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約束を果たすために
「ママを誘って良かった。黒澤映画を大画面で味わう幸せ。今回、私が一番見たかったのはごうごう燃える炎と仲代さんの顔のアップ。1つの画面に収まっているカットがすごく好きなんだ」「用心棒」4Kデジタルリマスター版娘の映画レビューです。※2018年6月の記事を再投稿以前、TV鑑賞したときはセリフが聞き取れないシーンがあり、何度も何度も巻き戻して耳をすませたけどダメでした午前十時の映画祭2018年では4Kデジタル修復版!サウンドと声が聞き取りやすい!映像もキレイ。「
黒澤明は1970年に「どですかでん」で初めてカラー作品を撮って、その後ソ連で撮影した「デルス・ウザーラ(1975)」もカラーだった。しかし、当時の多くの黒澤映画ファンはカラーの大型時代劇が見たいと望んでいた。当初、予定されていた「乱」は予算の関係で断念。(「影武者」の次回作となる)代わりの企画が「影武者」だったが、それでも当時の邦画界では予算が組めず、世界に誇る“クロサワ”が日本では映画が撮れないという悲しい状況だった。しかし、「ゴッドファーザー」のフランシス・コッポラと
『二百三高地』映画トーキー185分カラー昭和五十五年(1980年)八月二日封切製作国日本製作言語日本語ロシア語製作会社東映東京撮影所十九世紀末の大日本帝国とロシア帝国は厳しい対立関係にあった。ロシアに捕縛された日本兵沖偵介は友の兵士と銃殺刑の裁きを受けるが、処刑前にロシア帝国の進出に注意を語って撃たれる。ロシア帝国の南下政策は進み、朝鮮半島支配を狙う大日本帝国との対立は激しくなった。開戦か外交努力による和平かで国内の世論は分
ひとつ前の当ブログの最後のところで、「コンプレックス」をキーワードに三島由紀夫さんと仲代達矢さんについて書きました。このお二人は映画で共演されています。勝新太郎さん主演の『人斬り』(1969五社英雄監督)です。勝新太郎さんが扮したのは、幕末に「人斬り以蔵」の異名をとった、土佐の岡田以蔵です。(大河ドラマ『勝海舟』では萩原健一さんが演じましたね)その人斬り以蔵を操るのが仲代達矢さん演じる武市半平太で、無学で単純、人のいい以蔵を演じる勝新太郎さん、以蔵を利用する冷酷な切れ者役の仲代達矢さん、い
「他人の顔」(日/1966)安部公房の同名小説を勅使河原宏が監督。安部公房は「脚本」も担当。これでWOWOWの「安部公房特集」はすべて観たことに。あと残っている安部公房&勅使河原宏のコンビ作品は『おとし穴』(62年)だけ?仕事で顔に「重度のヤケド」を負ったことで顔を「包帯」で覆っている男。妻や会社の人はどこかよそよそしくなり、社会的にも疎外感や孤独感を感じていた男は、訪
切腹-1962-この映画はJ:COMで観ました1962年9月16日公開解説『切腹』は、1962年(昭和37年)9月16日公開の日本映画。配給は松竹。滝口康彦の小説『異聞浪人記』(1958年)を元に橋本忍が脚本、小林正樹が演出・監督した作品である。公開時の惹句は、「豪剣うなる八相くずし!嵐よぶ三つの決闘!」である。昭和37年度芸術祭参加作品。ストーリー寛永七年十月、井伊家上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が訪れた。「切腹のためにお庭拝借……」との申し出を受けた家老斎藤勘解由は、春先、同
昭和の名優の一人である仲代達矢と圭吾兄弟が「徹子の部屋」に出演するシーンを見た。「七人の侍」の存在感溢れる演技はじめ、ブレヒト作品を積極的にとり上げた功績は大。(ちなみにブレヒト&クルトワイルの曲を日本に紹介したのは銀巴里の女王である瀬間千恵)さらに俳優養成所「無名塾」を創設し、役所広司、益岡徹、若村麻由美など多くの名優を育てたことでも知られる。弟である仲代圭吾は、シャンソン歌手として日本のシャンソン全盛期に活躍した一人。特筆すべきは「俺はコメディアン」のヒットで知
過日、岐阜市ロイヤル劇場の「生誕100年山崎豊子原作特集」にて『不毛地帯』『華麗なる一族』を鑑賞。『不毛地帯』4月19日~4月25日上映私は子供の頃、『不毛地帯』はロッキード事件の発覚を受けて映画化されたものだと思っていました。ロッキード事件とは、全日空の旅客機導入に絡み、航空機製造のロッキード社、総合商社の丸紅、全日空、内閣総理大臣だった田中角栄、政界のフィクサー児玉誉士夫、等が関わった戦後最大の疑獄事件でした。何せロッキード事件を題材にした田中司画による読切漫画『灰色高官を追え
「人斬り」人斬り予告編1969年8月9日公開。司馬遼太郎の短編小説『人斬り以蔵』を参考文献にしたオリジナル作品。配給収入:3億5000万円。脚本:橋本忍監督:五社英雄キャスト:岡田以蔵:勝新太郎25歳。土佐国の国谷里郷で貧乏郷士の子として生れる。実戦剣法を身につけ、狼のような凄みを持つ暴れん坊。土佐勤皇党で殺し屋の役目の人斬り剣士となる。鮮やかな暗殺ぶりで「人斬り以蔵」と京の街で知れわたる。武市半平太:仲代達矢34歳。土佐勤皇党の首領。冷酷
『忠臣蔵風の巻雲の巻』テレビドラマトーキー188分カラー平成三年(1991年)十二月十三日放送製作国日本製作言語日本語製作フジテレビジョン企画能村庸一山田良明前田和也松木征二脚本古田求プロデューサー松下千秋鈴木哲夫音楽佐藤勝出演大石内蔵助良雄仲代達矢浅野内匠頭中井貴一あぐり古手川祐子戸田局野際陽子吉良義央大滝秀治柳沢吉保
「鬼龍院花子の生涯」鬼龍院花子の生涯予告編1982年6月5日公開。夏目雅子は、第25回(1982年度)ブルーリボン賞で主演女優賞を獲得。高知出身の直木賞作家・宮尾登美子の同名小説の映画化。夏目雅子の熱演!「なめたらいかんぜよ」原作:宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」脚本:高田宏治監督:五社英雄キャスト:鬼龍院政五郎演-仲代達矢鬼龍院家の親分。土佐では名の知れた人物で「九反田の鬼政(おにまさ)」のあだ名で周りから恐れられる。本人はヤクザでは
blogno.538タイトル:宮澤賢治:その愛を観て観た日:250514水放映日:230921木放送局:BS26その他の情報:監督:神山征二郎。脚本:新藤兼人。出演:三上博史・仲代達矢=八千草薫・酒井美紀・牧瀬里穂・中山忍・前田吟・山本圭。1996。上映時間116分。宮沢賢治生誕100年記念映画評価:★☆☆☆平成8年に生誕100年を迎えた宮澤賢治を記念して、彼の愛と苦悩に満ちた半生を描いた伝記ドラマ。「その愛」が副題なので期待したが
2017年のBS1スペシャル『仲代達矢命と向き合う』アンコール番組を観た当時84歳で最後の舞台として挑んだ『肝っ玉おっ母と子供たち』能登演劇堂での最初の公演それ迄稽古の日々を追ったドキュメンタリー俳優が命と向き合いながら舞台へ向かう姿を切々と描き御大の俳優としての生き方夫婦で築いた演劇の哲学戦争と命への眼差しから後進育成『無名塾』の歴史それら全て含めた内容で仲代達矢の‘熱,を感じた『フロントライン』2025年公開・129分関根光
いつもお付き合いくださり、ありがとうございます。朝、新しいプリンタの接続に苦慮しているときに、スマホに流れて来たニュース仲代達矢さん、逝去…92才というお年は知っていたけど、やはり寂しいですね。とはいうものの、私は仲代さんには「怖い」という印象しかなかったんです。はっきり言って、若い頃の仲代さんの映画はほとんど見たことがありません。やくざ映画とか仁侠映画は全然好きじゃなかったし。比較的新しい記憶としては、「鬼龍院花子の生涯」。夏目雅子さんの名セリフで有名ですが、
歌舞音曲(かぶおんぎょく)好きなワタシも、いよいよ歳とって、舞台を観たことのある役者や、映画テレビドラマなどで涙を流しながら視聴したお気に入り役者達がどんどん、あちらの世界に行ってしまうのには本当に言いようのない寂しさを感じる。そのうち、自分もあっちへ行くんだけど、あっちではどんなふうになっているんだか。先に行った俳優達の芝居や歌を鑑賞するわけにはいかないだろう。今日の「徹子の部屋」、、急遽予定変更で、亡くなった仲代達矢の再放送。何本か、ビデオを流した最後に弟の仲代圭吾と出
「他人の顔」「他人の顔」全編1966年7月15日公開。阿部公房の代表作を映画化。人がある日から「他人の顔」を持つという異色作。1966年度キネマ旬報ベストテン第5位。原作:安倍公房脚本:安部公房監督:勅使河原宏キャスト:男:仲代達矢妻:京マチ子医者:平幹二朗看護婦:岸田今日子専務:岡田英次専務の秘書:村松英子アパート管理人:千秋実ヨーヨーの娘:市原悦子老嬢:南美江男の患者:観世栄夫女の患者:安双三枝精神病の男A:矢野宣