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◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆「帝王学としての楽器演奏の実態に迫る!」吉川弘文館の歴史ライブラリーの一冊。2017年刊行、豊永聡美著。本書では、桓武から室町時代の後花園天皇までを詳細に検討します。前回からの続き。◆琵琶の時代笛の時代のあと、琵琶の時代に入ります。そうそう、天皇や高貴な人のイメージは琴・箏と琵琶なのだ!帝器としての琵琶は、意外にも定着したのはさほど古いことではなく、後鳥羽・順徳天皇あたりからだそうです。そして時代は両統迭立の時
今日の長話。「後醍醐天皇とは、何だったのか」長男より末っ子のほうが可愛いから、そっちを跡継ぎにしたい、と言い出すワガママなヒトって歴史上いっぱいいますが、特に古代から中世の天皇家に多いですね。なんでですかね。要は「優秀な跡継ぎをちゃんと選ばないと家が没落する」という危機感を抱かなくてもすむ、日本で唯一のエライさんの家、だからでしょうかね。「保元の乱」もそうですよね。白河上皇が、長男の崇徳天皇が気に入らず、弟の近衛天皇に位を無理やり譲らせたのが戦争の発端ですからね。それで国ぢゅうが大乱にな