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若紫①【北山へ加持祈祷】*これより以前の「夕顔」第9章はこちら*はじめから読む場合はこちら・・・・・・・・・・・・・・・瘧病にわづらひたまひて、よろづにまじなひ加持など参らせたまへど、しるしなくて、あまたたびおこりたまひければ、ある人、「北山になむ、なにがし寺といふ所に、かしこき行ひ人はべる。去年の夏も世におこりて、人びとまじなひわづらひしを、やがてとどむるたぐひ、あまたはべりき。ししこらかしつる時はうたてはべるを、とくこそ試みさせたまはめ」など聞こゆれば、召しに遣はしたるに、「老いか
公文の国語教材に関しては、高校レベルの教材を学習している小5の息子はむですが、継続に関して悩んでいます。理由としては、高校教材が思った以上に難しいからです現在、国語の「古文」分野に入っているため、源氏物語や更級日記などの古典文学を読み解く学習をしているのですが、宿題に時間がかかりすぎです古文の内容や解釈について、100字以内でまとめなさい的な問題も多いし、大人でも苦労しそうな内容も含まれています。父親であるくまはむ自身も内容を理解しようと思って、公文国語の
また更新が遅くなってしまいました;;(;゚;∀;゚;)今日も急用ができて出かけるのですが…なんとか重要古語だけは更新しますね~;ヽ(;´ω`)ノ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■【かたみに】…お互いに■【背く(そむく)】…別れる■【ぬべき】…きっと~はずだ※【ぬ】…強意の助動詞「ぬ」の終止形※【べき】…適当の助動詞「べし」の連体形■【きざみ】…時期■【なむ】…強調の係助詞■【ねたげなり】…憎らしく思っている様子■【~に】…~ので(順接の接続助詞)■【腹立たし】…腹が立ってい
前回の古文の反響が小さいけどありました(‐^▽^‐)ありがとうございます!!今日は、その中で質問をいただきましたので紹介させていただきますね「センター試験に必要な古文単語数はいくつくらいですか?助動詞の活用などを完璧にしないといけませんか?」そりゃ単語は覚えたほうがいいのですが、、、単語の訳語を丸覚えするのはやめて欲しいですねだいたいの雰囲気をゆるく覚えていたほうが、点数になりやすいのですよ古文単語はたくさんの意味を持ちますしセンター試験も前後関係から導いた流れも作れと言
うちの不登校長女、N中に入学して1学期が経過しました。本年度も、当面はこのまま継続していく予定です。入ってみて感じたことを、いくつかあげておきます。1)学習コンテンツN中では、中学校の内容を網羅する学習コンテンツが提供されています。ただし、教科は国・英・数のみで、理科と社会は自分で学習する必要があります。学習コンテンツをやっているところをチラ見しましたが、難易度はかなり簡単です。中学受験である程度深く勉強してきた子や、知的水準の高い子、公文などで
雀が登場する昔話だと、「舌切り雀」が有名です。お爺さんが大事に世話をしていた雀の舌をお婆さんがちょん切ってしまう話です。今回は、それとは少し違うお話で、鎌倉時代の説話集『宇治拾遺物語』に収められているものです。昔々、春の穏やかなある日、六十歳くらいのお婆さんがシラミをとっていた。すると、庭を雀が歩いていたところ、こどもたちが石をぶつけて腰を折られてしまった。羽をバタバタさせて倒れているところに、カラスが近くを走り回っていたので、「おやまあ、かわいそうに。カラスが捕まえてしまうだ
立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、あながちに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へるならむと、やうかはりて思さる。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、訳)うろつき回っているような下半身の方を想像すると、あながちに丈高き心地ぞする。訳)むやみに背丈の高い感じがする。いかなる者の集へるならむと、訳)どのような者が集まっているのであろうかと、やうかはりて思さる。訳)一風変わってお感じにならずにはいら
~前回までのあらすじ~①丹後国で釣りをしながら両親を養っている青年、浦島太郎。ある日、一匹の亀を釣り上げたけれど、気の毒に思って海に帰してやりました。次の日、また釣りに出かけると、今度は一人の女性が小舟に乗って近づいてきました。事情を聞いてみると、大荒れの海で乗っていた舟が難破して、どうにか小舟に乗り換えて漂流してここまで来たとのこと。浦島はこの女性を故郷まで送り届けてやりました。②その名も“竜宮城”という邸は、銀の塀に囲まれ、金の屋根瓦が並び、筆舌に尽くしがたいほど豪勢なものでした。四方を
問1.以下の写真から私の名前を見つけてください。(制限時間:2秒)中学の国語の時間に見つけ食べきったと思ったお菓子がまだ一個残ってた程度の喜びを覚えた竹中光です。----------------------------------------------------------------------所属:大阪大学人間科学部共生学科学年:E年誕生日:2003/10/8血液型:AB型言語:外では大阪弁、家では標準語特技:ダル絡み≒愛情表現好
さて、前回は応天門が放火により燃えてしまい、伴大納言こと伴善男の讒言により左大臣だった源信に嫌疑がかかるも、太政大臣・藤原良房の働きによって源のまこっちゃんへの疑いが晴れた、という内容でした。そして、前回日本史の教科書を引用した通り、実は伴善男こそが放火した張本人なのですが、どう語られるのでしょうか。この火事騒動の真相はこうだった。さる秋の頃に、右兵衛の舎人で七条に住んでいた者が、庁舎に出勤して、夜が更けて家に帰る時に応天門の前を通ったところ、人の気配がしてささやく声が聞こえた。廊
【古文】「…みさをにもてつけて見馴るるままに、心もけしうはあらずはべりしかど、ただこの憎き方一つなむ、心をさめずはべりし。…」ーーーーーーーーーーーーーーー(左馬頭の話は続きます)「…みさをにもてつけて、訳)「…貞節を身につけてくれており、見馴るるままに、訳)連れ添っていくにつれて、心もけしうはあらずはべりしかど、訳)性格も悪くはありませんでしたが、ただこの憎き方一つなむ、心をさめずはべりし。…」訳)ただこの憎らしい性質(=嫉妬心)一つばかりは、どうにも収ま
あはれに、「何処かさして」と思ほしなせば、玉の台も同じことなり。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】あはれに、訳)しみじみと、「何処かさして」と思ほしなせば、訳)「どこをさして(これこそ我が宿といえるだろう)か」とお考えになると、玉の台も同じことなり。訳)立派な御殿も同じことである。【古文】あはれに、「何処かさして」と思ほしなせば、玉の台も同じことなり。【訳】しみじみと、「どこをさして(これこそ我が宿といえるだろう)か」
【原文】南面に下ろして、母君も、とみにえものものたまはず。・・・・・・・・・・・・・・・南面に下ろして、訳)寝殿の南面に腰を下ろして、母君も、とみにえものものたまはず。訳)母君も、すぐにはご挨拶を仰ることができない。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】南面に下ろして、母君も、とみにえものものたまはず。【口語訳】寝殿の南面で車から下ろして、母君も、すぐにはご挨拶を仰ることができない。゚・*:.。..。.:*・゚゚・
【原文】身に余るまでの御心ざしの、よろづにかたじけなきに、人げなき恥を隠しつつ、交じらひたまふめりつるを、人の嫉み深く積もり、安からぬこと多くなり添ひはべりつるに、・・・・・・・・・・・・・・・身に余るまでの御心ざしの、よろづにかたじけなきに、訳)身に余るほどの帝のご愛情が、いろいろともったいないので、人げなき恥を隠しつつ、交じらひたまふめりつるを、訳)他の妃並みに後ろだてのないという恥を隠しながら、宮仕えしていらしたようでしたが、人の嫉み深く積もり、訳)人の嫉み
[比良的感想]全国の皆さんこんにちは。今回は早稲田合格塾のスタメンでは難易度においてTOPレベルと標準レベルの間くらいに位置する「TOP下」くらいの難易度ポジションのこの1冊『ポラリス古文Lv3』です。同じポラリスシリーズでも現代文や英語長文と比べるとこちらの古文ポラリス少し抑えめの難易度で偏差値60前後くらいの方がそこから一歩上に行ったり、あるいはそのくらいの力を安定させるのに最適な1冊です。「過去問のひとつ前段階でやる問題集」を掲げるこのポラリス3シリーズのテーマを一番、具現化できて
古文解釈の追究ー夏の陣ー担当:関谷浩[概要]関東駿台古文科:関谷浩先生のオリジナル講座。単語・文法の知識をどう解釈に生かすのかを講義する。夏の陣では「内容をおおづかみする方法」から始まって、助動詞(一部除く)や敬語論(荘重体敬語まで)を扱う。[テキスト]講義問題6題と荘重体敬語の参考題が2題、予備問題2題、付録で文章の全訳(通解)といくつかの活用表から成る。授業では講義問題を扱い、参考題は最終日に少しばかり確認する程度。(参考題を除く)各問題には設問とページ下部に関谷先生
【古文】「…かしこく教へたつるかなと思ひたまへて、われたけく言ひそしはべるに、すこしうち笑ひて、…」ーーーーーーーーーーーーーーー(左馬頭の話は続きます)「かしこく教へたつるかなと思ひたまへて、訳)「うまく教え立てたなあと存じまして、われたけく言ひそしはべるに、訳)調子に乗ってしゃべり過ぎますと、すこしうち笑ひて、…」訳)少し微笑んで、…」【古文】「…かしこく教へたつるかなと思ひたまへて、われたけく言ひそしはべるに、すこしうち笑ひて、…」【訳】「
【原文】承り果てぬやうにてなむ、まかではべりぬる」とて、御文奉る。・・・・・・・・・・・・・・・承り果てぬやうにてなむ、最後までお聞きしないような形で、まかではべりぬる」ご退出申し上げたのでございます」とて、御文奉る。と言って、お手紙を差し上げる。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】承り果てぬやうにてなむ、まかではべりぬる」とて、御文奉る。【口語訳】最後までお聞きしないような形で、ご退出申し上げたのでござい
「笹分けば人やとがめむいつとなく駒なつくめる森の木隠れわづらはしさに」とて、立ちたまふを、【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)には少し興味を持って、ちょっかいを出して
中学校は試験シーズンですね。次男が「エイプリルとかオクトーバーとか自信無い」というので、先を見越して旧暦の言い方と合わせて語呂合わせを作ってみました。スペルの「m」か「n」かがわかりにくい点については、「ん」の後に「バ」だと上下の唇がつくから「m」だよ。「n」は唇が付かないけど「m」は唇が付くでしょと言うと合点がいったみたい。よろしかったらご活用くだされよゼブラチェックセット[合計990円(税込)からネコポスで送料無料][後払い対応]文房具文具ステー
~前回のあらすじ~丹後国で釣りをしながら両親を養っている青年、浦島太郎。ある日、一匹の亀を釣り上げたけれど、気の毒に思って海に帰してやりました。次の日、また釣りに出かけると、今度は一人の女性が小舟に乗って近づいてきました。事情を聞いてみると、大荒れの海で乗っていた舟が難破して、どうにか小舟に乗り換えて漂流してここまで来たとのこと。浦島はこの女性を故郷まで送り届けてやりました。さて、船から上がって、どんな所だろうか、と思うと、銀の塀に囲まれ、金の屋根瓦を並べ、立派な門を建て、天上界の邸宅が
前回、伴大納言(伴善男)の放火現場は右兵衛の舎人に見られていた、という話でした。舎人は真犯人のことを報告しないまま過ごしていましたが、さて最終回はどんな展開になるのでしょう。こうして九月ごろになった。ある日、伴大納言家で経理を司っていた者の子と、放火を目撃した舎人の子が喧嘩をして泣き騒ぐので、右兵衛の舎人が出て取りなそうとしたが、同じく見ていた経理の男が出てきて二人の子を引き離すと、自分の子を家に入れて、舎人の子の髪を掴み倒して死んでしまうのではないかというほど踏みつけた。舎人は「我
【古文】「…『…限りと思はば、かくわりなきもの疑ひはせよ。行く先長く見えむと思はば、つらきことありとも、念じてなのめに思ひなりて、…』…」ーーーーーーーーーーーーーーー(左馬頭の話は続きます)「…『…限りと思はば、訳)「…『…これを最後と思うのなら、かくわりなきもの疑ひはせよ。訳)このように分別のない邪推をしろ。行く先長く見えむと思はば、訳)将来も長く連れ添おうと思うならば、つらきことありとも、念じてなのめに思ひなりて、訳)辛いことがあっても、我慢してたいし
前回、まずは花山天皇の人生をダイジェストで端的に書き記し、その中でも中心的な出来事、すなわち花山院が出家するまでのいきさつを今回から詳述していくわけですが、語り方として洗練されているように思います。しみじみ悲しくおいたわしいことといったら、御退位の時は、藤壺の上の御局の妻戸から抜け出しなさったのだが、有明の月がとても明るかったので、帝が、「丸見えであることよ。どうしようか」とおっしゃったのを、「だからといって、出家をおやめになるわけにもいきません。八尺瓊勾玉と草薙剣も皇太
【古文】「…『…かかる心だに失せなば、いとあはれとなむ思ふべき。人並々にもなり、すこしおとなびむに添へて、また並ぶ人なくあるべき』やうなど、…』…」ーーーーーーーーーーーーーーー(左馬頭の話は続きます)「…『…かかる心だに失せなば、訳)「…『…このような嫉妬心さえ消えてしまったならば、いとあはれとなむ思ふべき。訳)とても愛おしいと思うに違いないよ。人並々にもなり、すこしおとなびむに添へて、訳)出世して世間並みにもなり、少し一人前になるようなのに従って、また並ぶ人なくあ
古文の葛西佑也先生とお会いしました😆✨エングラム世界史まで持参してくださり感激です🥺楽しいお話ありがとうございました!うなぎの一本重めっちゃ美味しかったです😆◆◆◆◆◆◆◆◆✅鈴木悠介のYouTubeチャンネル登録はこちら💁♂️↓↓↓https://www.youtube.com/channel/UC18A5-KezRSqS9mV4TX4OlQ✅鈴木悠介の新刊『世界史用語マルチ・トレーニング』(旺文社)発売中〜‼️世界史用語マルチ・トレーニング(武田
この家のかたはらに、桧垣といふもの新しうして、上は半蔀四五間ばかり上げわたして、簾などもいと白う涼しげなるに、をかしき額つきの透影、あまた見えて覗く。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】この家のかたはらに、檜垣といふもの新しうして、訳)この家の隣に、檜垣という檜で作った垣根を新しく作って、上は半蔀四五間ばかり上げわたして、訳)上の方は半蔀を四、五間(けん)ほどずらりと吊り上げて、簾などもいと白う涼しげなるに、訳)簾などもとても白く涼しそ
【あ】■あいぎょう(愛敬)■愛敬づく■あいだる■あいなし■あいな頼み■逢坂の関■あえかなり■閼伽(あか)■あが君■あかず(飽かず)■暁(あかつき)■あき(秋)■飽きたし・飽く■あきる(呆る)■あくがれありく■明け暮れ■あこ(吾子)■朝明(あさけ)■浅し■あさはかなり■あさまし■あざ(鮮)やかなり■あざる■あし(悪し)■悪しき道■阿闍梨(あじゃり)■足を空■按察使(あぜち)■あそび(遊び)■あそぶ(遊ぶ)■朝臣(あそん)■あだ事■あ
【桐壺】(9首)■限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり■宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ■鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜あかずふる涙かな■いとどしく虫の音しげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人■荒き風ふせぎし蔭の枯れしより小萩がうへぞ静心なき■尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく■雲の上も涙に暮るる秋の月いかで澄むらむ浅茅生の宿■いときなき初元結いに長き世を契る心は結びこめつや■結びつる心