki?
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説歌集『生殖の海』歌をやり取りするfacebookグループ和歌を学ぶ「歌塾」個別動画視聴ページ基礎講座初級講座*:..。o○○o。..:*現代短歌新聞2021年4月号に作品掲載「源氏で紡ぐ和歌便り」2021年8月分掲載*:..。o○○o。..:*摂政太政大臣家百首歌合に風わたるあさぢがすゑの露にだにやどりもはてぬよひのいなづま藤原有家新古今和歌集秋上377【現代語訳】
西の妻戸に出でて、戸を押し開けたまへれば、渡殿の火も消えにけり。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】西の妻戸に出でて、訳)西の妻戸に出て、戸を押し開けたまへれば、訳)戸を押し開けなさったところ、渡殿の火も消えにけり。訳)渡り廊下の灯火も消えてしまっていた。【古文】西の妻戸に出でて、戸を押し開けたまへれば、渡殿の火も消えにけり。【訳】西の妻戸に出て、戸を押し開けなさったところ、渡り廊下の灯火も消えてしまっていた。
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》805右大将通房(みちふさ)身まかりて後、手習(てなら)ひすさびて侍りける扇(あふぎ)を見出(みいだ)して、よみ侍りける土御門右大臣女手すさびのはかなき跡(あと)と見しかども長き形見になりにけるかな☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆右大臣通房が亡くなってのち、習字をして慰んでいました扇子を見つけ出しまして、詠みました歌土御門右大臣女手
71夕(ゆふ)されば門田(かどた)の稲葉おとづれて葦のまろ屋に秋風ぞ吹く大納言経信(だいなごんつねのぶ)【出典】『金葉集』巻三・秋の歌・173・源経信「師賢(もろかた)朝臣の梅津の山里に人々まかりて田家秋風(たのいへのあきかぜ)と云えることをよめる」++【口語訳】(『最新全訳古語辞典』・東京書籍より)++夕方になると、秋風が門前の田の稲の葉をさやさやと音を立てて吹き、さらにその風が葦で葺いたこの小屋のあたりにも吹きわたってくるよ。+++++++++
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*題しらず黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき和泉式部後拾遺和歌集恋三、755【口語訳】この黒髪の乱れも構わず恋の、肉体の喜びに我を忘れ打ち臥す時、まず満足げに私の髪を掻き上げ顔を覗き込んできた恋人……。独り寝のいま、やはり髪の乱れも構わず打ち臥して、あの人のこと
幾年の難き時代を乗り越えて和歌の言葉は我に響きぬ愛子内親王敬宮愛子内親王は、皇族では外国語ナンバーワンの方であるが、小学校卒業時のレポートが「藤原道長の研究」、大学での卒論が「平安期の和歌」ということが知られている。語学流暢で、日本文学研究。最高にいい感じ。本日の歌会始。愛子さまの御歌である。愛子さまの国史、和歌の深い蓄積と造詣を思う時、和歌の本質を言いえた、その重みを感じる秀歌であると思う。外戚政治の頂点たる道長を考える時、私
明日11時~&13時~三重県松阪市にあります「本居宣長記念館」での演奏会に空きが出ましたので、ここでご案内させていただきます「本居宣長記念館でのコンサート」本居宣長は熱心に仕事にいそしむ傍ら、文化を愛し、和歌を愛する友人たちと「円い(まどい)」という会を頻繁に開き、楽しんだという言い伝えが残っており、その言葉を拝借し、今回このような名前の演奏会をさせていただくことになりましたこちらのコンサートはチケットがなく、当日精算になっておりますが、事前におおよその参加人数を
《新古今和歌集・巻第三・夏歌》272蛍の飛びのぼるを見てよみ侍りける壬生忠見いづちとか夜は蛍ののぼるらんゆく方(かた)知らぬ草の枕に☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆蛍の飛び上るのを見て詠みました歌壬生忠見どこへ行こうとして、夜には、蛍があのように飛び上るのであろうか。行く方向も分からない旅寝の草の枕にいて。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
武蔵国と下総国との中にある隅田河のほとりにいたりて、都のいとこひしうおぼえければ、しばし河のほとりにおりゐて、「思ひやれば、かぎりなく遠くも来にけるかな」と、思ひわびてながめをるに、渡守「はや舟にのれ、日暮れぬ」と言ひければ、舟にのりて渡らむとするに、みな人ものわびしくて、京に思ふ人なくしもあらず。さる折に、白き鳥の嘴と足と赤き、河のほとりに遊びけり。京には見えぬ鳥なりければ、みな人見しらず。渡守に「これは何鳥ぞ」と問ひければ、「これなむ都鳥」と言ひけるをききてよめる在原
(光源氏210).なき人をしのぶる宵のむら雨に濡れてや来つる山ほととぎす@(光源氏210)A.亡くなったお方(故紫上)を偲ぶ今夜の村雨に濡れながらやって来てくれたのか。山ほととぎすよ。(光源氏210)B.(もう一人前になって巣立っていった)「鳴き人」<鳴く人><夕霧>を(私が)偲んでいた今夜、わざわざ村雨に濡れてやって来てくれたのだろうか。「山ほととぎす」<夕霧>よ。(光源氏210)C.<鎮魂>亡き「人」<(護送中に)亡くなった橘逸勢>を偲ぶ今夜の村雨に濡れながらやって来たのか。「山
前回の大河ドラマ「光る君へ」は、「放たれた矢」という題だったが、当時は関白藤原道隆が亡くなり、その弟の道兼が関白となるが、その後すぐに亡くなってしまい、七日関白といわれた。そのために朝廷権力の空白が生じ、周囲の公家たちが、関白藤原道隆の子伊周(これちか)(当時内大臣)につくか、それともまだ権大納言にすぎなかったが年長で経験のある道長につくかで様子見する様が描かれていて、本当に面白い。そのなかで前回は、藤原公任が、斉信(ただのぶ)らと将来の出世について話をしなが
今日もさわやかなお天気でした。クリニックのテレビで、沖縄で大変な雨が降っていると報道していました。車が泳いでいました。上手く治まるといいね。朝ご飯です。和歌のおじさんがお歌と写真を送ってくれました。束の間の雲間に漏れ落つ山裾の美しみどりを彼方に浮かべ返し歌です。清らかな山合を行く仁淀川まだ見ぬ遥か大洋めざし10時のチーズと生姜湯です。今日のお米は北海道です。昼ご飯です。暑くもない寒くもない過ごしやすい気温です。今日のシュメ
親のまもりける人の女にいと忍びにあひて、物ら言ひけるあひだに「親のよぶ」といひければ、いそいで帰るとて裳をなむ脱ぎおきて入りにける。その後、裳を返すとてよめるおきかぜあふまでの形見とてこそとどめけめ涙にうかぶもくづなりけり〈古今和歌集巻第十四恋歌四745〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++今度逢うまでの形見として裳を残したのであろう。それにしても私にとっては別れの悲しみの涙に浮かぶ藻くずに過ぎないものであるよ。
ようこそのお運びで。我が夫は、たとえ地球人全てに私が敵対しても、最後まで味方してくれそうな大親友のような存在だった。衝撃的事件で突如、最大の味方をなくし、私同様、夫の面影を宿す子供もないご夫人、喪失の中で力強く再生できるのだろうか。もっとも、生きていようが死んでいようが誰からも気づかれず、関心さえ持たれない天涯孤独の存在意義の無い私と比べるのは失礼に価するか。私はまだ喪失の地獄の中にいる。救われない心が身体の不調を次々と招いている。しばし忘れようとして痛み止めを多量に持参して、狂ったように旅に出
これは何?から始まった放送大学「やまがたの郷土料理ー今昔探究」放送大学の集中講義に参加した。上の写真の左が米粉でできたなた巻き、右が糯米の笹巻各地によって、中身・巻き方が違う。笹の葉が大きく成る頃、地区の食改の人が1000枚ほど取ってくれる。それでみんなで糯米で笹巻を作っている。中は白い。一日目は霞城セントラル10階の放送大学二日目は、山形大学校舎受講生は県内外から30名だった。講師はおふたり山形大学石垣和恵先生郷土料理の定義や概観食文化昭
~~~◇~~~◇~~~◇~~~◇~~~◇~~~🆕2024/06月講座開講@東京🆕🎈募集開始🎈テーマ:『貴婦人たる心得・マナーと美しい日本語』○毎月1回(約90~120分)○グループ・レッスン○プライベート・レッスン~~~◇~~~◇~~~◇~~~◇~~~◇~~~1️⃣『講演会・講話会』主要テーマ:○大和和歌(歌道)と現代短歌の違い○日本の伝統文化○宮中公家文化……等*過去のテーマ:本ブログ下部《ACTIVITIES》要参照2️⃣『講座』主要テーマ:
題しらずとものりことにいでていはぬばかりぞみなせ河したにかよひて恋しきものを〈古今和歌集巻第十二恋歌二607〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++言葉に出して言わないだけ。水無瀬川の水が地下を通るように、私の思いもあなたのもとにこっそりかようほどに恋しいことですよ。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□(※『和
短歌の推敲は難しい。あちらを変え、こちらを変えしているうちに前の味わいが失われたり、原型がなくなることもある。それではいけない。そこで、ここでは語数を調整しながら元の歌の味を壊さずに、より引き立たせるための技法を考えてみる。七五調の型を守りやすく、また短歌をより味わい深いものにするにはどのような方法があるだろうか。比較的シンプルで実行しやすいものを、次の3つにまとめてみた。①只(ただ)・尚(なお)・更に(さらに)・また(又)を入れる。②連体形+なり③~哉(かな)で終え
神田書学院のペン師範コースの卒業制作で取り組む予定の粘葉本和漢朗詠集(伝・藤原行成)を手本にして練習をしました。当初、漢詩の部分は筆ペンで書こうと思ってましたが、私は毛筆をきちんと習ったことがなく、筆の扱い方が身についていないため、いまいち上手く書けないので、筆ペンではなくつけペンで書くことにしました。漢詩は和歌より線が太く書かれているので、それを再現するため、ペン先を変えて書きました。まだ練習を始めたばかり。本当に卒業制作に取り組むのは夏以降なので、それまでに上達できるよう、少しずつ練習
昨日、6月30日は新年が明けて半年。そして今日、7月1日は気持ちも新たに下半期のスタートの日。※6月24日、梅雨の晴れ間の見事な夕焼け(西側のベランダから)午後からの雨の予報もあり、午前中にはウオーキングを済ませた昼食後、昨日までの新聞の切り抜きとスクラップブックへの貼り付けを行った。今般は忙しさにかまけて溜まっていた10日分ほどの2社の新聞を改めて開き、時事ニュースは固より筆者の考えや思いが書かれたコラム欄など気になった記事やテーマに合った必要な記事などをチェック
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月25日、弘徽殿女御の人生を題材にします。執筆、講義のご依頼はお気軽に・*:.。→★(執筆関係)→★(講義関係)*:..。o○○o。..:*冬歌中に冬の夜の長きを送る袖ぬれぬあかつきがたの四方(よも)のあらしに後鳥羽院新古今和歌集冬614【口語訳】冬の夜は長く、それもひとり寝の夜はひとしお長く感じられるもので、我が袖は涙に濡れ果ててしま
『土御門院句題和歌全釈』詠五十首和歌Ⅰ秋【20】-【25】ならのはの名におふ宮のうす紅葉そむるやせみのなみだ成るらん【通釈】楢が多く、有名な奈良の都の黄葉、黄色に染めたのであろうか。(黄葉に染めたのは)蝉の涙であろう。【句題】蟬鳴黄葉漢宮秋(蟬は黄葉した木々で鳴き、漢宮はすっかり秋である。千載佳句;許渾)【本歌】「秋の夜のつゆをば露とおきながら雁の涙や下葉そむらむ」(古今集;壬生忠岑)「神な月時雨ふりおけるならのはの名におふ宮のふることぞこれ
古文の長文読解はそこそこでいいよ。でも、傍線部が出て来たら、きちんと品詞分解しましょ。毎日少しずつ、逐語訳の練習を積み重ねるんです!源氏物語イラスト訳重要古語【古文単語の主なパターン】1.古典特有語…現代にない古語。2.古今異義語…現代と意味の異なる古語。3.死語的現代ワード…高校生がほぼ使わない死語?【今回の源氏物語】「…慣らひたまへりや」とのたまふ。女、恥ぢらひて、「山の端の心も知らで行く月はうはの空にて影や絶えなむ…」
買い物にでるとたいてい何か一つ買い忘れて帰ってくるゆかりです。メモしていきなよ**********過去記事、百人一首界の王子様にふぁるまきさんからコメントを頂きました。(ありがとうございます!)私の百人一首の入り口は、昔の漫画『はいからさんが通る』の中に出てきたお相手のお母様だったかな?がよく言っていた句です瀬尾はやみ岩にせかるる滝川の割れても末に逢わんとぞ思うこれも恋の唄ですが、奥深いですね。(久しぶりで合ってるかしら)「はいからさんが通
<和歌>源氏物語和歌/現代口語訳全795首第09帖『葵(あふひ)』24首109「影をのみ御手洗川のつれなきに身の憂きほどぞいとど知らるる」(六条御息所)(お姿を拝見しただけでも(影を宿しただけで流れさる)御手洗川のようなつれなさに、わが身の不幸せがいっそう分かって参ります)※「六条御息所」・・・桐壺帝の弟である前東宮(前坊)の后、娘は後に冷泉帝の梅壷の女御、その後の秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)◆AdistantglimpseoftheRiverofLu