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仲代達矢さん死去の報に触れ以前、父に聞いた話を思い出しています。私の両親は離婚したため父と暮らしたのは私が17歳のときまで。その後は30年近くほぼ音信不通で再会したのは父が晩年を迎えてからでした。年をとったせいかその頃の父の口から語られるのは幼少時や学生時代の思い出が多くどれもが私には初耳のものばかり。そんな流れのなかで出てきたのがこの話です。父は大学に入るために田舎から出てきて世田谷のアパートで暮らしていました。六畳一間か四畳
昭和の名優の一人である仲代達矢と圭吾兄弟が「徹子の部屋」に出演するシーンを見た。「七人の侍」の存在感溢れる演技はじめ、ブレヒト作品を積極的にとり上げた功績は大。(ちなみにブレヒト&クルトワイルの曲を日本に紹介したのは銀巴里の女王である瀬間千恵)さらに俳優養成所「無名塾」を創設し、役所広司、益岡徹、若村麻由美など多くの名優を育てたことでも知られる。弟である仲代圭吾は、シャンソン歌手として日本のシャンソン全盛期に活躍した一人。特筆すべきは「俺はコメディアン」のヒットで知
「他人の顔」(日/1966)安部公房の同名小説を勅使河原宏が監督。安部公房は「脚本」も担当。これでWOWOWの「安部公房特集」はすべて観たことに。あと残っている安部公房&勅使河原宏のコンビ作品は『おとし穴』(62年)だけ?仕事で顔に「重度のヤケド」を負ったことで顔を「包帯」で覆っている男。妻や会社の人はどこかよそよそしくなり、社会的にも疎外感や孤独感を感じていた男は、訪
黒澤明は1970年に「どですかでん」で初めてカラー作品を撮って、その後ソ連で撮影した「デルス・ウザーラ(1975)」もカラーだった。しかし、当時の多くの黒澤映画ファンはカラーの大型時代劇が見たいと望んでいた。当初、予定されていた「乱」は予算の関係で断念。(「影武者」の次回作となる)代わりの企画が「影武者」だったが、それでも当時の邦画界では予算が組めず、世界に誇る“クロサワ”が日本では映画が撮れないという悲しい状況だった。しかし、「ゴッドファーザー」のフランシス・コッポラと
3℃→16℃🌥️☀️小松菜と、さつま揚げの炒め物で🍻仲代達矢さん仲代さん訃報前に、録画したのを観ました何とも言えぬ異様な内容でした、横溝正史か?はたまた江戸川乱歩か?とゆーような作りかな?市川崑監督、生誕110年として、日本映画専門チャンネルで放送されました4Kデジタル修復版、テレビ初放送です原作は谷崎潤一郎軽部さん解説されていますがー、市川監督この「鍵」を、どーしても映画化したいと谷崎氏にお願いしたところ、応えはNO!ー、、、そこで谷崎氏と親交があった映画評論家の淀川さんが
室内劇でも全く飽きさせない前半、そして列車内に場面が移ってから後のダイナミックな映像!<ストーリー>ナショナルシューズの専務権藤(三船敏郎)は会社の株を買い占めて実権を握ろうと画策し、5千万の金を集めた。その時、権藤の息子と間違えて運転手:青木(佐田豊)の息子が誘拐され、犯人から3千万円の身代金を要求される。戸倉警部(仲代達矢)らが権藤邸に張込み犯人との交渉が始まったが、権藤は身代金を払う決断をする。特急こだまの窓から身代金を渡し、子供は無事に戻
歌舞音曲(かぶおんぎょく)好きなワタシも、いよいよ歳とって、舞台を観たことのある役者や、映画テレビドラマなどで涙を流しながら視聴したお気に入り役者達がどんどん、あちらの世界に行ってしまうのには本当に言いようのない寂しさを感じる。そのうち、自分もあっちへ行くんだけど、あっちではどんなふうになっているんだか。先に行った俳優達の芝居や歌を鑑賞するわけにはいかないだろう。今日の「徹子の部屋」、、急遽予定変更で、亡くなった仲代達矢の再放送。何本か、ビデオを流した最後に弟の仲代圭吾と出
小林正樹監督脚本・橋本忍撮影・宮島義勇音楽・武満徹この作品は小林正樹監督にとっても仲代達矢さんにとっても初めての時代劇だったそうですが監督は「椿三十郎や用心棒には無いものを撮ろうと思った。この映画は私の中でももっとも密度の高い作品です」仲代さんは「私が死ぬとき今まで出演した作品の中から一本選べと言われたらこの『切腹』を選びます」と語られていました。以前にもアップしていますがやはりこの映画で仲代さんを偲ばずにいられ
殺人罪で収監されたジェニー(ハンナー・ヘルツシュプリング)とピアノ教師のクリューガー(モニカ・ブライプトロイ)が刑務所で出会う事から物語は始まる。それぞれの過去が次第にわかってくると共にふたりの丁丁発止のピアノ特訓から何を求めているのかが主題となっていく。2006年製作のドイツ映画。あいにく配信はどこも無い。レンタルDVDにて鑑賞。作中、時間軸をずらしていくことで回想シーンを煩わしくさせない効果が生まれている。回想シーンは概ね対象となる人物の過去を説明する、現在に至るその人の心情を補充
日本を代表する名優・仲代達矢さんの訃報が伝えられた。享年92。昭和40年5月の新聞広告数々の舞台、映画、ドラマで、神話世界のニニギ(火の鳥・昭和53年=この映画ではぜか「ジンギ」名義に)や武田信玄とその影武者(影武者・昭和55年)、乃木大将(二百三高地・昭和55年)など歴史上の偉人から、サザエさんの従兄弟・ノリスケ(東宝のサザエさんシリーズ)まで、数えきれぬほど演じてきた役柄は、ここで列挙できるレベルではない。昭和41年2月の新聞広告そんな仲代さんは昭和40年代に、ポ
冥途の土産~ilmiocinemaparadiso~第66回『切腹』(1962年)第16回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞(映画.comより)監督小林正樹脚本橋本忍音楽武満徹出演仲代達矢石浜朗岩下志麻丹波哲郎三國連太郎<解説・あらすじ>「人間の條件」などで知られる社会派の名匠・小林正樹が初めて本格時代劇に挑み、1963年・第16回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品。滝口康彦の小説「異聞浪人記」を原作に、「七
堀川弘通監督橋本忍さんのオリジナル脚本の映画化。とっても面白いミステリー・サスペンス映画。記憶をたどってみたら10年前に記事をアップしていました。でももの凄く雑で酷すぎる記事でしたので今回は画像も入れてもう少し丁寧に・・・見事などんでん返しですのでネタばれ出来ないのが残念。ある夜、目黒の高級住宅地で殺人事件が起きる。被害者は弁護士会々長・宗方(千田是也)の妻・靖江(淡島千景)。直
一緒に築いてきた作品の中であなたは永遠に生きている
昨夜はベイサイドスタジオにて「父と暮せば」顔合わせ。2場まで読んだ。みなさんよろしくお願いします(^○^)帰ると、金曜に入院したハハハが退院していた(^_^)8日土曜から今日までに5本の映画を観た。すべて録画(^_^)キム・ギドク監督「悪い男」。寡黙なヤクザが一人の女に惚れて追い続ける話。最後までセリフなしかと思ってたら最後近くに「ヤクザがカタギみたいな恋愛してんじゃねえ!」と弟分を怒鳴りつける。ヤクザなりの信条というわけで、ある意味ストイックな男なのだ(^_^)横堀光範監督「あたしの