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名建築シリーズ208神戸商業大学講堂(現出光佐三記念六甲台講堂)往訪日:2025年3月7日所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町2-1アクセス:阪急神戸線・六甲駅から25分■設計:文部省建築課■施工:大林組■竣工:1935年■国登録有形文化財(2003年)《麗しき五連のアーチ》続いて神戸商業大学本館と同時期に建設された旧神戸商業大学講堂を観た。建築様式は左隣りに並ぶ本館と同じロマネスク様式。全体の調和を図るならば当然の選択だろう。5連のアーチが印象的。
並河靖之七宝記念館往訪日:2024年9月4日所在地:京都市東山区三条通北裏白川筋東入堀池町388会期:2024年9月3日~12月15日開館:10時~16時30分(月木休館)料金:一般1000円高校生以下無料アクセス:地下鉄・東山駅から3分駐車場:なし■竣工:1894年※作品撮影NG・庭園OK(幾枚かネットより写真を拝借いたしました)関西美術院を見学させて頂いたのち、いつものように平安神宮大鳥居から白川沿いの小道を歩いて東山駅に向かった。そして(こちらもやはり)
以前は年に何回も開催されていた、東京メトロの東京まちさんぽ。コロナ禍を境にほとんど開催されなくなりましたが、灘の酒イベントに合わせて久しぶりに開催され参加しました。都心を気持ちよく歩くコースの途中で、とっても素敵なビルに出会ってしまいました。こちらの丸石ビルディングです↑オフィスビルのようです。ホールも美しかったので見学できるかなとドアを開けてみたら、受付の管理人さんに丁寧にお断りされました。オフィスビルだからね、そりゃダメだよね。年に1回ほど見学の日があると教えてもらいました
名建築シリーズ230国立京都国際会館往訪日:2025年3月14日所在地:京都市左京区岩倉大鷺町アクセス:地下鉄烏丸線・国際会館駅から5分■設計:大谷幸夫(設計連合)■施工:大成建設■竣工:1966年■DOCOMOMO選定(2003年)・第8回BCS賞(1967年)・公共建築百選《まるで軍艦》金地院を後にして次に向かったのは、烏丸線の終着駅に繋がる国立京都国際会館だった。ここは建築家・大谷幸夫が全てを注ぎ込んだ傑作である。実は大阪着任早々に見学ツアーの予約を申し込み
名建築シリーズ140旧羽島市庁舎往訪日:2024年8月17日所在地:岐阜県羽島市竹鼻町55アクセス:名神・岐阜羽島ICから約10分駐車場:あり■日本建築学会賞■DOCOMOMO認定■設計:坂倉準三■施工:清水建設■竣工:1959年《あーあ》根尾谷断層を見学したあと、岐阜県内で建築の落穂ひろいをすることにした。目指したのは坂倉準三が故郷に錦を飾った旧羽島市庁舎。老朽化で取壊しが始まっていたが、諦めきれずに行ってみた。間もなく現場だが、取り立てて特徴のない(申し訳
名建築シリーズ164京都市美術館(現京都市京セラ美術館)往訪日:2024年11月9日所在地:京都市左京区岡崎円照寺町124開館:10時~18時(月曜休館)料金:企画展によりますアクセス:地下鉄東西線・東山駅から8分■設計:前田健二郎(青木淳+西澤徹夫)■竣工:1933年(2019年改修)■国登録有形文化財(2020年)※建物撮影OK《誰の設計ということになるのか》昨年11月中旬。秋も深まろうという頃、京都東山の京都市京セラ美術館を訪ねた。目当ての展覧会が始ま
名建築シリーズ215宝塚市庁舎(本庁舎)往訪日:2025年3月7日所在地:兵庫県宝塚市東陽町1-1アクセス:阪急今津線・逆瀬川駅から10分■設計:村野藤吾■施工:大林組他JV■竣工:1980年《あのドームがずっと気になっていた》六甲南麓の建築旅の最後は宝塚市庁舎である。村野藤吾最晩年(89歳!)の設計。若い頃に宝塚市民だったものの一度も訪ねたことがない。ないが、塔屋の円筒はずっと気になっていた。大阪中心に実績を残した村野だが、居宅を構えた宝塚にもポツポツ足跡が残って
名建築シリーズ169古稀庵洋館(現山縣有朋記念館)往訪日:2024年11月23日所在地:栃木県矢板市上伊佐野1022開館:10時~16時(月曜休館)料金:(常設)一般700円小学生350円※コーヒーのサービスつきアクセス:東北道・矢板北SICから15分駐車場:無料(約30台)■設計:伊東忠太■竣工:1909年■別館:国登録有形文化財(2021年)※内部撮影NG《珍しい伊東忠太の洋館建築》赤滝鉱泉を辞して程近い場所にある山縣有朋記念館を訪ねた。今回偶然そ
ムスメ(ふぅちゃん)2026中学受験の小6ムスコ(むっちゃん)ヤンチャな小2ツマ30代パート主婦春30代会社員建築士の四人家族前々から建築関係者としては気になってたここhttps://www.tatemonoen.jp/江戸東京たてもの園江戸東京たてもの園は、文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示する野外博物館です。www.tatemonoen.jp行ってきました小金井の辺りに有るんですが、大きい小金井公園の中に有ります駐車場はここがオススメ※奥の方に
名建築シリーズ150八木市造邸往訪日:2024年9月8日所在地:大阪府寝屋川市香里本通町13-6見学:(第二日曜)10時~、13時~の二回定員:各10名協力金:一般1,000円中高大生500円アクセス:京阪・香里園駅から徒歩3分予約方法:①前月10日~20日にメールフォームで申込み②「申込完了」受信後の21日~25日に「予約完了」のメール受信で確定※撮影OK、SNSアップNG■設計:藤井厚二■施工:酒徳金之助■竣工:1930年■国登録有形文化財(2023年)
名建築シリーズ214カトリック宝塚教会往訪日:2025年3月7日所在地:兵庫県宝塚市南口1-7-7アクセス:阪急今津線・宝塚南口駅から10分■設計:村野藤吾■施工:不明■竣工:1965年《見る角度で全く違う》「ゼンカイ」ハウスを観たあと一路南に取って返した。次なる目的地は村野藤吾のカトリック宝塚教会。「同じものを作らない」と豪語した村野でも(あれだけの仕事をこなせば)焼き直しも出てくるし、ある程度類型化もできてしまう。だが、ひとつ云えることがある。腰をいれて携わった
名建築シリーズ205カトリック河原町教会往訪日:2025年3月1日所在地:京都市中京区河原町通り三条上ル下丸屋町423アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅から5分■設計:カール・フロイラー、富家宏泰■施工:大林組■竣工:1967年《人と車のない一瞬を捉える》この日最後に訪れたのはカトリック河原町教会だった。京都で活躍した富家宏泰の設計ということで来てみたが、いつもの富家とは違う眼を惹くデザインだった。河原町教会の創建は1890年。当館は鉄筋コンクリート造
名建築シリーズ172佐伯勇邸往訪日:2024年12月1日所在地:奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4開館:10時~17時(月曜休館)料金:外観のみ無料アクセス:近鉄・学園前駅でバス乗換え→大渕橋下車→徒歩3分駐車場:無料(12台)■設計:村野藤吾■施工:大林組■竣工:1965年※内部見学は事前予約制(10日前までに10名以上)《現在は一部がお茶処になっている》松伯美術館で鑑賞したあと、同じ敷地にある佐伯勇邸を見学した。というより邸内に美術館があるという
旧乃木邸往訪日:2024年11月4日所在地:東京都港区赤坂8-11-32アクセス:千代田線・乃木坂駅から1分開場:9時~16時料金:無料※年三回内部公開あり《落ちついた佇まいの乃木邸》サントリー美術館を出て少し街歩きすることにした。まずは旧乃木邸へ。明治の陸将・乃木希典(1849-1912)の旧邸を公園として整備し、年三回内部公開している。残念ながらこの日は観ることができなかったが。「行ける時に行くだよ」近現代史に疎かった幼い頃、この切手の図
名建築シリーズ171松伯美術館往訪日:2024年12月1日所在地:奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4開館:10時~17時(月曜休館)料金:(常設)一般820円小中生410円アクセス:近鉄・学園前駅でバス乗換え→大渕橋下車→徒歩3分駐車場:無料(12台)■設計:村野・森建築事務所■竣工:1994年※展示室以外は撮影OK《細部に工夫あり》昨年12月朔日。またまた学園前駅まで近鉄に揺られて出かけた。この日の目当ては松伯美術館。上村松園・松篁・淳之三代の作品
もうひとりのル・コルビュジエ絵画をめぐって往訪日:2024年8月3日会場:大倉集古館所在地:東京都港区虎ノ門2-10-3会期:2024年6月25日~8月12日開館:10時~17時(月曜休館)常設:一般1500円高大生1000円アクセス:東京メトロ・神谷町駅から徒歩7分※撮影NG(※一部ネットより資料を拝借いたしました)建築散歩したあとに主たる目的である特別展を見学した。戦後のモダニスム建築を牽引したル・コルビュジエの画家、彫刻家としての側面に焦点をあてた作品展
「旧久邇宮邸」も、前の記事の「旧尾崎テオドラ邸」と同じ、2024年3月に見学した建物です。聖心女子大学内にあり、大学のマップには「パレス」と記載されている和風建築物は、重要文化財に指定されています。こちらがパレスのうち「小食堂」です。1918(大正7)年竣工の入母屋造。その右側につながっているのが、パレスのうち「御常御殿」です。1924(大正13)年竣工の入母屋造、一部切妻造です。聖心女子大学創立五十周年記念で作成された、パレス内の天井画をまとめた「花影」によると、
2024年4月に見学した「学士会館」の備忘録です。登録有形文化財の「学士会館」は、築後95年超が経過し、建物の老朽化に伴い設備面・機能面の不具合を解消するために、再開発計画が実行されます。2025年4月ごろから新館の解体工事を始める予定ですが、旧館はそのままの姿で移動させる曳家(ひきや)工事で保存する計画。また、会館に隣接するビルが解体され、共同事業の大型ビルが29年夏ごろに完成予定だそうです。写真左側、奥まって建っている5階建ての部分が新館です。藤村朗設計(1937年竣工)。
久しぶりにアマゾンプライムを登録。ずっとは見ないはずだから、きっとこの一か月だけの視聴になるはず。登録したのは、今観たいなと思う映画があったから。それは、「ÀTable!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」というドラマだ。素敵な俳優さんの、市川実日子さんが主演、そして以前、大好きだなあとしみじみ感じたドラマ「名建築で昼食を」、「ちょこっと京都に住んでみた。」の制作チームがおくっているらしいから、絶対私の好みなものに違いないはず。と。(どちらも数年前にアマゾンプライムで見たのだ。現在も観
名建築シリーズ200澤野ビルヂング(現伏見ビル)往訪日:2025年2月23日所在地:大阪市中央区伏見町2-2-3アクセス:京阪本線・北浜駅から5分■設計:長田長次郎■施工:池田勘蔵■竣工:1923年■国登録有形文化財(2002年)《シンプルだけどモダン》続いて青山ビルの隣りのモダニズム建築、伏見ビル(旧澤野ビルヂング)を見学した。HPでは見学可とあるが、テナントのシャッターが降りていたので残念ながら外観だけの偵察にとどめる。「定休日だったみたいだの」マ
名建築シリーズ190清風亭往訪日:2025年2月8日所在地:埼玉県深谷市起会111-3開館:9時~17時(無休)料金:無料アクセス:関越道・本庄児玉ICから30分■設計:西村好時■施工:清水組■竣工:1926年■埼玉県有形文化財※撮影OK《ガラリと変わってスペイン風》次に見学したのは清風亭。誠之堂から10年後に第一銀行二代目頭取・佐々木勇之助の古希(70歳)を祝ってその隣りに建設された。つまり、もともとこの二つの建築は双子のような関係にあったわけだ。それにし
最近購入した「日本の最も美しい名建築」の中で"未体験"でかつ近くて行けそうな所は?はい横浜にありました「ホテルニューグランド」ここは東京国立博物館を設計したのと同じ渡辺仁によるそうですが帝冠様式ではなさそう昭和2年開業したそうもうすぐ100年まずは外観からショップやカフェの赤が効いてますね正面玄関には「近代化産業遺産」のプレートタイル張りの柱と照明💡…傾いてる?はい実際に傾いてました直さないのですね夜も一回りしてみました山下公園側から夜は一層情緒が
今年の目標の一つ、「アントニン・レーモンドの現存する建築をみにいく」今回は日本聖公会・聖オルバン教会。1956年アントニン・レーモンド設計にて竣工。(ガイドはクリスチャンであり、教会建築を紹介してくださる鈴木元彦さん。まいまい東京ツアーで!)聖公会はイングランド国教会から生まれ、ローマ・カトリック教会とプロテスタント両者の要素を兼ね備え、その中間に位置する教派といわれてきたそう。この聖オルバン教会は「東京教区で唯一英語を話す会衆から成る教会で、牧師は英語を母国語とし礼拝はす
名建築シリーズ228京都帝国大学法経学部本館往訪日:2025年3月9日所在地:京都市左京区吉田本町アクセス:京阪本線・出町柳駅から徒歩15分■設計:大倉三郎・内藤資忠■施工:大倉土木■竣工:1925年《内田ゴシックっぽくない?》なかなか終わらない京大名建築シリーズ。吉田キャンパスの学部棟として最後に紹介するのが法経学部本館だ。時計台記念館を抱きかかえる構造なので全容を収めることはできない。実はこの建物。一度に完成した訳ではない。まず完成したのがこの左翼棟(1933
東京建築祭2025、続いて向かったのはパレスサイド・ビルディングです。東京メトロ竹橋駅直結、毎日新聞社本社が入るモダンな建築。NHKのすこぶる上がるビルでも紹介されていました。こちらでは建築についてのパネル展示を見ることができました。(建築祭HPより)1966年、日建設計の林昌二の設計で生まれたパレスサイド・ビルディングは、多くの建築賞を受賞し、日本のモダニズム建築を代表する作品として評価されてきました。全長150メートルの直方体ビル2棟と、高さ50メートルの白い円筒コア2棟が一体
名建築シリーズ167大和文華館往訪日:2024年11月17日所在地:奈良市学園南1-11-6開館:10時~17時(月曜休館)料金:(平常)一般630円高大生420円アクセス:近鉄奈良線・学園前駅から7分駐車場:無料(普通車40台)■設計:吉田五十八■施工:大林組■竣工:1960年■DOCOMOMO認定(2005年)※建物撮影OK《まるで城郭》昨年11月中旬。京都の翌週は奈良の美術館にむかった。狙いの画家は呉春。大阪に赴任し、阪急東宝グループの総帥小林一三
名建築シリーズ211甲南大学新1号館往訪日:2025年3月7日所在地:兵庫県神戸市東灘区岡本8-9-1アクセス:阪急神戸線・岡本駅から7分■設計:東畑建築事務所■施工:大林組ほか■竣工:1997年《残って欲しかったなあ》神戸大学の次に訪ねたのは甲南大学・岡本キャンパスだった。史上二番目の旧制私立高校として誕生した甲南高等学校の旧本館(1923年)がかつてあった。国内初の鉄筋コンクリート造の高校校舎で“白堊城”の異名をとるそれは卒業生の自慢の種だったが、95年に発生
名建築シリーズ221京都大学楽友会館往訪日:2025年3月9日所在地:京都市左京区吉田本町アクセス:京阪本線・神宮丸太町駅から徒歩20分※見学不可■設計:森田慶一■施工:清水組■竣工:1925年■国登録有形文化財(1998年)《京大にもスパニッシュスタイルがあった》京大建築シリーズ⑤は創立25周年記念を祝して建設された楽友会館だ。設計は堀口捨巳や山田守とともに分離派協会を立ち上げた森田慶一。森田慶一(1895-1983)卒業後は営繕技師として警視庁
名建築シリーズ119国立国会図書館本館往訪日:2024年7月25日所在地:東京都千代田区永田町1-10-1アクセス:有楽町線・永田町駅から徒歩5分開館:9時~18時30分■設計:MID同人(前川國男建築設計事務所)■施工:清水建設■竣工:1961年※内部撮影NG《書恥の聖地?》最高裁判所と道路を挟んで向い合わせなので国立国会図書館も見学しておくことにした。予約すれば内部見学も可能だが、いつになるか判らない。とりあえず外観を。前川國男の図書館建築といえば
名建築シリーズ129丸亀市立城乾小学校往訪日:2024年8月9日所在地:香川県丸亀市中府町5-15-1アクセス:JR丸亀駅から徒歩10分■設計:毛綱毅曠■施工:第二建築㈱■竣工:1999年※内部撮影NG《この角度で見るとぜんぜん普通》金刀比羅宮で大汗を掻いたあと丸亀市内に移動した。半年前に一度来たばかりだが、やり残しがあったので再び東横インに投宿することにした(前回は二日目が雨だったのでサッサと帰ったのだ)。丸亀が(新旧織りまぜて)名建築の宝庫であることは建築探偵