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4月18日に、新規2型糖尿病治療薬のマンジャロ皮下注2.5mg・5mgアテオスが発売されました。なお、他の規格(マンジャロ皮下注7.5mg・10mg・12.5mg・15mgアテオス)は6月12日に発売予定です。マンジャロは、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬に分類されます。ここで気になるのは、GIPですよね。では、解説記事です。世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬:日経メディカル(nikkeibp.co.jp)まずはインクレチンについて復習。「インクレチン
4月23日に、新規抗がん薬のターゼナが発売されました。ターゼナは、乳がんと去勢抵抗性前立腺がんに適応があります。(0.25mg)作用機序については、他のところに譲ります(苦笑)。ターゼナ(タラゾパリブ)の作用機序:リムパーザ、ゼジューラとの違い【乳/前立腺がん】-新薬情報オンライン(passmed.co.jp)BRCA遺伝子変異陽性の乳癌・前立腺癌に経口PARP阻害薬:日経メディカル(nikkeibp.co.jp)「ターゼナは、DNAの一本鎖切断修復の主要酵素である、
重症筋無力症治療薬の注射剤、第二弾はジルビスクです。○ジルビスク皮下注16.6mgシリンジ/23.0mgシリンジ/32.4mgシリンジ全身型重症筋無力症、初の自己注射可能な製剤:日経メディカル(nikkeibp.co.jp)「ジルビスクは補体成分C5を阻害する、15個のアミノ酸から構成される大環状ペプチドである。既存のC5阻害薬エクリズマブやラブリズマブが静注製剤であることに対し、日本初の自己注射が可能な皮下注製剤である。全身型重症筋無力症(MG)は、主に自己抗体がAC
9月27日に、新規新規円形脱毛症治療薬のリットフーロカプセル50mgが発売されました。リットフーロは、JAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬。JAK阻害薬は、ここ最近続々と発売され、適応症も増やしている印象があります。実際に私の薬局でも、ここ数年で急に処方が来るようになりました。現在、販売されているJAK阻害薬を挙げます。・サイバインコ:アトピー性皮膚炎・リンヴォック:関節リウマチ、関節性乾癬、体軸性脊椎関節炎、強直性脊椎炎、アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、クローン
添付文書の変更情報で、表題の件を見つけました。シンポニー皮下注50mgオートインジェクターの注射部位が、「上腕部、腹部または大腿部」から「腹部または大腿部」に変更されました。smp_revision_230904.pdf(azureedge.net)理由はこちら。ちなみに、関節リウマチに使われる生物学的製剤の注射部位は、全てが「上腕部、腹部または大腿部」となっています。今回、唯一、シンポニーのオートインジェクターだけが「腹部または大腿部」となりました。「服薬指導の
とりあえず、重要性の高いものを優先します。9月1日に潰瘍性大腸炎治療薬のコレチメントが発売されました。成分名はブデソニド。アンテドラッグ型のステロイドです。ブデソニドと言えば、吸入薬のパルミコートの成分で、他の吸入薬にも使用されています。そして、クローン病に使われるゼンタコート、潰瘍性大腸炎に使われる注腸薬のレクタブルの成分もブデソニドです。コレチメント(ブデソニド)の作用機序:レクタブルとの違い【潰瘍性大腸炎】-新薬情報オンライン(passmed.co.jp)潰瘍
いつも有限会社スター調剤薬局をご利用いただきありがとうございます2024年4月1日よりお薬の価格(薬価)が改定されました。今までと同じお薬であっても、保険薬局でお支払いいただく自己負担額が変わる場合がございますので、予めご了承ください。https://starchouzaiyakkyoku.jimdofree.com/2024/05/01/ご負担額について/ご負担額について2024年の4月より「薬価改定」6月は「診療報酬改定」と2段階で医療費の改定が行われます。従って、これまでと同じお
最近、あまり触れていなかった新薬情報ですが、いくつか紹介します。今回は、2月20日に発売された、新規高リン血症治療薬のフォゼベルです。(5mg錠)高リン血症治療薬は、すでに何種類も販売されているので、違いがどうか気になります。では、お世話になっている木元先生の「新薬情報オンライン」です。フォゼベル(テナパノル)の作用機序【高リン血症】-新薬情報オンライン(passmed.co.jp)フォゼベルは、本邦初のナトリウムイオン/プロトン交換輸送体3(NHE3)阻害薬。
6月8日に新規抗菌薬の点耳薬、コムレクス耳科用液が発売されました。すでに販売されている抗菌薬の点耳薬は…フルオロキノロン系・オフロキサシン:タリビッド耳科用液・ロメフロキサシン:ロメフロン耳科用液セフェム系・セフメノキシム:ベストロン耳鼻科用ホスホマイシン系・ホスホマイシン:ホスミシンS耳科用などがあります。コムレクスの成分はフルオロキノロン系のレボフロキサシン。お馴染みの成分です。では、薬剤情報です。○コムレクス耳科用液1.5%(成
6月18日の新規ジェネリック医薬品薬価収載にともない、ドボベットフォームが薬価収載されました。6月18日収載即発売となっています。これで、ドボベットには軟膏、ゲル、フォームと3つの剤型が存在することになります。https://medical.kyowakirin.co.jp/site/infopdf/notice/1347.pdf使用上の注意点です。・本剤は振ってから使用すること。・本剤に触れた手で、顔面、傷口等に触れないように注意すること。・目に入らないように注
Twitterは見ていたら、いきなりタイトルの話題が目に入りました。医療関係者向けサイト|エーザイMedical.eisai.jp医療関係者の皆様へmedical.eisai.jpエーザイの告知から抜粋します。室温保存から冷所保存に変更されますが、有効期限は短くなります。長くなるなら分かりますが…。ちなみに出荷予定日は、2022年10月となっています。また、メーカーが交換を行うと告知しています。まだメーカーには確認していません。おそらく説明に来るのが普通だと思
12月に新規の配合薬が発売されていましたので、表を掲載します。※類似薬剤も掲載しました表4-2主な配合薬一覧ー12月.pdfSharedwithDropboxwww.dropbox.comアトルバスタチンの配合薬→アトーゼットロスバスタチンの配合薬→ロスーゼットピタバスタチンの配合薬→ピタ-ゼットやろ!!残念ながらリバゼブリバゼブの注意点を掲載しておきます。【用法・用量に関連する注意】・原則として、ピタバスタチンカルシウムとして2mg及びエゼチミブ10
実は、最近、初めて原稿の依頼をいただきました。詳細は書けませんが、発売時期が決まりましたらお知らせします。その仕事の過程で、昨年11月にメトジェクトが発売されていることに気付きました。いつも、「ClinicalCloud」さんの新発売情報をチェックしていますが、なぜか未掲載。成分が、リウマトレックスと同じメトトレキサートだからでしょうか?メトジェクトは、関節リウマチに使用されるメトトレキサートの注射製剤です。自己注射も可能なので、避けて通ることはできません。では、紹介ペー
薬価収載情報の表にも載せましたが、5月25日にオゼンピック皮下注2mgが発売されました。オゼンピックと言えば、1本使い切り型の0.25mgSD、0.5mgSD、1.0mgSDが先に発売されていました。ただ、ご存知の通り、現在は出荷停止になっています。ノボノルディスクプロ|免責事項pro.novonordisk.co.jpそこで、今回、デバイスがフレックスタッチと同じタイプの皮下注2mgが新発売されたようです。SDが輸入できなくても、皮下注2mgは大丈夫なのでしょうか
2020年に発売された原発性腋窩多汗症治療薬のエクロックゲル。6月1日に「ツイストボトル」が発売され、現在、全部で3種類あります。発売時の記事はこちら11月26日に原発性腋窩多汗症治療薬のエクロックゲルが発売されました|「服薬指導のエッセンス」~薬剤師のための患者さんへの接し方と服薬指導~(ameblo.jp)最初は、アプリケーター付きボトル20gのみ。次にアプリケーター付きボトル40gが発売。さらに6月1日に、ツイストボトル40gが新発売。この前、初めて処方
2024年3月末に経過措置期間が終了する薬剤をまとめてみました。外用薬は、繁用されるものはなかったので掲載していません。消化酵素薬のエクセラーゼ、タフマックEがなくなります。残るは、ベリチームのみ(のはずです)。すでに出荷調整となっていますが、永遠に続く気がします。でも、薬価が低すぎて、採算が取れないのでしょうね。これは国の責任ですね。経過措置終了(20240331まで).pdfSharedwithDropboxwww.dropbox.com
6月にメジコンの添付文書改訂情報が出ました。医療関係者確認|医療関係者向け情報|塩野義製薬塩野義製薬の公式サイトです。www.shionogi.co.jpこれまで、メジコンとMAO阻害薬(エフピーなど)は併用禁忌でしたが、今回、併用注意に改訂されました。内容を以下に示します。その理由が、以下のように記載されています。これまで、MAO阻害薬としか記載がありませんでしたが、実際に海外でセロトニン症候群が報告されているのは、「非選択的MAO阻害薬」とのこと。その「
4月14日に新規アルツハイマー型認知症治療薬のアリドネパッチが発売されました。アリドネパッチの成分はドネペジル。内服薬であるアリセプトの貼付薬となります。注意すべき点は、アリセプトと違ってレビー小体型認知症には適応がないこと。これについては、保険薬局では判断しかねるので、参考程度で良いと思います。また、アリセプトと同様に、他のコリンエステラーゼ阻害薬との併用は認められません。アルツハイマー型認知症に適応のある貼付薬には、他にイクセロン/リバスタッチパッチがありますが
3月15日に、厚労省から、変更調剤のルールについて通達がありました。必ず、本文をお読みになって各自の責任で運営してください。簡単に書くと…1)ジェネリックの銘柄処方(変更調剤可)で、それが出荷調整のため入手できない→疑義照会せずに先発に変更可能2)ジェネリック→ジェネリックの変更で薬剤料が上がる場合→①これまでは変更不可だったが変更可能→②これまでは類似する剤型への変更のみ可能だったが、別剤型への変更も可能例)錠剤→散剤など※1)、2)ともに患者さんの同意を得る。
4月6日に、新規慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬、タバリス(成分名:ホスタマチニブ)が発売されました。処方するのは、専門医のいる病院だと思うので、扱う可能性は低いかも知れません。ポイントを絞って押さえておきましょう。ではいつも通り、他の解説ページを紹介します。タバリス(ホスタマチニブ)の作用機序【ITP】-新薬情報オンライン(passmed.co.jp)慢性ITPに対する血小板破壊抑制薬:日経メディカル(nikkeibp.co.jp)日経メディカルから抜粋さ
久々の新薬情報です。4月6日に新規抗真菌薬のクレセンバ(成分名:イサブコナゾニウム)が発売されました。適応症は「アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性進行性肺アスペルギルス症、単純性アスペルギローマ)、ムーコル症、クリプトコックス症(肺クリプトコックス症、播種性クリプトコックス症[クリプトコックス脳髄膜炎を含む]の真菌症の治療」。市中のクリニックからは処方されない薬剤ですね。では、深在性真菌症について、日経メディカルから抜粋させていただきます。深在性真菌症に対する新たな