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南座での吉例顔見世興行は、夜の部の常磐津舞踊、「三人形」でキリです。19世紀初めに、大切所作事の「其姿花図絵」として初演され、いまでは「三人形」のみが残りました。外題に「昔風流」とあるとおり、古風な元禄風の傾城、若衆、奴が踊る趣向。今では古風と言うより、新鮮かも。最近では、8年前の大阪松竹座での、新悟、梅枝、種之助。7年前の歌舞伎座での、雀右衛門、鴈治郎、又五郎。それぞれが違った印象でした。今回は、傾城に壱太郎、若衆に隼人、奴に巳之助で、さあどうだ。夜桜が満開の吉
歌舞伎座での猿若祭二月大歌舞伎は、夜の部の「梅ごよみ」でキリ。江戸後期の為永春永の人情本が原作で、深川あたりを舞台に、深川芸者と色男の恋の鞘当。序幕の向島三囲堤と隅田川で、さっそく争いが勃発。勘当中の丹次郎と許婚のお蝶が、久しぶりに出会う。丹次郎は深川芸者の米八の、ひも同然。そこに米八が現れて、恋の玄人とおぼこ娘の、微妙な駆け引き。歌舞伎座の広い舞台一面が、隅田川に転換する爽快さ。そこに、丹次郎とお蝶が乗った舟が屋形船と行き交う。屋形船には、これも深川芸者で、仇吉と政
蝶の如し中村壱太郎・中村隼人~舞踊と座談会~(福岡)中村壱太郎さん、中村隼人さんのお二人だけの公演。関東住みの私ですが、東京・セルリアンタワー能楽堂のチケット2公演とも、まさかの落選。。。思い切って福岡まで遠征することにしました。■日程2025年11月20日(木)~11月25日(火)11/20(木)東京・セルリアンタワー能楽堂11/22(土)熊本・八千代座11/23(日・祝)鹿児島・ライカ南国ホール11/24(月・休)福岡・大濠公園能楽堂1
前回のブログで歌舞伎座【錦秋十月大歌舞伎】の【通し狂言義経千本桜】錦秋十月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人松竹が運営する歌舞伎公式サイト。歌舞伎の公演情報、ニュース、俳優インタビューなどをお届けします。こちらは錦秋十月大歌舞伎|歌舞伎座に関するページです。www.kabuki-bito.jpについて、綴りましたが、――――――第二部の<木の実・小金吾討死・すし屋>は、Bプロを観に行きました。もちろん、〈いがみの権太〉は仁左衛門。今までに何回、仁左衛門の権太を観たかしら。それで
もう千穐楽も終わってしまったけれど最後の感想。A、B両方を観て頭の中がちょっと混乱。ここまでの感想に色々間違いがあったかもしれません。🙇けれども、一つのお話の世界に浸るのはよいものでした。Bプロの川連法眼館は、川連法眼(橘三郎)が長袴を引いて館に帰って来るところから始まり、迎えた飛鳥(歌女之丞、飛鳥の兄萩左衛門は鎌倉方)を試す話があります。人間は自分の妻さえ信じられないということなのでしょうか。疑いが晴れたところに今度は義経(A.Bともに梅玉)が登場しますが、そこへ佐藤忠信(右近)が到
南座での吉例顔見世興行、たっぷり5時間の昼の部のキリは、「平家女護島」から「俊寛」です。吉右衛門亡き今、修行中の役者が挑む中で、これぞ俊寛だと感じるのは、仁左衛門だけ。役を確実に演じながら、その奥に人間・仁左衛門を感じさせる。何より、周りの役者たちを引き立たせる。それが、仁左衛門の芝居への向き合い方。共演する役者はみんな、臆せず大きくのびのびと。鬼界ヶ島の浜辺に現れた俊寛。杖を頼りにによろよろと、哀愁たっぷり。それでも奥に、生きる希望が。訪れた隼人の成経と橘三郎の康