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大河ドラマ『光る君へ』第10話が放送されました。8話と9話については書きませんでした。早いうちに「毎回は書かないぞ」という姿勢を示したかった(笑)のもありますが、個人的に言及することもなかったので。さて、10話「月夜の陰謀」で話が大きく動きました。いよいよ花山天皇が退位と同時に出家して法皇になるという、右大臣家の陰謀が実行に移されました。おそらく、序盤最大の山場だと思います。その前に道長の苦悩があり、まひろとの文の応酬が三往復ありましたね。道長は『古今和歌集』で押し通
◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆周防柳さん『逢坂の六人』を読みました。古今和歌集撰者・紀貫之が語る、<六歌仙>の思い出のおはなし。かつて『蘇我の娘の古事記』が話題になっていた気がしますが、例によって初読みの作家さんと思います。◆思わぬ広がりのある歴史物語?純粋に物語として夢中で読めました、面白い!ほかの作品は知りませんが、この小説は創作色強め。作風でしょうか。まったく知らない人が<史実>として信じてしまうとちょっと……。「小説ですので!」と思って楽し
名駅西、名古屋市中村区大門にあります、着物専門店&男着物専門店きもの美濃幸、3代目若だんなですきもの美濃幸公式HPはこちらhttp://kimono-minoko.nagoya/ブログ・SNSの掲載商品のご購入は、公式オンラインショップから。きもの美濃幸オンラインショップMINOKOSTOREきもの美濃幸オンラインショップの、新商品&掲載情報をお知らせします夏八寸帯(夏名古屋帯)「まこと織物・すくい織り・七夕梶の葉」夏
―久方のあまのかはらのわたしも里君わたりなばかちかくしてよ―〜古今和歌集よみびと知らず〜平安時代から変わらぬ女性の切ない想いを込めた歌を、すくい織の名店「まこと織物」さんが一本の夏八寸帯として織り上げて下さいました。七夕を題材に、短冊のもととなった「梶の葉」と魔除けの五色。天の川の舟守が持つ「舵(櫂)」を掛けた、叙述的であり、物語を込めた一本。来たる季節をお楽しみいただく一本になれば嬉しいです。#まこと織物#すくい織#夏八寸帯#夏名古屋帯#夏帯#古今和歌集#七夕#梶の
謡曲の詞章を読んで行くと、和歌の全部または一部の引用が多く、その和歌を知らないと意味を取りにくいと感じていた。というか、その当時は、和歌の知識こそが教養であったのだから、和歌を踏まえた謡曲となるのだろう。そんなことは後から解るのだけど。そこで、どうやら古今和歌集、新古今和歌集、万葉集をお勉強せねばと思い始めた。和漢朗詠集も。あのような大部の和歌集を、端から読み進めることなど出来っこないから、辞書的に使用する和歌集解説本を手に入れるべきだろうと思い始める。まずは、古今和
高野切第一種臨書古今和歌集巻第一春歌上ふるとしにはるたちける日よめるありはらのもとかた1.としのうちにはるはきにけりひとゝせをこぞとやいはむことしとやいはむ原本はこちら↓臨書というのは簡単に言えば、古典のお手本をそっくりそのまま書き写すことです。書いたものを並べてみました。左は臨書を始めた時のもの。真ん中は最近。右は原本です。スマホに残っている高野切の臨書記録写真を、本の順番通りに載せていきます↓
古今和歌集の和歌春霞たなびく山の桜花うつろはむとや色かはりゆく春霞がたなびくような時期になると山の桜が終わりに向かうかのように色が変わっていく・・・様子を詠ってますこの頃の桜は「白」かったと言いますサッサと散ってしまう桜の花びらが色が変わるという事は無いので春霞植物の蒸散が盛んになる大陸から黄砂が飛んでくるによって光の加減が変わることで色が変わったように見えるそれが、季節を変えていくまぁ、昔の人はテレビもラジオもないし自然を観察する
平安時代の面白おばさん清少納言の書いたエッセイ集「枕草子」出れでもわかる超口語訳でお送りいたしております!今日はかの有名な「清涼殿の丑寅の隅の…」の第二回目だあ!!さて前回、天皇様と中宮様が清涼殿におられるとき、中宮のお兄様の大納言伊周様がいらして、こりゃ目の保養だわ~って思うくらい美しい場面で、天皇様がお昼をお召しになりにいかれます。では、本文ですよ~!御供として、伊周様が付き従っていかれたけど、まもなく戻ってこられたのね。そして今度は先ほど話した、あの見事
題しらずよみ人しらず梅の花咲きてののちの身なればやすきものとのみ人の言ふらむ〈古今和歌集巻第十九誹諧歌1066〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++私は、あの梅の実と同様、花が咲いて後になる身だからか、酢き物ならぬ好色者とばかり人が噂して言うのだろうか。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□(※『和歌コー
小野小町(生没年不詳)は平安時代の女性で、六歌仙、三十六歌仙、女房三十六歌仙のひとりで、絶世の美女だったと言われている女性です。そのせいか、現在でもきれいな女性のことを「○○小町」と呼ぶのは小野小町に由来しいると言われています。小野小町は、出生地も多く伝えられていて真の出生地は不明で、誰の娘なのかはっきりとはわかっていません。また、小野小町は「穴なし小町」という異名もあり、これは彼女が男性になびかなかったことから、「穴(膣)なし」という意味が含まれていますが、本当に膣がなかったかどうかはわ
…として紀貫之が挙げた六歌仙のうち唯一の女性歌人は誰か?紀貫之が『万葉集』より後の時代から選んだ歌人の「ベスト6」とも云える「六歌仙」のうち、女性は「小野小町」他は、・在原業平・僧正遍照・喜撰法師・文屋康秀・大友黒主である。『古今集』「仮名序」では、小野小町を「あはれなるやうにて、つよからず。いはば、よきをうなの、なやめるところあるににたり。つよからぬは、をうなのうたなればなるべし」と評している。『古今集』には春歌の部にある「
道にあへりける人の車に、物を言ひつきて、別れける所にてよめるとものりしたのおびの道は方々別るともゆきめぐりても逢はむとぞ思ふ〈古今和歌集巻第八離別歌405〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++下着の帯のように、つけられる方向はそれぞれ別になっていても、めぐりめぐってから逢うことができるだろう。逢いたいと思っています。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで
立ち止まるも香りのすがた見つからず橘と知る花弁の足あとさがしても見つからない香りの正体ここにいるのはわかるのに雨のあと敷きつめられた白い花弁が見上げれば闇夜にほんわり白い花たちばなかはたまた似ている柑橘の花かしばらくここにこの香りを覚えきるまで「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」で有名な花ですよね✨
題しらず雲林院のみこ吹きまよふ野風をさむみ秋はぎのうつりもゆくか人の心の〈古今和歌集巻第十五恋歌五781〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++野を吹き乱れる風が寒いので、秋萩は次第に枯れていく、そしてあの方の心も段々とうつろってゆくことよ。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コードで読み解いた新訳】□□□□□□□(※『和歌コード』とは、直訳
題しらずよみ人しらず月夜よし夜よしと人につげやらば来てふに似たり待たずしもあらず〈古今和歌集巻第十四恋歌四692〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++「月も美しい…。夜もすばらしい…。」とあの方に告げやったならば、まさしく「おいでください」と言っているのと同じですよ。でも、じっさい待っていないわけではないのですが。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コ
古歌にくはへて奉りける長歌壬生忠岑くれ竹の世世のふるごとなかりせばいかほの沼のいかにして思ふ心をのばへましあはれ昔へありきてふ人麿こそはうれしけれ身はしもながら言の葉を天つ空まできこえあげ末の世までのあととなし今もおほせのくだれるはちりにつげとやちりの身につもれることを問はるらむこれを思へばけだものの雲にほえけむ心地してちぢの情もおもほえずひとつ心ぞ誇らしきかくはあれども照る光近きまもりの身なりしを誰かは秋の来る方にあざむきいでて御垣よりとのへもる身の御垣守をさをさ
あさんぽで、山吹に目にいった。今が見ごろとばかりに輝いていた。一重クローズアップ八重クローズアップ花言葉は、気品・崇高・金運山吹といえば、『万葉集』の編者大伴家持、『古今和歌集』の編者紀貫之、『新古今和歌集』の編者藤原定家をはじめ、そうそうたる歌人が山吹を詠まれてきた、という。また、『源氏物語』にも使われるなど、古くから日本人の生活や文化に寄り添ってきた花である。今夜は「光る君へ」を視ようと思います。にほんブログ村に参加し
福島県『道の駅かわまた』の敷地内には、『かわまた織物館』があります。ここには、古代の摺込染め「しのぶもちずり(みだれ染め)」が展示されています。(現代に作ったもの)「しのぶもちずり」は、大きい石に模様を彫り、染料を塗り、布を押し当て、模様を付ける方法です。幾何学模様でもあり……人体の細胞みたいな柄です。とても不思議な柄ですが、平安時代には宮中への献上品としても使われ、古今和歌集にも登場します。展示されてる「しのぶもちずり」は、小さいスカーフサイズ。でも、これを着物一着分、綺麗に染める
今はまた行きても見やば石の上[いそのかみ]ふるの滝津瀬跡をたづねて後嵯峨天皇御製古今和歌集かつては布留[ふる]の滝と呼ばれていました。第88代後嵯峨天皇(1220-1272、在位:1242-1246)は後継問題で、後の南北朝時代(1337-1392)の発端を作ってしまった人物でもあります。1688年(元禄元年)松尾芭蕉は在原寺(明治初期廃寺、現・在原神社)、石上神宮を詣で当地を訪れたことが旧友への手紙に記され
桂に侍りける時に、七条の中宮のとはせ給へりける御返事に奉りける伊勢久方の中におひたる里なれば光をのみぞたのむべらなる〈古今和歌集巻第十八雑歌下968〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++月の中に生育しております桂という名を持つ桂の里に住んでおりますので、月の光、すなわちお后様のご慈愛のみを頼りにしているのですよ。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□
平安宮内裏承香殿跡の説明板は上京区浄福寺通出水下る西入東神明町の民家の軒先にあります。この場所には、平成十九年五月に全京都建設協同組合が建立した石碑があります。また、京都市の公式サイトの案内では次のように記載されています。承香殿は,平安宮(内裏)内の建物の一つで,東西7間・南北2間の規模があった。天皇・女御の居所として用いられた。この石標は,平安宮内に建っていた承香殿の跡を示すものである。◇平安宮内裏承香殿跡の説明板での記載◇内裏の後宮七殿五舎の一つ。仁寿殿の北にあり、東西
あひ知れりける人の身まかりにければよめる紀つらゆき夢とこそいふべかりけれ世の中にうつつあるものと思ひけるかな〈古今和歌集巻第十六哀傷歌834〉++++【古今和歌集(片桐洋一著、笠間文庫)の訳】++++やはりすべては夢だというべきであったよ。だのに、この世の中に現実に実在するものがあると、今までは、浅はかにも思っていたことであるよ。+++++++++++++++++++++++++++++□□□□□□□【和歌コー
結婚お祝いに贈りたくなる和歌をご紹介いたします♪古今和歌集~巻第十四恋歌歌四No.687~飛鳥川淵は瀬になる世なりともあすかがわふちはせになるよなりとも思ひそめてむ人は忘れじおもいそめてんひとはわすれじ(作者不明)意味…飛鳥川の淵が瀬になるように、物事が移り変わる世であっても、思い始めた人のことは忘れまい。つまり=たとえあらゆることが移り変わっても、あなた(好