ブログ記事1,771件
思った以上に罪深かったおかる実話がどうかは知らないが、「仮名手本忠臣蔵」の物語では、高師直が塩冶判官の妻、顔世に横恋慕。恋文を送って迫るが拒絶の返事をもらって激怒。判官に理不尽に当たり散らし(いまでいうパワハラ)結果、判官が殿中に及ぶ、というストーリーになっている。この、師直が切れる原因となった手紙をおかるが運んできた、ということは知っていた。おかるは勘平に会いたいがため手紙を運ぶ役に志願。手紙を届けた後、ふたりはこっそりその場を抜け出すのだ。(そして不在の間に大事件が起こる…)いま
死の影をまとう勘平さて、夜の部。十一段目以外は、比較的見る機会の多い段だと思う。そして、十一段目以外はおかると勘平の話。でも、私はどうも、彼らの逸話が苦手である…それはたぶん、感情移入(共感?理解?)できないから。だが、今回は違った。早野勘平という人物は、やることなすこと行き当たりばったりで、しかも優柔不断。(逆に言えば、平和な時には穏やかで優しい人なのだろうとも思う…)描き方にも突っ込みどころが多すぎる。その上、話が長い…五段目は、だんまり好きだし、場の変化もあるし、短いので
歌舞伎座での「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言は、六段目の悲劇の後に七段目です。まずは、浪士で松江、男女蔵、亀鶴が、しっかり堅物。受ける仲居の京妙、嶋之亟、千壽がやんわりで、いけず。これで、祇園一力茶屋の雰囲気がきまる。そこに、どっと繰り出す、大勢の仲居と太鼓持。現れた由良之助の酩酊ぶり。とらまえて酒のまそ、うーい。目隠しを取ると、愛之助だぁ。動きも口跡も以前のまま。まずは、復帰おめでとうございます。独特の色気と愛嬌も、以前のまま。しばらく、しばらくと、いきり立つ
✨観劇記録✨・四月大歌舞伎、初旬に夜の部まさか休演、というか閉場になるとは思わず、観られてラッキーでした✨仁左衛門さまの毛谷村六助、新作の無筆の出世、どちらも善人が善人であり続けることの素晴らしさに感じ入る時間♡尾上ケンケン右近さんの鏡獅子、若々しくて潑剌として、隅々までみなぎってる。演者の方、奏者の方、舞台に関わる方々皆さんがワンチームで、右近愛してるぜ!が伝わってきて、なんかウルっときました🥺鏡獅子なのでわたしは牡丹の帯、友人はシーサー(獅子)の帯を締めていたのですが、鏡獅
浅田次郎さんの「一刀斎夢録」は、幕末に咲いた徒花「新撰組」の物語です。一刀斎のあだ名を持つ斎藤一は実在の人物なので、ある程度は事実に基づいているのでしょう。歴史小説というジャンルにふさわしいです。「講談士、見てきたような嘘をつき」などと言いますが、まさに、そういった類のものに違いありません。歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」や、浄瑠璃の「曽根崎心中」と同じく、事実に基づいたフィクションです。ただ、「歴史小説は事実と掛け離れている。歴史の教科書こそ事実だ」という決めつけも考えものです。な
歌舞伎座「仮名手本忠臣蔵」の感想③夜の部Aプロ十一段目。最初に書いておきますが、歌舞伎とバレエはまったく異なる芸術で、どちらかが優れているとは思っていないし、言いたいわけでもありません。実際、私はどちらも大好きですし。単に描き方がどう違っていて、私個人がどう感じたか、どういうところが好きなのか、ということを書いているだけです。歌舞伎とバレエ、討ち入り場面の描き方の違い歌舞伎は様式美で見せる芸術。(まあ、そういう点ではバレエも様式美ではあるのだけど)なので、実際の討ち入り、特に刀と
仮名手本忠臣蔵っていうタイトルはどういう意味!?豊竹咲寿太夫オフィシャルサイトclub.cotobuki忠臣蔵、忠臣蔵と当たり前に浸透しているこのタイトルだけれど、あらためて考えると、仮名とか手本とか、そもそも忠臣はわかるけれど、蔵って、なに米蔵https://amzn.to/33eNdzN最後の忠臣蔵文楽の人たちも出演の映画こんばんは。シェリーですこのブログのスタッフですこのブログは人形浄瑠璃文楽の太夫の咲寿太夫さんが、演者ならではの文楽の魅力を、わたしが文楽や上方文
昨日、12年ぶりの「通し狂言仮名手本忠臣蔵」は大盛況で幕を下ろした。当初、配役を見た時は「役者が居ないよな~」と思ったのが正直な所。私にとってはさよなら公演の仮名手本忠臣蔵が最高だったから…。仁左衛門勘九郎で昼夜1回だけのつもりだったが興味有る部分がうまい具合に振り分けられていて、結局昼夜共AB観た。初日の夜の部を観て「これは通常興行とは違う!」と直ぐに感じた。役者も観客も集中力が違う!歌舞伎役者にとって「仮名手本忠臣蔵」は特別な演目なのかもしれない。今回、良かった事はズバリ「芸の
こんばんは。昨日、一昨日と、連日幕見での観劇。楽しかったとはいえ、やはり連日、しかも昨日に至っては昼夜通し。さすがに疲れて今日は1日中家におりました。ただ、やることも色々たまってたので、ぼーっとしてるわけにはいかず、洗濯したり掃除したり配達日を変更しておいたゆうパックやら宅配便を受け取ったりと・・・。それでも、幕見ではありますが、とりあえずAB両方の公演をほぼ全て見ることができたので満足です。ほぼ・・・というのは、今回、Bプロ昼の道行きだけはみませんでした。舞踊なので、
塩冶判官菊之助大星由良之助松緑高師直芝翫若狭之助尾上右近落人勘平愛之助おかる萬壽菊之助は判官役者だなぁと。大序の佇まい、三段目の刃傷までの心の揺らぎ、また四段目の出を見て感じた。切腹の場は音羽屋の王道とでも言うか、今まで観てきた判官だった。菊之助判官を観ると、勘九郎の所作は所々違いが有り、それは勘九郎のアイデアなのか…勿論、両方あって良い。勘九郎型は、共感型とでも言うか私自身が判官と同じ気持ちになった。観ていてとてもスリリングだ。菊之助型は観賞型?とでも
歌舞伎座での「仮名手本忠臣蔵」は、役者それぞれの味が楽しめました。大序から十一段目までの長丁場。年末には、同じ座組での「九段目」に期待したいところ。色々なお土産がうれしい。四月の案内です。仁左衛門の毛谷村六助とは、わくわくします。松緑と染五郎の新作歌舞伎、幸四郎の黒手組、右近の春興鏡獅子とは、揃いましたね。5月の團菊祭から、いよいよ八代目菊五郎と、六代目菊之助の襲名披露。そのあとも、大阪松竹座、御園座、暮れの南座と続いていきます。
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます昨日も降雪の予報でしたが関東は朝には冷たい雨に変わり夜にはあがりました雨降りは芝翫応援としては雨男な先代を想うことが出来て嬉しくもありました☂歌舞伎座三月大歌舞伎通し狂言仮名手本忠臣蔵十二年ぶりの通し狂言仮名手本忠臣蔵開演十分程前に口上人形による「口上」がありました!もう歌舞伎では滅多に見られない景色となりますのでお席には早めに着きましょう😌✨次々と配役・役者の名前が読み上げられますがやっぱり大好きな役者さん
こんばんは、営業キャリアコンサルタントの中嶋英樹です。本日の日経新聞の9面に“松竹、歌舞伎黒字へ伝統打破”という記事が掲載されました。歌舞伎全体では、赤字なんですね。どおりで、ONEPIECEや刀剣乱舞たど新作歌舞伎が多いわけでですね。若者を取り込もうと必死なんですね。伝統とか行っていますけど、基はと言えば大道芸なんですから、本来の形に戻ったと考えればいいのです。演目の長さは、問題ですね。音楽のライブも90分前後ですから短くする必要があります。ではでは松竹、歌舞伎黒字へ伝統
こんにちは朝からしとしと雨です少し温度も下がっつてますすっかり桜も満開を過ぎ今日の雨で散るさくらも多いのでしょう3月は少し忙しかった合間に時間が取れたので久しぶりに歌舞伎鑑賞夜の部までの時間を大好きな美術鑑賞ここも久しぶりの『根津美術館』前日にネット予約して行きましたスマホがないと不便な時代スマホ紛失したらどうなるんでしょうか・・・久しぶりの茶の美術品の鑑賞美術鑑賞の後は地下鉄移動でスイスイ行ける所あまり行ってない所・・・皇居周辺散策
ベジャールの「ザ・カブキ」、東京バレエ団のこの秋の3日間の公演の、なか日の10月13日に見てきました。はじめて見ました。東京バレエ団「ザ・カブキ」10月13日(日)のキャスト振付:モーリス・ベジャール音楽:黛敏郎由良之助:秋元康臣直義:岡﨑司塩冶判官...thetokyoballet.com幕開けは現代のシーンで、主人公はタイムスリップして「由良之助」になります。大石内蔵助ではないのですよね、スリップした先は史実ではなくて「仮名手本忠臣蔵」というお芝居の中の世界なので、題名が「忠