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医師自体が、認知症。これがわかっていて、病院が、外来をやってもらう。こんな事あるわけがない。普通は、このように考えますよね。でも、実は、あるのです。病院において、医師を安定供給してくれる組織は重要です。それは、大学医局です。ここの機嫌を損ねると、大損害になります。そのためいいなりなんです。ある病院での話です。元大学教授の医師がバイトとして医局から斡旋されて来ました。でも、そのヒトは、認知症。。トイレに行ったら、帰り方を忘れて、診察室に戻れないので看護師さんがつきっきりでケアで
今回は、医療の現実を書きます。最近週刊誌などで各大病院の手術の成績が公表されるケースが多いです。手術症例が何例手術合併症が何例長期生存率が何パーセントなどなど当然各病院はこの成績を上げるために躍起になっています。その一環なのか明かに手術の適応となる癌患者さんを紹介しても断られるケースがあります。その場合大体糖尿病や喘息など内科的問題があり手術の成績を落とす可能性がある症例が多いです。特に脳梗塞、脳出血や心筋梗塞をやったことある方
終末期医療特に、高齢者に対してどうするかは、非常に難しい課題です。医学的には、呼吸不全に対しては、人工呼吸器食べられない方に対しては、胃ろうなど技術的には、いろいろあります。では、これらをフル活用すればいいかこれを自信を持って、そうだと言えない自分がいます。人工呼吸器管理は、患者さんは苦しそうです。胃ろうを行うと、頭の方の衰えが進む事もよくあります。刺激が無くなるからでしょうね。一方で、ご家族としては、大事な肉親が少しでも生きていてほしいと思う事も当然の感情でしょう。ど
今は、パワハラは絶対ダメの時代です。医師の世界でも、そうでしょう。昔は、違いました。殴る、蹴る当たり前です。でも、これは目をかけてくれている証拠でもありました。見込みないとみなされた医師は、相手にされませんでしたので。私の研修医時代、ICUで勉強した時の指導医が、コワイ方でした。あだ名が、軍曹。私は、可愛がられ、よく殴られました。ある時、患者さんが急変しました。その時に、軍曹は言いました。急変した時に、俺の後ろにいたら、殴るから。そのため、急変あったら、全力で走りました。習性
先日外来での出来事です。私の患者さんで糖尿病の男性がいます。この方、なかなか真面目に治療しないためなかなか血糖値安定せず。困っていました。そんな中ある事件が起こりました。患者さんの友人女性が外来の時どなりこんできたのです。なんであんたは様子みようといって何もしないんだよ!こちらとしては意味がわかりません。よくよく話を聞くと以前から糖尿病の副作用のためか気持ち悪くなることがあったようなのです。その友人には常に症状を訴えていたのですが、私には本人
以前経験した症例を書きます。60歳代の母親と20歳代の息子さん2人とも発熱と腹痛が2日間持続抗生剤などなく自然に軽快このエピソードを何回も繰り返す。何の検査をやっても原因わからず、本当に途方にくれました。いろいろ調べてたどりついた疾患が家族性地中海熱でした。大学病院で遺伝子検査行い診断確定しコルヒチンの内服で病状改善しました。日本ではそれなりに症例報告あります。もし同様の症状の方いらっしゃれば医師に聞いてみるのもありと思います。
先日、ある高齢女性が、発熱のために受診しました。診察すると、両足がむくんでいて右足がさらに赤く腫れて痛がります。蜂窩織炎という感染が起きていました。車椅子生活の方だったのですが、このような方は、足を動かさないためか両足がむくんでくることがあり、ここに感染がかぶりました。人間のカラダは、流れが悪くなった部位に感染が起こる事は、よくあります。尿がスムーズに出ない、痰がうまく出ない、胆汁の流れ悪いなど。川も、流れが悪くなれば水がよどみます。特に高齢者の方は、流れのよどみが、な
いろんな医療機関に行くと、ここは、これからも営業していく意志があるのか疑問に感じる所がいくつかある。実は今いる病院もその一つだ。また以前記載したブラッククリニックも、これに該当する。共通するのは、まず実質的経営者が、現場に来ない事が、まずある。ブラッククリニックなんて半年間会わなかった。そもそも、その施設に思い入れも愛着もないのだろう。そしてトップが現場に来ないと、いるメンツだけで、事案を決めていくが、指揮系統が確立していないので、責任の所在が不明のまま、事務方と医者側が
不思議な話をします。今から10年前の患者さんについてです。60歳の男性が胃腸炎か何か軽い病気で受診しました。この患者さんに色々問診で話を伺っていると不思議なんです。この方は、受診時の10年前に胃がんの宣告を受けました。手術をすることになり、開腹しました。すると腹部のあちこちにがんが広がっており何もしないで終了したようです。その当時の主治医に残りすくない人生なので好きな事をやれといわれ抗がん剤などの治療もしなかったようです。患者さんも半分やけにな
これは、かなり前の話です。私が医師になりたての頃、約20年前に聞いた話です。そこからさらに10年くらい前なので今から30年ほど前の事です。私の先輩が、ある民間病院に医局から派遣されて勤務しました。そこの院長は、外科医でした。その病院で、手術をしたある女性がいました。出血が多くなり、貧血が進行しました。輸血の必要があります。その院長、自分の血液を輸血したそうです。緊急事態でやむなくではなくです。その当時、普通に日赤から輸血製剤を、速やかに取り寄せる事は、できる状況です。どうも、
昨日はかかりつけの内科医で定期受診した。血圧は上が136、下が78とまぁまぁの数値。5月15日に大病院の呼吸器外科で肺機能検査後に受診し、肺生検に向けての日程決めをする予定だと伝えた。「まな板の上の鯉ですね」と言われた(笑)。とにかく肺の状態を調べないと今後の治療方針が決められないんだから、言われた通りのことをこなすしかない。正直、手術は怖い。術後の痛みも覚悟しないといけない。頑張る時間が近づいてくる。
医療機関には、色々あります。大きな病院では、ガバナンスが効いているので、これから書く事は、起こりません。しかし、小さな病院やクリニックでは、ちょくちょく遭遇する事です。皆さん、サイコパスを知っていますか?人格障害に当たるかと思います。特徴は、他者への共感性が極めて低い事自分のためならなんでもやり、それに対して何とも思わない事などが特徴です。程度は、色々で、ひどい場合は、猟奇殺人を犯します。歴史上の人物でも織田信長などはサイコパスではないかと言われ、うまくハマれば歴史を動かすほどの
私の外来を受診する患者さんで、肥満のある方にほぼ必ずチェックする診察があります。中心性肥満といって胴体がぼてっと太っていて手足が細いという方にとって要注意の病気があります。それは、クッシング病という病気です。これは、ステロイドホルモンが体の中で異常に分泌され、高血圧や糖尿病などを引き起こす病気です。治療した方がいいです。診察上単なる肥満と区別するのに有用な診察所見が以前NewEnglandjournalofMedecineという有名医学誌にあったので紹介します。クッシン
年始のコメントにあったのでリーキーガット症候群について書いてみます。まず、健康な小腸についてです。正常な小腸はタイトジャンクションといって組織がカチッとくっついています。このため体に好ましくない物質や細菌が体内に侵入しにくくなっています。必要なものは、選んで体内に取り込めるのです。この小腸に炎症という、いわばトラブルが起こります。これの原因は、いろいろあります。例えば、抗生物質の頻回投与痛み止めなどの薬食品添加物、ストレスなどなどあと、合わない食材特に小麦乳製品です。
こんにちは、あーこですブログ更新せず何か月たったか。Youtubeのコメントでいただきはっとしました忘れていたわけではないけれど一度書かないと何を書けばいいかわからなくなるという。。そして見てくれようとしている人がいたのねと思ってそれはありがたいと思い書いてみます最近の私の近況といえば、夫が塾を経営していることもあり、人に教えたいという私の趣味もあり、幼児教室の先生もはじめました。本業がお休みの日とたまに土曜午後(午前は内科医しています)あたりでやっています。こどもたちはかわいいし、教えて
医療の進歩で病気が減り患者さんの数が減った領域があります。その領域の専門医の先生の仕事も当然減ります。仕事が減れば立場、収入も減ります。これは、専門医にとっては、死活問題です。以前ある領域の専門医セミナーに参加しました。そこでどこに患者さんがいるか、いわば掘りおこしをどうするかの話し合いがありました。確かに専門医の先生の生活もあるでしょうが、何か違和感を覚えました。困っている方が、まずいてそれに対して行うのが医療です。求められるから行うのが自然
内科医トリおんなのブログへようこそ☆世間はGWですね。長い方だと10連休になるのでしょうか(いいなぁ)どなた様も、素敵なGWをお過ごしください。さて、医療者向け会員制サイト、m3.comでの連載が公開されました。(m3.comのコンテンツ、医療従事者の経験・スキルをシェアする「メンバーズメディア」内での連載です)今回のタイトルは7年目女性医師あ然…「付け焼刃」がすぎる患者ログイン|m3.com医師のための総合医療情報ならm3.com。日々の診療や臨床・医学
先日、私の勤務している病院で、あるクレームがあったようです。胸から背中が痛いという主訴で受診した女性がいました。それに対応した男性医師が、なぜか乳房の触診をしたそうです。何の疾患の検索で、それをしたのか意味不明です。乳腺炎なら赤くなるでしょうし、背中の痛みにはならないと思います。帯状疱疹ならみればわかるはずで触診する意味がわかりません。患者さんも激怒し、その後病院にクレームを入れたようです。女性の診察は、男性医師にとってかなり気を遣います。私は、診察
健診で、血圧高いと診断された時私ならやる事を書きます。なおこの時の血圧は上が160くらいまでを想定しています。それ以上や、頭痛などの症状を合併していたら急いで受診下さい。1マグネシウムの補充をする。経験上マグネシウムの不足から高血圧になっている方が、相当数います。腎機能障害など無ければ、補充はありです。補充は、ニガリの摂取とマグネシウム入り入浴剤です。ニガリは、豆腐の材料になるものでマグネシウムが豊富です。毎日少しずつ摂取で血圧下がる方います。マグネシウム入り入浴
先日、ある工場の職場健診に行ってきました。そこの職場の皆さん、いろんな方がいました。まずおとなしそうな、真面目な感じの若者がいました。伏せ目がちで、静かです。体型も痩せている方も多かったです。他には、高齢者の方です。中には、70歳代後半の方もいました。そして、もう一つのグループがおそらく、昔ヤクザの方々です。この方々は、まず座り方が独特で足をガバっと広げて、ややクビを斜めにして座ります。そして予想通り、入れ墨も多種多様にあります。この職場は、日頃どんな感じで仕事をしているの
小規模病院でよくある事です。この規模の病院なのに勘違いした事をする医師が、大体80%大病院、大学病院の時の思考が抜けなくて専門医樣を続ける方々です。しかも中途半端な専門医。その領域をキチンと診療できる訳でなく、他の領域の診療をやりたくないから専門医を標榜します。すると、その専門医樣がご対応頂けない業務がツギハギのように出てきます。でも、病院運営には不可欠な部分です。そんな穴場を埋める医師が、大体の病院には、います。不思議にいるんですね。その医師は、専門だ何だかんだ言わず、穴場を埋
以前勤務していたある小病院での話です。私が、その病院を退職する事になりました。外来のかかりつけの患者さんをどうするかという問題が出ました。特に糖尿病患者さんです。そこの病院は、明らかに人材難でろくな診療ができる医師が、いません。患者さんの事を考えたら、他に紹介するべきと思い、やっていたところ、事務長からクレームが入りました。残っている医師にまわせと。でも、まわす医師、糖尿病の治療経験ありません。なおかつ、土曜日なんかは、固定でなく日替わりで交代です。糖尿病なんて診療した事
「熟るるまじと決意する果実、雷の夜の固き芯めく少女とあり」浜田到という歌人の短歌だ。作者は内科医でもあり、これは拒食する少女のことを歌ったもの、ではないか、という解釈つきで見つけた。成熟を拒む果実のような少女が、雷の夜、固い芯のようになって自分と対峙している、というわけだ。作者は1968年に亡くなっているので、痩せ姫がまだ珍しかった時代。この解釈が当たっていれば、かなり希少な光景が描かれてるともいえる。「熟るるまじ」という「決意」を、否定もしていないこと
現代人の共通の悩みに髪があります。AGAクリニックに勤務していますが、コロナ禍であっても売り上げが減るどころかさらに上昇して、最高益になりました。それほど、髪へのこだわりが、男性にはあるのだと思います。また女性も、髪の悩みを抱えている方が多いようです。私は、いつも思います。髪洗い過ぎだって。シャンプー、リンスの成分見てください。何種類の薬品混ぜているのでしょう?その成分、全部自分の体質とマッチしていると自信を持っていえる方いるのでしょう?毎日漫然と頭皮にたくさんの種類のク
大腸内視鏡を受けた方は、おわかりだと思いますが、検査の前腸管洗浄液という水に溶けた薬を飲んで頂きます。これでウンチを全てスッカラカンに出します。この時、腸内細菌も、かなり流れてしまうのかもしれません。検査後の生活で、お腹の調子に変化がでる方がいます。検査の前より、快便になり調子いいとおっしゃる方もいます。一方で、便が固くなり便秘になったなど調子悪くなる方もいます。高齢の方に多い印象ですが。。。検査後、調子悪くなったら、市販でもいいので整腸剤を使用するなど、ケアしてもいいかもしれま
私の勤務している病院には、外国籍の患者さんが、多数受診します。当然、言葉が通じないので、通訳さんに訳してもらいます。よく聞くと、外国の単語に混じってケンコウシンダンと言っていて、患者さんもどうも、その意味がわかりうなずいています。おそらく、海外には、同様のシステムが無く、当てはまる言葉がないのではないでしょうか。ケンコウシンダンは、日本の独特の文化です。確かに、病気の早期診断に至った方は、何人もいて、メリットは確実にあります。でも、バリウム検査のように被爆などのリスクがあるのに
私の外来での話です。ある40歳代の男性患者さんが、います。この方は、いろんな項目の栄養障害です。原因不明の貧血、癌をやった事もあり問題大有りです。一つ一つ不足の栄養素を補充しましたが、何かイマイチです。この方、ビタミンDをチェックしてみたら、やはり欠乏です。ビタミンDの補充を、少しずつ開始しました。ビタミンD濃度が、正常値に近くなったら、何と、栄養障害が、ほぼ完全に治ってしまいました!この方にとって、カラダの不調の根本的な原因は、ビタミンD欠乏だったという事なのでしょ
人間は、遺伝子に規定された生物です。そのため、病気の危険性も遺伝的に決まっていることがあります。高血圧、糖尿病脳卒中になりやすい遺伝子なんてものがあるように感じています。患者さんが、自分の弱点を知ることは、健康管理上有用です。他の人と同じことをしていてもなりやすい病気のリスクを知ることは長い人生において健康を保つ大きな秘訣です。では、どうするか①親の病気の把握②健康診断で、長年ひっかかる項目の把握、または普通にしているのになぜか異常の項目のチェック具体
不眠本当に日本人は多いです。ただ注意しなければいけないのは、高齢者の不眠です。多いのが、”若い時みたいな熟眠感や十分な睡眠時間がとれない”という訴えです。これは不眠という病的なものでなく、老化による睡眠の変化の可能性があります。このような状況の方に睡眠剤を投与すればそれこそドツボにはまります。高齢者の方には、若い時とは違うとお伝えしなるたけ睡眠剤は処方しないようにしています。不眠について睡眠剤の前の段階があります。注目ポイントは朝です。睡眠は、メラトニンと関
“減塩”のトリックですよね内科医です。マグネシウムがたっぷり入った海塩(自然塩)を十分に取ると、血圧が適切なレベルに下がったり不整脈が落ち着くケースがしばしば見られます。料理に積極的に取り入れたり、きゅうりなどの野菜やナッツなどにつけて食べてください。直接舐めてももちろん構いません。また、マグネシウムの十分に入った入浴剤(硫酸Mg、塩化Mg)を使ってゆっくり入浴しても、同じような効果が期待できます。一方、マグネシウム含有量の不十分な安い精製塩では、血圧