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【古文】「…火ほのかに壁に背け、萎えたる衣どもの厚肥えたる、大いなる籠にうち掛けて、…」ーーーーーーーーーーーーーーー(左馬頭の物語は続きます)「…火ほのかに壁に背け、訳)「…灯火をかすかに壁の方に向け、萎えたる衣どもの厚肥えたる、訳)柔らかくなった衣類で厚ぼったくなったのを、大いなる籠にうち掛けて、訳)大きな伏せ籠にうち掛けて、【古文】「…火ほのかに壁に背け、萎えたる衣どもの厚肥えたる、大いなる籠にうち掛けて、…」【訳】「…灯火をかすかに壁の方に向け、柔
かかる折だにと、心もあくがれ惑ひて、何処にも何処にも、まうでたまはず、内裏にても里にても、昼はつれづれと眺め暮らして、暮るれば、王命婦を責め歩きたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーーYouTubeでも『源氏物語』を速習できる動画を作成しています。けっして面白いものではありませんが、がんばって視聴してもらうと、古文の速読力が身についてきます。ためしに見てみてくださいねっ♪【源氏物語イラスト訳】かかる折だにと、心もあくがれ惑ひて、訳)せめてこのような時だけでもと、心もひどく落
かなり前に買っていたダイソーの百人一首(500円商品だったかな?)いきなり全部は難しいだろうと思って適当に20枚ピックアップしてやってみました娘にはなぜ全部やらないのかとしつこく詰められましたが…古文の読み方が何となくでもわかっていた方が取りやすいかなと思って説明するものの、質問の嵐…どうしてこう読むの?これ日本語なの?いつもこう読むの?ママは何で知ってるの?パパも知ってるの?。。。ま、細
2023大学入学共通テスト【3】古文イラスト訳の続きです。【4】人々、これを聞きて、船々に聞かせて、付けむとしけるが遅かりければ、船を漕ぐともなくて、やうやう築島をめぐりて、一めぐりの程に、付けて言はむとしけるに、え付けざりければ、むなしく過ぎにけり。「いかに」「遅し」と、互ひに船々あらそひて、二めぐりになりにけり。(訳)人々は、これを聞いて、船に知らせて、句を付けようとしたが、遅かったので、船を漕ぐともなく、次第に築島をまわって、一まわりするうちに、句を付けて言おうとしたが
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■【さばかり】■【たれ(たり)】■【限り】■【けれ(けり)】■【世人】■【聞こゆ】■【女御(にょうご)】■【落ちゐる】◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇今日は、「聞こゆ」の意味の識別です。■【桐壺143-①】イラスト訳■【桐壺143-②】イラスト解釈ーーーーーーーーーーーーーーー【聞こゆ】①聞こえる②評判になる、噂される③理解できる④申し上げる(「言ふ」の謙譲語)⑤~申し上げる(謙譲の補助動詞)ーーーーーーーーーーーーーーー「聞く」
【古文】太液芙蓉未央柳も、げに通ひたりし容貌を、唐めいたる装ひはうるはしうこそありけめ、なつかしうらうたげなりしを思し出づるに、花鳥の色にも音にもよそふべき方ぞなき。太液芙蓉未央柳も、訳)長恨歌の一節、「太液池の芙蓉(蓮)、未央宮の柳」の句にも、げに通ひたりし容貌を、訳)なるほど似通っていた容貌だが、唐めいたる装ひは訳)唐風の装いをした姿はうるはしうこそありけめ、訳)端麗ではあったのだろうが、【古文】太液芙蓉未央柳も、げに通ひたりし容貌を、唐めい
【古文】「隠れたらむ所に、なほ率て行け」とのたまへど、「いとむつかしげにさし籠められて、人あまたはべるめれば、かしこげに」と聞こゆ。いとほしと思へり。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「隠れたらむ所に、なほ率て行け」とのたまへど、訳)「(空蝉が)隠れているような所に、それでもやはり連れて行け」とおっしゃるが、「いとむつかしげにさし籠められて、訳)「とてもむさ苦しい感じに押し込められて、人あまたはべるめれば、かしこげに」と聞こゆ。訳)女
おはようございますあいです。【古文】「うせ給ひにし御息所の御かたちに似たまへる人を、三代の宮仕へに伝はりぬるに、え見たてまつりつけぬを、・・・・・・・・・・・・・・・【これまでのあらすじ】時の帝は、桐壺更衣という妃一人に愛情を注ぎすぎ、更衣は横死してしまいます。月日が流れても、帝は桐壺更衣のことを忘れられずにいます。典侍は、先帝の四の宮の美しかったことを思い出します。今日は、複合語の解釈です。ーーーーーーーーーーーーーーー一語一語の古文解釈☆けっこう慣れてきまし
おはようございますあいです。このイラスト解釈は、毎朝7時ごろに更新していきます。途中からお越しの方は、【これまでのあらすじ】から♪↓今日の源氏物語はコレ↓ーーーーーーーーーーーーーーー「…またさやかにも見てしがなとすべなく待たせ、わづかなる声聞くばかり言ひ寄れど、…」ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語~これまでのあらすじ】桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。ある五月雨の降る夏の夜、宮中の宿直所で、光源氏は頭中
鎌倉時代に書かれた『建礼門院右京大夫集』は、日記的性格を持つ私家集です。文庫版を買って少しずつ読んでいて、まだ半分ちょっと手前くらいの所を読んでいます。建礼門院というのは平清盛の娘である徳子のことで、高倉天皇の中宮であり安徳天皇の生母です。その徳子に女房として仕えたのが右京大夫。右京大夫は清盛の孫である平資盛と恋仲にありました。Wikipediaを駆使して系図にまとめてみたらこうなりました。調べてみて初めて知りましたが、右京大夫の恋人だった平資盛は高階氏の血を引いてお
6/06(月)、関東地方が梅雨入りしたと見られる、という報道がありました。梅雨というのは、正式には9月ごろに振り返ってみて「◯月○日に梅雨入りしていた」と決まるものです。だから現時点では「見られる」という表現になるのです。さて、最近古文から離れた記事が多くなっていたので、古文に戻します。『枕草子』より、雨の季節に起きた出来事を述べた章段です。雨がずっと降り続けるころ、今日も降っているけれど、帝の使いとして式部丞信経が参上しました。いつものように座布団を差し出したのに、いつ
高一次男の受験勉強(普段の定期試験勉強)にてこ入れ中。古典篇。前回から古典の試験範囲に「助動詞」が含まれるようになりました。古典と言えば、「助動詞」「敬語」「和歌」「主語」が4大ハードル。特に「助動詞」が大変。夏休みから「助動詞」勉強は始まっているはずですが、なかなかアレも頭に入らないよね。中間試験では14種類の「助動詞」のうち、半分くらいが出題範囲。まずは一緒に、「活用表」を音読するところから当然始めたのですが、試験はそのレベルより更に上のものが出題されていたので、次男の成績
京都の漬物で「酸茎すぐき」というのがあります。「すいくき」とも「賀茂菜」とも呼ばれることがあると言います。京都駅構内の土産物店で買って食べたことがありますが、けっこう前のことなので味は覚えていません。この酸茎にまつわる『沙石集』の話は、僕が所有している新編日本古典文学全集(小学館)には掲載されていません。底本によっては載っていない話のようです。ある姫君が、殿方のもとに嫁入りなさることになっていたので、乳母が教えたことは、「優美でおしとやかな女性のことを、『まるでどこか
早稲田の国語は一刻も早く過去問に慣れないと入試に間に合わなくなるぞ!(問題集では早稲田入試を乗り切る力は養成しにくいです)【早稲田大学教育学部2015】制限時間:10分〜15分満点が狙えます少しの文法知識と100〜200語程度の単語の知識があれば、(解けなかったかもしれませんが…)解くのにはほとんど問題なかったと思われます。(マニアックな)難しいことを尋ねられてましたか???【解答解説】【早稲田
日本の歴史上で放火事件というのは大小様々に数多く存在していますが、日本史で習う放火事件で最も古いのが「応天門の変」だと思います。応天門というのは、平安京の真ん中を南北に走る大通り・朱雀大路を北上して大内裏の入り口にある朱雀門をくぐった先にあった門です。この応天門の放火事件が応天門の変です。この事件について、山川出版の日本史Bの教科書ではどう載っているか調べてみました。858(天安2)年に幼少の清和天皇を即位させた良房は、天皇の外祖父として臣下ではじめて摂政になり、866(貞観8)
男の怒りか男の怒りか江戸の黒豹江戸に黒豹がいるか!『江戸むらさき特急』より昭和の名曲(?)から始まりましたが、今回ご紹介するのは鎌倉時代の仏教説話集『沙石集』より、捕物帖のお話です。学問に秀でたある山寺法師で、世俗的なことには疎くてダメそうに見えた人が、盗人が僧坊へ入ったのを見つけて追いかけていた時、盗人が庭の柴垣の犬の出入り口からくぐり抜けて逃げて行ったところ、その僧は足を掴んで修行仲間の若い僧を呼び、「おい、そこの坊さんよ、盗人を捕まえたのだが、拙僧は縛り上げる
「御格子参りね。もの恐ろしき夜のさまなめるを、宿直人にてはべらむ。…」ーーーーーーーーーーーーーーーYouTubeでも「イラスト訳」の動画を作成しています。見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。【源氏物語イラスト訳】「御格子参りね。訳)「御格子を下ろしてさし上げなさい。もの恐ろしき夜のさまなめるを、訳)何となく恐ろしい夜の様子であるようなので、宿直人にてはべらむ。訳)宿直人として伺候いたそう。【古文】「御格子参りね。もの恐ろし
今年の初夏、なにがキッカケでこの楢崎皐月さんからの「カタカムナ」相似象学会とは趣きが違うこの「カタカムナ音読法」(2020発行)を手にしたのかは忘れてしまった。松永暢史先生が家庭教師するなかで日本語能力を上げれば学力が飛躍的に伸びるという発見をしたとあった。教科書をまともに読めない生徒さんを教えることになり、古文を一音一音読むことをして徒然草の音読を学校で褒められて開眼したよう。松永先生も最初からカタカムナになっていたわけではないが、一音一音の音読から日本語の意味性、古典との繋がりからカタ
こんにちはあいです。【古文】いと清らなる御髪を削ぐほど、心苦しげなるを、主上は、「御息所の見ましかば」と、思し出づるに、堪へがたきを、心強く念じかへさせたまふ。・・・・・・・・・・・・・・・【これまでのあらすじ】いつの帝の御代でしたか、それほど高い身分ではないのに帝(桐壺帝)から大変な寵愛を受け、亡くなられた妃(桐壺更衣)がいました。忘れ形見である光源氏は、輝くばかりに美しく、「光る君」と称されます。また、亡き更衣に生きうつしの藤壺女御が入内し、「かかやく日の宮」と呼ばれる
イラスト訳を初めから読む源氏物語イラスト解釈【これまでのあらすじ】天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく
梅雨開けして、暑いですねぇ~!みなさん涼しい部屋で勉強してますかぁ?!源氏物語イラスト解釈【これまでのあらすじ】天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光
【原文】などやうに乱りがはしきを、心をさめざりけるほどと御覧じ許すべし。・・・・・・・・・・・・・・・などやうに乱りがはしきを、訳)などのように無法なのを、心をさめざりけるほどと訳)気持ちが静まらなかった時だからと御覧じ許すべし。訳)お見逃しになるのだろう。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】などやうに乱りがはしきを、心をさめざりけるほどと御覧じ許すべし。【口語訳】などのように無法なのを、気持ちが静まらなかった時だからとお見逃しに
【古文】「…大納言の家にまかり泊まらむとするに、この人言ふやう、『今宵人待つらむ宿なむ、あやしく心苦しき』とて、…」ーーーーーーーーーーーーーーー「…大納言の家にまかり泊まらむとするに、訳)「…大納言殿の家へ泊まりに参ろうとすると、この人言ふやう、訳)この殿上人が言うことには、『今宵人待つらむ宿なむ、あやしく心苦しき』とて、…」訳)『今夜は、私を待っている女の家が、不思議と気にかかって切ないものよ』と言って、…」【古文】「…大納言の家にまかり泊まらむとす
2022年の立教大学文学部入試の古文に、こんな問題がありました。[三]下の文章は、『源氏物語』の「末摘花」の巻の一節で、故常陸宮の姫君に興味を持った光源氏が、命婦の手引きで常陸宮邸内の命婦の部屋に入り、寝殿にいる姫君の演奏する琴の音を聞いた後、帰ろうとする場面から始まる。これを読んで後の設問に答えよ。透垣のただすこし折れ残りたる隠れの方に立ち寄りたまふに、もとより立てる男ありけり。誰ならむ、心かけたるすき者ありけりと思して、蔭につきてたち隠れたまへば、頭中将なりけり。(以下略)
おはようございますあいです。センターまであと66日ですねー!さあ、ここからは集中力が鍵ですよ♪('-^*)/さて。・・・・・・・・・・・・・・・【今日の源氏物語】「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」など聞こえたまふついでに、・・・・・・・・・・・・・・・【源氏物語~これまでのあらすじ】最愛の桐壺更衣を亡くした桐壺帝は、亡き更衣に生きうつしの藤壺宮を入内させます。更衣の忘れ形見である光源氏は、元服し左大臣の娘(葵)と結婚するも、藤壺宮への想いは募るばかりでし
2023共通テスト【3】古文イラスト訳の続きです。【3】その中に、良暹といへる歌詠みのありけるを、殿上人、見知りてあれば、「良暹がさぶらふか」と問ひければ、良暹、目もなく笑みて(※目を細めて笑って)、平がりてさぶらひければ、かたはらに若き僧の侍りけるが知り、「ⓑさに侍り」と申しければ、(訳)その中に、良暹といった歌詠みがいたのを、殿上人が、見知っているので、「良暹が控えているか」と尋ねたので、良暹は、目を細めて笑って、平べったくなって伺候していたところ、傍らに若い僧が伺候していた
【古文】「…男いたくめでて、簾のもとに歩み来て、『庭の紅葉こそ、踏み分けたる跡もなけれ』などねたます。…」ーーーーーーーーーーーーーーー「…男いたくめでて、訳)「…男はひどく感心して、簾のもとに歩み来て、訳)御簾のそばに歩んで来て、『庭の紅葉こそ、踏み分けたる跡もなけれ』訳)『庭の紅葉を、踏み分けた足跡もないよね』などねたます。…」訳)などと嫌がらせを言う。…」【古文】「…男いたくめでて、簾のもとに歩み来て、『庭の紅葉こそ、踏み分けたる跡もなけれ』などねた
久しぶりの出張で本を3冊読了。紀貫之が、平仮名で文章を綴った理由を何かで知り、読みたい!と古書で入手。講談社学術文庫版がほしかったけど、南米大河WEBで高かったので我慢。土佐日記、出発後に気候関係でずーっと足止めをくらい、通常の倍の期間で京にたどり着くまでの”苦闘”の記録なのですね。当時の人が暇をどうやって紛らわせていたかがわかりました(まま、想像通り和歌か漢詩を作っていたのですが)。知らなかったこと。漢文体日記は備忘録だった(p39)。
【古文】絵に描ける楊貴妃の容貌は、いみじき絵師といへども、筆限りありければいとにほひ少なし。・・・・・・・・・・・・・・・今日は「楊貴妃の絵」のお話です☆【これまでのあらすじ】いつの時代であったか、帝のご寵愛を一身に受け、玉のような御子を生んだ一人の女官(桐壺更衣)がおりました。周囲の反感の中、彼女は亡くなってしまいます。帝は、桐壺への思慕が募り続けます。桐壺更衣への追慕を詠んだ和歌☆そして帝は、さきほど見ていた長恨歌の絵に目を向けます。絵に描ける楊貴妃の容貌
『【古文の勉強①】最速で古文の点数が稼げるようにするぞ』これから何回かに分けて最速で点数が取れる古文の考え方を一緒に勉強してもらおうと思ってますもちろん秋にこの記事に行き着いてそれから大急ぎで古文をなんとかしようと…ameblo.jp『【古文の勉強②】最速で古文の点数が稼げるようにするぞ』『【古文の勉強①】最速で古文の点数が稼げるようにするぞ』これから何回かに分けて最速で点数が取れる古文の考え方を一緒に勉強してもらおうと思ってますもちろん秋に…ameblo.jp『【古文の勉強③