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序盤戦の夜襲で“苦しい時には重宝な男”平八を失い、中盤戦では参謀格の五郎兵衛を失うことによって、頭数が減ってきた野武士との侍側との戦力の均衡がとれ、最後の決戦が面白くなる。海外版リメイクの「荒野の七人」の残念だった部分はガンマン7人中、死亡する4人が4人とも最終決戦で短時間でバタバタと死んでしまうところだった。残るは十三騎!「残るは十三騎、これは全部村に入れる」最終決戦は水神の森からすべて野武士を迎え入れ村の中央の辻で挟み撃ちにして一気に勝負を決す
毎日新聞に連載された「黒部の太陽」(原作木本正次)の映画化の企画は、共に専属会社から独立し、会社を作った三船敏郎の三船プロダクションと、石原裕次郎の石原プロモーショが、関西電力と組んで共同制作したものです。当時はまだ電力不足もあり、黒部ダム(黒四ダム)建設が必要な状態でした。しかしその立地は困難を極める場所で、ダム工事に必要な物資や機械の導入には、トンネルが必要になります。この映画は、その困難なトンネル貫通までを描いた作品です。映画界の重鎮、三船敏郎、石原裕次郎の二人が揃
関ヶ原の合戦における東西両軍の動きを平等に描き、今までのドラマでは悪役扱いされることが多かった石田三成のイメージを変えさせた傑作時代劇。<ストーリー>天下統一を成し遂げた豊臣秀吉(宇野重吉)の死後、次の天下を狙って大老筆頭の徳川家康(森繁久彌)は、参謀格の本多正信(三國連太郎)と天下取りの陰謀を画策する。一方五奉行の一人で秀吉に忠義を尽くす石田三成(加藤剛)は次の天下は秀吉の子・豊臣秀頼が次ぐべきと考え腹心の部下島左近(三船敏郎)とともに家康の陰謀に対抗する。そのころ、朝
1975(50年前)のテアトル東京で初めて見た「七人の侍」映画に夢中になり始めたのは1970年代だった。当時の邦画は質的にも興行的にも壊滅状態だった。それに対して洋画はアメリカンニューシネが下火になり、「ポセイドン・アドベンチャー」「燃えよドラゴン」「スティング」「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」など娯楽映画が全盛で、自分は洋画中心に映画館に通っていた。そして、当時は配信もなく、ビデオも本格的に普及する以前で、テレビでは毎日のように夜の
室内劇でも全く飽きさせない前半、そして列車内に場面が移ってから後のダイナミックな映像!<ストーリー>ナショナルシーズの専務権藤(三船敏郎)は会社の株を買い占めて実権を握ろうと画策し、5千万の金を集めた。その時、権藤の息子と間違えて運転手:青木(佐田豊)の息子が誘拐され、犯人から3千万円の身代金を要求される。戸倉警部(仲代達矢)らが権藤邸に張込み犯人との交渉が始まったが、権藤は身代金を払う決断をする。特急こだまの窓から身代金を渡し、子供は無事に戻ってきた。権藤は
先月紹介した「SHOGUN〜将軍」。男くさい写真と共にゲイ的見所満載という話をブログに書いたら「いいね」の数は普段より少ないのに、記事へのアクセス数が5倍くらいに増えるという現象が起きてました。それだけ、興味をそそる内容だったのでしょうか。アメリカのゲイ界隈では、アジア人男の人気はあまり高くありませんが、「SHOGUN〜将軍」でざわついているように、SAMURAI的概念は例外的にエキゾチックな男くさいファンタジーを誘う要素として根強い人気があります。そして、そのファンタジーを作り上げたのが
黒澤明の時代劇映画は「羅生門」「蜘蛛巣城」などの芸術性が高い作品、後期の「影武者」「乱」などの絵画的な美しさの作品群もあるが、自分にとっては「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」など娯楽性の高い作品の方が面白い。<ストーリー>ある宿場の跡目をめぐって、自分の息子に跡目を継がせようとする馬目の清兵衛(河津清三郎)と清兵衛の一の子分だった丑寅(山茶花究)が対立していた。清兵衛にはやり手の女房(山田五十鈴)が、丑寅には暴れん坊の亥之吉(加東大介)と拳銃を持って帰
今夜、BS松竹東急チャンネルで懐かしい映画が・・・。サファリブラウンなんて言葉を流行らせた日産ブルーバードのサファリラリー挑戦の映画。石原裕次郎と三船敏郎が出ますな。当地ではデパートの前庭にラリー挑戦の実車が展示されていたので見に行きましたな~。キッチリと予約を入れてジックリと鑑賞しましょう。
渡辺プロダクションタレント友の会会報「YOUNGヤング」1977年12月号の表紙は森進一さんでした。グラビアのトップは第8回日本歌謡大賞を「勝手にしやがれ」で受賞された沢田研二さんでした。放送音楽賞はピンクレディーさん、八代亜紀さん、野口五郎さん、石川さゆりさん、岩崎宏美さんも受賞、放送音楽新人賞は清水健太郎さんと高田みずえさんでした。グラビアでは11月18日に誕生日を迎えた森進一さんにフランスの人気歌手、アダモさんが書き下ろしの曲をプレゼントした話題と誕生日に森進一後援会主催で
「光る海」は、1963年に吉永小百合、浜田光夫、十朱幸代、和泉雅子、和田浩治、山内賢と言った、日活若手俳優たちで映画が作られました。監督は日活映画の鬼才、中平康監督。それまでの学生役から、大学を卒業して大人になってく小百合ちゃん映画でした。原作は石坂洋次郎。演出を岡田太郎さんで、フジテレビで制作されたのが、テレビ版光る海です。岡田太郎さんは、ご存知と思いますが、吉永小百合さんのご主人です。石坂洋次郎さんの原作とは異なり、セックス用語などが頻繁に出てくるような番組でした。小百合
「玄海つれづれ節」(1986)「徒然草」原作、吉永小百合主演のU-NEXTで観た。監督は出目昌伸。予告編はコチラ。事業で失敗した夫が蒸発、家財一式を押さえられた社長夫人の山岡ゆき(吉永小百合)。母が死んで独りぼっちになった夫の隠し子マサルも現れて、仕方なく、夫探しの旅を二人でスタート。夫に金を貸した月代(八代亜紀)という女も絡んできます。夫が潜伏している北九州に向かう一行。北九州はゆきの故郷。ゆきに憧れている同級生の一平(風間杜夫)と再会して、生まれ育ったバタバ
黒部の太陽(amazonprime)1968年作品/日本/196分監督熊井啓出演三船敏郎、石原裕次郎8月12日(水)の午後、自宅にて鑑賞しました。「飢餓海峡」に続き、こちらも3時間を超える大作です。本作の高い評価は知っておりましたが、やはりこの長さに尻込みしてずっと手がでず、今回が初観賞となりました。「飢餓海峡」の後半は昭和32年あたりを舞台にして描かれておりましたが、黒部ダムの着工が昭和31年(1956年)、映画で描かれた破砕帯との闘いが始まったのが昭和32年5月ということで、
山の稜線に野武士の馬が現れる持ち場に走る侍と百姓たち野武士の最初の攻撃村の西から南を通って東へ向かう山を下り村の西に向かうが七郎次が設置した馬止の柵があり村に侵入できないここで野武士が停滞しているうちに頭数のカウントと種子島チェック「種子島(鉄砲)が三丁」南へ回るが田に水が引かれて馬が通れない東:川向こう3軒と水車小屋が焼きはらわれる長老死す西の馬止めで南へ向かう13騎と北へ向
12月にはBS松竹東急で石原裕次郎映画が特集放送されます。これらの作品は、所属していた日活映画ではなく、石原プロモーションでの制作映画です。石原ブロモーション制作映画放送富士山頂12月17日(火)午後8:00~10:28共演勝新太郎ある兵士の賭け12月18日(水)午後8:00~10:30共演三船敏郎栄光への5000キロ12月20日(金)午後7:00~10:24共演三船敏郎黒部の太陽12月21日(土)午後9:00~12:30共演三船敏郎
抜け駆けの功名は手柄にならん種子島を取ってきても手柄を自慢せず平然としている久蔵がいかに素晴らしい人物かを菊千代に話す勝四郎。菊千代も種子島を奪うことに成功し、手柄を褒めてもらおうとしたが、勘兵衛に「抜け駆けの功名は手柄にならん」と叱責されてしまう。東の防衛線が崩れ野武士がなだれ込む菊千代が不在となった東の防衛線が崩れ野武士が村へ侵入してくる(①)村の辻の大混戦。東の守備隊は壊滅状態。菊千代たちに追
「五十万人の遺産」(1963)三船敏郎が監督・主演した海外ロケ作品を観ました。初見。監督補佐は小松幹雄。予告編はコチラ。ある日、宝塚市のクレヨン会社で庶務課長をしている松尾(三船敏郎)の元に旭洋貿易社長の郡司(仲代達矢)が訪問。戦時中、軍に物資を運んでいた郡司は、フィリピンに派遣された陸軍主計少佐時代の松尾と親交がありました。旧交を温めようと昼食に誘った後、さっそく本題を切り出します。それは、かつて山下奉文将軍の命令で『マル福金貨』と呼ばれる大量の金貨をフィリピン戦地で持ち
アンニョン~、いつもありがとうございます(^-^)ノ今日は日本の名作映画について書かせていただきます。8月13日、この作品を観ました・・・隠し砦の三悪人(1958年)解説黒澤監督初のシネスコープ作品。戦国時代、敗軍の大将真壁六郎太が、世継ぎの雪姫と隠し置いた黄金200貫とともに敵陣を突破し、同盟軍の陣内へ逃亡するまでの脱出劇。難関につぐ難関、次々と襲い来る絶体絶命の危機を間一髪で切り抜けるアイデアの数々は、黒澤ほか三人の脚本家に
「忠臣蔵花の巻・雪の巻」(1962)東宝創立30周年記念オールスター時代劇をAmazonプライムビデオで見ました。監督は稲垣浩。海外公開版の予告編はコチラ。最初に観た忠臣蔵映画がコレ。大映版より浪花節要素は少なめだけど、泣かせるエピソードも含めてバランスの良いストーリー。お犬様の方が人間より大事に扱われる元禄の世。吉良上野介だけではなく、その上の柳沢出羽守(山茶花究)も収賄体質で、綱吉(二枚目中村又五郎)をお忍びで自宅に招いてオンナを用意する将軍の犬として描いています。さ
「D'urbanc'estl'elegancedel'hommemoderne.」ダーバン、セ・レレガァ~ンス・ドゥ・ロム・モデルヌアラン・ドロンが亡くなって、いろいろな報道がなされる中、三谷幸喜さんが、ダーバンのCMについて話をしていて、「D'urbanc'estl'elegancedel'hommemoderne.」盛んに、アラン・ドロンのセリフを言っていました。そう言えば、一時流行っていて、さすらいも良く言っていたのですが、最後の方は何ん
『天国と地獄』1963年HighandLow(TengokutoJigoku)1963trailerwithsubtitlesDirectedbyAkiraKurosawaWrittenbyHideoOguni,RyûzôKikushima,EijirôHisaita&AkiraKurosawabasedonthenovel"King'sRansom:An87thPrecinctMyster...youtu.be(三船敏
3月1日13:00~16:15NHK-BSプレミアム今日「黒部の太陽」の放送がある。石原裕次郎が情熱を傾けて、石原プロが三船敏郎の三船プロとの製作協力で実現した、超スケールの大きな映画だ。さすらいにとっても思入れの強い映画である。原作の木本正次さんは、実はさすらいの同級生のお父さんで、この作品は毎日新聞に連載された。映画化にさいし、同級生の兄が制作に参加した。そうした縁で、実はさすらいは三船プロに入る事になった。日本映画は、当時の五社協定と言うのがあって、制作にあたって多
BS松竹東急で“生誕90年永遠の挑戦者石原裕次郎特集”が連日放送されている…今日は2日目に放送された「ある兵士の賭け」を鑑賞。駐日米軍大尉が基地のあるキャンプ座間から別府まで、キロ数に換算すると約1300キロを徒歩で移動…それが賭けの対象となっており、成功すれば掛け金はある孤児院への寄付になるという実話を題材にしたヒューマンドラマ。主人公である駐日大尉には、訳ありな過去があり…なぜそんなチャレンジをするのか?真相を究明しようとするジャーナリストを裕次郎が演じている…主役じゃないので、出番
今回から、不定期に「黒澤映画」を紹介していきます!過去、さまざまな方々が紹介しておりますので、今さら・・と感じる方も多いかとは思いますが、やはり映画好きを自認しているからには避けて通るわけにはいきません(笑)あえて「黒澤映画」としてジャンルを設けました基本的に採点などはしない主義ですが、もし点数をつけるとしたら上位に黒澤映画が占められることになると思います。それほど別格の映画の数々です!この映画は、満員の映画館で父に肩車をして観た記憶があります。年代から考えて、それが
★★★★172分アメリカ原作:アメリカ人作家ロバート・デイリーのノンフィクション「TheCruelSport」監督:ジョン・フランケンハイマー出演:ヤムラと契約する米国人レーサーピート・アロン➡ジェームズ・ガーナーピートと元同じチームで事故を起こしたスコット・ストッダード➡ブライアン・ベッドフォード元2度のワールドチャンピオンジャン=ピエール・サルティ➡イヴ・モンタン元二輪車チャンピオンニーノ・バルリーニ➡アントニオ・サバトニーノの恋人リーザ➡フランソワーズ
BS松竹東急の“生誕90年永遠の挑戦者石原裕次郎特集”でエアチェックしておいた「栄光への5000キロ」を鑑賞…女よりも車を選ぶクールなレーサー裕次郎が、一度は命を失いかけない大事故に見舞われるも、そこから再起して、果ては世界三大ラリーの一つとも言われている、超苛酷なサファリラリーに出場するという超大作レース映画!本編尺が175分と…3時間近くもあるのね!BS松竹東急は間にCMも入るの放送時間が3時間30分もあったよ!1966年に日産のレースチームが実際にサファリラリーで優勝した時の話が元
「ある兵士の賭け」(英語名:TheWalkingMajor)「ある兵士の賭け」オープニング1970年6月6日公開。国境をのりこえた人間愛と戦争の罪悪をみつめたドラマ。実話に基づき石原プロが制作した作品。第28回ゴールデングローブ賞の外国映画賞(英語映画)にノミネート。脚本:ヴィンセント・フォートレー、猪又憲吾監督:キース・エリック・バード(キース・ラーセン)共同監督:千野皓司、白井伸明キャスト:クラーク・J・アレン:デール・ロバートソン北林宏:
今回紹介する映画は、1961年公開の巨匠・黒澤明監督作品『用心棒』。『用心棒』監督:黒澤明制作会社:東宝出演:三船敏郎、仲代達也、山田五十鈴、志村隆、司洋子、東野英治郎、土屋嘉男、藤原釜足、加藤大介他この作品を制作するにあたって、黒澤は従来のいわゆる「チャンバラ映画」ではなくリアルな描写の映像の可能性を模索していた。たとえば、主人公である「桑畑三十郎」が相手を斬る際、必ず一人につき2度斬っている。これは、「1度斬っただけでは、すぐには死なないだろう。」という黒澤
黒澤明監督黒澤映画の中でもジャスミンの選ぶナンバーワン!お話、ほんのちょっとだけ時は戦国時代隣国の山名家との闘いに敗れた秋月家の残党は侍大将・真壁六郎太(三船敏郎)のもと世継ぎの雪姫(上原美佐)を護り隠し砦に身を潜めていた真壁六郎太雪姫六郎太は薪の中に隠した軍資金・黄金二百貫と雪姫を伴い同盟国の早川領に逃げのびる策を思案していたがある日、砦近くの沢で出会った太平(千秋実)と、又七(藤原釜足)のふたりの百姓を利用
昭和の俳優・女優って驚くほど美男美女がいますよね。三船敏郎(1920〜1997)昭和俳優の中で一番好き。カッチョいいよなー。1961年と1962年にヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞。日本では世界のミフネ、英語圏では、TheWolfやTheShogunなどと呼ばれ、世界中の映画関係者に影響を与えた(Wikipedia)三国蓮太郎(1923〜2013)目が息子の佐藤浩一とそっくりですね。個性派俳優として日本映画界を牽引し、圧倒的存在感をスクリーンに残した日本を代表する名優の1人。
午前十時の映画祭12第19回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞映画「無法松の一生」1958年作品1958年東宝104分<監督>稲垣浩<脚本>稲垣浩、伊丹万作<キャスト>三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志、笠智衆、飯田蝶子、宮口誠二、左卜全、上田吉二郎<内容>岩下俊作の代表作『富島松五郎伝』二度目の映画化。1943年に伊丹万作の脚色を監督した稲垣浩が、自身の手でリメイクした。一作目は検閲によりカットされたシーンがあり、それを復活させ