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JamesSetouchi2025.4.19(土)読書会記録『枕草子』[1]『枕草子』を考える視点1最近戦争もののノンフィクション(沖縄の「集団自決」、ひめゆり学徒隊、朝鮮人特攻隊など)を連続で読んだので、頭の中はハード。対して『枕草子』の世界は平和でいいとは言える。だが・・・2高貴な人のそばにいて機嫌を取る仕事というのは、いわゆる「ブル・シット・ジョブ」ではないか?もちろん、本人は大好きな定子様にお仕えするので幸せだ、と書いているのだが。(全国から権力によって富を集め
さて、中宮様の呼び出しに応じて昼間に出仕した清少納言。ここで、罠にはめられたのではないかという出来事に遭遇します。しばらくして、先払いの大きな声がすると、「関白様が参上なさるみたい」といって、散らかった物を片付けたりするものだから、どうにかして部屋に下がってしまいたいと思うんだけれど、体がすくんでしまって身じろぎもできないから、どうにか少しだけ奥に引っ込んで、でも私ったらさすがに見てみたかったみたいで、御几帳の割れ目から少し覗き込むことにしたの。そうしたら、実は参上なさったのは関
最終回ですが、何の前触れもなく雰囲気が変わります。別の日か、または伊周らが席をたった後です。中宮様が何かお話をなさったついでに、「私のこと好き?」とお尋ねになったの!「も、も、もちろんです」とお返事を申し上げると同時に、台盤所の方で誰かが大きなクシャミをしたものだから、「あらヤだ!うそを言ったのね!いいんだいいんだ」とおっしゃって奥にお入りになってしまったのうそなわけないのに…。中宮様への思いはちょっとやそっとじゃないのに…。あきれたことに、あのクシャミこそがうそをつ