仙腸関節は俗に言う“骨盤の関節”で、仙腸関節障害とは“骨盤の関節がずれている”状態といえます。図1のように通常の関節は体幹に直交し、重力方向にかかる荷重を支えています。しかし図2のように仙腸関節は体幹に対してほぼ平行なため、上半身の荷重(G)の(G1)成分と、足から突き上がる荷重(F)の(F1)成分それぞれが、平行で逆向きの剪断力となって仙腸関節に作用します。実際、仙腸関節部は硬い靭帯で強く固定されているので、容易にずれることは無いものの、強い剪断力が炎症や痛みを起こします。仙腸関節を含む骨盤は