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御車もいたくやつしたまへり、前駆も追はせたまはず、誰れとか知らむとうちとけたまひて、すこしさし覗きたまへれば、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】御車もいたくやつしたまへり、訳)お車もひどく目立たないようになさっており、前駆も追はせたまはず、訳)先駆けの者にも追い払わせなさらず、誰とか知らむとうちとけたまひて、訳)誰と分かるだろうか、分からないだろうと気を許しなさって、すこしさし覗きたまへれば、訳)少し覗きなさっていると
こんばんはあいです。長いこと、ブログ休んでしまいました><1ヶ月ぶりに、今日から再開したいと思います♪(◎´エ`◎)◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■【内裏(うち)】…帝の住む宮中■【淑景舎(しげいしゃ)】…「七殿五舎」の1つ。桐壺とも。■【御曹司(みざうし)】…宮中に設けられた、役人などのお部屋※【曹司(ざうし)】…宮中に設けられた、役人などの部屋■【御息所(みやすんどころ)】…帝に愛された妃、更衣■【御方(おかた)】…お人、奥方※【母御息所の御方】…光源氏の母、桐壺更衣のこ
そのわたりの山がつまで、さるべき物ども賜ひ、御誦経などして出でたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】そのわたりの山がつまで、訳)その辺りの山仕事の者にまで、さるべき物ども賜ひ、訳)相応の品々をお与えになり、御誦経などして出でたまふ。訳)御誦経物としての布施などをして退出なさる。【古文】そのわたりの山がつまで、さるべき物ども賜ひ、御誦経などして出でたまふ。【訳】その辺りの山仕事の者にまで、相応の品々をお与えになり
「遠方人にもの申す」と独りごちたまふを、御随身ついゐて、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「遠方人にもの申す」訳)「遠くにいる人に申し上げる(白い花は何か)」と独りごちたまふを、訳)と独り言をつぶやきなさるので、御随身ついゐて、訳)御従者がかしこまって座って、【古文】「遠方人にもの申す」と独りごちたまふを、御随身ついゐて、【訳】「遠くにいる人に申し上げる(白い花は何か)」と独り言をつぶやきなさるので、御従者がかし
立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、あながちに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へるならむと、やうかはりて思さる。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、訳)うろつき回っているような下半身の方を想像すると、あながちに丈高き心地ぞする。訳)むやみに背丈の高い感じがする。いかなる者の集へるならむと、訳)どのような者が集まっているのであろうかと、やうかはりて思さる。訳)一風変わってお感じにならずにはいら
「さしぐみに袖ぬらしける山水に澄める心は騒ぎやはする耳馴れはべりにけりや」と聞こえたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「さしぐみに袖ぬらしける山水に訳)「いきなり沸いてきた涙に袖を濡らした山水に澄める心は騒ぎやはする訳)心を澄まして住んでいるわたしの心は動揺しようか、いやするまい。耳馴れはべりにけりや」と聞こえたまふ。訳)耳慣れてしまいましたなあ」と申し上げなさる。【古文】「さしぐみに袖ぬらしける
御車入るべき門は鎖したりければ、人して惟光召させて、待たせたまひけるほど、むつかしげなる大路のさまを見わたしたまへるに、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】御車入るべき門は鎖したりければ、訳)お車が入るはずの門は施錠してあったので、人して惟光召させて、訳)従者に惟光を呼ばせて、待たせたまひけるほど、訳)お待ちなさる時、むつかしげなる大路のさまを見わたしたまへるに、訳)むさ苦しい大通りの様子を見渡していらっしゃると、
古文常識や主語把握は、大変面倒ですが、分かったら、比較的カンタン!古文の習得は、階段式に上がっていくことをお忘れなく!源氏物語イラスト解釈【これまでのあらすじ】天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの恋、プライドの高い六条御息
六条わたりの御忍び歩きのころ、内裏よりまかでたまふ中宿に、大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける、とぶらはむとて、五条なる家尋ねておはしたり。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】六条わたりの御忍び歩きのころ、訳)六条辺りのお忍び通いの頃、内裏よりまかでたまふ中宿りに、訳)宮中からご退出なさる途中の休憩所に、大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける、訳)大弍の乳母がひどく病んで尼になってしまったのを、とぶらはむとて、五条な
門は蔀のやうなる、押し上げたる、見入れのほどなく、ものはかなき住まひを、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】門は蔀のやうなる、押し上げたる、訳)門は蔀のようなのが、押し上げてある、見入れのほどなく、訳)のぞき込んで見た様子は奥行きもなく、ものはかなき住まひを、訳)ささやかな住まいを、【古文】門は蔀のやうなる、押し上げたる、見入れのほどなく、ものはかなき住まひを、【訳】門は蔀のようなのが、押し上げてある、のぞき込んで見
「…その本意のごとくもものし侍らで、過ぎ侍りにしかば、ただこの尼君一人もてあつかひ侍りしほどに、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「…その本意のごとくもものし侍らで、訳)「…そのかねてからの願いのようにもなりませんで、過ぎ侍りにしかば、訳)死んでしまいましたので、ただこの尼君一人もてあつかひ侍りしほどに、訳)ただこの尼君が一人で世話を焼いておりましたうちに、【古文】「…その本意のごとくもものし侍らで、過ぎ侍りにしかば、た
娘が今やっているのは、前の高校で使っていて、転学により途中までやりかけになっていた漢文の問題集と、塾の先生に聞いた古文の問題集です。古文は転学してからスタサプの講座をやりましたが、その復習も兼ねて問題集も一冊はきちんと通してやっておきたいということでやっています。漢文必携|桐原書店英語教材のリーディングカンパニー桐原書店の公式サイトです。英語・国語の教科書・副教材の他、小論文・デジタル教材・オンライン学習サービスなど、様々な学習をご案内しています。www.kirihara.co.j
春というより初夏に近い陽気の今日この頃。初めての参観がありました。しかも弟の小学校の参観と重なりました😓自転車で行ったり来たりしながら、なんとか乗り切りました。国語の古文はだるそうにしていましたが、体育では笑顔が見れて、学校を楽しんでいるのを感じました。そのあとは、部活を楽しんできたようです。今の所、辞めたいという言葉は無いです。置かれた場所で咲こうとしている姿が見られました。
よしある下仕へを出だして、「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは草のとざしにさはりしもせじ」と言ひかけて、入りぬ。ーーーーーーーーーーーーーーーYouTubeでも「イラスト訳」の動画を作成しています。見るだけで楽に、古文の速読力が身についてきます。【源氏物語イラスト訳】よしある下仕へを出だして、訳)奥ゆかしい趣のある下仕え人を出して、「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは訳)「立ち止まりながら、霧の立ちこめた家の前が通り過ぎるのがつらいならば、草のとざしに
本日、准看護学校の試験でした国語(漢文、古文除く)と面接でしたできは、まずまずそれより、やってしまったかもテストを回収した→試験監督者、名前確認→誰か1人、名前未記入私かもいや、問題用紙、回答用紙、一枚ずつ書いたそれは、間違いないが、回答用紙が2枚えー、1枚目は書いた2枚目、自信ありませんだって、解く時間ギリギリだったんだもんやってしまったなぁでも、ホチキス留めしてあったので、採点する時は大丈夫な、はずでも、ダメですよねはい、不合格ですね面接ですが、タイマーで計られてました!時間
【原文】「『参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむ』と、典侍の奏したまひしを、もの思うたまへ知らぬ心地にも、げにこそいと忍びがたうはべりけれ」とて、ややためらひて、仰せ言伝へきこゆ。・・・・・・・・・・・・・・・「『参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむ』と、典侍の奏したまひしを、訳)「『こちらに参りましたところ、いっそうお気の毒で、心も魂も消え入るようでした』と、典侍が帝に申し上げなさったが、もの思うたまへ知らぬ心地にも、訳)物の情趣を理解申し上げ
夕月夜のをかしきほどに出だし立てさせたまひて、やがて眺めおはします。・・・・・・・・・・・・・・・夕月夜のをかしきほどに出だし立てさせたまひて、訳)夕月夜の美しい時刻に出立させなさって、やがて眺めおはします。訳)そのまま物思いにふけっていらっしゃる。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】夕月夜のをかしきほどに出だし立てさせたまひて、やがて眺めおはします。【口語訳】夕月夜の美しい時刻に出立させなさって、そのまま物思いにふけっていらっしゃ
この家のかたはらに、桧垣といふもの新しうして、上は半蔀四五間ばかり上げわたして、簾などもいと白う涼しげなるに、をかしき額つきの透影、あまた見えて覗く。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】この家のかたはらに、檜垣といふもの新しうして、訳)この家の隣に、檜垣という檜で作った垣根を新しく作って、上は半蔀四五間ばかり上げわたして、訳)上の方は半蔀を四、五間(けん)ほどずらりと吊り上げて、簾などもいと白う涼しげなるに、訳)簾などもとても白く涼しそ
野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮のほど、常よりも思し出づること多くて、靫負命婦といふを遣はす。・・・・・・・・・・・・・・・野分立ちて、訳)台風のような風が吹いて、にはかに肌寒き夕暮のほど、訳)急に肌寒くなった夕暮れ時、常よりも思し出づること多くて、訳)いつもよりもお思い出しになることが多くて、靫負命婦といふを遣はす。訳)靫負命婦という者をお遣わしになる。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮の
なんとなくお気づきとは思いますが、私は古典が好きです。と、言っても中学や高校の古文、漢文をなんとなく覚えているくらいなので、好きですなんて言うのも恥ずかしいですが。で、いつもこのお花見の季節に思い出す古典がこちら、徒然草の一編。花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは全文は長いので解説リンクを貼ります。花は盛りに全文訳花は満開のときだけ、月は満月のときだけを見るものでしょうか。(いや、そうではない。)雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
なんかネットで見れる成績表が綺麗に写真1枚で収まらないから、2枚で出すけど許して!確か真剣に受験ブログとして活動する前に受けた模試だったから、自己採点を公表していない模試だった気がしますね。判定は全部出したくないので、いつも通り第1〜3志望で勘弁してください。それでは。筑波大学社会工学類A名古屋大学理学部A神戸大学海洋政策科学部理系Aでした。なかなか点数良かったみたいですが、夏休み前の模試ですから、あんまりテンション上がらないですね。
【古文】いづれの御方も、我人におとらんとおぼいたるやはある、とりどりにいとめでたけれど、ーーーーーーーーーーーーーーーいづれの御方も、訳)どのお妃たちも、我人におとらんと訳)自分が他の人より劣るだろうと思いたるやはある、訳)お思いになっている人があろうか、いやそんなはずもなく、とりどりにいとめでたけれど、訳)それぞれにとても素晴らしいが、【古文】いづれの御方も、我人におとらんと思いたるやはある、とりどりにいとめでたけれど、【訳】どのお妃たちも、自分
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)には少し興味を
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)には少し興味を持っ
【原文】「目も見えはべらぬに、かくかしこき仰せ言を光にてなむ」とて、見たまふ。・・・・・・・・・・・・・・・「目も見えはべらぬに、訳)「目も見えませんが、かくかしこき仰せ言を光にてなむ」訳)このような畏れ多いお言葉を光といたしまして」とて、見たまふ。訳)と言って、御覧になる。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚【原文】「目も見えはべらぬに、かくかしこき仰せ言を光にてなむ」とて、見たまふ。【口語訳】「目も見え
うちの不登校長女、N中に入学して1学期が経過しました。本年度も、当面はこのまま継続していく予定です。入ってみて感じたことを、いくつかあげておきます。1)学習コンテンツN中では、中学校の内容を網羅する学習コンテンツが提供されています。ただし、教科は国・英・数のみで、理科と社会は自分で学習する必要があります。学習コンテンツをやっているところをチラ見しましたが、難易度はかなり簡単です。中学受験である程度深く勉強してきた子や、知的水準の高い子、公文などで
2022年1月15日(土)実施、大学入学共通テスト本試験の国語第3問、古文(増鏡・とはずがたり)の現代語訳・解答速報・解説を掲載するページです。問題は一定期間、大学入試センターのWEBサイトで見られます。漢文の現代語訳・書き下しなどはこちら。現代文の解答解説はこちら。古文文章Ⅰ増鏡(書き出し:院も我が御方にかへりて…)現代語訳後深草院もご自室に戻って、休みなさっているけれど、寝つくことはおできにならない。さっきの斎宮のお姿が心にかかるように思われなさるのが、とてもどうしよう
切懸だつ物に、いと青やかなる葛の心地よげに這ひかかれるに、白き花ぞ、おのれひとり笑みの眉開けたる。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】切懸だつ物に、訳)切懸の板塀めいた物に、いと青やかなる葛の心地よげに這ひかかれるに、訳)とても青々としたつる草が気持ちよさそうに這って覆いかぶさっている所に、白き花ぞ、おのれひとり笑みの眉開けたる。訳)白い花が、自分ひとり花のつぼみが開いている。【古文】切懸だつ物に、いと青やかなる葛の心地よげ
「…いかなる人のしわざにか、兵部卿の宮なむ、忍びて語らひつきたまへりけるを、本の北の方、やむごとなくなどして、安からぬこと多くて、明け暮れものを思ひてなむ、亡くなり侍りにし。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「…いかなる人のしわざにか、訳)「…どのような人の手引きしたことであろうか、兵部卿宮なむ、忍びて語らひつきたまへりけるを、訳)兵部卿宮(藤壺宮の兄)がこっそり通って言い寄りなさっていたところ、本の北の方、やむごとなくなどして、安か
あはれに、「何処かさして」と思ほしなせば、玉の台も同じことなり。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】あはれに、訳)しみじみと、「何処かさして」と思ほしなせば、訳)「どこをさして(これこそ我が宿といえるだろう)か」とお考えになると、玉の台も同じことなり。訳)立派な御殿も同じことである。【古文】あはれに、「何処かさして」と思ほしなせば、玉の台も同じことなり。【訳】しみじみと、「どこをさして(これこそ我が宿といえるだろう)か」