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田辺元が野上弥生子に勧めていたので購入。3回読んだが、難解で読み終わった気がしない。今のところの私なりのメモ。誤読が前提。第一歌:冒頭の悲痛な叫びは有名。さかしい動物たちは、わたしたちが世界の説き明かしをこころみながらそこにはそれほどしっかりと根をおろしていないことをよく見ぬいている。12-13世界を認識し、説明する能力を私達はもっている。その代わりに世界との親密さを失ってしまった。この居心地の悪さを隠すのは相擁することによってたがいの運命を
1.トゥルン・ウント・タクシス侯爵夫人に宛てた手紙リルケは全身詩人というような人である。彼の見るものすべては彼の内面を通して、別な秩序のもとに生まれ変わる。彼の恋人たちは、そのような彼の言葉の魔力に魅了された。それは例えばベンヴェヌータと呼ばれたキッペンベルク夫人のリルケの回想などを読むとよくわかる。リルケが近代文学の最高峰の一つと言われる『ドゥイノの悲歌』を完成させたとき、彼は自分が、人間にとってのみならず、全宇宙に対して何事かをなしたという気がしたに違いない。こんなことを言うと
CastellodiDuino『カステル・ヌオーヴォ(新城)』写真左念願のドゥイノ城に行ってきました。トリエステには、仕事で長年通い続け続けてきました。有名なミラマーレ城は、案内するために行くのは日常でしたが、トリエステから少し離れた、ドゥイーノ城に行く機会がありませんでした。今回は仕事の前日に、一泊してドゥイーノ城に行って来ました。海を見下ろす外壁やディオクレティアヌス時代(AD3年)のローマ時代の基地の上にある塔のテラスから眺めるアドリア海の素晴らしいパノ